先日、可愛いニョロ写真を募集したら、お風呂の様子のお写真が数枚届いていたので、今日はお風呂についてのお話しをさせて頂こうかと思います。
お風呂の記事をあげると何故だか昔っから、「うちのやり方が間違ってるみたいに思われるから記事を消して下さい!!」的な方が現れるんですけど、あのですね…
シャワーだけで済ます人
毎日、何時間も半身浴の人
シャンプーやボディソープに強いこだわりがある人、特に無い人、こだわりどころかそもそもその手の類のものを使わない(湯シャン派)人
お風呂が嫌いな人、週一しか入らない人、入りたくない人、等々などなど
いろんな人がいるじゃないですか?それぞれ「それで良い」って世の中は回ってるじゃないですか?
この子達も同じと私は思っています。
ひっくり返ってくつろぎだす子もいれば、お風呂が嫌いな子もいるし、体質的に合わないシャンプーが多い子もいるし…
それぞれその子に合った”気持ちいいね””これが良いね””これで良いね”を見つけてあげられるヒントになれば良いなって気持ちで私はブログ記事を書いています。
よっぽどの事情があって「見てますか?連絡下さい!」はするけど、特定の誰か一個人を的にかける意図をもって記事を書くことはありません。
だから、「私のことを言ってるのね」って、ご自身が否定されているような気持ちになったら、それはただの気のせいです。
じゃなきゃ、よっぽど、「一般的に良くないとされていること」をしているかですので、それでしたら改めてあげるべきじゃないかなって思います。
フェレットのお風呂事情について
まず、「臭い」を理由に毎日お風呂でシャンプーやせっけんを使ってゴシゴシ洗うのは止めてあげて下さい。
っていうより、逆効果なんです、それ。
詳細はこちらをお読み頂くとして
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フェレット【お風呂とお水遊びは別】洗いすぎはダメ!洗いすぎないで欲しい理由
「フェレットのお風呂」については、これまでも何度か記事にしてきました。 その都度ちょっとしたボヤ騒ぎみたいになったりもす ...
続きを見る
フェレットからフェレットの匂い(ニオイ)がするのを「臭い(くさい)」と感じるうちはフェレットの飼養者になるべきでは無いかなって思います。
この子達と一緒に暮らすのなら、「臭うから洗う」じゃなくて、こういう風に考えてみてあげて下さいというお話はこちら
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フェレットは臭い?匂いに対する正しい知識と考え方。日常生活での対策と対処法
身を守るために臭いオナラを発するイタチ科の生物… スカンクが代表例といったところでしょうか。 フェレットも本来は強烈な悪 ...
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で、フェレットは、お水遊びが好きな子と嫌いな子に分かれます。
我が家のさすけは好きどころか、大好きすぎてひっくり返ってくつろぎだします。
お水遊びが好きな子に遊びながらのお風呂はとっても良いことです。
が…
先日たまたま「首浮き輪」のお話が(人間の赤ちゃんのお話で)回ってきたので、フェレットの首浮き輪について少しお話しさせて頂きたいなと…
最近ではだいぶ減りましたが、一時期、「ダメなんですか?」の問い合わせが多かったので記事にしたような覚えはあるのですが見あたらないので、多分お蔵にしたんだと思います(思い当たる節はある)。
では、改めて。
首浮き輪はなんのため?
結論から言います。
フェレットの首浮き輪は「映え写真を撮るため」以外に使用してはいけません。
映え写真を撮る事が良いとか悪いとかの話はしていません。
私だって可愛い映え写真が撮りたくて買った事があります。
ただ、さすけには小さすぎて入らなかったからそういう写真が無いだけです。
えるちゃんは…なんでだったのかは覚えていませんが、そういう写真が無いから撮っていないんだと思います。
こちらは、「その映え写真です」と飼い主(やま家(やまけ)@okafere)様から貸して頂いた遼司郎くん❤
遼司郎くんも「浮き輪がハマらない」そうですが、とっても可愛い映え写真ですよね。
こういう可愛い写真を撮るために(危なくないことは)何でもやってあげて良いと私は思うんです。
あくまでも、使い方を間違わないであげて下さいねって話なのですけど、人間の赤ちゃん用の首浮き輪はメーカーからは一応、知育玩具やスポーツ玩具として売り出されているようですが、お父さんお母さんが自身の体を洗っている間、首浮き輪で赤ちゃんを浮かせておける便利グッズみたいには使用しないで下さいって注意書きがあるそうです。
浴槽での赤ちゃんの入浴で浮き輪を使用するのはリスクが高いことを改めて知ってほしい。
正しい使い方を完璧にすれば防げるかもしれません。でも、人間はエラーをする生き物です。
記事では私たちが日本小児科学会で行った調査も引用していただいてます。https://t.co/LI2a4weUu5— 教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪ (@oshietedoctor) August 7, 2022
首浮き輪(に限らず)正しく使わないと事故のもとです
この子達の足が届かないほど深くお水をはるのは「正しい入浴方法」ではありません。
あなたが湯舟につかった時、頭の上まで水をはるなんて事をしないのと同じで、お風呂はこの子達がリラックスした状態で首から上が出ている水深でなければいけません。
お水遊びが好きな子を遊ばせてあげる時に、スイスイ泳ぐ子も時々いるようですが、そういう話になった時、「それは良い事ですね、深く水をはったプールでガンガン泳がせてあげて下さい」と言う獣医さんに私はこれまで会った事がありません。
実はうちにも昔、自分から潜って「スイー」ってする子がいたんです。
その子には少しお湯を深めに張って遊ばせてあげながらのお風呂でしたが、当然、獣医さんに「どの程度だったら?」と聞いて、「普通にしていて顔が出る(足が届く)深さで、自分からスイーっとの範囲で」にとどめるようにしました。
だけど、その昔一度だけ「うちの子は泳ぐのが好きだし獣医さんにも良いと言われたからやってるんです!悪いんですか?」って言われた事があります。
色んな先生がいるんだなって思いましたが、先生が良いと言った事を私が悪いと言うのもおかしな話ですので、もうこれ以上は何も言いませんが、その時には首浮き輪は外してあげて下さい。とだけ。
首浮き輪は、この子達の泳ぎの補助のために作られた物ではありませんから、その浮き輪のせいでバランスを崩した時が怖いんです。
首浮き輪に限らず、生体に必要がないものを過剰に身につけさせたり、必要がない事をさせる時には細心の注意を払って慎重に慎重に、絶対に事故がないようにしてあげて下さいね。
※もちろん、それが虐待にあたるような行為は当たり前にしてはいけません。
後から溺れる二次溺水(乾性溺水) って知っていますか?
水遊びや水泳をしたあと、何時間もたってから死んでしまう二次溺水(乾性溺水)って聞いた事ありますか?
人間の場合では「素早い対応ができるため死に至ることは非常に稀」とされていますが、この子達にいざそれが起きた時、素早い対応をとってあげられる自信はありますか?
二次溺水についての詳細はこちらなどお読みいただくとして
-
子どもの「二次溺水(乾性溺水)」について親が知っておくべきこと | ライフハッカー・ジャパン
WORK FAST, LIVE SLOW.仕事を充実させ、生活を楽しむ。ビジネスはスマートに、暮らしは豊かに。ポジティブ ...
www.lifehacker.jp
これはつまり、顔がお水につかった時に誤って飲んでしまった水が肺に入って少しずつ呼吸ができなくなってしまう/消毒されていない水でウィルスや細菌に感染する/肺に水が入らなくても水を吸い込んだ刺激で気道がけいれんを起こして窒息してしまう/等といった形で「後から少しずつ息ができなくなって(呼吸不全)死んでしまう」事故なのですが、『二次溺水の典型的な兆候は、呼吸困難、咳、眠気や倦怠感、胸の痛み、嘔吐、普段と違うぐずり方です。水遊びや水泳後にこのような症状をみられたら、すぐに救急で診てもらうように』とあります。
以前、
↓
翌朝:なんかちょっと咳してたけどとりあえず様子見
↓
夕方:仕事から帰ってきたらなんかグッタリに見えるけどもう病院やってないから様子見
↓
夜中:吐いちゃっててどうしたら良いですか?←個人的に相談を受ける
って事がありました。
その子が二次溺水(乾性溺水)だったかは分かりません。
亡くなったという事だけ後日Lineで報告を受けました。
ただ、お風呂の時にはかなり深く水をはって首浮き輪で泳がせている飼い主さんでした。
もう該当のアカウントはありませんがまだ覚えておられる方もいるでしょう…あの人かなと思い浮かんでも詮索はしないであげて下さい。
こういった形であの子の話をブログ記事にして良いか確認の連絡をした時、「アンチ達に風呂はもっと浅くしろって言われてたのちゃんと聞いとけば良かった」(原文ママ)って反省していましたから。
「もうフェレットは飼ってないし今後ももうフェレットを飼うことは無いと思います」とも言っていました。
「カワウソは溺れない」は嘘
「フェレットはカワウソの仲間だから溺れない」という人が時々いますが、カワウソも溺れます。
肺呼吸の生き物は全て、気道を確保できなければ、呼吸ができなくなってしまったら、死にます。
こちら「カワウソ 溺れる」で出てくる動物園の園長さんの該当ブログ記事です。
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https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/encho/blog201304.html
www.city.hitachi.lg.jp
水辺を生息地とする泳ぎが得意なカワウソでさえ溺れて死んでしまうことがあるのですよ。
仲間ってだけのフェレットが溺れないだなんてとんでも無い嘘知識です、覚えておいて下さいね。
まとめ
「フェレットのお風呂について」は、このブログサイトでも何回も記事にしていますし、なんて言いますか「これが完全版!」みたいにするような事でも無いじゃないですか?
だから今日は「お風呂でそれは危ないよ」って事だけをお話しさせて頂きました。
手作りの船というかボートみたいな物に乗せて遊ばせてあげている動画を見た事もありますが、あれも考え方としては、「映える写真を撮るためだけにやってる」って、可愛いのが撮れたらすぐに切り上げてあげる方が事故の危険性は減るんじゃないかなって思います。
私個人としては「危険をおかしてまでその映え要りますか?」なのですが、ついてる大量のいいねを見ると、需要があるからやっているのだろうと…
楽しそうな事は何でもやらせてあげたい気持ちはとてもよく分かります。
ただ、「周りで誰もそれをやっていない」という事はだいたい何かしらの危険があると既に知れ渡っているからだったりしますので、そういう事をする時には「どういう事故に繋がるおそれがあるか」くらいは少し調べてからにしてあげた方が良いかなって思います。
せっかく楽しく遊ばせてあげたいって気持ちなのですから、下調べを万全に、安全に!!
今日もモデルさん登場してくれた可愛いニョロ達に感謝♡怖いお話をただ怖いだけじゃなくしてくれてありがとう!!
健やかなニョロニョロ生活を☆彡