今日のアイキャッチ画像「ウィンク」がとっても可愛い今日のこの子ちゃん
この写真は偶然、撮れた奇跡の一枚なんかではなく、いつ撮ってもこの子はウィンクしてるみたいな…このお顔このお目めはもうこの子のチャームポイントなのです。
『もう、チャームポイント』
元気に回復してくれて幸せに暮らしている今だからこそやっと「チャームポイント」って言ってあげる事が出来るようにもなりましたが、事実だけをそのまま言葉を選ばずに表現すると、この子の左目が開くことはこの先もう一生ありません。
この子の目がどうしてこうなったのか一番最初の原因を分かってあげる事は出来ないけど、この子を保護したその時は、目だけじゃなく全身が「どうしてこうなってるのか分からない」状態でした。
多くの頑張れ!に見守られてようやく“本来そうであるべき普通のフェレットとしての幸せ”を再び歩きだすことができたこの子ちゃん。
名前は「キセキ」です。
道路のわきにいたキセキちゃんを見かけたとき、「フェレットだって事は分かりましたが、そこからどうしたら良いのか分からなくて」って、キセキちゃんを最初に保護してくれた捕獲主さんはキセキちゃんをそのまま病院へ連れて行ってくれて、命の一大事を獣医さんにお任せしてから、そこから急いで「次は何をしたら良いんだろう?」と調べて調べて、いたちのおうちに辿り着いてくださったそうです。
見つけてくれて、手を差し伸べてくれて、繋いでくれて…なんとかなんとか繋がった小さな命。
そんなキセキちゃんの奇跡のお話、聞いてください。
保護動物に対する警察署の計らい
キセキちゃんを最初に診てくださった動物病院では血液検査をしてあれもしてこれもしてと手厚く看病をしてくださっていました。が、「当院はフェレットは専門外で…」との事で、こちらでそのままお引き受けする事になりました。
目は最初からこの状態ではありましたが、血液検査の結果も「何も問題なし」と出ているとの事でしたので、病院までお迎えに行ってくれた預かりさんにそのままこの子ちゃんの事をお願いをして、私は諸々の手続き(事務作業)にかかる事にしました。
ら、「すみません!この子、なんか歩き方がおかしいんです。目のせいじゃないと思うんです。多分、脳からだと思います。そうじゃなくても絶対なにか隠れてます。だから、もう一度こちらの病院で詳しい検査をしてもらってあげても良いですか?」って連絡が入りました。

これまで何年もの間、何十頭もの病気の子たちを見てきている預かりさんの「なんかおかしい」は当たります。
すぐにお願いしますと言った直後に「嫌な色のおしっこがでた」と写真付きで報告がきました。
「動かせないんです…動かしたら死んじゃうかもしれなくて…」

動物たちは野生の本能から痛みを隠すとは言われていますが、まさかここまで上手に隠すなんて…
もう何も隠さなくて良いからね。痛いとこ全部治してもらおうね。
預かりさんと先生に全てをお任せして私は手続きを再開しました。
法律上は…拾得物のお話し
拾得物の届出を出しに行こうにも、頭を強く打ったと思われるその症状が現在もまだ強く出る日があるなどして体調がまったく安定しない不安定な状態の子をあちこち動かすことは出来ません。
電話連絡だけで拾得物の届出を受理してもらう事はできません
だって、本当にここにこの子がいるかどうか、電話だけでは分からないじゃないですか?
ちゃんと現物を確認して写真を撮って、あれをしてこれをしてって正式な手順を踏んできちんとした届出を提出しなければ受理も何も出来ないのが基本ではありますが、今回は拾得物とはいえ命ですから…
「こういったケースでは…」ってたくさん前例がないかを調べてくださり考えてくださり、「上のものと相談します」って、その結果、めちゃくちゃ計らってくださいました。
「計らい(はからい)」とは、物事がうまく進むように配慮して処理することや、そのための工夫・判断を指す言葉です。相手の状況や気持ちを考え、状況に応じた適切な対応をしてくれた際によく使われます。
お巡りさんも皆が願って祈ったキセキ
詳細は省きますが、誤解がないようざっくり説明だけ。
例えば、お財布を落とした時、警察署のホームページから落とし物の検索をして問い合わせをしてお財布を探す人ってあんまりいないですよね?
多くの方は「お財布を落としました。届いてないですか?」って直接、警察署(や交番)に行きますよね。
なので、ペットを脱走させてしまった時は「まず問い合わせてください」って、いたちのおうちはずっと言ってきています。保護されていれば、問い合わせをするだけでお家に帰れるのですから。
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「拾得物」まずすべき事だけで本当は十分な理由
街中にポツンとフェレットがいたとします。 その子は100%、誰かの所有物(ペット)です。 例えばそれが街中ではなく、山の ...
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今回のこの子の場合、元気になって警察署へ連れて行けるようになるまで正式な届出は待ってもらう形で、でも、「フェレットの届出があった」事を課の職員さん全員で共有して、飼い主さんから問い合わせがあったらこういう風な対応をします。と。
「その子がお家に帰れるよう、我々は問合せがあったらちゃんと飼い主さんにお伝えします。なので、いたちのおうちさんは、その子が元気になれるようくれぐれもよろしくお願いします。」と。
ただ、そういった事情(警察署の落し物検索に載らない)でしたので、一つの警察署だけでなく、もしかしたらと思われる近くの警察署全てに上記の連絡をいれて「飼い主さんから連絡があったら」をお願いしました。
その全ての警察署で同様の対応をしてくださるとの事で、本当にありがたかったです。
その後、良くなったり悪くなったりの繰り返しである報告を定期的にいれながら飼い主さんからの連絡を待ち続けましたが、毎回どの警察署からも「残念ながらそれらしき問合せはきていません…」という回答が続き、落し物の保管期間である3ヶ月はあっという間に経ってしまいました。
飼い主さんは現れてくれなかったけど、最後の連絡の時、「この先ゆっくりでもその子が無事に回復してくれる事を我々一同も祈ってます」とお巡りさんが言ってくれました。
奇跡みたいな回復を見せてくれたキセキちゃん
「飼い主さんへお返しする子」をお預かりしているのが保管期間中ではありますが、その期間中、何度か生死の境をさまよったキセキちゃんの預かりさんは、その都度「このまま逝ってしまう事になったらいたちのおうちの預かりではなく、うちの子として見送らせてもらおう」って、ご家族で話し合っていたそうです。
だから保管期間が明けてすぐ、「今後どうしてあげていく事がこの子にとって最善なのか」の話し合いをさせてもらおうと思った時、「まだ継続してあげたい治療もあるし、このままうちの子としてお迎えさせてください。」って、気持ちはもうそう決まっていると伝えてきてくださいました。
そんな預かりさんの手厚いサポートの元ですっかり元気になったキセキちゃんのこのお顔を見てください!!

一人で外にいたこの子を見つけて保護してくださった捕獲主さん
フェレットは専門外なのに手厚く診てくださった動物病院の先生
バトンを受けてすぐに迎えに行ってくれた預かりさん
原因も何も分からないまま症状はずっと不安定な状態の子を丁寧に慎重に診てくださった動物病院の先生
「一日も早く回復しますように」と全員で祈ってると言ってくださった警察署の職員の皆さん
「あの時からうちの子だと思っていたので」とその医療費を全額、今度は里親さんとして負担してくださった(元)預かりさん
最初からずっと、関わってくれた皆みんなが「元気になりますように」と願って祈った数ヶ月。
そんなみんなの願いが届いた!
だから「キセキ」ちゃん
キセキちゃん、奇跡の回復おめでとう!
ずっとの幸せおめでとう!
ずっとずっと元気に!幸せに!ね!

