いたちのおうちが物資やフードの支援を募る時は「その都度」です。
フェレットをお引き受けする時にその子が使っていた物や食べていたフードを一緒に受け取る事はあっても「飼育セットも全部付けるんで、買い取ってもらえませんか?」の交渉には一切応じません。
いたちのおうちは買い取り業者でも引き取り屋でもありません。
過去には「交通費をお渡しする(だから、外に遺棄しないで)」と、大々的に言っていた事もありますが、動物愛護法の改正やSNSの発展で横のつながりが充実してきている環境などなど、で、そのシステムの必要が無くなったので止めました。
こんな失敗談もたまにはありますが…
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フェレット愛護・動物保護活動者が言う「長年やってきた経験者の勘」に呆れた話
「ちょっとの間うちのフェレットを預かって下さい」と連絡がありました。 そうやって預けられた子がいつまで待っても引き取りに来てもらえなかった事が過去に何度かあります。 いたちのおうちがいた家になる前から ...
色んな意味で、幅広い解釈で「フェレットのための場所、それ以上でも以下でもない」と思って頂けたらと思います。
フリマサイトであなたの思い出に金銭的な値打ちが付くことなんか無いよ
いた家には住み込みのスタッフがいます。
彼が仕事へ行く時は私かもう一人のスタッフが、いたちのおうちに居ます。
そのもう一人のほうが「私もここに住む」と言い出した事がありました。
彼氏と別れたか何かの事情があったんだとは思いますが、物理的にここには入りきらないほどの荷物を抱えていたので、その話は即効で却下。
彼女は職業柄、とんでも無い数の衣装を持っています。
いた家には住まない話しになったけれど、その時に「フリマサイトを利用して全部処分する」って事になり、そのお手伝いをしようと思いました。
「何年前の型だよ、これ…」ってバッキバキに肩パットが入ったスーツから、「誰が着るんだよ、これ…」ってドレス、角がすれたシャネルのバッグに変色しまくったバナナみたいなヴィトンのバッグ…
一個ずつ写真を撮って値段を付けて…途中で私は飽きちゃったので早々に離脱しましたが、毎日のように「何で誰も買ってくれないんだろう?」って言うから、ちょっとそのサイトを見てみました。
「バカなの?」って思いました。
元々がすごく高値で良い物だった事は分かります。
でも何年も前のそれら…謎すぎる金額設定の基準を聞いてみました。
「これは苦労して手にいれたから」とか「これは大切な思い出の品だから」とか言ってましたけど、買う側からしたら、そんなもん…「知らねーよ」って事が彼女には分からなかったみたいです。
自分が要らない物を手放すくせに、いざ誰かに渡すとなったら自分の思い入れや気持ちを金額に変えたそんな値段を付けたって、誰も買わないってば…
って言ったら、しばらく口をきいてくれなくなりました。
その話になると喧嘩になるので、それらがその後どうなったのかは知りませんが、彼女は今でも大事なスタッフの一人です。
お気持ちは分かります。でもやっぱり…あなたの思い出はあなただけの物
そんないたちのおうちですが、以前は不要になったケージやフードの寄付のお申し出を吟味したり受け取ったりしていた事もあります。
ですが…
- 錆び付いて扉を閉めるのにちょっとコツがいる
- 一部が腐食している
- 一部が欠損していて使用時になんらかの工夫が必要
などなど…それらはみんな、その子達の思い出がいっぱい詰まった大切なケージなんだと思います。
お家で使う事が無くなったからって「はいそれじゃ」って簡単には捨てる事が出来ないほど大切な物だった事は想像しなくても痛いほど伝わってきます。
でも…要らないです。
「誰かの役に立つ」と思って手放すのは、捨ててしまうよりずっと気持ちが晴れます。
「あの子の物が誰かの役に立つんだ」って思いたいです。
あの子の物をただ捨ててしまうのは悲しいし寂しくてなかなか出来ない事です。
私も飼っていたペットが死んでしまって何年もの間、その子のオモチャやケージ…フードでさえも処分できずにいた経験者ですから、その気持ちは痛いほど分かります。
でも…要らないんです。
それまでなんとか使えていたあなたのそれを、他人はなんとかしてまで使おうとはしません。
使えない、使わない物は要りません。
ごめんなさい…
廃棄処分は有料です…
ケージは廃棄するのにお金がかかります。
せっかくのお気持ちですが、使えないと判断した物はその場でお断りしてきましたし、届いた時点で使わないと判断した物については
自分たちでお金を払って全部そのまま処分してきました。
そんなある時、「着払い」でそれが届いたのを機に
「今後は一切受け取らない」って決めました。
賞味期限を気にしなくて良いのは家族内でだけ
結婚するまで私は食べ物の「賞味期限」 なんて物をあんまり気にする事はありませんでした。
けど、主人のお腹が弱いこともあって、人間のそれにも私なりに気を遣うようになりました。
自分が口にするわけではないペットフードに関しては昔から超うるさい姑目線で管理してきました。
ニョロリン達のフードはいつもどれでも一番小さいサイズを購入します。
しょっちゅうその数字はチェックします。
それでも、主人には「ゴメン、これ昨日までだったんだけど…テヘペロ」って許してもらっちゃう、うっかりがたまにあります。
ニョロ達には当然一度もありません。
それくらいは気にしてあげていたいのです。親(飼い主)として。
これは私の価値観というか考え方がそうなだけです。
2~3週間前のお漬物を「逆によく漬かってる」とか言って黙って食卓に並べたりするあなたを別に鬼嫁だなんて思いません。
むしろありじゃん?その考え方!くらい思います。
でも、この子達の口に入る物にそれは止めて下さい。
知らない人から物をもらってはいけませんと育てられたから…
私はお母さんが握ってくれたオムスビ以外のオムスビは食べたくない子供でした。
けど、
「他人が作ったオムスビってキモくない?」とか「誰が作ったか分かんないオニギリなんか食えねえし」とかって無神経な事を大きな声で言えるほど、図太い神経は持ち合わせていなかったので、なんとなぁく食べるふりをしていました。
今でも、目の前で封を開けた物以外や個別包装されていないお菓子なんかも何となく遠慮したい方です。
誰がいつそこに置いたのかが分からない食べ物を口にするのが苦手なので、立食形式やブッフェスタイルの会食が本当に苦手です。
※家族旅行などでのそれは楽しいし美味しいから好きです←ただのワガママ
常識で考えて…
だから、そういうちょっとアレな「知らない人からのご飯は…」っていう私の価値観なだけな事もありますが、開封済のフードや賞味期限が切れたそれらは本当に心の底から要りません。
「ちょっとくらい」でもです。
そんなこんなな事情から、いた家では開封済みや賞味期限切れなどのフードは全てお断りしています。
でも「ちょうだい」は言う
ニョロリストさん達の悩みの種ともいえる
「フェレットの偏食」
これまでも度々そのお話しはさせて頂いてきました。
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フェレットフード「一番良い」は何か?「フード切り替え」の考え方・基礎的なお話し
そこら辺にある物を何でも噛みカミして誤飲誤食が圧倒的に多いと言われるフェレット。 なのに、フードを急に変えると 「食べない」という子が多いです。 変更するフードを少しずつ混ぜて割合を徐々に増やして、時 ...
「これが良いよ」と言われたからって、手を変え品をかえあれこれやっても、全然食べてくれなかったりするのです。
そしたら全部、廃棄です…
一番小さいサイズだとか言ったって勧められた物それ全部その都度、買っていたら破産するんじゃないかとさえ思います。
今までそうやってどれだけ捨ててきたか分かりません。
有り難い!ニョロリストの輪!!
全然、外に出なくても人と出会えるツールがあります。
会った事さえない人とだってちゃんと友達みたいになれます。
私は懇親会のような場が苦手なので、そういう場所へ行く事はありませんが、それでも「エルちゃん、このご飯試してみる?」って声を掛けてくれる人がいます。
知らない人から食べ物をもらうのは「ちょっと…」って思うけど、知ってるニョロリストさんからそう言われたら「有り難い!」って思います。
先日、いたちのおうちのワサビ君のためにって、こちらを寄付して下さった方がいます。
経緯はまた追々…
なにやら良さげなこちら
有り難く頂戴いたしました。
ありがとうございました。
「その子のために」なら断る理由なんかない
ワサビ君は7~8歳くらいです。
寝起きの顔も超かわいい♡
「美味しそうにモリモリ」だけじゃなくて、そろそろ「健康のため」のご飯を食べてもらいたいと私は考えています。
これについてはスタッフと考え方や意見が違うので、たまに喧嘩になります。
でも、ワサビ君と実質一番長く一緒にいるのも、ワサビ君が一番信頼しているのも一番好きなのもそのスタッフだから…私が引き下がるしかない事が多いです。
だけど今回は、「こうしてわざわざワサビ君にって送ってきてくれたんだから!!」って強く言えました。
今、毎日オヤツみたいにして「一粒ずつ手で食べさせる」をしています。
そうやっていって「これもフードなんだ」って思ってくれたら、本格的にフードの切り替えに取り掛かろうと思います。
そういう切っ掛けをくれてありがとうございました。
まとめ
色々といつも気にかけて頂けているのは本当に有り難い事です。
いた家にいるニョロリン達だけでなく、全てのフェレットが幸せでありますようにという気持ちは皆さんとこれからもずっと共有させて頂きたいと思っております。
本当にありがとうございます。
いたちのおうち スタッフ一同
おしまいに
あなたが要らない物は他の誰かにも要らない物だと思った方が良いと思います。
あなたの思い出はあなたの中で大切にして下さい。
それがお金に代わる事なんて無いに等しいと思います。
あなたの思う「ちょっとくらい」は他の誰かには全然ちょっとじゃなかったりします。
分かりやすい目安の数字があるのだから、他人と対峙する時には、その数字を基準に考えましょう。
処分するのもなんだしなあってだけの物を、困っているであろうとあなたが想像して決めつけたその人に勝手にそれを押し付けておいて「良い事した」みたいな気になっていないで下さい。
愛媛県から掃除もしてないケージを着払いで送ってきたそこのあなた!
領収書はキッチリ保管してあるからね!!
「東京のそういう人に送ってあげた」と思っているなら大間違いだよ。
あなたのした事は有難迷惑…それどころか、ただの嫌がらせとしか私は思ってないからね。
次また同じ話を耳にしたら四国中央市まで怒鳴り飛ばしに行くよ!
交通費かけて送料と処分代払ってもらいに行くからね!
それくらい止めて欲しい事なんだよ、これ(#゚Д゚)!!
※上記は2012年のお話しです。
現在、いたちのおうちは「着払い」について、その全てを受け取り拒否にしています。
※ボランティア団体、個人ボラさん、それぞれでその対応や考え方は違います。
寄付や何かのお話しは直接そちらでお願いします。
これは「いたちのおうち」のお話しです。
「捨てる」が大事な理由
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