保護活動の現場において、「負担するお金はその状況によってマチマチです」ではない場合、「誰が払うべきか」が、大きな問題となります。
お金の問題というのは起きたら最後、そのほとんどが綺麗な形で終わる事はありません。
だから「募金で賄われている団体」は、「最初から全部」決めてあります。
細かすぎるくらい、本当に「全部」です。
じゃないと、後から本当に大変な問題になったりしますから。
それぞれのボランティア団体や個人ボラさんそれぞれ皆さんに「考え方」があります。
だから、自分とそれが違うからって批判をしたり、口出しなんかは本当はしてはいけないのです。
でも、「ちょっと、おかしいな」って思った時には、直接その団体に聞いてみて下さい。
いくら「最初から決まっている」とは言ったって、「使い方」が、ちょっと大義名分からずれていたり、そもそもその大義がアレだったりとかはありますから…
色々なボラ団体に顔を出してきた私ですから、不届き者の話しなんて、いっくらでも聞いてきました。
だから皆さん、「募金」される時には、「その使われ方」をきちんと開示してあるかをお確かめ頂き、それに納得してからするようにして下さいね。
今日はそういった「言い出したらキリがないんだけどさ」なお話しでは無く、ボランティア活動でも何か一つ行動を起こせばその都度、当たり前に私たちにだってその費用の請求はきますというお話。
「ボランティア活動」だからといって、「病院代や交通費が無料になる」なんて事は無いってこと。
ちょっと聞いて欲しいなって思います。
ボランティア団体がお金を請求するとき
昨日がちょうど我が家では可愛いフェレっ娘エルちゃんをお迎えして1年の記念日でした。
エルちゃんは「生後3ヶ月、ショップで買って1週間しか経っていない」という可愛いかわいい…
1年前の画像(今日の画像はちょうど1年前のシッポも可愛いチビチビエルちゃん)からも可愛らしさが溢れて出ちゃっているフェレットでした。

どうです?可愛いらしさがこぼれ出ちゃってるでしょう♡
エルちゃんがこんなに可愛いからとかそういう事は関係なくて、状況だけ見ると健康状態に何の問題もあるはずが無いフェレットです。
でも、それだけでは「いたちのおうち」の皆とは遊ばせられません。他の皆と条件は一緒です。
きちんと病院で「何もない」と診断してもらった子以外は「いたちのおうち」には入れられないのです。
私にはエルちゃんへの責任と保護している子達への責任があるのですから万に1つも「何か」なんてあっちゃいけません。
見落とされた耳ダニの治療費(病院代)明細
初回
- 初診料¥1,080
- 診察料¥864
- 耳垢塗抹検査¥1,080
- ワクチン¥7,560
2回目
- 診察料¥864
- 糞便検査¥864
- 耳垢塗抹検査¥1,080
- レボリューション¥3,240
3回目
- 診察料¥864
- 耳垢塗抹検査¥1,080
- レボリューション¥3,240
4回目
- 診察料¥864
- 耳垢塗抹検査¥1,080
1度目の検査では「いない」と言われましたが、どうにも耳を痒がるので初診から1週間後の糞便検査の結果を聞きに行った時にもう一度診てもらったらやはり耳ダニがいました。
保護動物の病院代は誰が負担するのか
レボリューションはフィラリア予防だけでなく、耳ダニの駆除薬としても使われます。
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レボリューションの使い方と効果
フィラリアの予防薬なんてありませんよ!というチクチクメールが届いたので、「確かにそれはそうですね、フィラリアが「成虫にな ...
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それを2回投薬後に「もう大丈夫」とお墨付きをもらって初めてやっと、「健康な子」になったわけですが。
その間、約一ヶ月、費用は約二万円。
えるちゃんはその時すでに私の子ではありましたが、客観的なことだけでいうと、ショップから迎えたばかりのベビニョロの飼育においての最初の一ヶ月間にかかった医療費ということ。
この子がもしも「保護っ子」だった場合、その費用は最終的には誰の負担とするのか。
いたちのおうちに来る子もだいたい某かの処置が必要で、いきなり手術を見越した入院が必要な子がくることもあります。
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尿道から管だしたままいたちのおうちに来た子の話
いたちのおうちの活動報告 シスチン結石の保護っ子のついて
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耳ダニの見落としはよくある
「見落とされたんじゃないか」というお話しはたまにあるのですが、その全部が全部見落としだというわけではなくて、1度目の診察では本当にいなかったのかもしれません。
それは後からでは何とも言えません。
ただ、そこにこだわり過ぎるのはちょっとどうかなって思う時があります。
「病院選びの今後の参考」にご自身でされる分には構いませんが、あまりそういう…悪評に繋がりかねない話をするのは「事実と異なる場合(病院の帰りにどこかで移ったかもとか…)もある」と少し一呼吸置いて頂きたいな。っと。
本当はそれはあってはならない事だと思います。でも、、、
獣医さんを過信しろと言いたいわけでも疑ってかかれと言いたいわけでもないのですが、飼い主であるあなたが毎日よくニョロリンを見てあげて少しでも「おかしい」「やっぱりこうじゃないか」と思ったら何度でもそう言って調べてもらってあげて下さい。
その対応、処置も「その後」の参考にされると良いかと思います。
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https://いたちのおうち.xyz/about-ferrets/how-to-care-of-ferret/8168
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命に値段を付けてるんじゃなくて、生かすのにはお金が必要ってだけ
これは保護団体に限ったはなしではありませんが、ペットショップもブリーダーさんも、報道では下衆い悪徳業者ばかりが取り上げられるけど、そんな所ばかりではありません。
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劣悪な環境だと通報があったショップに直接お話を聞いてみた話
ペットショップからお迎えする 「良いフェレットの選び方」を探していた私が得られた情報は 「病気の子を選ぶのは止めましょう ...
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「生体販売」については色々な考え方がありますが、私の考え方はこうです。
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ペットショップでの生体販売を禁止させる活動に参加しない動物愛護活動者はアッチコッチから非難される。けどさ…ってお話し
毎年この季節になると悲しくなります。 「クリスマスセール」と銘打たれた子達。 「生体販売を禁止にする活動に協力してくれな ...
ショップやブリーダーなど、それが「お仕事」の場合は「利益」をださなければナチたちませんから、かかった実費以上の金額を「お客様」にお支払い頂くわけですが
その費用を誰が負担するのかは団体によって違う
保護団体というのは、マチマチです。
いたちのおうちでは、基本的にはかかった実費は全額「里親様」にお願いする形ですが、その時に皆さまから頂く支援金があればそちらで賄わせて頂き、あまりにも高額で足りない時には私個人の持ち出しはもちろん、預かりボラさんにも一部負担をお願いするという形です。
もちろん、医療費の明細は、「そのお金を負担する人」にはきちんとお見せしています。
もし、あなたがどこかの保護団体からなにがしかのお金を請求されたら、「それは何のお金ですか?」ってきちんと聞いて、しっかり明細を見せてもらって下さい。
ただ、保護動物たちには、今日のえるちゃんの例のように「本来なら1度で済むはずのものが済まなかった」り、「健康であるべきはずの月例なのにそうじゃなかった」など、細かいことまで「起きてるんだ」と知って頂き、想像してたよりも「お金がかかってるんだな」って、心にとどめておいて頂けると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。





