スコティッシュテリアとトイプードル

ペットショップいらない!ブリーダーから!は誰が何を根拠に言ってるのか?諸悪の根源説を徹底的に調べてみた(後編)

2017年5月8日

ペットショップの話題を記事にすると必ず

(略)

飼うために動物を手に入れるのにペットショップは必要ないのです。

犬猫はブリーダーから直接買うべきです。
ペットショップで物を買うように生きた動物を買うのが間違いなのです。簡単に動物を買えるから人間は簡単に動物を捨てるのです。

ペットショップはアメリカやイギリスにはありません。
ペットショップで売れ残った犬猫は殺される運命です。
犬猫は成長が早いですから2か月おきくらいで殺される道に行くのです。あなたはペットショップの裏側を知らなすぎると思います。
あなたのような人がいるから殺処分がなくならないのです。

ペットショップは日本からも無くすべきなのです。

(略)

というような、お問合せがくるのですが…

A. 確かに私は裏側なんて何も知りません。けど、こういうお話しをする時にはせめて、こちらの表側だけでも少しは知ってからにして欲しいかなって思います。ここは「いたち」のおうちです。

以上。

ペットショップは悪だ!ブリーダーから買いましょう!にまつわるミスリード

「ペットショップは諸悪の根源!買うならブリーダーから直接!」

って、ちょうどペットショップが、それまでの犬や猫の価格をぐぐっと下げて販売し始めた(出来るようになった)あの頃のすぐ後から、急に大々的に言われ始めたという事はご存知でしょうか?

若い皆さまには想像しづらいかもしれませんが、それまで、血統書のついた犬や猫は、本当にお金持ちのお家にしかいなくて、

「知人から譲ってもらった」などのいわゆる「雑種」と呼ばれる犬や猫が「みんなのお家」にはいたのです。

「ミックス犬(猫)」なんて言葉さえありませんでした。

現在では「純血種×純血種だけをミックスと呼ぶ」みたいな感じになってるそうですが、私の知る限りでは、❝雑❞種という呼び方は良くないという考え方への配慮から、純血種以外をミックスと呼びだしたのがその始まりだったはずです
アタチはなこ
アタチはなこ

そもそも「ペットショップ」自体がこんなにたくさんは存在していなかったのです。

ある時から急に、あっちにもこっちにもそれらを見かけるようになり届いたメールにあるような「簡単に捨ててしまえるような金額」で誰でもが血統書付きの子達さえも買えるようになったのは本当につい最近の話しなのです。

劣悪でひどい環境の店もありました、あの頃は

繁華街のど真ん中で真夜中に動物たちを展示しながら営業をしているペットショップがありました。

成長して、あきらかにサイズが合わなくなったワンちゃんを、その小さいケージに入れたまま、店の隅に置いてほったらかしにしているようなお店もありました。

奥の掃除や何やらは二の次三の次、とにかく

「売れ!売れ!」のお店があった事だって知っています。

そういうお店の「売れ残り」の子達がその後どういう目に遭ってきたのか…

その一部が筆舌にしがたい事実なのは、この目でも見てきました。

でも、皆さまの目と心が大きな力になって法改正が行われ、それらは随分と改善されてきています。

少なくても、私が知ってる、ただ動物を売ってるだけの店みたいなそれらは、その姿を消しています。

環境省「動物愛護管理法」

今は、とても細かくいろいろきちんと法律で決まっているのです。

私が資格を取り続けたわけ

私が動物たちの保護ボランティアに携わり始めたのは、色々な事がメチャクチャだったその当時です。

動物たちの事をいろいろ知りたくて何とか出来ないのだろうかと、経験だけじゃなく、知識もちゃんと付けたくて勉強したりしている間に、法律も改正されたり色々厳しくなってきて、動物たちのためにしてあげられる事も増えてきたところで、

「動物が好きだから」とか

「ずっとやってきたから」だけじゃなく、

もっときちんとした形で動物たちと携われるように、そう思って、ただその為だけに黄門様の印籠的に使えるアイテムとして、それらの資格をたくさん取りました。

※そんな風に使える「資格」はありません。

その間ずっと、見てきたし、多分、普通よりそこら辺の事情とかそういう事は身をもって、私はちゃんと「知っている」と言える事をそれなりには持っているつもりです。

だからって訳じゃないけど

ペットショップを全て無くせ!しかない極論厨には極論を返すことにしよう

こちらでもお話しさせて頂きましたが

フェレット
ペットショップでの生体販売を禁止させる活動に参加しない動物愛護活動者はアッチコッチから非難される。けどさ…ってお話し

毎年この季節になると悲しくなります。 「クリスマスセール」と銘打たれた子達。 「生体販売を禁止にする活動に協力してくれな ...

何度そう言われても、私は「ペットショップは要らない」という、その発想には至らないのです。

もう、この理屈ってば、私の中で、肺がん無くすためにはJT(日本たばこ産業株式会社)潰せ

いや、癌になりたくないから臓器とっちゃえ!

交通事故を無くすためには自動車工場を無くせ!

浮気させないためにはチ〇コ切っちゃえ、穴塞いじゃえ!

失恋したくないなら恋愛するな!

とかと同じレベルじゃないかってくらいにしか思えないのです。

「ブリーダー」ってそもそも何かちゃんと説明できますか?

巷で言われているように、

劣悪な環境のペットショップというのはまだあるのかもしれません。

動物たちを物としてしか見ていない商売人がまだいるのかもしれません。

だけど、

「ペットショップはそういう場所だ」って十把一絡げにした言い草は、違うんじゃないかと思うんです。

少なくても私が知っているお店はどこでも皆が「動物が好きでそこにいる」店員さんたちばかりです。

わざわざ検索なんかしなくても、いつの間にか、ある時から広まった「ペットショップは諸悪の根源!ブリーダーが正義!」みたいな説…

確かにそういうお店が多かった時もあったのかもしれません。

善良なブリーダーさんの方が多かったのかもしれません。

けど、それを言うなら「ブリーダー」の定義をきちんとさせなければ、このお話しは出来ないと思うんです。

ブリーダーとパピーミルの違いをきちんと説明できますか?

ミスリードとは

読者を誤った解釈に誘導するような文章のこと。

羊頭狗肉。

長所と短所があるときに、短所しか語らなかったり、長所しか語らないで相手の判断を誤らすような行為や全体の一部分を拡大解釈して、全体に言えるような印象を 読者に与えること。

また新聞などで、記事の見出しと記事の内容が全く異なる事も、ミスリードと言える。

「釣り」より質の悪い、よくあるゲスい手口です。

ブリーダーとは少数犬種だけに専念して繁殖を行い、遺伝病や社会化期にケアしながら健全な子犬を提供しようと努力している人たちのことです。

パピーミルとは繁殖屋のことです。多くの犬種を1ヶ所に集め、まるで工場において機械部品を大量生産するかのように子犬を次々と繁殖させる人たちの事で別名「子犬工場」という意味です。

といった内容で、その説明をしているサイトを多々見かけます。

少数犬種とは何種類でしょうか?

多くの犬種とは何種類でしょうか?

多い少ないは誰が決めるのでしょうか?

「工場で~生産するかのように」は誰がどう、その判断をしているのでしょうか?

きちんとその意味を調べると

1 家畜や植物の交配・繁殖を職業とする人。育種家。(デジタル大辞泉:ブリーダー

繁殖業を営む人(繁殖屋)の事をブリーダーと言います。

「ブリーダー」の説明に「努力している」云々の記述は一切ありません。

また、こちらでは

パピーミルとは英語で「子犬工場」を意味し、営利を目的として犬などの愛玩動物を劣悪な環境下で大量に繁殖させるブリーダーのことを指す。(Wikipedia:パピーミル

となっています。

繁殖と繁殖屋を神経質に使い分けている時点で、それは個人的な感情論でしか無いという事です。

お魚を売っている人やお店は「魚屋」と表現するのですから、繁殖を行う人は繁殖業者(繁殖屋)で適切な正しいそのままの表現なはずなのです。

ブリーダーを繁殖業と呼ぶのを嫌い、パピーミルは云々という説明を続けるこれらは全て、ミスリードというより、その個人の偏見で書かれているというだけで、はっきりした区別が「分かってない」という事です。

海外の動物愛護(ペット)先進国では~

こういうお話しの時に必ず出てくる

海外では

その先にその詳細を深くまできちんと書いてあるサイトは少数です。

大概は「日本のペットショップがいかにひどいか」と「ブリーダーはいかに信用できるか」が言いたいようですが、そのブリーダーというのがどこの何を指してそう言っているのかをきちんと明言していないのは、比べるべき基準のそれが間違っていることさえ分かっていないからなのか、または意図的にそれに気付かせないように、その説明をあえてしていないのか

どちらにしても、ただ単に個人的な持論をダラダラと展開させているだけなのです。

これは、ミスリードを狙っているのか、書き手がそれさえ分かっていないで、感情に任せて、情報とはとても言えない個人的なそれをただ書いているかの、どちらかだいう事になります。

「ブリーダー」の定義がまったく違うんです

ペット先進国のいくつかでは「同一犬種を何年間以上」等といった限られた人(場所など)しか、ブリーダーとしての資格が持てないという「免許(ライセンス)制」をとっています。

それ以外は無免許であってブリーダーでは無いという事です。

その中にはパピーミルといわれる外道な輩もいるのでしょう。

そこでは、免許がないもののそれとして、この2つは同じ「違法行為」です。

そこに愛情があろうがなんだろうが関係ありません。

売る売らない以前に繁殖自体が違法行為として処罰の対象になる事もあります。

きちんと避妊去勢手術を受けさせていないというだけでも、それを虐待だとしている地域もあります。

動物愛護、人道的云々はまた別の話しになります。

日本では試験に受かりさえすれば誰でもが有資格者です。

私もその「誰でも」のうちの一人です。

私は繁殖に関する資格は持っていませんが、その資格を有する人なら

登録さえすれば、いつからでもブリーダーになれます。

日本ではそこに何の制約もありません。

同一犬種じゃなくても良いのです。

ブリーダーを「栄誉ある専門職」としているペット先進国では、その本来の使命を「種の保存であるべき」としています。

だから、

「少数犬種を」とか「ミックス犬の」などという、種の保存から外れるそれらは

ペット先進国でいう「ブリーダー」の概念にはありえません。

日本のそれとはブリーダーという概念や基準がまったく違うのです。

だから、

海外のブリーダーの話しを持ち出して、日本のペットショップと比べて話す…

これは、浅い知識に基づいた個人的な感情論というだけの場合も多いでしょうが、完全にミスリードなのです。

巷で言われている「ペット先進国」の実情

上記でいうところの海外のブリーダー業界にだって、同一犬種しか扱えないため、その昔は、近親交配による遺伝子疾患と見られる障害犬の問題であったり、売り物にならないその子達をどうしていたかなどの問題はたくさんありました。

ご存知の方も多いでしょうが、映画の影響で世界中で爆発的に流行ったダルメシアンに聴覚障害を持つ個体が多かったのが、まさにその事実の1つです。

そうやって起きた問題に一つずつ真摯に向き合い、それらを少しずつでもきちんと対処してきて、今のペット先進国と呼ばれる事情があるのです。

最初から今の環境だったペット先進国なんてどこにも無いのです。

問題に真摯に向き合う姿勢や対処してきたその方法などの、その一番大切な部分をすっ飛ばして「だから真似してペットショップをなくしましょう」なんて横暴すぎる極論にしか私には見えないのです。

その一例:イギリスの場合

「動物愛護先進国」として一番に名前があがる事が多いイギリス

イギリスの動物関連の法規は授業や講演でもたくさん聞きました。

素晴らしい国だと思います。

イギリスの法律では2012年の時点で、犬を販売できるのはブリーダーの施設内、もしくはライセンスを受けたペットショップのみとされていました。

今でもイギリスにはペットショップがあります。

しかも、販売する場所に関する規定があるだけで、広告に関する規定はゆるく、免許を受けたブリーダーであることを示すライセンスナンバーを掲示する必要も特にありません。

よって、ライセンスを受けていない(ブリーダー以外の人)であっても、、ウェブサイトや地元のフリーペーパーといった各種媒体に自由に広告を出して売買ができるのです。

2014年にペットショップが生体販売から自主的に撤退したという事実はありますが、上記の規定に関する動きが何かその後にあったという話しは2017年現在まで聞こえてはきません。

イギリス発の生情報

2017年現在、イギリスで暮らしているニョロ友が

今日(2017.05.08)こうして、その情報を教えてくれました。

イギリスは基本生体販売はしないと言うルールはあるんだけど、それは小型動物には当てはまらなくて、モルモットやハムスターうさぎ、魚などは生体販売されています。しかし犬猫は生体販売はされていません。
犬猫をお迎えしたい場合の方法としては一番多いのはレスキューセンターからお迎えする方法です。里親の条件などはあまり厳しくないですが、借家の場合は家の管理人の承諾があることとの一文はあるかな
子犬からとか子猫から欲しい場合はブリーダーさん

との事です。

お分かり頂けますでしょうか?

トータルで見て、こういうお話しなのです。

「アメリカやイギリスにペットショップはありません」や「ペット先進国を見習って日本も生体販売を禁止しましょう」が、いかに知ったかぶった浅い話の上に成り立っているか、極論厨のミスリードによるお話しであるかが、これで少しはお分かり頂けるんじゃないかと思います。

〇〇だけがダメなんて話はおかしいって事に気付かなきゃダメ

私は別に、「ブリーダーもダメなのよ」と言いたいわけではありません。

だから、日本国内におけるブリーダーによるものと思われる大量遺棄事件の話しなどをここに書くつもりはありません。

「ブリーダーにだって悪質な人はいるんだよ」って、ペットショップだけを執拗に悪だと言い続けている人に言いたいだけです。

いや、違う…

逆です。

言いたいのは、「ペットショップもブリーダーもちゃんとしてる人の方が多いんだよ」です。

個人繁殖でも、きちんと愛情を持ってそれを稼業としている人がたくさんいる事を私はちゃんと知っています。

動物が好きでペットショップで働く人たちを知っています。

それらは、わりと親しい知人にもいたりしますが、前回のお話しでもさせて頂いたように、それは親しい知人に限ったことではありません。

アクアステージ21草加舎人店フェレット
ペットショップは諸悪の根源説をぶった切る!(前編)アクアステージ21 シマホ草加舎人(そうかとねり)店の場合

春先からこの時期(夏のボーナスくらいまでの間)にかけて、ペット業界は販促期間として特に生体販売に力を入れている時期です。 ...

何にも分かってない人が適当にもっともらしい話を持ち出して

「あれがダメだ」

「これしかダメだ」

と言っている事が気持ち悪いだけです。

それに煽られてメチャクチャを言ってる人がいる現状が怖いのです。

悪いのは無責任な人達

無責任な繁殖を繰り返す人

無責任な売り手

無責任な飼い主

無責任な噂話を垂れ流す媒体

無責任にそれに踊らされている人

その中にはペットショップもあるでしょう、ブリーダーもいるでしょう…

でも、今は、きちんと愛情と責任をもってそれを生業としている人の方が多いのです。

「〇〇だからダメだ」なんて事は無いのです。

ペットショップで新しい家族をお迎えした人達が肩身の狭い思いをしたり

責められたりするのは、まったく筋が通らないおかしな話だと思うんです。

フェレットの事情

フェレットを日本で飼おうと思ったら、その9割はペットショップからお迎えするしかありません。

私の知る限り、国内に繁殖業者は一件しかありません。

2023年のフェレット事情
日本生まれのフェレット【ベビフェレ販売】について疑惑も誤解も全て説明します
これからは「日本生まれのフェレット」が続々登場するんだねって話

某所で今、大変な騒ぎとなっている件についてですが、どこでこうなったのか、なぜこんな騒ぎになってしまったのか、もちろん多く ...

いたちのおうち.xyz

いたちのおうちはフェレットの保護活動をしています。

保護が必要な子が0では無いからです。その大半は遺棄じゃないかと思われる子達です。

そこにはブリーダーもペットショップも関係ありません。

欲しくて買った子を要らなくなって手放す、欲しくて買った子がいなくなっても探さない、「無責任な飼い主」がいる、それだけです。

ペットショップからフェレットをお迎えして、毎日を楽しく過ごしているニョロリストさんをたくさん知っています。

Twitterを見れば楽しそうで幸せそうなニョロリンがたくさんたくさん投稿されています。

ペットショップが無くなってしまったら、その子達とは出会えなくなってしまうという事です。

生体の販売を止めさせましょうとか言われたって困るんです。

だから今後も、いたちのおうちは

「ペットショップは要らない案」にも

「ペットショップでの生体販売禁止案」にも

賛同しません。出来ません!!

今日のアイキャッチ画像

犬のお話しがメインっぽくなってしまったので、

友人宅のワンちゃん達を無断で掲載しました。

久しぶりに

ワサビ君にも登場してもらおう♡

棚で寝るフェレット

ひゃー♡

やっぱり抜群に可愛いわあ。

この時期になると、これらの棚はこの子達のお気に入りのお昼寝ベッドになるので、毎年、これから数ヶ月の間、いた家ではラックの一番下はすべて空っぽという、知らない人には不思議な光景

ニョロリストには、「分かる分かる」な、フェレットあるある仕様の部屋になります。

コメントを頂きました

ずっとペットショップで買ってしまった事、気にしてました。でも、悔やんだらランが可哀想って言うか、ビビりの吠えまくりの噛みまくりのランが、お散歩して少しずつ変わってきて、めちゃくちゃ可愛いのです。私との運命だったのだとこれを読み自信がつきました。でも…現実、闇に葬られてしまう子を無くさないといけないですね。

ありがとうございます。

ランちゃんとずっと仲良く楽しく、自信を持って!!

「出会い」を誇って下さいね。

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