「ちょっとの間うちのフェレットを預かって下さい」と連絡がありました。
そうやって預けられた子がいつまで待っても引き取りに来てもらえなかった事が過去に何度かあります。
いたちのおうちがいた家になる前からのお話しです。
だから、そういう子達を何度か見てきた私は知っています。
自分の大切な子を
「ちょっと」だなんて言って他人に預ける人間は十中八九
「そういう(置き去りにする)つもり」なんだって。
これはもう長年の勘ってやつです。
「経験者」の持つそれはただの「偏見」でしかない場合がある
いたちのおうちは築10年足らずの割と今時なマンションの一室です。
共有スペース(廊下)も寒くはありません。
でも、彼女は玄関を開けて挨拶時にもマスクをしたまま。
部屋へどうぞと招き入れたらコートも脱がずに入ってきました。
⇒LIXIL「玄関先のマナー:コートを脱いで訪問、着たまま訪問。どちらが正解?」
普段はそういう事をあまり気にする方ではありませんが、
ニョロリンを「このまま手放す気だ」って思っていた私は、
彼女のその行動を見て
「いくらなんでも非常識すぎやしないかしら?…後ろめたい気持ちがあるからなのね!」って、そんな風に思いました。
(人は嘘を付くとき無意識に口元を隠す。早く立ち去りたい気持ちがあるから犯行に及ぶ前から犯人はコートを脱がない。by.頭脳も体もすっかりオバちゃん名探偵ハナコン)
「ちょっと、お話し良いですか?」
本来、いたちのおうちは一時預かり的な場所のつもりです。
手放す理由は聞きません。
でも、「はいそれじゃ」ってまったく何も聞かないってわけでもありません。
それは私が名探偵だからとかそういうんじゃなくて、
ニョロリンのそれまでの事、好きな遊び方とか好きなフードとかそういう事を教えてもらわなければいけないからです。
だから、いつも通りそう口に出したと同時くらいに
「あっちょっと、もう…すいません」って言われました。
「はあ?」
「あ、もう本当にっ」
「いや、でも色々お話ししなきゃいけn…」
「あとで連絡しますから!!」
「そうですか(#^ω^)ピキピキ」
スタッフに彼女を駅まで送るように伝え(「手はずは分かってるな!」的な指示をだし)
私はニョロリンをそのまま病院へ健康診断に連れて行きました。
後から、スタッフに
「一週間かそれくらいしたら連絡するって言ってたよ。」って言われたけど、
ε-(`・ω・´)フンッ!どうだかな?!って思いました。
「そう」としか考えようとしていないだけ…
数日後、健康診断の結果と今こんな感じだよって事をお知らせするメールを送ると
すぐに返信がきました。
健康診断とかには連れて行ったことはなくて、注射なども一度もした事はありません。ですが、買ってから一度も外に出したことが無いので大丈夫だとは思っていました。
わざわざ、すみませんでした。
ワクチン接種についてはそれぞれの考え方がありますし、
それについて、こういう形になってる今あえて飼い主さんに何かを言うつもりはありません。
ニョロリンに
「今まで何もなくて良かったね」ってだけです。
でも、このマンション内にはワンちゃんもニャンコスもいます。
ジステンパーの心配だってしてあげなきゃいけないし、これから暖かくなるのだから、季節的にもそろそろフィラリアの予防だって考えてあげなければいけない時期です。
何より、いた家の皆と遊ばせてだってあげたいのです。
だから、この子にもワクチン接種や予防薬の投与は必要だと伝えました。
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すぐに、「じゃあ、お願いします」とお返事がありました。
その他諸々、何度か必要な連絡をとったのですが、お返事は割とすぐにくれました。
そして、やっぱり
「来週くらいにこちらから連絡します」って言うのです。
これは…何か事情があるのかもしれないなあ。
追い詰めるような事になってはいけないし…
もう少し落ち着いて、ニョロリンと一緒にこのまま大人しく連絡を待っているべきなのかな…って思い始めました。
弱り目に祟り目
【読み】 | よわりめにたたりめ |
【意味】 | 弱り目に祟り目とは、困っているときに、さらに災難が重なること。不運が重なることのたとえ。 |
故事ことわざ辞典より
スタッフが立て続けに高熱をだし「インフルエンザの疑い」って事だったのでニョロリンへの接見禁止、いた家への出入りを禁止にしました。
久しぶりの一人で多頭飼育です。
そんな時に限って主人が痛風を患いました。
結婚して10年、主人が初めて病気で会社を休むという我が家の一大事でした。
もう、てんやわんやでした。
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今日のアイキャッチ画像はいた家の癒し系担当ノンビリ屋さんのワサビ君です。
私がバタバタしていたらお昼寝毛布からヒョコっと顔をだして

みたいな顔をしていました。
※最近、私の中でワサビ君のアテレコは何故か紳士風です。
最初にそう言ってくれれば良かったじゃーん←自分の腐った目玉は反省せず
スタッフの一人が
「ニンニクエキスたっぷりのプラセンタ注射2本打ったら治った」(※一人はインフルエンザではなかったそうです)との事で、
いた家がやっと正常に稼働し始めたと同時に飼い主さんから連絡がありました。
インフルエンザが治ったので引き取りに行きます
(;゚д゚)ェ…
・・・・・
・・
えーっ!!!!11!!
ヘ ヘ
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| ヽ二二ノ|
| L 」|
ヽ_ノ (_/
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(__)__)
なんでも…
「インフルエンザと言ったら預かってもらえないと思った。」そうで、ニョロリンを連れて来た日は
「体調が本当に悪かった。皆さんに移してもいけないと思って…早く、その場を立ち去りたかった」との事でした。
何それもー!最初に言ってよお!!です。
確かに私は昔、
「インフルエンザだけど頑張って仕事に来たの」ってガンガン咳をまき散らす先輩に
「頼むから帰ってくれないか」と言った事があります。
そしたら上司に
「お前は何様のつもりだ」とキレられました。
だから次の日から
「インフルエンザに移ったみたいなんで休みます」と言って一週間休んだという
完全にただのDQNエピソードを持つ人間です※とっくに退職しています。
飼い主さんはその職場からの流れの知人の紹介でいたちのおうちを知ったらしいので、分からなくもないですが…
それとこれとは話が違うジャーン。っつーか、何年前の話しだよーって感じです。
いくら私だって、ただ患っちゃってるだけの人を嫌悪したり
「必要以上に」避けるような事はありません。
それがニョロリンの為なら尚更です。
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そんな中わざわざ届けに来なくたって、
その距離なら預かりにくらい行ったのにって思います。
ルールって言うか、まあ…気持ちとして(後ろめたいだけ)です。私の
お預かりした時に「交通費」として5,000円をお渡しする、お引渡しの時に15,000円の「寄付金」を頂く。
これがいたちのおうちのルールです。
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今回がこれにあてはまるかどうかで言ったら全然、
「あてはまらない」です。
でも、このルールでいきました。
いたちのおうちは「ペットホテル」で営業許可を取っています。
営業はしていなくても「1泊いくら」で済んだお話しなのです。
九日間のお預かりだから…某ペットホテルの計算でいくと、
8泊で24,800円頂けるって話じゃないですか?これって。
ちなみにこのニョロリンは健康診断とワクチン接種、その他で15,000円以上かかりました。
でも、いたちのおうちでは
「お引渡しの際に15,000円の寄付金を頂く」だけです。
「最初に頂いた5,000円もお返しします」と申し出てくれました。
「はあ?病院代も全額払いなさいよ、この小娘め!!」って思ったけど言えませんでした。
「5,000円はルールだから、ここはそういう所だから、それは返さなくて良いの!
その代わりこれからは健康管理に気を付けなさいよ。
まだ若いからって不摂生はダメよ!!」だなんて余計なお世話この上なしで格好付けちゃいました。
スタッフはニヤニヤしてました。
ざっと見積もって7,260円…
「経験者の勘だなんて言って、勝手に人をそんな目で見てごめんなさい代」です。
こちらフェレット専科では、私の知る限りの少ない数ではありますが、
動物病院もちゃんとした
ペットホテルもご紹介させて頂いております。
ほほう
「長年の経験」が聞いて呆れますなあ
フフフ…
良い勉強させて頂いたって事ですな。
by.ムッシュわさび
※本当は「あのニョロリンくん、ちゃんとお家に帰れて良かったね。僕は最初から分かってたよ。」って言っているんだと思います。
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