リンゴを食べる(?)フェレット

フェレットの消化器の病気【増殖性腸疾患】症状は?治療法は?

2017年6月26日

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風邪を引いていました。

「なんか調子悪いな」から、こんな状態を経て

一週間以上が経過した今日やっと

「あ、なんか普通に戻ったかも」な状態になりました。

まだ咳は少しでます。

本調子というわけではありませんが、

パソコンを起動するのもしんどい。

スマホの細かい文字が見られない。って状態からは脱しました。

※老眼なので、スマホの文字をちゃんと読むのは、もともと苦手なんですけどね。

久し振りに

「超しんどい長引く風邪」で、「何も出来ない状態」が続き

図らずも、

大事だと思い込んで、抱え込んでいただけのそれと距離を置くことになり

それらは自分にとって余計な物だったんだと、気付く事が出来ました。

色々な事を、考えたりする事も無く、結果的に断捨離する事が出来ました。

超個人的な問題ではありますが、良い膿み出しになったんじゃないかと思います。

「自分に起こる全ての事に意味がある。長い人生において、起きた事その事柄自体には特に意味はなく、大事なのはそこに気付けるか気付けないかの差でしかない」という言葉を思い出しました。

今日からまた、いたちのおうち.xyzは通常通り再開します。

ご心配頂いた皆様、ありがとうございました。

フェレットの消化器の病気

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も、消化器の病気です。

そして、

消化管内異物も消化器の病気として扱われます。

その事のについて書いたこちらの記事でも、

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少しお話しさせて頂いた増殖性腸疾患の事を今日はもう少し詳しく説明させて頂こうと思います。

増殖性腸疾患とは?

Lowsonia intracellularisという糞便から経口感染する細菌が原因と考えられている腸の病気です。

若いハムスターの病気である増殖性回腸炎(ウェットテイル)の原因菌として知られています。

フェレットでは結腸や回腸に感染します。

増殖性腸疾患は急速に成長している組織に生ずることが多い疾患で、10~16週齢の若いフェレットの報告例が最も多いとされていて

「同居動物がある場合には急速に伝搬する疾患」と言われていますが、

その感染率の高さに対して発症率はごくわずか(1~3%)だともされています。

感染フェレットの発症例として、病院では「14ヶ月未満の若いフェレット」に多いとされ、

ストレスがある時に発症しやすくなります。

症状は?

慢性の下痢

血便

粘膜便

などがみられ、長期に及ぶと

直腸脱(脱肛)

を起こすこともあります。

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下痢のために

シッポや会陰部が汚れていたり、

排便時に痛がったり鳴き声をあげる

という話を聞いた事もあります。

ほかには

食欲がない

体重減少

重症になると

運動失調(神経回路に問題があって思うように動けないため)

斜頚(首が斜めに傾く)

震え

が見られるようになったりもします。

検査では

臨床症状と組織検査が一般的です。が、

「消化管の罹患部位は肥厚するために触診でも比較的触知できる」と言われています。

※何度も書いてきましたが、私には分かりません。

私は自分の触診技術に全く自信が無いのです。

しかもですね、この病気

「罹患部位は穿孔を生じて腹膜炎までに至る場合もあり、触診時にも注意が必要です。」という注意事項のオマケ付きです。

くれぐれも、どんなに慣れていても、

飼い主による素人判断で見逃してしまったり、扱い壊すような事がないように気を付けてあげて欲しいと思います。

過度に炎症を起こした状態は、周囲のリンパ節や他の臓器に及ぶことがあるので、その状況から

腫瘍と誤認される事もあったりします。

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そんなにひどい状態になってしまう前に病院へ連れて行ってあげて下さいね。

診断は?

増殖性腸疾患の詳細な検査・診断結果とされる文献に

「組織学的には粘膜上皮・筋層の肥厚、炎症性細胞の浸潤などがみられます。杯細胞が欠落、腺構造は壊死して破壊されます。」

などと記されているのを見た事があります。

これは、この結果に至るまでに、

「超音波診断では小腸壁の顕著な肥厚がみられます。粘膜面のヒダ状の変化と内腔狭窄化も観察されることがあります。」とか

「蛍光抗体試験(Fluorescent antibody test)や免疫過酸化酵素単層検定などを用いて病原体を同定してきました。」

みたいな

「これまでの臨床研究で行われてきました」という事の、あくまでも「これまでの研究結果」であって、

現実的には

フェレットのそれに対して、今日現在、それらの検査を日常的に受託する施設は多くなく、

また細菌培養によるL. intracellularisの分離は困難な場合が多いため

診断は臨床症状、病歴、治療への反応などによってのみ行われている場合が多いです。

担当獣医さんのお話しをよく聞いて下さいね。

治療は?

抗生物質の投与です。

エリスロマイシンもしくはアジスロマイシンの投与による全身性抗生物質療法が一般的とされ、リファンピシンが併用される場合もあります。

オキシテトラサイクリンの静脈投与、および、ドキシサイクリンの経口投与による治療成功例も報告されています。

が、フェレットではこれらの抗生物質では十分効果が得られないとして、クロラムフェニコール投与が推奨されているという説もあります。

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重篤な下痢症状を示しているなど、ニョロリンの症状によっては、

補液療法による再水和

電解質不均衡の改善

高窒素症の治療

が行われる場合もあります。

ここまで書いておいて何なんですが、

「薬の種類」についてまで飼い主というこの立場でその全てを神経質に知っておく必要は無いんじゃないかなって私は思います。

それらは、ある程度の知識として持っておく程度にとどめ、

そういう時に全面的に頼れる、そういう事を全部お任せできる、信頼できるかかりつけの獣医さんを見付けておいてあげる事の方が大切なのではないかと…

余談ですが、上載のツイートに対して

「カロナールは一番軽い解熱剤…」と教えて下さった方がいます。

症状が軽くなるからカロナールでは無いという事です。

「薬の知識は無くても、お医者さんの処方してくれたお薬を飲んだら良くなる」という一例だとお考え頂けたらと思います。

まあ、これは、あくまでも、

私の考えだってだけですけど。

予防法は?

「ストレスがある時に発症する」と言われている病気ですから、

ストレスの少ない飼育環境を整えてあげる事が一番の予防です。

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また、多頭飼育を始められる方は、

最初から同じケージにしない等の「検疫期間」を設けるなどして、家庭内での感染を防いであげて下さいね。

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おしまいに

フェレットの消化器の病気はこれが全てではありません。

今後も少しずつ、記事にしていこうとは思いますが、

このような一般人が書く一つのブログで全ての知識を得らえれるような事は無いと

「その子のために」そう思って、絶対に、勝手に安心しないで下さいね。

そんな風に思っている人は少ないとは思いますが、

このブログ含め

「あのサイトに書いてあった」は何の安心材料にもしてはいけません。

仮に、この世の全てのブログやサイトを閲覧したところで

「その子の体の事は何も分からない」くらいに思ってあげていて欲しいんです。

私は…

自分の知識や経験した事が誰かやどこかのニョロリンのほんの少しの気休めになれば良いなって思っています。

だから、お読み頂いているあなたの中でもその程度にしていて下さい。

何かがあったら

ちゃんと病院で診てもらってあげて下さいね。

今日のアイキャッチ画像

風邪が移ると困るので

もうずっと可愛い我が子の抱っこを我慢しています。

布団の中で、先日の撮影会で撮って頂いた写真をスマホで眺めている時に見付けたこの一枚。

ムシャピッピ!!!

今は、天使のような顔をして寝ています。

すやあ~

眠るフェレット

かわいい♡

 

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