悪液質で痩せてきたフェレット

心不全(腹水)と上手に付き合う!フェレットまこちゃんの日記

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これまでの記事からお察しの方も多いかと思いますし、X(旧Twitter)ではリアルタイムでその都度ご報告という形をとらせて頂いているので、今ここをお読み頂いてる皆さんの中には知って下さってる方もおられるかと思いますが、今、まこちゃんが抱えている病気のうち一番慎重になってあげなければいけないのは心臓の病気。「心不全」です。

【心不全とは】

心臓が悪いために、
息切れやむくみが起こり、
だんだん悪くなり、

生命を縮める病気

国立循環器病研究センターより

心不全になると、心臓から十分な血液を送り出せなくなるので、体に必要な酸素や栄養が足りなくなります。

だから、ちょっとした事ですぐに息切れがしたり、疲れやすくなります。

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全身をめぐる血液の量が少ないということは、当然、腎臓に流れる血液の量も少なくなるので、おしっこの量が減ります。

おしっこで出せる量が減った分は体内に貯留されてしまうので、「浮腫み」ます。

ある日、まこちゃんの足(下半身)がこんなにパンパンに浮腫んでいる事に気付いて急いで病院へ行きました。

心不全で浮腫んだフェレットの足

ほんの数日前には680gだった体重が900gにまで増えていて、「この急な体重の増加も心不全の症状の一つです」と説明を受けました。

心不全は治してあげることができない病気の一つです。

でもだからこそ、いかにうまく付き合っていけるか、「心不全」と言われた瞬間にはもうその課題に取り組まなければいけません。

(ねぇ、さすけ…さすけが経験させてくれたこと、さすけが残していってくれた知識、さっそく役に立てられそうだよ…ありがとう)って、私は先生の「ですが、腹水というのはさすけ君の時の胸水とは違って、まずは急いでそれ自体をどうにかしてあげないと死んでしまうというものではありません」という言葉に少し安心して、さすけの時の事を思い出したりしていました。

心不全と上手に付き合うとは?

まこちゃんは、年齢(正確な年齢が分からない事がネックと言った方が的確かもしれません)的なこともあるし、他にも大きな病気を抱えているので、一つの症状にだけズバッと照準を絞るような強い薬を使った治療は出来ません。

例えば、心不全による浮腫みには利尿剤の投与が一般的ではありますが、(利尿剤による)急激なナトリウムの喪失は血管の収縮をもたらします。

まこちゃんの体には、太い血管を巻き込む形で大きな腫瘍がありますから、血管の収縮は命取りになります。

だから強い利尿剤をガンガン使ってガンガン抜いていこうみたいな治療はできません。

また、先ほど「胸水とは違って腹水自体は直ちに抜いてあげなければすぐに命にかかわるものではない」とはお伝えしましたが、だからと言って、そのまま放置しておいて良いというものでもありません。

心臓の右側の部屋の機能が低下すると、体から心臓に戻る血液が渋滞を起こすため、体内のいたるところに血液がたまります。
腹部の血液の流れが滞ると、血管から血液中の水分がお腹の中にしみ出してたまり、腹水が生じます。
腹水により、お腹が張ったり消化管の動きが悪くなったりすることで、食欲の低下や便秘が見られます。

その腹水を放置していると、栄養不良や体力低下、免疫力の低下につながる可能性があり、感染症にかかりやすくなります

※この場合の感染症はいわゆる伝染病の方ではなく、腹水による感染症とは明らかな感染源がないにもかかわらず、腹膜で細菌感染が発症する『感染症』の事です。

人では「自然発生的な細菌性腹膜炎(特発性細菌性腹膜炎/SBP)」って、聞いたことがある方も多いかと思うのですが、SBPと診断された時には余命のお話も一緒にでることが多いのですよね…って、今日のお話しからはそれるので、このお話はここまでにします。

まこちゃんは、まこちゃんに合わせたちょうどいいお薬を作ってもらって「様子をみましょう」となりました。

そう簡単に「上手く」なんていかない

こちら、たったの一日です。

あんなにパンパンだったまこちゃんの足がたったの一日で、こんなに細くなって、私はお薬が❝てきめんに❞効いてくれてるって思いました。

「診せにきてください」と言われた一週間後の診察日には、まだちょっと浮腫みは残っていたけど、あの時に比べたらそれくらい、一気にグッと減った後のここからはきっと少しずつ少しずつ抜けていくんだろうと勝手にそう思っていたから、「良い調子ですね」って言ってもらえるものだとばかり思っていました。

もうちょっと(薬が)効いてないと…

まこちゃんを一目見て先生が「え…」って言いました。

私が❝てきめんに❞効いてくれてると思ってたお薬、先生的には「あの薬で効果がここまでっていうのは…ちょっと…。もうちょっとしっかり効いてて欲しいところで…」って。

それは、それだけもうまこちゃんの心臓の力が弱くなってきているって事なのだそうです。

だからといって、それ以上強い薬に変えることはできないし、まこちゃんはどうなっちゃうんだろう…って思っていたら、違う方向からのアプローチも加えてもうちょっと(まこちゃんの体に)頑張ってもらえるか、それで効果がだせないか、「やってみましょう」って先生がまだまだやってあげられる事はあるって言ってくれました。

良い調子だ!まこちゃんの体!頑張ってくれてる!

今度こそ、本当にてきめんに効いてくれて、やっと先生から「良い調子!」をもらえたのは、あの日からちょうど10日後のことでした。

 進行は止まらない、徐々に悪くなっていく、それが心不全

心不全は治りません。

よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に進行して(段々と悪くなって)いく病気です。

毎日、体重を計って、お薬がちゃんと効いてくれているかを確認しながら

(腹水で増えた体重が)そろそろ元の体重に戻るかなって数字を目にした時、すごく嫌な予感がしました。

足の浮腫みは、とれたどころか瘦せすぎじゃないかと心配になるほどガリガリになっているのに、お腹だけポヨンっと。

エコー検査では見た目そのまま、「腹水がもう減ってない」映像が映し出されていました。

腹水は減っていないのに体重が落ちているということは悪液質の症状が出始めているってこと…

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こちらの記事にあるように、悪液質(病気で瘦せ衰えてくること)とは「種々の慢性消耗性疾患における栄養不良の終末像であり、治療抵抗性で患者の予後や QOL を悪化させること」として知られてきました。

が!!!

「適切な栄養管理を行うことで症状を抑え、生存期間を延長する例もみられるようになってきました。」です!

落ち込んでなんていられませんよ、まだまだ!これから!

病気とうまく付き合っていくための努力は惜しまない!

最近はもうカリカリは食べたり食べなかったり(体力が落ちてきていてるので、その日の体調によって食べられないのかもしれません)になってきてはいるのですが、いつでも食べたい時にすぐに食べられるようにケージには常に用意してあげています。

栄養管理としてはオマケ的ポジションですね。

カリカリの入れ替えはこちらの特製スープの時間に一緒にしています。

そうそう!Twitter(現X)でご心配をお掛けしちゃった「あの動画」についてはこちらの記事でまとめさせてもらいました。

逆くしゃみのお話

ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、フェレットにもある「逆くしゃみ」について動画も載せていますので、

合わせてどうぞ
フェレット「逆くしゃみ」とは(動画あり)
フェレット「逆くしゃみ」とは(動画あり)

フェレットの「逆くしゃみ」について、その原因と対処方法をまとめました。(動画あり)

ferret.xn--n8jel7fkc2g.xyz

お時間ある時に読んでみて下さい。

みんな、みんな、健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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