ブログの下書きに溜まりにたまっている「猫」の記事。
2025年の9月から書いては中断、書いては中断となっていて、そろそろ書き上げないとなぁって読み返してみたら感情や状況の統一感がなさすぎてビックリしました。
でもそれは、残しておきたいこの子の記録の大切な1ページ目
「あの時に書いたあの時のこと」
なるべく消さずにそのまま使いたいのですけど、全文通して2万文字超の長文なので、先日の記事(ハミちゃんの幸せ報告)でちょっと話題にだした「我が家に猫がいることを隠してた理由」を抜粋してこの記事にしようと思います。
-

ハミちゃんの幸せご報告記事
多種多頭飼育のお家からフェレットと一緒にお引き受けした三毛猫ちゃんの里親さんが決まりました。この子の里親募集中に知った野 ...
いたちのおうち.xyz
記事として出せるか出せないか、一生内緒のままで終わる可能性を抱えたまま書き残していたものからの抜粋なので、保護団体さんの名前も「猫」の名前も伏せたまま、「あの時のまま」でこの記事は残したいです。
SNSではもうとっくに公開していますが、いつか出す「猫をお迎えしました」のちゃんとしたご報告記事まで、とっておき情報みたいに今はまだ私の中で大切にしまわせておいて下さい。
我が家に猫がいることを隠してた理由
めちゃくちゃ長くなるので、結論から言います。

もし万が一だった時、この子の再チャレンジの枷になるような事だけは絶対に作ってはいけないと思ってたから。
です。
今、「お手付きだなんて、そんな風に思う人いるわけないじゃん」って思ったあなた。
あなたのその感性ずっと大切にしてください。
それは、生まれてから今日までずっとあなたが大切にされてきた証、周りには愛しかないとても恵まれた素敵な環境であなたがずっと健やかに暮らしてこられたという証拠ですから、ずっとずっと大切にして下さいね。
ただ、「いる」って事も知っておいて欲しいです。
でもそれは別に、そう思う人が意地悪だとか性格が悪いからとかそういう事では全くなくて…なんて言ったら良いかな、ニュアンスが難しいのですが
「一度でも他の誰かの手に渡ったことがある子はイヤだと思う人がいる」って、この表現ではちょっととげとげしく聞こえてしまいますかね…
では、
「一度も他の誰の手にも渡ったことのないまっさらな子が良いと望む人がいる」これならどうでしょうか?
ね?そう言われてみたら「いる」でしょう?だからこれはただそういう事なだけ。
出戻り
- なんらかの理由でトライアル継続不可能という判断により帰ってくること/帰ってきた子
- 何らかの理由で正式譲渡後に里子が帰ってくること/帰ってきた子
- 保護活動をしてたらたくさん使われる「普通の言葉」
お手付き
- 帰ってきた子が再チャレンジの時❝そういう風❞に見られる事がある事から使われるようになった言葉
- そんな風に思わないで欲しい、そんな目で見ないで欲しい、という願いから活動者があえて使うことがある言葉
- ニュアンスが難しいからなるべく使わない方がいい言葉
お迎えというより宝物を見つけた山賊って多分こうみたいな最初
長い長いそこまでの経緯はまた別の記事で聞いて頂こうと思うのですが、その日までの私は、「~だからもう猫のお迎えはしない、~だからもう猫のお迎えはできない」って言いながら、次の瞬間には「でももしこういう子がいたら…」みたく何かしらの理由をつけてもう一度また猫と暮らせるきっかけがどこかにありはしないかと探してる。みたいな、今から思えばちょっと不安定な精神状態にありました。
「一生に渡ってケアが必要な保護猫がいる」と聞いたら、ただそう聞いただけなのにかかりつけの動物病院の先生に「こういう猫がいるそうなんです!うちでお迎えすることはできると思いますか?」って予約をとってまで相談に行ったり、
なんやかんやと理由を付けては、お付き合いのある猫ボラさんの譲渡会会場に足を運ばせてもらって、「この子は甘えん坊ってことは一人っ子で飼ってくれるお家が良いんだろうなぁ、うちにはフェレットたちがいるから我が家じゃない方が幸せになれるかぁ」とか
「この子たちは兄弟ってことは一緒にお迎えしてくれるお家が良いんだろうなぁ、猫は1匹までしかお迎えできない我が家ではダメかぁ」とかとかとかって、一生懸命お迎えできない理由を探して必死で自分に言い聞かせて…
って、誰にも何にも聞かれてないのにブツブツブツブツそんな独り言を譲渡会のその場で言って回ってる私は多分、相当『痛い人』だと、周りの誰の目にもそう映っていたと思います。
病院の先生はもちろんですが、何年も休むことなく毎週かならず譲渡会を開催してこられている実績のある猫ボラさん達はいわばその道のプロですから、そういう…ペットロスからいつまでも抜けられてない自分に気付いていない、自分の本心を自分で把握できてないどころかブレブレにメンブレ起こしてる痛々しい人の扱いには慣れておられるのでしょう…助かります。
あの日もそうやってお邪魔させてもらって、「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」なんてタイミングで
「あ、そうだ。今日は多分(私が)まだ会ったことのない黒猫が(譲渡会の場に)来てるんですけど、もう会いましたか?」って。
ボラさんはきっと、黒っぽい猫ちゃんの前で立ち止まってる時間が長いことに気付いていたのでしょうね、何気なくだと思うけど、確かそんな風に声をかけてくれたんだったんじゃなかったかな。
それが運命の出会いのきっかけになるだなんて思ってもいなかったから、その大切な最初の一言は「確かそんな風だったはず」ってもううろ覚え。
はっきりした記憶は、覗かせてもらったケージの隅のタオルに頭を突っ込んで(わたしはここにいません!だからこっち見ないで!)って固まってたあの可愛らしい後ろ姿のシーンからしかありません。
玄関チャイムが鳴った時、来客があると寝室にすっ飛んで行ってそうしてた撫子とまったく同じ。泣きたくなるくらい愛おしくて可愛い可愛い後ろ姿。
「急に覗かれたら怖いよね、ビックリさせてごめんね」
「この子は怖がりでめちゃくちゃビビりちゃんなんですよ」
なでも臆病で怖がりだったからよく分かる。そういう状態になったら、なでは客人が帰るまでずっとそうしてたから。
「知らない人間がここにいる事がもう怖いんだよね。お家が良いよね…早くずっとのお家が決まりますように。」って、その場を離れて雑談に戻った数分後。
せっかくだからお顔が見られるようにと、ボラさんがケージの中のタオルを外してもう一度声をかけてくれました。
(お言葉に甘えてちょっとだけ…)って、ケージに近づこうとする私に気づいたその子が、ヒュって慌てて一緒にいる子のお腹の下に隠れようと潜りこむ直前にこちらをチラッと見たから、目があったような気がしt…バッチーンッ!
理性がぶっ飛んだ時の音って多分こういう音。
どうしても欲しい宝物に出会った山賊のように
もう猫は飼わない、飼えない、いやでも、こんな子なら、あんな子なら、いやでもあの子をお迎えするならこうしなきゃ、それならこれもこうしなきゃ、とかとかとかとか、あれこれあれこれグジグジウダウダ悩んで考えて、お迎えするための理由を10も20も用意して、それでも足りない、これじゃあダメだ…やっぱり飼えない。
を、毎日毎日、延々と繰り返してきたそれまでの全てがその一瞬ではじけ飛んで、次に開いた口からは「この子の里親さんなりたいんですけど、トライアルに申込むためのお手続きはどのようにしたら良いのでしょうか?」って出てました。
多分、その場にいた全員が冗談だと思ったんじゃないかと思います。
そりゃあそう。私だって逆ならそう思う。
ボラさん達の「え!?」って顔を見て、(さすがに大人としてこれはまずいか…)なんてならない。
口では「あはは、もうちょっと冷静に考えなきゃですよね」なんて言ってはみたけど、全然まったく考え直す気なんてない。
臆病で怖がりなこの子がボラさんの次に心を開く人間のポジションを他の誰にもとられたくない!私がそうでありたい!!しかもう頭にはなくて。
この子がフェレットがたくさんいる我が家の環境を嫌だと思わないでくれるなら、フェレットが怖いとか嫌いとかでさえなければ、どうか我が家に来て欲しい。どうか、どうか、どうか…
トライアル開始 宝物だから大切だから隠す
トライアル譲渡の誓約書にあることは全てもちろんそうですが、その他にも、
- フェレットといきなりあわせるような事はせず、慎重に様子を見ながら時間をかけて我が家の空気に慣れていってもらいたいと考えています
- その時、どうしてもこの子がフェレットが苦手、怖い、みたいな様子が見られたらトライアル期間終了を待たずにすぐにお戻しします
- 「もう少し様子を見て慣れそうだったら」は私の判断ではなく、そちらの判断に従います(ボラさんどなたか一人でも私を不適任だと判断したら即終了に従います)
などなどのお約束をこちらからさせて頂いて、慎重にトライアル開始。
どんなに望んでも手に入れられない宝物があることを知ってるから
トライアル中のことは丁寧にお話ししたいし、なにより世界中に公開したい可愛いエピソードがいっぱいあるのでまた別記事で聞いてください。
私は、犬やミーアキャットなど群れで生きる習性をもつ生き物以外の子達は「仲良くしたくなければしなくて良い」と思っているし、だから、そういう(分けて飼育できる)環境が用意してあげられないなら多種飼育も多頭飼育も始めちゃいけないと考えています。
ただ、「仲良くしたくない」と「怖い」は全く別の話。持って生まれた大切な本能の部分で「他の動物が怖い」って子はどんな動物種にだって時々いるから…
望んで望んで半ば強引にともいえる勢いでいざその機会を与えてもらったこの宝物ちゃん(猫)が、我が家にいる宝物たち(フェレット)をもし怖がるようであったら、すぐに戻さなくちゃいけない。
臆病で怖がりなこの子が、我が家でさえなければ怖い思いをしなくて済むのなら、1秒でも早く帰らせてあげなくちゃいけない。
だって、「子猫」の時間は短いから。
冒頭に貼った記事でも書いたからここでは省略しますが、「一緒にいたい」を望む私の『様子見』で、この子がずっとの幸せを掴むためにより多くの機会を持てるはずだった貴重な時間を私の手元でいたずらに消費するような事だけはしたくないし、なにより、この子に「怖い」とか「イヤだ」の時間を過ごさせる『様子見』なんてあっちゃいけない。
それだけは最初から弁えていたから、「お返ししなければならない場合があるかもしれない」を一度木っ端微塵にはじけ飛んだ理性のど真ん中にしっかり据え置いてのトライアルでした。
だから、もしも返さなくちゃならなくなったその時、再チャレンジの枷になりえる「帰ってきた子」という看板を私がこの子に付けることになるのだけは絶対にイヤだ。だから、この子がここにいる事は我が家で正式にお迎えして良いですよとボラさんからきちんとその許可がでるまでは絶対に誰にも言わないって決めてました。
これが『猫がいることを隠してた理由』です。
ご留意ください
「お手付きの子」については今回の団体さんが使われてる言葉ということではなく、昔に所属していた団体では普通に使われていた言葉+「里子ってなんかお手付きの子って感じで自分の子にするのはちょっと抵抗があるんですよね」って当団体いたちのおうちに時々(悪意なく)届く&私がいたちのおうちの中の人だと知らずに(悪気無く)言われる事が多々ある言葉なだけです。
そして今日のお話にあることは全部、そんな私の経験則だけで自分で勝手にそう思ってそう決めて勝手に自分でそうしていただけのことです。
団体さんの方から、フェレット達がいることによって何かしらの特別な注意を受けたわけでもないですし、なんなら、私がこんな風にこんな事を思っていたことすらボラさん達は知りもしないです。言ってないから。
だから…って、もうだいぶ長くなってきたので、その辺りのお話もまたいつかにするとして、まとめます。
マッジで長くなっちゃったんで
「可愛い可愛いこの子を独り占めにしていたくて、世にお披露目するのをもったいぶってた」
って事でもう良いかな(笑)もうそういう事にしちゃおうっと。
(返信)これだけは考え方を今ここで改めてください
トライアル中の猫がいることを隠してたことについて
いたちのおうちさんがそんな方だと思いませんでした(略)トライヤルを隠してたのはうまくいかなかったら返せばいいとゆう気持ちからですよね?うまくいかなかったら保護活動家として汚点になるから隠したかったんですよね?(略)はっきりゆって幻滅しました。(略)
というメールをくださったあなたへ
ちょっと長くなっちゃったんですけど、私がこの子を「隠していた理由」お分かり頂けましたでしょうか?
って、私のことより何よりも、これだけは覚え直していってください。
「トライアルがうまくいかない」は、この子達にとってはもちろんですが、人側にとっても『汚点』ではありません。
環境や諸々で「マッチしない」は「仕方が無いこと」「よくあること」で、それは、「しっかり幸せに繋がる/繋げてあげるために必要なステップ」なんです。
「汚点」だなんて、そんな風な誤解や偏見があるから、再チャレンジを待っている子達が「お手付きの子」とか言われちゃったりするわけで…
誤解や偏見をといて、再チャレンジを待つ子達の追い風にあなたが今日ここで、今からそうなってあげて欲しいです。
同じように勘違いしてる人を見かけたら、今度はあなたがそう教えてあげてください。
一緒に、保護を必要とする子がでないペット社会を目指しましょう。
一匹、一匹、全てのペットたちの幸せを願って☆彡

