まず初めに、このお話は、
ココがポイント
- これまでいわゆる一般的な酸素室を利用してきた私が
- (一般的な酸素に対するイメージとは異なる部分もある)全く新しい酸素の吸入方法を提案されている酸素屋さんの話を聞いて
- かかりつけの先生と相談しながら
- まこちゃんの今の症状に合わせて
行っていること
です。
どの子にも皆こうしたら良いよ!というお話ではありません。
し、詳しくは後述しますが、今後のまこちゃんの体調に合わせて、これまでのようないわゆる「酸素室」の使い方にまたいつか変える時がくるかもしれません。
いつも言っている事ですが、どんな事でもその子に何かをしてあげようと思ったら、必ず「かかりつけの先生にお話を聞いてから/聞きながら」です。
その子を診ているのは先生、その子をずっと見てきてるのはあなた。
その子を一目も見たことのない私の話は「へー、そういう考え方もあるのか」って、じゃあ、我が家ではどうしようか?の参考にして頂けたら嬉しいなという思いだけです。
1人でも多くの、1人で悩んで考えてどうしたら良いのか分からなくなっちゃったって途方に暮れて泣いてる飼い主さんに、私の、多くの経験者さんたちの、経験談が届いたら良いなって思いを、レンタル酸素屋さんのレヴソルさんにご協力頂いて少しずつまとめたものとなりますので、どうぞよろしくお願いします。
レヴソルさんのホームページはこちら
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こぐまの酸素屋さん – こぐまの酸素屋さん・伴侶動物用在宅酸素療法の総合提案・レンタル
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revsolsanso.wordpress.com
「酸素室=入れっぱなし」のイメージからくる諸々の心配事

ここから先、誤解が生まれませんよう先にお伝えしておきますと、レヴソルさんは酸素室の使用を推奨していないわけではありません。
「呼吸状態が悪く高濃度酸素の強制吸入が必要な場合、自分で歩き回ったりが難しい場合、お留守番などで長時間目を放す場合、酸素室を嫌がらない場合、などはこちらをご使用いただくと良いと思います」って、その方法もきちんとご提案されています。
今日のお話からはそれるので、いわゆる「酸素室」については省略しますが、その場合はレヴソルさん推奨のケージを使った方法になります。
ケージについては「弊社でも販売していますが同じものが安く買えるのであればAmazonでもどこででもご利用者様のご都合でご用意して頂いています」って。
X(旧Twitter)を利用されている方はこちら
からツリーを追ってご確認ください。

酸素室が嫌な子、ベッドが好きな子、不定期にすごく呼吸が悪くなる子、絶えず軽い呼吸困難がある子。
それぞれに適した酸素吸入方法は異なります。
大切なことは、人間の酸素療法に対するイメージを動物に押し付けるのでなく、動物の暮らしに合わせ「酸素を変化させること」です。
という通り、レヴソルさんでは先ほどお話しした「強制吸入・推奨ケージを使用した吸入」、「自由吸入法」、この2つの中間的な方法「中間的吸入法」という3つの吸入方法を軸として、「その子(の性格や状況)に合わせて」を大切にして下さっています。

便宜上、X(旧Twitter)では「自由吸入法」と私は言ってきていますが、まこちゃんは「中間的吸入法」にあたるかな?いや考え方としては「自由吸入法」かな?みたいな感じです。
そう、まさに「その子に合わせて」を毎日、様子を見ながら続けています。

詳細は後ほど
自由吸入法(レヴソルさん推奨)とは?

呼吸状態が比較的よく、低い酸素濃度で十分な場合に有効です。
25-30%程度と吸入濃度が低く、吸入範囲が狭いのが欠点です。
酸素のでるストーンをお気に入りのブランケットや飼い主さんの匂いのついた衣類などで包んで、お気に入りの場所に置いてあげるというやり方で、ざっくり簡単にいうと、この子達の意思と判断に任せて自分で吸ってもらうという方法です。
「自由吸入法」という名前はそこからきているんだと思います。
この方法は、あくまでも「呼吸状態が落ち着いていて低い濃度でも十分であり、自発的な行動が十分にある場合、酸素室をどうしても嫌がる場合、などにはこちらをご使用いただくとよいでしょう」と資料にあります。
さらに詳しく
レヴソルさんの資料を見る「自由吸入法」
中間的吸入法とは?

行動制限をしないため、ストレスもかかりません。
呼吸状態が落ち着いていて自分で身動きが取れる場合の他、酸素室を激しく嫌がる場合、また、全く身動きが取れない重症例に非常に向きます。
こちらは、自由吸入法と同じ手法で(ストーンを包んで)ペットベッドなど縁のある場所に置く方法です。
縁のあるベッドのその中に酸素を溜めてそこで吸ってもらおうというやり方。
強制吸入(酸素室)に比べると濃度が不安定なこと、自由吸入法に比べると行動制限があること、でも、強制吸入(酸素室)のような行動制限はないし、自由吸入法より吸入濃度は高い。
まさしく「中間的吸入法」です。
さらに詳しく
レヴソルさんの資料を見る「中間的吸入法」
メリット・デメリット
こういう事を書いてるサイトには絶対「A社とB社の比較」みたいなの(本当にちゃんと使って検証してるのかは別として)あるじゃないですか?
ここをお読み頂いている皆さんはご存じの通り、私はこれまでいくつかの酸素濃縮器を使ってきているのでガチのレヴューが出来る!と思いきや、ガチの検証はレヴソルさんがTwitterやYouTubeでやっておられますので、素人の私の意見ではなくそちらを見て頂くのが確実です。

なのでここからはもう、まとめになるかな。
レヴソルさんでお借りする『自宅deさんそ』は断トツで「重たい」です。
これまで利用した事がある機械はなんぼ重たくても私1人で持ち上げる事ができました(私は力持ちの方ではあります)が、お借りしている機械『自宅deさんそ』の本体は男の人でも「持ち上げる」のは至難の業です。
が、コロコロが付いているので移動させるのはスイスイですから、それはご安心ください。
そして、音や振動は断トツで「静か」です。
「酸素濃縮器は大きな音がするもの」だと思っていた私には衝撃の静かさでした。
そちらについても、レヴソルさんが検証されてますので貼っておきますね。
他メーカーとの比較
レヴソルさんの自宅deさんそ
他社A・B
- めちゃくちゃ重たい
- 静か
- 「酸素室」にこだわらない
- 重いけど持ち運べる
- 音や振動がかなり気になる
- 「酸素室」と合わせての使用がメイン
とはいえ…だけど注意点
音とか振動とかって、使ってる時は我が子の命を繋ぐものの音だからなのか全くと言って良いほど気にならないんですよね。
そしてそれは、一緒に過ごした最後の時間の記憶としてずっと耳に心に残るんですよね…
もう酸素室には誰もいないのに、電源を落としてしまったら本当にもう全部の終わりなんだと。
そんな事は分かっているけどそれがどうしてもつらくて、いつまでも電源が切れなかったし、止めた日の夜は静かすぎる部屋が寂しくて寂しすぎて泣いたし、それも全部そこまでの全部が私にとって大切なあの子達との思い出だから、「デメリット」とするのは感情的には違うのです
が、「苦情がきました」という経験談が何人かの方から届いていますので、その点はしっかりとお伝えしておかなければなと。
建物の作りや設置場所にもよりますが、集合住宅はお隣さんや上下階のお宅に音や振動が届いて(響いて)しまう事があります。
ご自身は気にならなくてもご近所さんへのご挨拶は先にされておいた方が良い場合がありますので、他社メーカーさんの機械を使われる時にはそこだけ「そういう事もあるのか」と知っておいていただければと思います。
あと…

って確かにそうですね(笑)至極まっとうなお話しで笑ってしまいました。
まこちゃんの環境においての最大のメリット(酸素室内の温度・湿度の管理)
今日のタイトルにある「酸素室に入れっぱなしは可哀想」についてですが、実は私はこれまでそんな風に思った事があまりないので、これについては何とも言えなかったりします。
ワンちゃんやニャンコスその他の子達の事情は分かりませんし、フェレットについてだってそんなに何百例も知っているわけではありませんけど、少なくとも、心臓病だったさすけや終末期の看護で使用していたもえちゃん、知ってる限りの他の子達の例だけでいえば、「お家でも酸素を用意してあげられますか?と病院で聞かれるほどの症状をもつフェレット」というのは、その時にはもう「外で元気に遊びたがる状態には無い」事が多いんですよね…
ちょっともう長くなってきちゃったんで、その辺りの詳しい事情はまた改めて別の記事でさせて頂こうと思いますが、これまで多くの皆さんからもあった、私も苦労した「酸素室内の環境管理について」、これが、実に今回のまこちゃんの使用状況が参考にしてもらいやすいパターンかと思うので最後にそのお話だけさせて下さい。

今、まこちゃんはこの写真のようにケージの上からブランとストーンを下げてるだけのお部屋にいます。
※左側にかかっている毛布はただの風よけ+なでちゃんがまこちゃんのケージに乗りたがる時があるので、いつでもサッと広げられるようのものです。

全身の毛がないうえに循環(心臓の動き)が悪くて手足が冷え切ってしまうまこちゃんにはヒーターが欠かせません。
これまで「酸素室」を使われた事がある皆さんにはもうお分かりですね?
皆さんがずっと神経をとがらせ苦労されてきた「酸素室内の温度・湿度の管理」が、この方法なら不要なんです。
「これでちゃんと酸素吸えてるの?」と思って計ってみました。
「酸素室」では無いので動画のように空気をかき回すような動きがあればもちろん一時的に数値は変動しますが、それもすぐに戻り、大体「25-30%超」といったところであります。(手持ちの濃度計が30%までしか測れなくてすみません。)
先生から「一時的な使用で様子を見ましょう」と言われているまこちゃんの今の投薬治療は酸素のお手伝いが不要になる未来を見据えてのものなので「出れなくなる(通常の生活に戻るのが苦しくなる)ほどの酸素濃度」は必要なく、むしろそれでは(今の)治療の妨げになってしまいます。
だから、これがベストなのです。
冒頭でお話させて頂いた通り、これはあくまでも、今のまこちゃんに合わせた、今のまこちゃんの酸素の使い方としてベストというお話し。
レヴソルさんのお話にもあったように、その子が消費、必要とする酸素は状況によって刻一刻と変化しますから、その子に合わせてその都度、吸入法を使い分ける事が大切ですからね。
そんなレヴソルさんについてはこちらでも
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フェレットも対応可?ペットのレンタル酸素室「こぐまの酸素屋さん」レヴソルさんに聞いてみた
最近ではペット用の酸素室も随分と手軽にレンタルできるようになりました。その手軽さに潜む落とし穴について専門業者であるこぐ ...
xn--n8jel7fkc2g.xyz
レヴソルさんの事についてだけではなく、「酸素(室)」についての考え方や何となくでちょっと間違って広まっていること(誤解されてること)などについて、大切なお話しをさせて頂いていますので、ぜひ、お時間あります時に合わせてご一読ください。
追記:上記の計測動画だけだとあんまりにも頼りないから、ちゃんと計測されてる公式さんの動画も貼っておきますね!
みんなみんな健やかに☆彡