クリスマス フェレット エルちゃん

フェレットを他の動物と一緒に飼いたい!「○○なら良い」って何だそれ?「その子の性質・動物の本能」ちゃんと理解してますか?

2016年12月3日

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「フェレットは他の動物とも仲良くできる」と書いてあるサイトや本を見かけることがあります。

実際、犬や猫と一緒に楽しそうに暮らしているニョロリンはたくさんいます。

ハリネズミやモモンガと一緒に飼っているという人を知っています。

飼い主さんの留守中に一緒に暮らすゴールデンハムスターで遊んでしまったというフェレットの話を聞きました。

飼い主さんの目の前でワンちゃんと喧嘩になってしまったというフェレットの話を知っています。

どちらも「それまでは全然平気だったのに」って言っていました。

それまでがどう全然平気だったのかを知らないのであまり勝手な事は言えませんが、その理屈で言うなら、「愛だ恋だ」と惚れぬいて一生を誓った相手をたった数年で「生理的に受け付けない」と宣い、罵り合ったりする人間がいる事をあなたは知らないですか?って聞きたいんですよね。

まあ、それとこれとは全然違うんですけど。

フェレットと他の動物たち、それぞれの「性質」や「本能」を理解してますか?

文鳥 ピーちゃん

友人宅の文鳥ピーちゃん(二羽とも)まだ赤ちゃんです。

超ヒナ時期から育てているので、メッチャ懐いているそうです。

いつもエルちゃんと一緒にいたい私は、その家には遊びに行きませんが、こうして可愛い写真を見せてもらえるだけでも嬉しいです。

あなたの愛する可愛いその子は「動物」です

私の愛しい可愛いフェレっ娘。エルちゃんは娘も同然です。

何よりも大切な我が子です。

先日アニマルコミュニケーターさんにそれは相互の思いだとお墨付きを頂きました。

その話
タオルに包まれたフェレット
占い師、アニマルコミュニケーター「キキのテーブル」前田理子さんに自信をもらうの巻~カリスマは滲み出てしまうもの~

カフェ・ルーマーさんでのアニマルコミュニケーション(ミニセッション)に参加させて頂いた時のお話しです。 これまで で、ご ...

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でも、今日はそのお話しとは分けてお話しさせて頂きます。

※根本の深い所では一緒です。ただ、分かりやすく直接的な表現をさせて頂きます。という意味です。

こんなに可愛くてもエルちゃんは動物なのです。

見たら分かる通り人ではありません。

もちろん動くヌイグルミでもありません。

れっきとした「動物」なのです。

フェレットには社交的な子、活発な子が多いです。

そして大体の子は興奮しやすく、すぐにテンションが上がります。

どこでスイッチが入ったんだ?と思うくらい突然「ヒャッホー!!」ってなります。

なんでもオモチャにして遊びます。

そしてちょっと乱暴な遊び方をします。

多頭飼育を始めたばかりの方から

「遊んでるようにはとても思えない」

「これは喧嘩ではないのか?」という相談を受ける事があります。

それくらい激しく盛り上がっちゃう事があるのです。

フェレット同士でもケガをしたりさせたりしてしまう事があります。

気を付けてあげて下さい。

噛むフェレット
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フェレットより体が小さい動物たちには注意が必要

  • ハムスター
  • リス
  • モルモット
  • 小鳥
  • 爬虫類
  • ウサギ
  • 昆虫類
  • 生後間もない子猫

どうしてもこれらの動物と一緒に飼いたいあなたは細心の注意を払ってあげて下さい。

フェレットの仲間、野生のイタチ達はこの子達を食べて生きているのです。

もちろんフェレットがいくら肉食だからと言ったって美味しいフードを毎日たっぷりもらっているのですから、この子達を常に捕食対象として見ているわけではありません。

ただ「ちょっとした」事がきっかけになってしまうだけなのだと思います。

一緒に遊ぼうと思っただけなのかもしれません、オモチャと間違えてしまったのかもしれません。

「ちょっと力が入ってしまった」だけなんだと思います。

フェレットに悪気はないのです。

その事故は飼い主であるあなたのせいで起きてしまうだけなのです。

なるべくなら一緒に遊ばせない方が良いと思います。

出来れば本当は…動物行動学的に皆の安全を考えて言わせてもらうと「しっかりしたケージなどにいれて、お互いが接触する事のないようにしてあげて下さい。」という表現しかしたくなかったりします。

相手が大きい犬だから大丈夫なんて話はどこにもない

エルちゃんには武蔵君という大型犬のお友達がいました。

いつもゴロンゴロン転がされていました。

楽しそうでした。

それは武蔵君だったから安心してエルちゃんの遊び相手をお願いできていたというだけです。

大型犬ならなんだって大丈夫なわけではありません。

JKC(ジャパンケネルクラブ)の定める10種のグループ(G)

  1. 牧羊犬・牧畜犬…家畜の群れを誘導・保護する犬たち
  2. 使役犬…番犬・警護・作業をする犬たち
  3. テリア…穴に住む小型獣用の猟犬
  4. ダックスフンド…地面の穴に住むアナグマや兎用の猟犬
  5. 原始的な犬(スピッツ)…日本犬を含む、スピッツ(尖ったの意)系の犬
  6. 嗅覚ハウンド…大きな吠声と優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬
  7. ポインター・セター…獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬
  8. 7G以外の鳥猟犬…7グループ以外の鳥猟犬
  9. 愛玩犬…家庭犬、伴侶や愛玩目的の犬
  10. 視覚ハウンド…優れた視覚と走力で獲物を追跡捕獲する犬

AKC(アメリカンケネルクラブ)では7グループ犬種としていますが、ここは日本ですのでJKCの話をさせて頂きます。

本場はイギリスだの歴史があるのはAKCだのって話は受け付けません。

日本国内で暮らす動物飼いさんに聞いてもらいたい話をしているのですから、基準はこれで良いのです。

※私は外国嫌いとかそういうんじゃありません。話の本筋とは関係ない所に食いついて引っ掻き回す輩が面倒くさいだけです。

話を戻しますが、上記を見たら「(小)動物を狩る事」を目的とした犬が多い事は一目瞭然です。

もちろんそれは動物の本能です。

悪意はどこにもありません。

しかも、日本でそれを目的として飼われているワンちゃんは少ないでしょう。

だとしても、狩猟犬というのはとても頭が良くて飼い主さんの号令に忠実な子ばかりです。

小型動物と見りゃ見境無く追い回すなんて事は稀でしょう。

いや、無いと言った方が早いんじゃないかと思います。

それくらい「ちゃんとしていたら」安全なのです。

フェレットと猟犬のお話

エルちゃんが武蔵君に遊んでもらっている時に頑なにこちらへ来ない飼い主さんがいました。

連れている子は武蔵君のお友達です。

すぐにエルちゃんを抱きあげて飼い主さんに「気を遣って頂いてありがとうございます。スミマセンでした。」とだけ挨拶をして私は帰りました。

一見してサルーキかボルゾイの血が入ってるんだろうなって分かる子です。

どちらにしてもハウンドグループです。

私は一応有資格者なのでそういう事に詳しいです。

だから知っています。

飼い主さんもその子に猟犬の血が流れている事を知っていました。

だからエルちゃんに近寄らせないでいてくれたのです。

「いや、皆の公園だし気なんか遣ってないよ。せっかく遊んでたのに逆にゴメンね。」って、エルちゃんに言っていました。

多分その子はエルちゃんに何もしません。

もともとハウンドグループはテリアグループの使命と違い「仕留める」までは担っていない事が多いのです。

そういう事から考えても仲良くなってくれる可能性の方が高いと思います。

でも怖いです。

狩猟の号令を教えていないという事は「狩ってはいけない」という号令も教えていないという事ですから、何かのアクシデントに対応できないという事が分かっている以上、そのアクシデントを避けるのは飼い主として当たり前の事です。

他にも理由は色々ありますが、「ワンちゃんにお散歩は必要。エルちゃんは好きなだけ」なのでその公園でのエルちゃんのお散歩は止めました。

別に日課だったわけでもないですしね。

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犬には犬の、フェレットにはフェレットの本能があるのです

フェレットは多頭飼育が比較的「簡単」と言われています。

それは慣れている人が生体を理解したうえで行うから「簡単」なのです。というお話しはこちら

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でも、フェレットというのはもともと、群れで暮らす生き物ではないので集団生活においてのルールを知らないのです。

そんな物はこの子達には無いのです。

一方、犬には完全な縦社会で集団生活を送るという「本能」が備わっているのです。

その中で自分が何番目なのかをハッキリ自覚して生きているのです。

それが分からない事は犬にとってものすごいストレスなのです。

だから、自分の順位をちゃんと確認するために力比べをする事があります。

それは自分が優位に立って威張りたいからとかそんな低次元な喧嘩ではありません。

でも思わぬ大ケガをするくらい激しくやりあう事だってあるのです。

どっちが上か下かというのは犬がストレス無く生きていくうえで必要な情報なのです。

でもフェレットには上も下も無いのです。

そんな二匹が出会ってそんな本能と本能がぶつかってしまったらどうなるか分かりますよね?

ただ自分の立場をハッキリ確認したいだけの「犬の本能的な行動」を叱って良いか悪いかは考えなくても、皆さん分かっている事ですよね。

中・小型犬との相性…実は△

ワンちゃんから見たらニョロリンの勝手気ままな振る舞いは無礼なチビ助かもしれません。

大型犬は比較的そのチビ助を「ただのチビ助」としか思っていないんじゃないかと思う事が多いです。

上も下も無く、これといって特に興味の対象にもならないただのチビ助です。

中型犬はこちらの鈴ちゃんのように「この子は何だろう?」ってじいっと確認する子が多いです。

フェレットと犬

とみかわひろへさんのFacebookに掲載されていたお写真を頂きました。

とみかわひろへさんのお話し、鈴ちゃんのお話しはこの写真をポチッと♪

こんな風にじいと見ているのです。

きっと「このチビ助は一体なんだろう?」って初めて会った小さい生き物を優しく見ているのです。

一方、チビ助のエルちゃんは「ちょっと!あっちにまだ見てないのがあるの!あっちスンスンしに行くからおろして!」って、ジタバタブリンブリンなってます(*ノωノ)

本当に好奇心旺盛でヤンチャ盛りの娘なのです。

人との生活が長い犬というのは元来みんな鈴ちゃんのように賢くて優しいのです。

めったやたらに攻撃するなんて事はありません。

エルちゃんは他動物との接触に動じない子なので問題はありませんでしたが、もし「あなたこそ何よ!!」なんて鼻先をカプっとやってしまうフェレットだったらどうなるでしょうか?

鈴ちゃんのように穏やかで優しいワンちゃんじゃなかったらどうなってしまうでしょうか?

フェレットは向う見ずというか気が強いというか負けん気が強いというか…そういう子が多いです。

良くも悪くも無邪気なのです。

縄張り意識がそんなに強い方ではないと言われているけど「無い」わけではありません。

自分より大きな動物にだってその無邪気な本能をむき出しにする事だってあるのです。

そうなった時の相手がたまたまちょっとそういう本能の強いワンちゃんだったら「よし、立場をハッキリさせようじゃないか」というその本能が出てしまうかもしれません。

そうなっても誰も文句は言えないのです。

それが本能というものなのですから。

ニョロリンもワンちゃんも悪くありません。

悪いのはそれを分かっていない人間です。

これは脅しでもなんでも無いのです。

そしてあなたを責めているわけでも、「だからダメだ」と言ってるわけでもありません。

写真の鈴ちゃんのように「何もない事が明らか」な事の方が多いのですから。

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まとめ

他の小動物との住み分けを徹底して皆が幸せそうなお家を知っています。

徹底していなくても仲が良さそうな写真を見た事もあります。

小型犬といっつも一緒にいるフェレットの話を知っています。

仲良しなのを実際に見ています。

すごく羨ましいし良いなあって思います。

たくさんの動物と皆で仲良く暮らせるなんて夢のような生活です。

憧れないわけがありません。

でも、それは「そのお家だから、その子達だから」って思って欲しいのです。

誰でもが動物さえ集めたらそれが叶うという簡単な話ではないのです。

「知らなかった」で怖い思いをさせたり危ない目に遭わせないであげて欲しいのです。

誰も悪くないのに「大丈夫なはず」という人間の勝手な思い込みで大ケガをしたりさせたりでは動物たちが可哀想過ぎます。

冒頭のハムスターもフェレットもそれが原因で死んでしまったと聞きました。

そういう悲しい事故が少しでも減って欲しくて書いています。

超長々と脅すような事ばかり書いてしまったけれど…

あなたがちゃんとしていれば大丈夫です!!

「フェレットだから」

「犬だから」

「ハムスターだから」ではなく、ちゃんとあなたの「その子」を知って、相手の「その子」を見てあげて下さい。

多種類の動物を飼育する時は正しい知識とたっぷりの愛情で育ててあげて下さい。

こちらの考えを押し付けるのではなく、その子達を知ってあげて欲しいのです。

みんな楽しく幸せが一番良いに決まっています。

追記:

こちらへ頂いたコメントへのお返事はこちらになります。

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