新入りシャシュケとエルちゃんのケージ越しじゃない顔合わせを済ませてからの数日間は、それぞれの放牧時に
一緒に遊びたいエルに合わせて、「サスケに付き合ってもらう」瞬間
一緒に遊びたくないサスケに合わせて、「エルに我慢してもらう」時間
を少し設けてみたりしていました。
それは、どっちにも「強要させる事をしている」んじゃないかって、飼い主としてすごく悩む行為でした。
もちろん、「わざわざ」そうするのではありません。
日中は放し飼いが基本の我が家では、誰か人間の目がある時はケージの扉は常に開いています。(それまでは、直接接触する事がないように放牧時間以外は閉めていました)
その上で、眠っている時は相手のケージには「入っちゃダメ」だと教えています。
だから、エルはこうして様子を見にくる事はあっても、寝ているサスケにちょっかいを出す事はありません。
とは言っても、100%いつでも言う事を聞くって訳ではないので、入ろうとする時には「ダメ」って制止するだけなんですけどね。
「ダメ」って制止された後はこうして、名残惜しそうに、いつまでもケージのそばにいたりします。
本当に、エルはサスケの事が気になって仕方が無いみたいなのです。
寝ているサスケのケージの周りを「クックック♪」言いながら走り回っていたりするのです。
だから当然、ケージの外でサスケを見付けると、「見付けたぁ♡」とばかりに「遊ぼう!」って、クックック♪ダッシュで駆け寄って行きます。
そうすると、即座に「キッキッキー!!!」が始まります。
サスケは脱糞(我が家では「びっくりウンチ」って言ってます)しちゃう事があります。
その時に、
「はい、もうお終い。びっくりウンチ出ちゃったでしょ?これは、サスケは今は遊びたくないって事なんだよ。エルはケージに戻ろうね。今はサスケの時間だよ。」って、ケージに入れてエルの扉を閉めるか
「びっくりウンチ出ちゃったね。じゃあ、ちょっとケージに戻っておこうね。今はエルの時間だからね。」って、サスケのケージの扉を閉めるか
の違いです。
「仲良くしたくない同士なら、一緒にする必要はない」が私の考え方ではあるのですが、
サスケを見ただけで「クックック♪」言って楽しそうにする「仲良くしたがっている」エルを見ていると、「もしかしたら仲良くなれるんじゃないか」の希望を持っていたくて、
「どうしたら仲良くなれのるか」、「何か、そう出来るきっかけがどこかにあるんじゃないか」を毎日、毎回、何とかして探し出してあげられないか、って思ってしまうのです…
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下痢した!一ヶ月も経ってお迎え症候群?風邪?気圧?何?
そんなある日、突然、エルが下痢をしました。
サラサラとした水下痢です。
ちょうど、新しいフードを試し始めていた事もあり、未消化のツブツブが混じっている事もあって「その影響かな?」と思い、慌ててフードを戻しましたが、数回後には、ここまでサラサラになってしまいました。
私は「続く下痢」「進行していく下痢」が怖いんです。
これまでに見送ってきた子達の中で、唯一、後悔しかない死なせ方をしてしまった、あの子の、あの時の事を思い出して怖くて怖くてたまらなくなるのです。
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翌日すぐに病院へ行く事に決めてはいたけど、心配で心配で「気圧のせいかな…皆の家はどうだろう」って、自分の気を落ち着かせたくて、ニョロ友に聞いて回ったりしました。
気圧の影響で「サラサラした水下痢」が出る理由
飛行機に乗った時や高い山に登った時に「サラサラした鼻水」が垂れちゃう人いませんか?
本来なら「耳が詰まった感じがする」とか「耳が痛くなる」程度の事なのですが、私のように元々がひどいアレルギー性鼻炎持ちの人や、ちょっと鼻風邪を引いてるなどしていて鼻の粘膜に炎症を起こしている場合は、そういった症状が出る事があります。
耳が詰まった感じや耳が痛いのは、飛行機内の気圧が変化した時に鼓膜の奥にある中耳の空気が膨張・収縮しようとするからなのですが、それは、耳抜き(鼻側の耳管を開かせる)をすれば治まります。
が、鼻の粘膜に炎症を起こしている場合などは、その腫れによってその耳管を上手く開放する事ができません。
それはそのまま、中耳炎の引き金になる事があるので、飛行機の搭乗前には(症状が出ていなくても)お薬を飲んでおきましょうね!
…って、そんな話では無くて、(その詳細が気になる方はこちら(⇒JAL 快適な空の旅のために)など参考にされると良いんじゃないかと思います。)
気圧の影響で「サラサラした下痢」をするのは、この「サラサラした鼻水」が出るのと同じ理屈です。
気圧の影響を受けて、その箇所の弁が利かなく(利かせられなく)なって、体液が漏れ出てきてしまうのです。
私の場合は鼻、この子達の場合はお尻からって事です。
こんなにサラサラでは無くても、「普段より緩い」ウンチ(軟便)が出るニョロは多いです。
理由は同じだと思われます。
突然、下痢をした場合には、いきなり慌てたりせず、「気圧の影響かも」と、一旦、冷静になって、でも、注意深く、見守ってあげてみて下さい。
その日は確かにみぞれ交じりの雨が降っていて気圧の影響もあったのかもしれませんが、「うちも同じ」というニョロはいませんでした。
その代わり、「えるちゃん、お迎え症候群かな?」って言ってくれる友達がいました。
お迎え症候群は「体の」病気
私はこれまで、「お迎え症候群」は
- 会わせてすぐ(数日以内)
- 緑の下痢
が、その特徴だと思っていました。
現にこれまで見て来た「お迎え症候群」は全ニョロがそうでした。
この子達の下痢に対して過剰なまでに不安がる私の気持ちを察して言ってくれてるのかもしれないって思いましたが、
…少し、安心しました。
こちらの記事でもその事については詳しく書かせて頂いていますが、この記事では、どちらかというと「心因性の事の方がメイン」のような印象を、書いた本人である自分でも受けたりします…
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が、「お迎え症候群」というのは、立派な「体の病気」であるという事を忘れないで下さい。
下痢は体の不調の現れ!腸内環境がバランスを崩してるから
腸内環境がバランスを崩す原因の1つには、もちろん、心因性のストレスもあります。
原因は何であれ、とにかく「腸内環境が良くない状態にある」というのは、「体に起きている」不調です。
「心因性のものだから」なんて思い込みで、勝手に「そのうち治る」とか言っていないで下さいね。
下痢を放っておいて、体内で起きてる症状を見逃してそのまま進行させてしまうと、大変な事になりますよ。
「デトックス効果」だなんだって、都合よく考えるのは「人間の体」でだけにして下さい。
この小さな体から体力を奪い続けるような事はしないで下さい。
体力を奪われ脱水状態の進んでしまった体では、ただの風邪だって、死に直結する病となりうる事があるんですからね。
…これは私の考えってだけです。
私は本当に、この子達に下痢をさせてしまう事が怖いのです。
腸内環境(腸内細菌叢)のバランス(腸内フローラ)
「腸内フローラ」という言葉は、近年、ダイエットの特集でも健康雑誌ででもよく使われているので、多くの皆さんがご存知かとは思いますが、腸内細菌のバランス状態(腸内細菌叢・ちょうないさいきんそう)の事を「腸内フローラ」って言います。
腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」がいて、本来であれば、体内にもともとある消化酵素だけでは消化できない成分を分解して栄養素を作ったり、免疫系を活性化したりと、体にとって有益な働きをしてくれているものです。
悪玉菌はいないに越した事はありませんが、居るのだから仕方ありません。
そのバランスの理想としては「善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割」と言われていますが、厄介なのがこの「日和見菌」で、こいつは「腸内の善玉菌・悪玉菌の、優勢な方に同調(味方)して作用するのです。
特に腸が長い日本人である私たちの腸内には数百種600兆個以上の腸内細菌が住んでいると言われていますが、肉食獣であり腸の短いこの子達では、そこまで多くないとされています。
肉食動物は、善玉菌や悪玉菌の種類が少なくて、腸内細菌叢が単純だから、人間のようにちょっとした抗生物質で合う合わない等の下痢をする事(受ける副作用の種類)が少ないって授業で習った記憶があります。
腸内細菌のバランスが崩れる原因
「腸内環境」とよばれる、その状態(腸内細菌叢)というのは、皆それぞれ違います。
上記のように「善玉:悪玉:日和見菌」が、「こうであれば健やかな状態である」という比率はありますが、「どの種類が何兆個あれば良い」みたいなものでは無いのです。
これは人間でも同じです。
それが違うから、「同じ環境で同じ物を同じように食べた」のに、下痢する人としない人がいたりするのです。
賞味期限が数日過ぎている物を食べたくらいじゃ何とも無いのに、海外に行ったら「水を飲むどころか、湯船に水を張って入浴しただけでも下痢する」って人もいます。
そんなんじゃ下痢しないけど、牛乳を飲むと下痢をするって人もいます。(※この場合は腸内の乳糖分解酵素が元々少ない事が原因だったりしますので、腸内細菌が「バランスを崩す」とは若干、その意味が違います。その詳細は⇒牛乳を飲むと下痢をする(下痢の相談室)などでご確認下さい。)
とにもかくにも、もう、「腸内細菌のあれこれ」についてのこればっかりは本当に千差万別、多種多様の事なので、腸内細菌のバランスが崩れる理由は「なにかしらの理由で」としか言いようがないのです。
それをこの子達の「お迎え症候群」に当てはめた時には
- 新しい子をお迎えしたことによるストレス(心因性)
- 新しい子が持っていた菌やウィルスに感染した
などと考えてあげる事しか出来ないのです。
「この子には悪さしないけど、あの子には症状が出る」なんていっぱいある
その代表はやはり「コロナウィルス」通称「グリーンウィルス」かと思います。
コロナウィルスは「腸内細菌と同じでもともと常在している菌だ」と、はっきり書かれている文献もあるほど、感染していたところで「この子では発症するけど、この子は何ともない」ウイルスの1つです。
ずっと感染した状態でも「ある日、突然、このタイミングで発症する」みたいな事も多いですから、その特徴などはこちらの記事を参考にして頂ければと思いますが
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そんなのたくさんあるんです。
もちろん、サスケは健康診断も、ウンチの検査もきちんと済んでいます。
まだ「若い」サスケだからなのか、そもそも「サスケだから」大丈夫なのかは分かりませんが、とにかく、エルは、サスケとの接触が原因で腸内環境のバランスが崩れたんじゃないかと推測できます。
これは私の憶測というだけでなく、獣医さんにもきちんと、そう診断された事です。
お迎えして一ヶ月経っていようと「お迎え症候群」はあるのです。
お迎え症候群のエルにしてあげられる事
メチャクチャ楽しそうにサスケを追い掛け回すエル、しかも出会ってから一ヶ月も経過した今になって「心因性が原因」とは考えにくい事ではありますが、遊びたくて駆け寄っているのにウンチまでして拒否られたら、やっぱり乙女心が傷付いてるのかな…とか思ったりもします。
エルをよく知る友達も「エルちゃん、ちょっと繊細そうだもんね…早く落ち着くと良いけど。」ってエルのメンタルの心配をしてくれました。
「ストレス」は大敵です。
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エルは、ちょっと興奮しただけでも、お尻が出てしまうという「脱肛癖」があります。
赤ちゃんの時だけでなく、今年で3歳になる今日までに何度も繰り返してきたので、これはもう体質(手術時のそういう事なども考えられますが)だと割り切って、上手に付き合っていってあげるしか出来ません。
ひどくなるようだったら手術も視野にはいれていますが、今はまだ、そこまででは無いので、とりあえず、日常の生活で「そうならないように」気を付けてあげていたいのです。
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極力、緩いウンチをさせてしまう回数は減らしてあげたいから、そういった意味でも下痢は大敵なのです。
病院で治療をしてもらう事が一番の安心
上載のように下痢便を何枚もその都度、写真に撮って、その下痢便をペットシートに吸わせ、ジップロックして、病院へ持って行きました。
食欲も普通で、いつも通りのエルに安心していたので、泣きべそをかいて駆け込んだわけではありませんが、今回もちょっと笑われました。
大量のウンチを持ちこんだって、写真を見てもらおうと慌てていてスマホを派手に落っことしたって、それくらいじゃ先生は笑いません。
写真はもちろんの事、「そちらもちょっと見てみましょうか」って、ちゃんと開封して見てくれました。
笑われたのは、ちょうど診察が終わってキャリーに戻したエルがウンチをしてくれたのを見て「先生!!ウンチ出ました!」とか大きな声で言ってしまったからです。
いくらなんでも、四十路すぎた大人が「ウンチ出ました!」とか、冷静に考えると、ちょっとどうかしています…
他に患者さんがいなくて良かったです。
今回(お迎え症候群)の治療費
エルの場合は
「気圧も関係してるとは思います」との事ではありましたが、直接、2匹が接触する機会を持ったのが最近である事などから考えても「お迎え症候群」だと診断されました。
複数の原因が重なった結果の「水下痢」です。
だから、下痢止めとか整腸作用とか腸の炎症を抑えるお薬の注射(2本)と10日分の飲み薬を処方してもらいました。
念のため、お薬(注射)がちゃんと効いているか、確認のために、次の日も診てもらいに行きました。
もちろん、だいぶ、形になってきたウンチの「写真」を持って
お薬が効いてくれている証拠です!
お迎え症候群は下痢の症状が悪化(進行)しなければ、そんなに怖い病気ではありません。
「注射の効果がきちんと出ている証拠ですね」って事で、もう一回、注射(2本)をしてもらいました。
最初に処方してもらった飲み薬が無くなる前に、もう一度、「もう問題が無いか」を診てもらいに行ってきます。
下痢というのは、本当に怖いんです。
特に今回のような「水下痢」が続いたら、入院も考えてあげなければいけないですからね。
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だけど、どんな時でも、慌てずに冷静に、不安や心配事がある時は、きちんと「その子の事」を知っている人からの正しい「その子の」情報を得て下さい。
某かの症状が出ている「その子」をいたちのおうち含め多くのサイトや何かにある「他人の例」に当てはめて勝手な判断をしてはいけません。
必ず一度は、かかりつけ医に相談してあげて下さいね。
追記:最後のお薬をもらってきました
一週間後に、もう一度、診てもらってきました。
その日は、サスケのワクチン接種(2回目)もお願いしたので、領収書はこういう形ですが、
下痢は治まっているけれど、体重がまだ戻らないため、更に10日分のお薬を処方してもらいました。
我が家では常備薬となっている脱肛の塗り薬(外用薬)も処方してもらいました。
内服薬は「飲ませ切って下さい」=飲み切ったら治療終了です。
※処方薬を勝手に中止してはいけませんよ!!
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皆さん、お大事に
その子とあなたの幸せな日が続きますように、健やかなニョロニョロ生活を☆彡