フェレットの病状の変化

わさびの病状(変化)

動物病院ジプシーにならない為には/わさび君セカオピか転院か

2017年8月3日

この記事は「人の病院の場合」と「動物病院の場合」と「私の個人的な意見」がごちゃ混ぜになっていて、とても長くて非常に分かりづらくなってしまっているので、動物病院に関することはこちらで要点だけを簡潔にまとめました。

大切なお話やそもそもの話ははこちらへ移しましたので、まずはこちらをお読みください。

まずはここから
動物病院 転院とセカオピの違い 治療の選択肢を増やすための流れ
転院とセカオピの違い 治療の選択肢を増やすための流れ

動物病院でも転院だけでなくセカオピが受けられます。が、先生に悪い気がして言い出せないとか先生にイヤな顔をされたというお話 ...

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昔は、病気になったら、そのほとんどが「全てかかりつけ医に任せる」しかありませんでした。

そこで何かトラブルが起きただとか、「もっと別の」を望んだ時には、親戚や知人を頼ってでも、遠くのまたは大きな、別の病院へ「転院」するのが普通でした。

セカンドオピニオン(second opinion:第二の意見)、患者に「その権利」がある事を我々はまだ誰も知らなかったのです。

10年前(2007年)の朝日新聞の記事にはこんな風に書いてあります。

医師の診断や治療法が適切か、患者が別の医師の「第2の意見」を求めること。米国で1980年代から活発になった。日本では90年代後半から応じる診療科や病院が出始め、有料の「セカンドオピニオン外来」を設ける病院も増えている。厚生労働省は2006年4月から、患者の求めに応じて最初の医師がカルテや検査内容の写しを提供する時には5000円の保険支払いを認めた。カルテ開示とも関連し、医療の公開に拍車がかかる。98年から第2の医師を有料で紹介する「セカンド・オピニオンを推進させる会」もできている。

(朝日新聞記者:田辺功 )

また、それまで日本医師会が提唱していた「説明と同意」もこの時期(1997年)の医療法の改正において初めて、「それを行う義務」が法律によってきちんと明文化されたという背景もあります。

2017年の今ではもう「患者本人が自分の治療の決定に関われる」のです。

とは言え、患者は病気の事を何も知らない素人なわけですから、その権利を行使するためには、今かかっている医師(主治医)以外のお医者さんの意見を聞かなければ、それは出来ません。

インフォームドコンセント(十分な説明を受けた上での同意)は医者側の義務では無く、患者側の権利だと私は思っています。

それがどっちがどうとかその定義は今ここでは別にどうでも良い事ですが、とにかく、患者本人にとって最善だと思える治療を自分と主治医との間で判断するために、別の医師の意見を聞く。

それがセカンドオピニオンです。

その結果として病院を変える(別の医師が提供する治療を受けるために医師を変える)事になる場合もありますが、最初からそれを望んでのその行動とは全く意味合いが違います。

セカオピとは、主治医(病院)を変える事を指す言葉ではありません。

それは単なる「転医(転院)」と言います。

以上ここまでは全て人間用のそれではありますが、これは多くの獣医さん、そして我々飼い主たちの間でも、もはや一般的となってきている考え方です。

動物病院ジプシー:そもそも「かかりつけ医」がない

病気の治療方法や病気へのアプローチの仕方は必ずしも1つというものではなく、他の選択肢は無いのか?または、別の角度からの意見があるなら聞いてみたい、その上で、この子に合う治療方法を考えたい。そんな時こそのセカンドオピニオンです。

その時になって急に慌てて、初めて良い病院を探しているようでは遅いのです。

その状態で(決まった主治医が無く)ウロウロしている人を「病院ジプシー」と言います。

だ、か、ら、普段から(最低でも年一回)の健康診断はきちんと受けさせてあげて下さいね!って話なんです。

健康診断というのは

博士

健康診断は「診てもらう」を「見る」絶好の機会

「いざ」という時の前に

健康なその子の状態を先に診てもらっておいてあげる為でもあり

その先生が「いざ」という時に頼れる先生なのかを

「いざ」という時のために

その先生との信頼関係をきちんと作っておくための大切な場所でもあるのです

 かかりつけ医があってはじめてセカンドオピニオン

私には、一度きちんと築いた人間関係は滅多な事では壊れないという信念があります。何かが起きた時に「裏切られた!何てやつだ!!」と憤る発想になかなか至らないのです。

以前、結構なお金を貸した友人がこちらからは連絡のとりようが無い状態になりました。同じようにお金を貸していた人達は「あいつが飛んだ」と大騒ぎしていましたが、私は「何があったんだろう」と思うだけでした。

お金の事が理由で私にも連絡が出来ないのなら、それは違うんじゃないかって、全部を投げ出してどこかへ行ってしまう前に、相談くらいしてくれたって良かったじゃないかと、それが悔しかったです。

でも、きっとその事情が解消したら、お金は返ってくるって思ってました。友達だから。

それから8年経った今年に入ってから一度連絡があり、今、少しずつですが彼は返済してくれています。完済してくれたらきっとまた笑って会えるって思っています。

って、まあ、これは結果としてそれで良かったんだっていうお話しなだけですが、そんなこんなな感性だからなのか、私は人間関係のそういう所が「鈍い」と指摘される事がたまにあります。

これは、「私はそうされてもそう思わないから」という、自分では気を付けよう等と思う事もさらさら無い理屈ではありますが、「気分を害するポイント」というのは人によって違うのだから、そういう物だと思っておくしか無い事だと思うんです。

それをややこしくしているのは、相手が気分を害するんじゃないかという事だけを過剰に気にして、自分の行動を制限する事が気遣いだと思っているからじゃないですか?って話です。

かかりつけ医に気を遣ってセカオピができないなんて本末転倒

人付き合いにおいて「気遣い」は当たり前の事です。

気遣いとはそもそも、人間関係を円滑に、お互いが気持ちよく居るために、お互いが持ってなければいけないものであって、どちらかだけが一方的に相手の機嫌をとる為のものではありません。

相手に敬意を払って、きちんと礼儀礼節を弁えて、至極常識的なお付き合いをしていても、相手が突然キレ出したら、それはもう仕方が無い事なんです。

そういう人はいるのです。

そんなものはその人の感性であって、こちらが常識的な思考でいくら気にしていたって分からない事です。

怒らせたと感じた時に、こちらに非があるなら謝れば良いだけ。

よく分からない理由で勝手に怒り出すような人と「人間関係」を築いていく必要があるのなら、それは頑張るしかないんじゃないかとも思いますけど、正直、私は、どこで怒りだすのかも分からないような人に対して、怒らせないようにってただそれだけに「気を使う」必要は無いんじゃないかって思っています。

ただし、セカオピを嫌う医者がいるのも事実

  • 変なプライドを持っている医師
  • その本人がセカンドオピニオンを正しく理解していない

この場合には、セカオピの取得を申し出た時、ただちに「じゃあ病院を変えたらどうですか?」などと言って、突き放すように転医(転院)を勧められたりします。

これは私の実体験(人の病院)です。

後から直接、「あの時は俺の腕を信じて無いのか?この野郎!俺をバカにしやがって!!という思いがあった」と、お医者さん本人から聞きましたが、患者側の私から言わせてもらえば、「あんたしか知らなくて信じるも信じないも無いだろう?バカにするも何も、あんたがバカかどうかさえも分からないんだよ!!こっちはさ!」って思いました。

それはもう随分と昔の話ですし、セカオピという概念がこれだけ浸透しきったこのご時世でまだそんな風に考えているお医者さんはさすがに少ないと思いますので、そんな事を気にする必要は無いかとも思います。

けど、そういうお医者さんは往々にして「腕が良い」と評判な場合が多いように思います。

なので、腕がよくて、そこに自信があるからこその、(は?俺が診てるのにセカオピだと?)なんだと思うから、そういう先生は変わらないのかもなぁとも思ってみたり…

だから、私はこう考える

だから、もし仮にまた、そんな風に言われる事があったとしたら、どんなに腕が良くても、そんな高飛車なお医者さんにその後の自分の治療を任せて安心できるのか、腕が良いと皆がそう言うなら余計な事はせずこのまま全てを任せようと自分が納得できるのか、そこを吟味する良い機会だと私は捉えようと思っています。

まあ、そうなったら、ただの関係悪化ですから転院が良策となるんでしょうけど…

そんなこんなで、主治医との関係が悪くなることを心配して「セカンドオピニオンを言いだせない」って気持ちも分からなくは無いのですが、基本的には、余計な心配だと思います。

だってこっちは主治医を信用していないわけでもバカにしているわけでも何でもなくて、ただセカオピというシステムを患者の権利として利用しようとしているだけですもん。

それで不機嫌になられても、こっちのせいじゃありません。

勝手にイライラしだした他人の機嫌をどうにかなんてできないですし、なので、お医者さんに対してそんな風に気を使う必要なんか無いって私は思っています。

わさび君のセカオピ話

それはこのお話しから始まりました。

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その間、当たり前のようにセカオピの話しは出ました。

「フェレットに特化している獣医さん」はたくさんいます。

「外科手術なら○○病院」

「リンパ腫なら○○病院」

「検査なら○○病院」

などなどと、皆さんそれぞれが持っておられるニョロリストネットワークの中でも「良い獣医さん」はたくさんいるんじゃないかと思います。

ワサビ君はリンパ腫なのか抜歯(外科手術)が必要とされるそれなのか、その判断に至るまでの2週間、毎日毎日、私たちはその話し合いを繰り返していました。

動物病院でのセカンドオピニオンのやり方

セカオピを考えている旨、相談したら先生の方から「だったらこの先生の所へ行ったら良いよ」とその先(転院)を見越して紹介状まで書いてくれる場合があります。

この場合、上記のような人間用のそれと違い、「その治療を選択した時にはその病院ではその施設(技術)が整っていないから」だっだりします。

だから、その場合にはそれに従うのが無難です。

が、大概は、ニョロリストネットワークで仕入れた情報によって、「あの先生の意見も聞いてみたいな」って状況だと思いますので、そうした場合には、かかりつけの獣医さんに、その子に対してしてくれた治療やそれまでの検査結果など全てのデータを出してもらって、意見を聞きたい獣医さんにそれを持ってお話しを伺いに行きましょう。

上記でも述べた通り、「違う先生の意見を聞く」のがセカオピです。

本来の意味であれば「データだけ持参してお話を聞く」のが正しいセカオピの受け方なのですが、私の経験上では、生体を連れて行って直接「あーなるほど」って診てもらった方が話が早い場合の方が多かったです。

※セカオピを受け入れる事を歓迎していない獣医さんもいると聞きますので、最初に電話などでそこは確認してからにして下さいね。

また、データの提供を渋る獣医さんもいますので、その時には転院を視野に入れて動けば良いだけなので、別に慌てる必要はありません。

その子を連れて診察してもらいに行きましょう。

その為ばかりではありませんが、その子の通院記録(医療費明細は通院日や投薬したお薬の名前などが記載されているその子の貴重なデータです)は大切に保管していてあげて下さいね。

データを提供してもらう時には少なからずお金がかかったりもしますので、初診料を払って違う病院へ行くくらいなんて事はありません。(※セカオピも診察ですから、診察料はかかります)

そうなった時には、お金の事なんか考えていないで、移動の際にその子にかかる体の負担などを最優先に考えてあげて下さい。

こんな話をするのも何なんですけど、対象が保護っ子であったという事情も考えられますが、その全部(提供のデータ)を「お金かかっちゃうから」って、わざわざ手書きでやってくれた獣医さんもいました。

「信頼できる良い獣医さん」の判断は冷静な時にしか出来ませんので、是非、健康診断の時などに先生との信頼関係を深めておいてあげて下さいね。

「正しいやり方」なんてしなくったて良い

「それは分かってますけど…でも…」

と、どうしても、かかりつけの先生に切り出しにくい、裏切っているような気になって出来ない、等々のお声が届きます。

なので、分かりやすい友人の言葉をここにちょっと借りると…

セカオピとは

本命とよろしくやっていくためにキープ君に相談してるみたいな感覚に近い。

そこに背徳感は時代遅れ。

本命とキープが入れ替る事だってあるし、友達の紹介で出会った3番目がいきなり本命になることもある。

いちいち、キープに相談している事を本命にいう必要なんてないし、言わないじゃん?要するに、やり方だの考え方だの感情だのはその人の好きなようにやれば良いし思えば良いんであって、『どっちとも上手くやっていけば良い』それだけのこと。

です。

「正しいやり方」とされている事が、やりづらい事なら、あなたのやりやすいように、気持ちが楽になるやり方で、やったら良いです。

「他の獣医さんの意見も聞いてみたい」が叶うように事を進められればそれで良いんですからね。

その子のために色々と考えてあげて下さいね。

ワサビ君は…

今日のアイキャッチ画像は病気発覚時から時系列を追ってのワサビ君です。

ちなみに

完治したワサビくん

なう

すっかり良くなった(という判断で)今となっては笑い話しとしてお話しできますが、セカオピも考えてるんですって先生に相談しに行った時、

お医者さん
お医者さん
その話だすの…まだ早くない?

って言われました。

「2週間後の状態を見てその後を考えましょう」って言われた、1週間後くらいに聞きに行ったからです。

ワサビ君の事となると、気が急いてしまうというか、ニョロ友たちに話を聞いてもらったり、色々と相談しているうちに、「そうだ!こうしちゃいられない!」って、居ても立っても居られなくなってしまったんです…

でも、そのワンクッションがあったお陰で、冷静にその時まで過ごせるようになったのも事実です。

そんなこんなで、最後まで、すったもんだありましたけど、そのお話しはまたいつか…

とりあえずは、

お医者さん
お医者さん
問題無いって事にしましょう

って主治医の先生に一段落着けてもらったので、セカンドオピニオンは結局受けていません。

奇跡みたいな回復を見せてくれてありがとう♡わさび

おしまいに:病院ジプシーにはならないで下さい

色々な方にそのお話しを聞いていると、必ずしも全ての獣医さんが、セカンドオピニオンを求める飼い主さんに協力的であるとは決して言い切れない場合もまだちょっとあるみたいですが…

後悔の無い選択をしてあげるためにはそれが必要な時だって絶対にあると思うんです。

だから、その子の為に、あなたがそれを望むなら、必ず前向きに検討してあげるべき事だって私は思います。

その結果として「病院ジプシー」などと揶揄される事もありますが、病院ジプシーとは、むやみやたらに病院をコロコロ変える人を差す言葉です。

飼い主同士のコミュニティー内で勧められたからというような理由だけで、誰かのご機嫌とりの為だけ意味無くアッチコッチの病院を連れて回るような人の事を言うのです。

セカオピという形が取れず、病院を回るという結果になっただけのそれは、誰かの意見を参考にしつつ、その子を思ってそうしたあなたの正しい行動なのですから、そんな言葉は気にしなくて良いのです。

色んな正しい情報を前もって仕入れておいて、いざその時には冷静に判断して行動してあげる事さえ忘れないでいれば、それがどんな場合であっても、それは飼い主として正しい行動だって私は思います。

この記事に続きができました

セカオピについて「獣医」さんからご意見を頂きました。

あわせて、お読み頂ければと思います。

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