フェレット

本文とは関係ありません

正式譲渡のご報告 やっぱり「ご縁」ってあるんだよね…の話

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今日のお話は飼い主さんから依頼を受けて次の幸せへお繋ぎした子たち複数ニョロのお話しになります。

新しいお家でもうすっかり幸せに暮らしている幸せな子達のお話ですので、どうぞ何も心配なさらず、「良かったね!」って思いをはせて頂けると嬉しいです。

本来であれば、いたちのおうちへの寄り道は一度もする事なく鼬生をまっとうするのがこの子たちにとってあるべき幸せだと私は思っていますし、何より、里親さんたちは皆さんが、里子としてではなく最初から「我が子」としてお迎えして下さっているので、改まった形での正式な里親さんの公表は今回もしません。ご了承ください。

幸せになりましたの❝ご報告❞ではありますが、ちょっと事情がある子がいたりするので、3ニョロ分のお話を1ニョロ分のお話みたいさせて頂いたり、なんかちょっとフワっとさせて頂く部分があったり、しています。

正式譲渡完了 「ご縁」のお話

「ご縁」とは、人や物事との間で、運命的な繋がりや、相互の関係性を指す言葉です。仏教の「縁起」に由来し、全ての存在は相互に繋がっていて、互いに影響し合っているという考え方を表しています。

ありきたりな言葉ではありますが、「人はいつどうなるか分からない」って、これは私もあなたも皆が心に留めておかなければならない事で、自分が事故や病気で、も、もちろんそうですが、一緒に暮らす家族(人間)が病気になったり、隣からのもらい火で家が全焼したり、本当にいつどこでどうなるかなんて分からないことなんですよ…

こんな事もありました
フェレット里子
私を忘れて幸せになって欲しいとフェレットを里子譲渡した人から「皆さんに伝えて」と言われたこと

いたちのおうちは業持ち(保管18東京都保第006136号)として以前の事務所では紹介のみで細々とフェレット専門でお預かり ...

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元の飼い主さんがこれから先の将来に希望が持てるよう、そういう「ご縁」を引き寄せた子達のお話

動物好きな彼氏がお迎えしてきた多くの動物達を責任を持って自分が1人で育てていこうとずっと頑張ってきたという若い女性から連絡がありました。

それまで2人でまかなってきたたくさんの動物たちを抱えた生活費をある日突然から就職したての若い女の子が1人で稼がなければいけなくなった。をちょっと想像して頂けますでしょうか?

このご時世です。

「頑張ればなんとかなる」なんて綺麗ごとではどうにもならないって事は、ここをお読み下さっている人生経験豊富な大人の皆さんになら容易に想像して頂けるかと思います。

本当に彼女は頑張っていたんです。

ずっと一緒にいるために何かあっても対応できるようにって動物保険にもちゃんと入っていたし、ずっと一緒に暮らせるようそのペット可物件に住み続けるために仕事を増やして昼も夜も働いていました。

でも、そんなある日、大切な子のうちの一人(フェレットではないです)が突然死という形で亡くなってしまったんです。

彼女は自分を責めていました。

「昼も夜も働いてるから家にほとんどいられなくて、みんなと一緒に遊んであげられる時間は当然減ってしまっていて、ちゃんと見てあげられてなかったから…突然死だなんて。本当はどこか悪かったのかもしれないのに気が付いてあげられなかっただけかもしれなくて…。一緒にいるために頑張ってるのに、どうしてこうなっちゃったのかなって…、自分が何をしているのか…分からなくなってしまって…」って必死で歯を食いしばって涙をこらえながら話しているのが電話越しでも痛いほど伝わりました。

「突然死はあることです。あなたのせいではありませんよ。大切な子が亡くなってしまった直後で今は心が弱くなっちゃってるだけだと思います。何をしてるか分からないなんて言わないで。大丈夫だから。あなたはちゃんと子供たちのために頑張ってる、良い飼い主さんですよ。」

「でも…もう怖くなっちゃって」

聞くと、亡くなってしまった子は子供の頃にも飼っていた事がある動物種で、でもフェレットを飼うのは今いるその子が初めてで、

「フェレットの事まだあんまり知らなくて。これからいっぱい勉強していこうと思ってるけど、でも、あの子よりももっとちゃんといっぱい見ててあげないとって思ってて。でも昼も夜も仕事で。その仕事中ずっと心配でたまらなくて、そうして見ててあげられない時にもしもまたあの子みたいに突然死んでしまったら…ってもう毎日が不安で心配で…怖いんです」

この一文で、「あ、これはもう危ない」って思った方、読んで下さってる皆さんの中にも結構おられるんじゃないかと思うんですけど、私は自分にもその経験があるからすぐにピンときました。

(この子はもう不安障害を起こしかけてる…このままだとメンタルを壊しちゃうかもしれない。)

もしそうだった場合、そのまま不安や恐怖の感情がどんどん過剰になっていってしまったら日常生活に支障をきたす「不安障害(不安症)」という苦しい心の病気(精神疾患)を発症してしまいます。

私の話
エリザベスカラーをした猫
被災時の備えにまつわる不安や心配を少しでも軽くしておきたくて

今日のアイキャッチ画像のなでちゃん滅茶苦茶可愛くないですか? こんなにオシャレに可愛く見えても、これ実はエリザベスカラー ...

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「もしかしてこれは、もう頑張れなくなっちゃったよっていうお電話ですか?」

「頑張りたかったんです。でもだからこの数ヶ月、ずっと考えてきたんです。色んな方向からシミュレーションもたくさんして。でもどうしても怖くて…」

(この場合、なんて声をかけてあげたら良いんだろうk…)

「でも、こうやってずっと考えてるうちにどんどん時間が経っちゃって、間に合わなくなってしまったら…そんな可哀想なことしたくなくて…」

「間に合わないって何にですか?それはどういう意味でしょうか?」

「いつか里親さんを探して欲しいってなるんだとしたら、それは一日でも早い方が良い里親さんを見つけてもらいやすいんですよね?」

(あぁ…、ちゃんとフェレットの事を一番に考えてるんだ。でも踏ん切りがつかなくてもういっぱいいっぱいになっちゃってるんだ…)

小さいお子さんを抱えてこれから頑張っていかなければならない若い飼い主さんの話

(経緯は省きます)

「最後まで私が面倒みてあげるのが責任だって分かってるんですけど、でもどうしても、どうしても難しくなってしまって…」って、やっぱりギュッと嚙みしめながらお話しされてる様子が分かりました。

それまでのお家を急に出なければいけなくなってしまった、まだ小さいお子さんを一人で2人抱えた若いママさんに「フェレットも」はムリだろうなって、子育ての経験がなくてもそれは分かります。

この先、一緒にいる事が難しくなると分かってからすぐに、ご自身できちんと里親さんを見つけようと頑張っていたけど、そんなに急に「良い里親さん」が見つかるはずもない事は皆さんもご存じの通りで。

そういう時のために、いたちのおうちは存在しているのですから、うちを見つけてくれて頼ってくれて良かったって思いました。

困って「誰か良い人に拾ってもらえますように」なんて、こはねちゃんのような事(詳細は下記に添付します)にならなくて本当に良かった。

一通りの事務的なお話の後、「ではいったんこれでお話はここまでとなりますが、最後に何か他にありますか?」と聞いたら、「こんな事をお願いできる立場ではないことは十分に承知しているのですが、どうかどうか幸せにしてあげて頂けますか」って、気を抜いたら私も泣いてしまいそうだったから

「お任せください。そのためのいたちのおうちなので、それだけはお約束します」とだけ。短いお返事で電話を切りました。

この人しかいない!ってご縁が必ず舞い込む

いたちのおうちは里親希望者さんにいつもとても恵まれていて、皆さん本当に素敵な方ばかりです。

その素敵な方たちの中から、「この子にピッタリなご縁はどこのお家かな」って基準で選考させて頂くのですが、今回もご応募窓口を担当してくださっているボラさんたちから「この方を第一候補者さんに推薦します」と最初から全ボラさんがピタッと同じ方をあげられていました。

その理由も皆さんほぼ同じ。

里親さんの個人情報に繋がるといけないのでぼかしますが、大御所芸能人のお宅がそこここにあるような高級住宅街へ里子ちゃんをお届けに行きました。

経緯をお話した時、「その若さでその状況はキツイですね…私だってその年齢の時だったらムリだと思います。今回のことは…こんな事を言ったら怒られるかもしれないですけど、頑張って欲しいって思います。」っておっしゃっていました。

私はお引取りに時、元親さんに「この状況に折れないで下さいね。このままちゃんと頑張って、いつか、今のあなたのように困った人がいた時に手を差し伸べられる側になって下さい」って言いました。

里親さんも元親さんに「まだ若いんだし、頑張って欲しいな」って言いました。

ボラさんたちが「この子にはこの方を推薦します」と言った理由がそこにありました。

先輩お母さんからの言葉

「元親さんは若いお母さんで」と経緯をお話しさせて頂いた里親さんは、成人したお子さんもいらっしゃるお母さんです。

「子供が小さいのにペットまで一人で抱え込むなんてそんなのムリですよ。もう懐かしい話ですけどあの頃は私も必死でしたもん。今はしっかりお子さんとだけ向き合ってもらえるよう、この子(里子ちゃん)の事は何も心配いらないって伝えて頂けるよう、しっかりお迎えさせて頂きます。」って。

こちらも、ボラさんたちが「この子にはこのお家が相応しいと思います」って言っていた理由そのまんまでした。

今回の譲渡は全ニョロ、元の飼い主さんが「いつか自分もそうなれるよう頑張ろう」って思えるような里親さんで、あの子達が前の飼い主さんのために引き寄せたんじゃないかって、温かいご縁を感じずにはいられませんでした。

いたちのおうちの存在理由

終生飼養(最後まで責任を持って適切に飼養する)は動物をお迎えする人がお迎えする時に持っていなければならない最低限の責務で、これは法改正により法律でも明示されている事です。

ただ、その「適切に」が出来なくなる可能性は私にもあなたにも誰にでもあります。

だから、そうなった時にはそうなる前に、その子が安全に安心して暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の努めとなります。

いたちのおうちは、そのサポートのためにあります。

例えば、病気や高齢、性格(噛むから)などを理由に「もういらない」みたいな丸投げ飼育放棄のサポートはしませんが、一生懸命頑張ってるけど頑張り方が分からなくなってしまった時、自分1人ではどうにもならなくなってしまった時、未来が見えなくなっちゃった時、等々そんな時はいつでも気軽にご連絡下さい。

※丸投げ飼育放棄の❝サポート❞はしないってだけで、法令遵守での「お引き取り」もいたちのおうちの活動内容にあります
アタチはなこ
アタチはなこ

頑張る飼い主さんのサポートは惜しみませんし、素敵な里親さん探しのお手伝いだって全力でさせて頂きます。

いたちのおうちの大元大前提の考え方などはこちらをお読み頂けたらと思います。

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