フェレットを外へ連れて行くなら予防を

えるちゃん

蚊の移動手段はエレベーター(フィラリア・ジステンパー)予防薬で死ぬリスク

2017年4月7日

その昔、「犬」は外で飼われてるのが普通でした。

「急に痩せてきたし苦しそうで散歩も行かなくなってきたから病院へ行ったら心臓に虫がウジャウジャいるって言われてさ…」が珍しい事ではなかった時代がありました。

私がまだ幼かった頃、フィラリア症で命を落とす犬が”たくさん”いました。

1979年に日本の大村智教授たちによって寄生虫に効果のある「エバーメクチン」が発見され、それが後に今のフィラリア予防薬の有効成分「イベルメクチン」となるのですが、それが普及するまでフィラリア症には有効な予防法はなく、しかも犬の外科手術が今のようにどこの病院ででも受けられるようなペット環境ではまだなかったあの頃でしたから、「蚊に刺されて(フィラリア症が理由で)」命を落とす犬たちは本当にたくさんいました。

犬の死亡理由のそのほとんどが「感染症・寄生虫(フィラリア、ジステンパー、狂犬病)」だったあの頃、犬の平均寿命は今よりずっと短いものでした。

その頃は「猫」も普通に外に出ていました。

が、フィラリア症で亡くなった猫の話を私は聞いたことがありません。

「猫は死に目を飼い主に見せない」なんて言われていたあの時代のことですので「死因を分かってあげられなかった」がその理由なのかもしれませんが、だからなのかいつの頃からか「猫はフィラリアに強い」と時々耳にします。

確かに犬よりは抵抗力があるそうですが、「フィラリアに強いわけではない」と2017年現在の獣医師さんの言葉です。

「予防できる病気は予防してあげて下さい」に物言いがついた話

先日のこちらの記事で

寄生虫の薬(レボリューション)とフェレット
フェレット【フィラリア(犬糸状虫)症って?】予防はいつから?

フィラリア症というのは、フィラリア(犬糸状虫)という線虫の寄生によって起こる病気で、犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)症とも ...

「予防が大切だ」と言いすぎたせいか、「薬には副作用があるんです!副作用で死ぬ事があるって知らないんですか?!」というようなご意見を頂きました。

きちんと、そういう事も書いたつもりではあるのですがそれを上回る勢いで「予防してあげて下さい」が全面に出過ぎていたのでしょうね。

「あれじゃあ、予防しなきゃいけないみたいな言い草で気分が悪いです!!」との事でしたが、「気分を悪くしてまで他人のブログなんか見てなくて良いのですよ」

これは私がお金を払って自分で開設して自分で管理しているブログサイトです。

多くの人に知って欲しいことを書いてるつもりではもちろんあるし、多くの人に見て欲しい気持ちももちろんあります。

でもだから、誰か一人の気分に合わせてコロコロ変えるような内容じゃないと思っています。

私はここでただ書いてるだけ。

考え方が合わない方に押し付けてはいません。あくまでも自分のサイトに書き込みをしているだけです。

色んなサイトを見に行く自由も権利もあなたにあるのですから、そう思うのなら、あなたがここに来なければ良いだけの事なんですよ。

死生観の違いからくる「予防」に対する考え方の違い

宗教観の違いなんかも含めて「命」に対する考え方は人それぞれです。

これまでに何度か「命はその期限を持ってこの世に出てくるものだから」と言う人に出会ったことがあります。

さすがに、医療行為を命の冒涜だまでは言う人には会ってませんが、そういう人たちは「死に方がおかしくなる」として予防を含めた医療行為(西洋医学)全般をなるべく回避したい、回避してあげたいって言います。

他にも色々な考え方や気持ちから「病院での治療」を受けない、受けさせないという人たちを知っています。

でも皆「それは出来そうもない」と言う私に、「それがあなたの考え方なんだから、それはそれで良いのよ」って言ってくれたりするうえに、「それとこれとは別」と言って、自分のペットは病院へ連れて行くって言う人も中には結構いたりします。

本当に人それぞれなんだなぁと思います。

経験した後悔はつい言葉が強くなる自覚はある

20年以上前の事ですが私は、初めてお迎えしたフェレットをわずか数ヶ月で死なせてしまいました。

そのお話しはこちら

1993年フェレット元年から2016年のフェレット事情
1993年フェレット元年 私のフェレ飼いデビューの話

このブログサイトは可愛い可愛い愛娘「えるちゃん」の親バカをするために始めたと言っても過言ではないのですが、そういえば、そ ...

この時、私は何にも知らない飼い主でした。

だからその原因として考えられる病気を色々と教えてもらったけど、どうしてその病気になってしまったのか思いついてあげられることすらできず…

「いずれにしても、蚊や何かによる感染症じゃないかと思われます」

え…、子供の頃、飼ってた犬が「蚊に刺されて死んじゃった」って教室で泣いてたあの子やあの子やあの子。もう顔も名前も思い出せないけど、そのたんびに「蚊なんてこの世から絶滅すれば良いのにっ!!」ってもらい泣きしてた記憶が蘇ってきて…

当時、私は14階に住んでいました。いたぞう君を外に連れて行った事は一度もありません。

でも、「蚊や何かが原因だと思われる感染症で死なせた」それは確定ではないけど。

防いであげられてたかもしれなかったんです。

蚊の移動手段はエレベーター

一般的に言われているのは多分こちら

種類によっても違いますが、下水道などで発生するチカイエカの場合、通常、マンションの3階ぐらいまでが限界でしょう。蚊は建物の壁面に沿って上がってきますが、上にいくにつれてだんだんと少なくなり、3階ぐらいまででほとんど見られなくなります。ただし、最近では屋上緑化などをして水周りがマンションの上にもあるケースも多く、この場合は下に降りてくることがあります。エレベーターのそばに水たまりや排水口などがあれば、蚊がまぎれこんでくることも考えられます。 (蚊の研究室:池庄司敏明)

引用:ムシテックワールド「蚊の飛行高度1」

だと思いますが、「蚊の生態学的研究」で第3回衛生動物学会賞を受賞された中田五一氏(京都市衛生研究所)の論文によると

地上15m附近までは、たいていの種類の蚊が飛来すること、25m層においても尚多くの種類の蚊が飛上し得ること、35m附近でも尚蚊の活動範囲とみなし得ること、40m以上になるときわめて少くなるが、それでも蚊の飛来する場合があり得ること等の一般傾向を認めて差支えないであろう。

引用:第7回大会講演要旨「蚊の垂直飛翔能力について」

とあり、これを受けてマンションアナリストの方が自身のサイトでこう述べています。

この結果をマンションの高さに読み替えると、12階(高さ35m)付近までは蚊の活動範囲であり、13階(高さ40m)になると極めて少なくなり、16階(高さ48m)になると蚊は飛んでこないということになる。

引用:不動産情報ブログ「デング熱 蚊はマンションの何階まで飛んでくるか

最近では、もう普通に、蚊やらGやらその他の虫たちは

「人の洋服やカバンを乗り物にする」

「エレベーターに乗って何階にでも行く」って知られていますし、「絶対に蚊が出ない家」というのは、mのすごく少ないんじゃないかと思います。

ただ、あの時の私は、自分の家に蚊が出ないからと安心していたのでは無く、「フェレットも蚊で死んでしまう事がある」という事さえ知らなかったんです。

そういう自覚はなかったけど多分、無意識に「蚊に刺されて死ぬのは犬だけ」だと思い込んでいたのかもしれません。

予防さえしてあげていれば…って今でも、そればかり思っているのです…

予防できる病気(フィラリア・ジステンパー他)の予防薬で死ぬリスク

これがもし逆で、私が「予防薬の投与が原因で死なせてしまったという経験を持つ飼い主」だったら、きっと、このサイトは全然、違った内容になっていたんだと思います。

特にこの前のような「予防」についてのお話は「それで死なせる可能性」ばっかり言ってたんだろうな…

フェレットのジステンパーワクチン事情

2012年の資料によると、日本にはフェレット用に製造・認可されているジステンパーのワクチンはありません。

※FERVAC-Dなどのフェレット専用ワクチンを使っている病院もあるが、それは認可されているものでは無いという記述があります。

だから、説明をしてきちんと飼い主さんの了承を得なければいけないとの事。

フェレット専用ではあるが国で認可されている薬では無いという事か、認可はされているがフェレット専用の薬では無いという事、それは犬用の混合ワクチンなのだと、その旨をきちんと説明して、飼い主さんの了承を得てからでなければ獣医さんは注射をしてはいけない(後のトラブル回避のため)となっています。

お医者さん
お医者さん
これは犬用の注射です。
効果が必ずでるとは限りません。
予期しない重篤な副作用がでるかもしれない強いお薬です。
このワクチン接種でジステンパーに感染する事もあります※インフルエンザの予防接種でインフルエンザになってしまう人がいるのと同じです。

そうなったら死んでしまう事もあります。それでも良いですか?

これに、飼い主の同意が無いまま、何かが起きてしまったら、それは獣医の手落ちという事になります。

だから、これは必ずどこの病院でもしつこいくらいに説明してくれると思います。

その上で「もうジステンパーなんて滅多に無いから打たなくて良いんです」等という説明を受けて、「ワクチン接種はしていない」というニョロリストさんのお話しを聞く事があります。

獣医さんがその立場でそう言ったのなら、それは本当にそうなんだと思います。

その説明に納得してワクチン接種はしないと決断した飼い主さんについて何か否定的な事を言うつもりは一切ありません。

私の個人的な感情で、どっちが良いとか悪いとかって口を出すような事じゃないって弁えています。

これは獣医さんの経験則に基づく「ジステンパーに感染する確率」と「そのワクチンをうつ事で起きうるトラブル」とを比べて発せられた言葉なんだと、ちゃんと理解もしています。

その「トラブル」がフェレットの体に起きるそれなのか、病院と患者との間に起きるそれなのかは、いまいち私には分かりませんけど。

もしかしたら、フェレットに打てるワクチンが無かったのかなとか、アナフィラキシー起こしてトラブルになったことがあるのかな?なんて事は思っていません。

そういう時に、「その子の年齢」や「その子の体調」を考えたうえで「だから、ワクチン接種は止めましょう」と言ってくれる獣医さんは確かに信用できるなって私も本当にそう思います。

「~って『みんな』も言ってたし、だからこの子も打ってないです」って言うニョロリンが時々いたちのおうちにやって来ます。

それで問題なくきたのだから、それはそれで良かったんだって思います。

いたちのおうちはマンションの4階です。マンション内にはワンちゃんもいます。

ジステンパーに感染したら、フェレットの致死率は100%と言われています。

フェレット【ジステンパー】感染経路と症状/ワクチンは必要か?
フェレット【ジステンパー】感染経路と症状/ワクチンは必要か?

フェレットは感染したら致死率100%だと言われているジステンパーウィルスについて。感染(発症)したらどんな症状が出るのか ...

ferret.いたちのおうち.xyz

ワクチンの接種、予防薬の投与は必要だという私の考えで、いた家ではそうするようにしています。

フィラリアについては前回のお話し通り、治療法もあります。

命に対して「絶対」なんてないから

フィラリアの薬だろうが耳ダニの薬だろうが、その「簡単な」予防薬で死んでしまう事だってあるのですから「これさえしとけば大丈夫!100%安全なお薬です!!」なんて物はありません。

それでも自分の経験だけで私は「予防できるのならしてあげたい」って思っているし、周りの人にも「してあげて」って言っています。

ここでもずっと、これからもずーとそう言い続けます。

私は別に何か1つの事を強制したり「こうしなきゃいけない」なんて言いたいわけではありません。

「予防薬を投与しなきゃいけない」ではなく、強いて言うなら「あなたとニョロリンは1日でも長く健康で楽しく生きていかなきゃいけないんだよ」って言いたいだけなんです。

色々な事情や選択肢があるなかで私の話しが「先に経験した人の話」として誰かの参考になったら良いなって、それだけです。

言葉の使い方や表現で、いろいろ誤解を招いてしまうのは私の不徳の致すところなんだろうと思っています。

あなたがちゃんと考えて、その子のためにそうしてあげる事、それが正しいに決まっています。

誰かに強制したりされたりするような事なんかでは無いんですからね。

フェレットと子供
フェレットにワクチン接種(予防薬)しなくたって良いんです!預かり施設の本音をぶっちゃけるから、もうそう決断した飼い主さんを責めるのは止めて!

私は過去に「某かの感染症による病気」でフェレットを死なせてしまった事があります。 だから、「予防できる病気は全部、予防し ...

みんな元気が一番です。楽しいニョロニョロ生活を☆彡

 

人気ブログランキング

-フェレットの病気
-, , , ,