「こち亀」終了…
とうとうこの日が来てしまったんだと、
原作の大ファンというわけでも、
ラサール石井さんの大ファンというわけでも、
香取慎吾さんの大ファンというわけでも無いけど結構大きめの喪失感を味わっています。
亀有公園前に派出所なんて無いって事は周知の事実ですが、
亀有公園の中に派出所(らしき物)が建っていた事があるのはご存知でしょうか?
亀有公園「内」派出所もどき
そんな噂を聞いて検証しに行ったのは5年くらい前のお話です。
極力外に出たくないヒキヲタな私がそれに
「興味があるらしい」と聞きつけて、
葛飾愛が止まらない葛飾出身の知人が
田舎から遊びにきていた親戚と一緒に連れて行ってくれました。
葛飾だから成立したお話し
そこにあった物
そこに出来たわけ
- 映画(2011年公開)のセット(本物の交番そっくり)
- 「区のPRになる」として区役所の公園課が土地の許可をだし、観光振興担当課と映画会社が調整してトントン拍子に設営された建物
- 亀有駅前には両さんの銅像が建っている
- 実在の亀有駅北口交番はこち亀派出所に似ています。(漫画が先か派出所建設が先か知りませんが)
お節介であったかい下町、それが葛飾区
「普段は(間違われないように)カバーがしてある」と教えてくれたオッチャンが
「もう少ししたら撮影が始まるのかもしれないから芸能人を見てから帰れ」って、そこら中の人に教えてあげていました。
公園をぐるりと回って戻るとそれらしき人がいたので、ミーハー心で近づき、
「アップで写してもらえたら良いですね。そうじゃなくても私ちゃんと今、お顔を覚えて帰りますから!
ちゃんと映画館で見つけますからね!」と宣う田舎者に
「いや、、私は本物のお巡りさんです」って。
お巡りさん…その節は、連れがスミマセンでした。
昭和の名残を感じる下町
連れて行ってくれた知人は
小学生の頃、幼稚園生だった弟を連れて、両親に内緒で電車に乗って
「両さんに会いに来た」ことがあるんだそうです。
初めて訪れた街で有りもしない物を延々と探し続けて、
そのうち迷子になって連れて行かれた北口交番で
「どこから来たか」とかは話せたけど
「何しにきたんだ?」には、
「見つけられなかったのが悔しかったし、弟の前でカッコ悪いとこ見せたくなくて言えなかった」と言っていました。
迎えにきた両親にこっぴどく叱られて、その葛飾少年は
「両さんに会いたかったんだ」って泣いちゃったそうです。
そしたら、その場にいたお巡りさんが
「そうだったのか~。ごめんな〜。両さん今日はお休みなんだよ。」って言ってくれたのが
本当に嬉しかったんだと熱く語られました。
こち亀終われど人情終わらず
そんなに深いこち亀ファンでも無いのに題材にしてしまって
個人的な思い出話ししか書けませんでした…
体調不良で連載が終わってしまう事も多い中、
きちんと終えられるのはおめでたい事です。
秋本先生、お疲れ様でした。
長い間ありがとうございました。
次回作も楽しみにしています。