フェレ飼いさんの中には複数ニョロを飼育している方が多いです。
個性豊かなニョロリンズですが比較的仲良くなれる子達が多いので
「多頭飼いは簡単」と言われています。
でもそれはフェレットに慣れている人には「簡単」であって、
誰にでも「簡単」な事ではないのです。
「一匹じゃ可哀想だから複数で飼ってあげた方が良い」と言われる事もありますが、
動物学的にいうと、もともと群れて生きる動物ではないフェレットにその必要はありません。
フェレットにはその必要がなくたって飼い主として「そうしたい」って思ったらぜひ、
きちんとした知識と愛情を持ってその準備にかかって下さい。
個体差でどうしてもダメな場合や避けてあげた方が良い場合もある事もありますが、
その事はまた別のお話として、
こちらの記事など参考になさってみて下さい。
-
-
フェレットは複数飼いした方が良い?!多頭飼育に向かない人・向かない環境の特徴
フェレットが数匹集まってニョロニョロみんなで遊んでる姿、 皆でかたまって眠る姿は可愛いです。 今日の画像はいつだったかに ...
心がけてあげて欲しい大切なこと
先住ちゃんの心のケア
最初から一緒に遊ばせないこと
いきなりケージを一緒にしないこと
ショップからお迎えしたばかりのベビフェレちゃんはとても可愛く、つい過剰に構いたくなります。
それがストレスにならない程度になら、それ自体は悪い事ではありませんが、
そのせいで先住ちゃんを蔑ろにするような事があってはいけません。
スキンシップや遊びの時間をそれまで以上に濃いものにしてあげて下さい。
※生活リズムを崩してしまうのはストレスになります。
気を付けてあげて下さい。
ベビフェレちゃんと成フェレちゃんはフードのかたさや種類が違うので別々に食べさせなければいけません。
※ベビフェレは大人のフードで脱肛する事があります。
-
-
フェレットの脱肛【応急処置とその原因】ベビだけじゃない(画像あり)
脱肛(直腸脱)は2才以下の若いフェレットに多いとされる病気の1つです。 この子達が日本に来る前、生まれてすぐに受ける臭腺 ...
当たり前ですが体の大きさが違う分、
力の強さも違います。
体力にも差があります。
万が一の事故を防ぐためにもケージは分けてあげて下さい。
お迎え症候群を「自分」に置き換えて考えてみよう!
ある日、突然どこかから
「同じ人間だからいいわよね」って知らない赤ちゃんを、自分だけのお城だったはずの
この部屋に放り込まれたら…
まず、パニックになると思うんです。
「仲良くできるわよね」って勝手に決めるな!って思います。
誰かがその赤ちゃんのお世話をしているのを見て
「ああ、なるほど。」って色々、思うこと、考えること、少しずつそうやって、受け入れる事が出来るようになっていくと思うんです。
でも、そのお世話をしている
「誰かさん」が、今までずっと自分だけに優しくしてくれていた、大切な人だったりしたら
「盗られた」って思っちゃったり、寂しくなったりするんじゃないかと思うのです。
お迎え症候群含め、
「多頭飼育を始めるにあたり」を説明する時、私はこんな風なお話しをさせて頂いています。
※あくまでもこれは、赤ちゃんの扱い方とかよく分からないし…コミュ障だし…な、私に限ったお話しです。
精神的な事だけでなく、病気の事などもありますから、くれぐれも慎重に始めてあげて欲しいと思います。
「お迎え症候群」なめてませんか?
人間の都合で勝手にニョロリンの環境をかえておいて
「そのうち慣れる」なんて発言は言語道断です。
この小さい体にかかるストレスを軽く考えてはいけません。
-
-
フェレットのストレスって何?どんな症状がでる?原因不明の下痢やその他が続く場合は要注意
私は、若い頃ちょっとした軽い事故が原因で、後にきちんとした病名がつくまで約5年以上もの間、病院を何度も変えて、その都度、 ...
「お迎え症候群」(精神的なもの)だと決めつけちゃダメ
「先住ニョロリンが体調を崩す=お迎え症候群(精神的なもの)」だと思い込んでいませんか?
こんな文献があります。
※日本語がおかしいのは、はなこがブラウザー翻訳を使って訳しているからです。スミマセン。
2種類のコロナウイルスは、フェレットに病気を引き起こす。フェレット腸コロナウイルスは、流行性カタル性腸炎を引き起こす。この病気は高度に伝染性であり、無症候性の一匹のベビフェレによって先住フェレット達に持ち込まれる。臨床的徴候は、新しいフェレットの導入後2〜14日後に嫌悪感、嘔吐、緑色または粘液性下痢、メレナ、脱水、嗜眠および体重減少が見られる。この病気は、老フェレットになるにつれ最も重篤になり、完全に回復するには数カ月かかることがあります。ウイルスは、腸の絨毛の鈍化をもたらし、その結果、消化不良および吸収不良を引き起こす。糞便の走査型電子顕微鏡検査はコロナウイルスを同定する可能性があるが、決定的な診断は困難である。増加したALTおよびアルカリホスファターゼは、肝臓脂質症に続発する可能性がある。治療は支持的であり、体液、栄養サポート、広域抗生物質、消化器内プロテクターが含まれます。予防は、新しいフェレットの隔離、新しい寝具やおもちゃの徹底的な清掃、他のフェレットを取り扱った後の手洗いや衣服の交換などです。
メルクマニュアル 獣医学マニュアル
獣医/エキゾチックな動物と実験動物/フェレット 「フェレットの感染症」
要するに、感染症の可能性もあるって事です。
これは通称
「グリーンウィルス」と呼ばれる伝染性の病気です。
-
-
フェレット グリーンウイルスは通称!原因はコロナウイルス【伝染性カタル性腸炎】巷の誤情報をぶった切る!
ごく限られた一部の方々からご好評頂いております、 いたちのおうちがぶった切るシリーズ(そんなシリーズ作った覚えはありませ ...
それを勝手に心因性のストレスだと思い込んだり、そうだと決めつけて
放っておいたりは絶対にしないであげて下さいねってお話しです。
コクシジウム症の心配も忘れてはいけません。
-
-
フェレットのコクシジウム症(画像あり)とは?第二回 花いたち祭1
この記事は色んな出来事と絡めてお話しさせて頂いているので、とても肉付きが良いです(要は話があっちこっちに行く)。 「無駄 ...
いよいよ実践
以上、最低限の知識を持って、
心の準備とそれなりの準備を整えたらいよいよです!
最初のうちは新入りを隔離する
3ヶ月未満だろうが3歳以上だろうが関係ありません。
新参者は新参者です。
2週間は別のケージ(お互いが見えないようにしてあげると尚良いです)で暮らさせましょう。
※「ケージ」の重要性はこちら(ケージの正しい使い方「持ってない」が虐待行為になる理由)など、お読み頂ければと思います。
その間に
- 新入りちゃんの健康診断
- お互いのニオイに慣れさせる
- ケージ越しの対面
を済ませます。
上の章で書いたような、そんなに重い例は少ないにしても、ショップからお迎えの子が
「何の問題もない」と思い込むのは、ちょっとどうかな?って思います。
というのも、
「買って一ヶ月足らず」というニョロリンに
「耳ダニがいた」という話はけっこうあります。
うちの可愛いフェレっ娘エルちゃんもそうでした。
-
-
ボランティア団体がお金を請求する【それ何代?】フェレット耳ダニ見落としはよくある
「負担するお金」について、「状況によってマチマチ」が通用しない時と場合においては、「誰が払うべきか」が、大きな問題となっ ...
耳ダニの感染力はとても強いですので気を付けてあげて下さい。
ペットショップで働く人にその辺りの事を聞いてみたお話し
-
-
ペットショップからお迎えするフェレットの選び方を調べてみた結果(中編)お店側からの回答を見て思ったこと
「良いフェレットの選び方」なるものを調べていて疑問が湧いてきたので、直接正面から調べてみる事にしました。 誰かも分からな ...
新入りちゃんのケージに先住ちゃんの毛布をいれてあげたりオモチャをいれてあげて下さい。
そうする事で対面時に「仲間」としてスムーズに受け入れられるようになったりします。
しつこいようですが、検診が済むまで逆はダメです。
それらを介して感染する病気は怖いんですよ!
ケージ越しに対面させた時、威嚇し合ったりどちらかがひどく怯えるような事がなければ、
ケージを隣同士に置いてそのまま様子を見守ってあげて下さい。
一緒に遊ばせてみる
最初は短かい時間から一緒に遊ばせてみましょう。
フェレットの遊びは思っているより激しく、
慣れるまではちょっとハラハラするかもしれません。
先住ちゃんが新入りちゃんの首筋を噛む行為が頻繁に見られると思いますが、危なくなさそうな場合は見守ってあげて下さい。
自分達でそのポジションを決め合う大切な儀式だという説もあるし、
「こっちにもっと面白い場所があるんだよ」ってとっておきの場所を教えてあげたがってるのかもしれません。
もしかしたら新入りちゃんを宝物置き場に持って行こうとしてるのかもしれません。
ちょっと乱暴に見えるその行為にはそういう意味が込められていることがありますので、
どうぞじっくりそういう
「可愛い瞬間」を見逃さないであげて下さいね♡
-
-
フェレット【カーミングシグナル・ペットサイン】鳴き声・仕草・行動にはこんな意味もあるんです!!ある事にします!
フェレットは感情表現が豊かです。そしてとても賢いのです。 ちょっとした仕草や行動の1つ1つに色んな気持ちが隠されていたり ...
そうやって少しずつ遊ぶ時間を増やしていって
ぜひ楽しい夢のニョロニョロ生活を送ってくださいますように☆
ただし、
「他の子がまったくダメ」というフェレットもいる
そんなに多くは無いかもしれませんが、いないわけではありません。
「相性」もあります。
2018年 新入り君をお迎えしたので追記します
える×わさび ◎
わさび×さすけ 〇
さすけ×える …もしかしたらこのまま「会わせられない相性」かもしれません。
-
-
フェレットは皆で仲良く出来る!は幻想。「ベビなら大丈夫」の嘘!お迎えられ側がダメなパターンもある?
2匹目のお迎えを考えた時、少しでも、その事について調べたら、必ず「お迎え症候群」という文字を目にすると思います。 私も、 ...
えるちゃん(2016年当時)
1歳800g前後の女の子です。
大好きなワサビくん(6歳前後1.3kg)をどうしても宝物置き場に持って行きたいようで、
すきあらば咥えようとするのですが運べるはずがありません。
なのでいつもオンブされているようになってしまいます。
今日の画像はそうしてオンブで連れて行ってもらった(笑)
ワサビくんのお気に入りの場所での様子です。
お迎えしてから一ヶ月も経ってから「お迎え症候群」にもなりました(2018年)
-
-
フェレット【突然の水下痢】気圧の影響+遅れてきたお迎え症候群!1ヶ月も経ってから出た症状・理由・原因と治療費
新入りシャシュケとエルちゃんのケージ越しじゃない顔合わせを済ませてからの数日間は、それぞれの放牧時に 一緒に遊びたいエル ...