保護っ子がここ(私の手元)にいるいない関係なく、里親募集をしているいないに関わらず、多い時で7~8件、少ない時でも月に1件は「フェレットの里親になりたいんですけど」「里子が欲しいんですけど」という問合せがあります。
このサイトの問い合わせフォーム、記事へのコメント(承認していないので皆さんからは見えません)、TwitterのDM、電話が一番多いかな。
「何をご覧になってこのお問合せをされてきていますか?」
「そちら、フェレットの保護団体さんなんですよね?だから、里子いたら欲しいなと思って」
これはあくまでも私の経験上の話でしかないのですが、こういう感じで始まる会話はその後どれだけ続けてもピタッと綺麗な形で終われる事は無いです。
なので、「里親募集の際には記事(Twitter)でお知らせしますので、その時にまたそちらからご連絡下さい」とだけ返すようにしています。
それに対して「分かりました!ありがとうございました!」って気持ちよくお返事を下さるのは10人に1人いるかな…
大体、ちょっとキレられます。
「じゃあどこに連絡したら里子もらえるんですか?!」とかちょっともう意味が分からないし、文字のやり取りに至っては返事がくる事なんかほとんどないので、最初からこちらも何も返しません。
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文字を読まない人からくる文字はこちらも読まなければ良いじゃん?返信したってどうせそれも読んでもらえないんだから
Twitterやその他のSNSと呼ばれる色々を見ていると「いやだからそれにはこういう意味があって、リプするなら(何か言ってくるなら)補足もちゃんと読んで欲しい…」みたいな嘆きにも似た一言をしょっちゅう ...
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「保護フェレットの里親になりたい/里子が欲しい」にいたちのおうちが思うこと
今日のお話は「いたちのおうち」のお話です。
これは、他の団体さんやボラさんでは当てはまらないかもしれません。
多くの保護活動者がいる中で、「それぞれ違って良い部分」のお話ですので、今日のお話を読んで「いたちのおうちとは合わないな」って思われてもそれは全然あってしかるべき事ですから、どうぞご自身に合う場所をお探し下さい。
活動主旨がしっかりと定まっている活動者同士はその違いで喧嘩になる事はありません。
付き合いがあろうと無かろうと、お互いに認めあって尊重しあえていますから、「そういうお考えでしたらうちではなく、あちらのボラさんの方が良いですよね」ってなりますのでご安心くださいね。
「なぜフェレットの里親になりたいんですか?」という質問に対して、100点満点と思える答えが返ってくることはありません。
それは多分、私の中に100点満点の回答が無いからで…
里親になる前に 「保護フェレットの里子」は犬・猫の事情とは全く違うこと分かってますか?
「ペットショップで買わないで!里親になる事を考えてみて下さい」って見かけた事はありませんか?
あれは、無茶苦茶な繫殖屋や不適切飼養者がコントロールしきれずに増やしすぎたなどの多頭飼育崩壊が年に何度も何度も全国各地で毎年毎年繰り返されてきて、お迎えを待つ保護っ子や、お迎え待ちの元野犬や元野良猫が今や日本中に何千、何万匹/頭といる猫や犬のお話です。
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無麻酔で帝王切開も…犬1000匹災害レベルの動物虐待 ペットブームの裏側で、繁殖場の非道な実態【杉本彩のEva通信】 | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
9月頭、災害レベルの動物虐待事件が社会を震撼させた。人間はどこまで残酷になれるのだろうか。その答えは、この事件の詳細を知れば明確だ。自らの利益と欲望のために、平気で人や社会を騙し、どこまでも残酷で、冷 ...
www.fukuishimbun.co.jp
フェレットの繁殖ができる場所は日本では限られた場所のみで、一般ではそのコントロールうんぬん以前にそもそも繁殖させる事が出来ません。
当然、野生のフェレットや野良フェレットというものは存在すらせず、買ってきたフェレットを捨てる人がいなければお迎え待ちの保護っ子はいないんです。
お迎えを考えた時「フェレットはペットショップで買うしかないのが本来あるべき正常なペット社会」です。
いいですか?大切な事なので、もう一回言います。
フェレットに「お迎え待ちの保護っ子がたくさん出るようなペット社会になってはいけない(現状そんな事にはなってない)」、犬や猫は「お迎え待ちの保護っ子が今すでにもうたくさん存在している」、まったくの真逆なんです、覚えておいて下さいね。
ワンちゃんや猫ちゃんのお迎えを考えている方に「まずは里子でのお迎えを考えてみて下さい。譲渡会にはたくさんのお迎え待ちの子がいます。」って言うのは、こういう事情があるからで
自治体で収容された猫の約70%は仔猫
日本人は犬や猫を飼う場合、成犬や成猫にくらべて生後間もない仔犬や仔猫を好む傾向にあります。「自治体の保健所や動物愛護センターには成犬・成猫しかいないのでは?」というイメージをお持ちの方も多いと思います。ところが実際は、自治体に収容された犬の17%(6,944匹)が仔犬で、猫は約70%(約50,132匹)が仔猫でした。(環境省の「平成28年度犬猫引き取り数内訳」より)
どうしても幼齢から飼いたいと言う方でも、こんなにたくさんの仔犬や仔猫たちがいれば、きっと運命の出会いがあると思います。
これは言い方としてはとても悪い表現になりますが、現状、犬や猫は保護っ子の中から好きな子を「選べる」くらいたくさんいますよ、だから、ペットショップで買わないで、保護っ子のお迎えを考えてみて下さいというお話です。
そして、繰り返しになりますが、フェレットにはこういう事情はありません。
時々、「フェレットのお迎えを考えているのですが、どうせなら、ペットショップではなく里子という形で少しでも可哀想な子を~」みたいなとても丁寧なメールを頂いたりもするのですけど、いたちのおうちから「可哀想な子が里子に出される」事はないです。
「保護フェレットを里子に欲しい」 保護っ子にこだわるのはなぜですか?
「ペットショップでお迎えするより里子~」は上記でお話しした通り、私はペットショップでお迎えするのが正規ルートだと思っているので、、、、、って、私がそう思っているから余計になのかもしれないのですが、この言葉なんか個人的に引っかかるんですよ。
昔、いたちのおうちがリスト制をとっていた時の事なんですけど、登録時にそうやって言っていたのに、一生の投薬が必要な病気をすでに発症している事が明らかな子は断ったりするし、こちらから連絡した時にはとっくにショップでお迎えしていたりして「だからもう里子はいりません」とかさ…
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いたちのおうち言ってること変わってんじゃん【他人の「変わらなきゃいけなかった」を理解できない人はいる】って話
先日、カッチカチにお堅い場所から「そちらの設立日は正式にはいつになりますか?」って連絡がありました。 今これをお読み頂いている皆さまにはきっと、「いたちのおうち」は保護活動者としての屋号という認識だと ...
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まぁ、だからと言って、「フェレットなら何でも良い」もお断りだし、「2歳までの男の子なら」とか「セーブルじゃなければ」なども「ショップでどうぞ」です。
「保護犬や保護猫はハードルが高いけどフェレットならいけると思った」に関しては、ものすごく素直な意見で性格的には嫌いじゃないんですけど、「帰れ!」。
健康で若い自分好みの遺棄されちゃった可哀想な子が里子として欲しいって、動物愛護後進国ならではのその思考そろそろもう止めましょうよ。
この子達は承認欲求を満たすための道具じゃないし、そもそもその承認欲求がおかしいって事に気が付いて下さい。
健康で若い自分好みの顔やカラーの子を欲するのは普通です。
その子をわざわざ”可哀想な子”にするの、おかしいですよ?間違ってますからね。
今ここから、あなたも一緒に、動物愛護先進国を目指していって欲しいなって思います
参考
【動物福祉とは】
「動物が精神的・肉体的に充分健康で、幸福であり、環境とも調和していること」をいい、
自分の気持ちの思うままに、気の向いたときだけかわいがることは、動物福祉が満たされているとは言えず、「かわいがっている=福祉に配慮している」ではない。
フェレットなら何でも良いから欲しい/大丈夫って言われても…
あと多いのが、「うちはもう〇匹いるので、ここからあと2~3匹なら増えても大丈夫なので里親さんが見つからなかったら声かけて下さい」
里親募集をしている時にこういうお申し出は有難いと思う事があるのかもしれないのですが、募集も何もしていない時にそう言われても、なんかこう…
「フェレットなら何でも良い」「フェレットならどんな子でも大丈夫」って、とても心強い言葉には確かに違いないのですが、いたちのおうちでその言葉が欲しいのは里親希望者さんからではないです。
いたちのおうちで急きょ一時預かりボラさんを複数名ほど募集した時の事ですが、二段階目以降のお話で
「介護をしていた子を看取ったばかりだからお世話に必要なものは準備があります。ただし、介護らしい介護をさせてくれずに逝ってしまったからどれだけの事をしてあげられるかは分からないけど~」
あ、この方なら任せられる、この方にお願いしようって秒で決めた瞬間です。
「フェレットなら何でも任せて!」は、「どんな状態の子か分からなくても大丈夫。出来る限りの事はするから」の覚悟の言葉だと思っているので、里親希望者さんにそれは望んでいません。
どんな状態か分からない子を里子にだすなんて事はあり得ませんから…
一時預かりボラさんについては話がそれるので詳細はこちらで
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フェレットの保護活動~いたちのおうちのボランティア「一時預かりさん」とは~
先日、いたちのおうちで初めて、一時預かりボラさんを募集しました。 今回は必要に迫られた緊急案件だったので地区の限定をしましたが、今後もし又どこか及び全国的に募集させてもらう事になった時のために一度きち ...
続きを見る
「この子が欲しい」と言ってくれる人じゃなきゃお嫁に出せないし、そもそもね…
保管期間(警察署からの預かり期間)中、私たちは保護っ子をすごく見ます。
どんな暮らしをしていたのか分からないから、少しでも早くその子の「大好き」を知って一日でも早くから「快適」な生活を送らせてあげたいから、最初から本当にものごっつい見ています。
最初は怯えていたり緊張していたり落ち着かない様子でピリピリしていた子でも3ヶ月の間には本性を見せてくれるまでになっています。
里子に出すときには、どういう子かしっかり把握して、「こういう子です」と告知をします。
だから、いたちのおうちでは里親募集の時の条件が微妙に毎回違うんですけど、「この子にはこういうお家が良い」って分かったうえでそういうお家を探して見つけてあげるのが得意なんです、個人ボラさん達は!!
あの…いたちのおうちを読んで下さっている方は最初からお分かりだと思うんですけど、私が主体でとか私が前面に出てとかみたいな形で里親募集をした事って無いんですよ。
私はそういうのが得意じゃないから「里親募集」は信頼できるボラさんに全てお任せしています、だから、例えそれが里親募集期間中だったとしても私に言ってもダメなんです。
「専用の窓口からお申込み下さい」なんです。
そんな…いたちのおうちをちょっとでも知ってたら分かることすらご存じ頂けていない方からある日突然「フェレットください」とか言われても、「無理です」。
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里親募集に応募して選ばれない人の特徴!「里親に決まりやすいポイント」って何?
これは保護活動をしている側からのお話しではありますが、あくまでも私個人の考えです。 今まで、経験してきた事の中からさせて頂く「私が思う」お話しですので、 「あそこの団体の基準は違う」とか 「私は違った ...
続きを見る
以上!
今回もモデルさん登場してくれた可愛いニョロ達に感謝♡
気が滅入るようなお話を落ち込まずに書けているのは皆のお陰だよ!本当にありがとう!
健やかなニョロニョロ生活を☆彡