薬

フェレットの抗菌薬(抗生物質)抗真菌薬・駆虫薬の基準(薬用量)

2017年1月2日

以下は、病院で治療の説明をされたけどあれは何だったっけかな?ってちょっと思い返してみた時や、「病院から処方されたお薬がどういう成分なのか知りたいな」とか「回った病院でそれぞれ処方されたお薬が違うんだけど」って不安を感じているあなたの参考にして頂きたいものです。

間違っても、これらの薬を「安いから」などと言った理由でネットで購入したり、友達が使った「残り」をもらったり、手元にあるからなどといって、勝手にフェレットに与えたりする事は絶対にしないで下さい。

あなたに安心してもらうためだけの物です。

また、ここに書かれているものだけが、それというわけではありません。

その子の体を診た担当獣医さんが決めた事が正解の治療法、正しい投薬です。

その先生から受けた指導をきちんと順守して下さい。

これはあくまでも「参考資料」です。

現場で使えるエキゾの薬用量

著:田園調布動物病院 田向健一  院長 インターズー「エキゾチック診療」 より

経路(IM:筋肉注射、SC:皮下注射、IV:静脈注射、PO:経口投与)

回数(sid:1日1回、bid:1日2回、tid:1日3回、qid:1日4回)

抗菌薬(抗生物質と合成抗菌薬)

抗菌薬とは細菌の感染によって起こる病気の治療薬で、病原性のある細菌を殺す働きを持つお薬の事です。

抗菌薬として最初に発見された「ペニシリン」それが、アオカビから作られた抗生物質だというのは義務教育の理科の授業で習う事ですが

そうやって、

「微生物が作りだす抗菌作用を利用」したり、

「その仕組みを利用」して作られた物を「抗生物質」と呼び、またそれとは別に、

「最初から人工的に」作られたそれを「合成抗菌薬」と言います。

抗菌薬には、特定の種類の細菌にのみ効果があるものと、多くの細菌に効果があるものがあります。

これは当たり前の理屈ですが、細菌の種類がハッキリ特定できない時には、多くの細菌に効果がある物を投薬するのが一般的です。

だから、「同じような症状」「同じような病気に見れる」などであっても、処方される薬が違ったりするのです。

その子を診たお医者さんが処方してくれたそれが「その子のお薬」なのです。

勝手な飼い主判断での投薬は本当に危険です。

絶対に止めて下さい!!

抗生物質の種類

薬剤名コメント用量経路回数備考
ペニシリンGペニシリン系抗生物質。副作用には食欲不振、肝障害などが知られている。40000IU/kgIMsid-
アンピシリン広域ペニシリンであり、主に尿中に排泄される。緑膿菌、エンテロバクターには無効なことが多い。5-30mg/kgSC,IM,IVtid-
アモキシシリンペニシリン系抗生物質。静菌性抗菌剤との併用で効果が減弱する。10-30mg/kgPObid-tidヘリコバクターでは30mg/kg tid 21日間
アモキシシリン・クラブラン酸カルシウムペニシリン系抗生物質。クラブリン酸のβラクタマーゼ阻害作用の相乗的な抗菌作用を示す。12.5-25mg/kgPObid-
 テトラサイクリン 犬猫領域では、ヘモバルトネラ、リケッチア、スピロヘータなどに使用される。長期投与で骨の成長阻害が知られる。25mg/kgPObid-tid-
塩酸リンコマイシン ブドウ球菌や溶連菌などグラム陽性菌、嫌気性菌に抗菌力を持つ。 11mg/kgPObid,tid-
 クリンダマイシン リンコマイシン系抗生物質でブドウ球菌や溶連菌などグラム陽性菌、嫌気性菌に強い抗菌力を持つ5.5-10mg/kgPObid嫌気性菌感染症、骨および歯牙疾患
 クロラムフェニコールエキゾチック領域での副作用は不明であるが、若齢動物への投与は感受性が高いので注意する。25-50mg/kgIM,PObid増殖性腸炎では最低2週間必要
 セファレキシン 第一世代セフェム系抗生物質。15-30mg/kgPObid-
 硫酸アミカシンアミノグリコシド系抗生物質。 10-15mg/kgSC,IMbid-
 硫酸ゲンタマイシンアミノグリコシド系抗生物質。緑膿菌に有効。5mg/kgSC,IMsid聴覚毒性及び腎毒性
 エンロフロキサシン エキゾチック領域で最も多用されるニューキノロン製剤。若齢動物において関節軟骨障害が知られる。5-10mg/kgSC,IM,PObidもしくは10-20mg/kg
 タイロシンマクロライド系抗生物質。静菌的に作用するが高濃度では殺菌的に作用する10mg/kgPObid -
 トリメトプリム・スルファスルフォンアミド系抗生剤。原虫性疾患で使用される事が多い。15-30mg/kgSC,PObid 消化管コクシジウム30mg/kg sid2週間
 メタロニダゾールジアルジア、トリコモナスに対する抗原虫薬であるが、嫌気性菌、炎症性腸疾患、肝性脳症などの治療に用いる。15-20mg/kgPObidヘリコバクターでは20mg/kg

抗真菌薬

真菌とはカビの仲間です。

その中には、共通感染症として知られる皮膚疾患の真菌症(皮膚糸状菌症)の原因となるものなどがあります。

抗真菌薬には

真菌の細胞膜を破壊するタイプと

細胞膜の生成を阻害するタイプのものがあります。

薬剤名コメント容量経路回数備考
グリセオフルビン真菌の微小管に対して脱重合を阻害し、有糸分裂を阻害する。抗菌スペクトルを示すもの、抗菌作用を示さないものがある。25mg/kgposid3~6週間投与
アンホテリシン Bポリエン系抗生物質。真菌の細胞膜のエルゴステロールと結合し殺菌的に作用する。腎毒性がある。内服薬として用いるときにはカンジタなど直接薬剤が接触する場合のみ用いられる。0.4-0.8mg/kgIV7日ごとプラストマイセス症。高窒素血症に注意。合計で7~25mgの範囲で。
ケトコナゾールイミダゾール系抗真菌剤。脂質親和性であり、酸性で最も吸収されるので、経口的に制酸剤との併用は吸収低下を引き起こす。10-30mg/kgPOtid-
イトラコナゾールトリアゾール系抗真菌剤。5mg/kgPOsid-

駆虫薬

駆虫薬とは寄生虫を駆除する薬剤の事です。

寄生虫には

コクシジウム原虫・ジアルジア原虫・フィラリアなどといった

体内に寄生する内部寄生虫

ミミヒゼンダニなどの耳ダニ、疥癬ダニなど皮膚に寄生する外部寄生虫があります。

内部寄生虫に作用する駆虫薬は原虫のたんぱく質の合成を阻害したり、細胞の組織を変化させることなどで効果を示します。

外部寄生虫に作用する駆虫薬は、ダニやノミなどの神経に作用します。

なので、飲み薬だけでなく滴下(スポット)タイプの物も多くあります。

薬剤名コメント用量経路回数備考
フェンベンダゾール国内発売はされていない(2015年4月現在)代わりに海外製品がよく用いられている。20mg/kgPOsid5日間投与
ピランテルニコチン受容体に作用する薬物で脱分極性神経筋遮断によって寄生虫の組織を麻痺させる。鞭虫、糞線虫には無効。4.4mg/kgPOsid線虫類
イベルメクチンマクロライド系駆虫薬。0.02-0.5mg/kgPO,SCsid0.02mg/kg 犬糸状虫症0.2-0.4mg/kg 疥癬0.2-0.5mg/kg 回虫
プラジカンテル条虫、吸虫類に有効な駆虫薬。5-10mg/kgPO-二週間以内で繰り返し

 

詳細(出典):よくわかるフェレットの健康と病気: あなたのフェレットを病気にさせない 単行本 – 2015/4/7
大野 瑞絵 (著), 田向 健一 (監修)

勝手に服用を中止してはいけません

薬、特に抗生物質(抗菌薬)には反跳作用(リバウンド現象)と呼ばれる、服用を止めた後に「重症化を招く」恐れがある場合があります。

その詳細はこちらの記事でご確認頂ければと思います。

勝手な断薬は悪化を招く!反跳作用リバウンド現象とは?フェレットの投薬をやめるタイミング
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「症状の改善が見られないから」 「投薬の継続による副作用が心配だから」 等々の理由で「薬をやめたいんだけど」というご相談 ...

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我が家ではこんな感じです

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健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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