私たち保護活動者は「ご縁」という言葉をよく使います。
「保護活動者たちがよく使う『ご縁』という言葉が気持ち悪いです」と某掲示板でスレが立つほどめちゃくちゃよく使います。
ですが、ちょっと聞いて欲しいんですけど、そもそも「縁」というのは、本来は仏教用語で「条件」や「働きかけ」を意味する言葉だとされています。
「袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」とか聞いたことありますでしょう?
これは、道を行くとき見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことでも前世からの因縁によるものですよ⇒どんなに些細な事、ちょっとした人との交渉でも偶然に起こるのではなく、すべて深い宿縁によって起こるのですよ⇒「どんな出会いも大切にしなければいけませんよ」みたいな「教えの言葉」だって言われてるんです。
また、「ご縁」はいわゆる「男女の恋仲」の他にも、例えば「大切な友達や仲間」「良き先輩、良き先生、上司」「良き仕事」など、人だけでなく、あらゆる出会いを指すと言われています。という記述もあります。
つまり、出会いの場に立ち会う機会が多い私たちですから、「ご縁」という言葉を「よく使う」のは必然なんです。
どうか気持ちが悪いだなんて思わずに、温かい目で見守っていて頂きたいなと思います。
虹の橋のたもとフェレット王国からあの子が繋いでくれたご縁
ちょうどその時期、案件があれこれあれこれと重なってしまいスケジュール調整をどうしたものかとオタオタバタバタしていた時、「出張で○○へ行きます。そちらの方面でお力になれる事があればお申し付けください。」と久しぶりの方から連絡がありました。
その方は、以前、保管期間内に大きな手術が必要になるかもしれない状態にあった難しい条件の保護っ子をお引き受けして下さった方です。
前回、その方から連絡があったのは、そのまま里子としてお迎えしてもらったあの子が虹の橋へ向かったという報告「お世話になりました。ありがとうございました。」の時でした。
あの子というのはこちらの虎太ちゃん
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後から分かったことなのですが、久しぶりに連絡があったあの時は、奇しくも、その虎太ちゃんを「お願いします」と託したあの時からちょうど丸1年目のことでした。
なんてバッチリなタイミング!これこそがご縁!と、とんとん拍子にお話が進んで…ではなく、あれだけバタついてた案件が何故だかいったんつつがなくクリアになったところから今回のこの子ちゃんのお話は始まります。
「僕のお母さんはすごいんだぞ!僕のお母さんに任せて!」って虎太ちゃんが言ってる気がした
「~というわけなので、今回は大丈夫そうです。気にかけて下さりありがとうございました。」のご連絡をさせて頂いた時に、本当に突然、こちらで一時預かりさんを急きょ必要とする子がいました。
それが今日のトップ画のなんとも可愛い「ほわわん」っとしたお顔のこの子ちゃん。
警察署へお迎えに行った時も、署員の皆さんからめちゃくちゃ可愛がってもらっていました。
「本当はここで飼い主さんを一緒に待っててあげたいんだけど、ここは施設があれだから」って、(警察署の施設(設備)は色々ですが)そちらの施設は「夜になると空調が弱まってしまうから、この子が熱中症にでもなったら大変だと思いまして」って、フェレットが暑さに弱いことを知って下さっていたんですね。
預かり委託の連絡を下さったお巡りさんも確か電話口でそうおっしゃっていました。
大切に大切に過ごさせてもらっていたこの子ちゃん。
「涼しく適切な環境でくれぐれもくれぐれも」と託されました。
扉の外までお見送りに来てくださる署員さん達までいて、本当に可愛くて可愛くて仕方がないみたいなお顔を皆さんがしていらっしゃいました。
暑い中、頑張って生きててくれてありがとう。
もう大丈夫だよ。「よろしくお願いします」とお引き受けしたこちらの子。
可愛すぎてお見送りに来てくれたお巡りさんたちもみんなメロメロのお顔になっていたお話しは近々ブログで公開させて頂きます。ブログ投稿用 pic.twitter.com/pTFHJ13lHI
— 滝川🌏️いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) July 20, 2024
僕のお母さんの所で良かったでしょ!って虎太ちゃんはきっと言ってる
このほわわんとしたお顔に反してこの子ちゃんったら実はとってもヤンチャちゃん。
もちろん、シニアで闘病中だった虎太ちゃんから比べたらまだ若そうで健康なこの子ちゃんが活発に思えるのは当然のことですが、「虎太の時に作ったバリケードは全く役に立ちそうもないですね。高さも強度もさらなる改善が必要なのでさっそくあれこれと買ってきて部屋を改造しました」って、初日からとっても楽しそうにウキウキした報告をくださいました。
その後のご報告も毎回、ヤンチャなこの子ちゃんに振り回されて本当に全てが楽しそうで…
そういう連絡をもらう度に「僕のお母さんは何でも楽しんで僕たちのためにやってくれるスーパーお母さんだからね!」ってちょっとドヤ顔の虎太ちゃんがそう言っているような気がしていたので、多分きっとフェレット王国で虎太ちゃんはドヤってるな。(笑)
そうこうしている間にあっと言う間に月日は経ち、いよいよ保管期間満了日、最初につけた仮の名前からこの子ちゃんが混乱しないようにと大きく響きを変えることなく、でも「どうしても良い字画にしたくて…当て字みたいにはなるんですが」って、姓名判断の本とにらめっこしながら頭を悩ませ「久しぶりに徹夜しちゃいました」と笑いながらご報告下さった素敵な名前…
あの手この手でバリケードを突破する「実に賢い子」だから『琥博(こはく)』ちゃんって。
そのまま正式にお迎えしてもらうことが決まりました。
琥博ちゃんの病院代その他
琥博ちゃんの「フィラリア予防薬」は預かりボラさんに直接ご負担頂きました。
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里親さんたっての希望により、琥博ちゃんはもう少し経って新しい生活に慣れてからガッツリとフェレットドッグを受けさせてもらうそうなので、ジステンパーワクチンはその時になります。
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(ので、それらの記載はこちらにはありません)
また、これまで個人ボラさん達にその都度それぞれご負担頂いてきた生体移送費(交通費)にも、今回は皆さまからのご支援をありがたく充てさせて頂きました。
(※どんなに健康そうに見えても外にいた子は体力が落ちていることだけは間違いありませんので、感染症や熱中症の対策のためにも、少しでも早く出来るだけ涼しい環境での移送が望ましく、更にこの暑さの中ですから、公共機関を利用するより車移動の方が何倍も速いという場面において、ご自身での車の用意が難しい場合、ボラさん達にはタクシーを利用してもらうようにしています。)
いつも本当にありがとうございます。
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琥博ちゃん、ずっとのお家おめでとう!
みんなみんな健やかなニョロニョロ生活を☆彡