先日また、さすけに「こういう事は個体差があるんだよ!」って教えてもらった事があるので、その時の事を書いてみようと思います。
Twitterでは少し実況というか、その時の様子や思った事を投稿していたのですが、それらに病院の先生の見解なんかもきちんと付け足したいので、ぜひ、その時の事を知って下さっている方々にも「あの時の事はそういう風にも考えられるのか」みたいな気持ちでお読み頂けたらと思います。
記事内に直接、動画を貼り付けるとサイト自体が重くなるので、いたちのおうちはYouTubeを利用しています。
投稿者としても無料なので助かりますし、何より、ご閲覧頂く皆様にも無料で見て頂けて、今、多分一番、多くの方にとって手軽なツールだと思っているからです。
が、そんな利用の仕方をしているからか時々「低評価」をくらう事があります。
きちんと補足として文章で「これはこれこれこういう状態の時のその一部です。詳細はこちらをご覧ください」みたいにしてブログ記事のURLも載せているのですけど、どうにも動画としてはその一部分しか無いからなのか、本当に絵にかいたような「悲惨な状態(可哀想な姿)を見せるな!不快だ!!」を置いていかれる事があるのです。
「全体像を把握(理解)してからにしてもらえませんかね…」っていうか、何て言えば良いのかな…
人気者ユーチューバーを目指して投稿しているわけではないから、そういう感性に配慮しているわけでも無く、だからもちろんそこへ触れてしまったらそうなる事は想定済みではありますが、例えば、わさびの時の事のように闘病中の必死で頑張ってきた最期の姿を「不快だ」などと言われるのはどうにもやるせないというかなんというか、わさびにごめんって気持ちになったりして…
とは言え、ごちゃごちゃ思うところはあるにしたって、他に良いツールが見つかるまではそれを使うしか無いんですけどね。
だから、分かっておいて下さいね。
決して面白半分で「悲惨な姿」を投稿しているわけで無いって事をどうかご理解下さいね。
もちろんこれは、いつもここをお読み頂いている皆様へ向けてでは無いです。
皆さんがそんな風に思うわけが無い事くらい分かっています。
これは動画経由でここへ来てくれた方へのご挨拶です。
いたちのおうちは「そういう場所」だと、どうぞお見知りおき下さい。
ではでは長い前置きはこれくらいにして、あの日のお話しを始めさせて頂きます。
クチャクチャ(吐き気の兆候)し始めた!原因を考えつつ落ち着いて先ずは様子見
さすけが突然クチャクチャし始めました。
時々ヒックヒックと嘔吐く(えずく)様子から見ても、明らかに「気持ちが悪い」ことは分かります。
吐いたらその吐しゃ物を持って病院へ行こうと決めて支度をしつつ、この様子も先生に見てもらうために動画を撮りながら様子見をしていました。
フェレットが「吐く」理由は様々ですが、この時のさすけは、ずっとこの状態でなかなか吐かない(吐けない)その状態がまた苦しそうで見ていてとても可哀想でした。
人間(私)だったら、指を突っ込んで無理にでも吐けば少しは楽になるんじゃないか…みたいなそんな状態だと言えば伝わりますかね?
もちろん、そんな恐ろしい事をこの子達に私ができるはずはなく、ちょっと背中をさすってあげようとしたら、それは嫌がりました。
ならばと思い、大好きな温かいミルクを作って鼻先へ置いてみたりもしたのですが、少し匂いを嗅いで口をつけませんでした。
飲めない(飲みたくない)ほど気持ちが悪いんだなと判断して、それも先生に見せるようのメモに記録をしました。
こういう時に「シリンジなどを使って強引にでも何かを流し込んで吐き出させると良い」みたいに言う人がいますが、私はそれには絶対に反対です。
っていうか、私にはそんな事は出来ません。
飲みたくないのか飲めないのかその判断は出来なくても、大好きなミルクでさえ本人が口にしようとしないのだから、それが答えなのですよ。
確かに、吐いたらスッキリするのかもはしれませんけど、吐けない原因が何かあるかもしれないのに、「無理やり」にだなんて、そんな恐ろしいこと…何を言ってやがるんだ!って思います。
後述しますが、こういう時に「原因も分かっていないのに」「無理に」した何かで命を落とすことだってあるんですからね、そんな恐ろしいアドバイス、冗談じゃないですよ…本当に。
吐き気の原因は何?
その日は、それまでのお肉屋さんからちょっとこちらのお肉屋さんにもお世話になってみようかなと、ご飯の種類を変えた日でした。
バラバラバラッっと出過ぎたような気がして計ってみたらば全部でちょうど100g。
某サイトでフェレットの手作りご飯の目安に「一匹一回50g」と見たばかりだった事もあって、「これくらいならまあ、あげすぎにはならないか」って、そのまま作りました。
私は、大概のフェレットは「お腹がいっぱいになったら自分で食べるのを止められる生き物」だと思っています。
実際に、カリカリご飯で不断給餌飼育をしている時には、えるやさすけを含め、これまでの子達全ニョロが、ちゃんと自分で食べ止めていました。
私はいつも量を計算したりしないので大体な感じでザーっとカリカリをお皿に盛るだけなのですが、それをあればあるだけ必ず全て食べつくすなんて子には出会った事が無いです。
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そして今、我が家では、一人一皿ずつ、一日に2回のご飯としているのですが、「ちょっと多かったかな」って時には、えるは食べ残す事があります。
えるは元々もの凄く食べムラがある子なので、それで普通だと特にそれについて考えた事はなく、皆さんご存知の通り、さすけはダイエット中のため、さすけには結構神経質に量を決めていたので「ちょっと多かったかな」はしてきませんでした。
いつでも完食してくれていたさすけを見て、私は自分のそれが間違っていない証拠だくらいに思っていました。
だから、その日の「ちょっと多かったかな」をさすけがペロリと完食したのを見て、「もしかしたらいつもの量では足りていなかったのかしら?」とさえ思ったりしました。
「食べすぎ」はある!
時々、「うちの子は食べすぎで吐いた事があります」とご報告を頂きます。
ちょっと話がそれるかもですが、「動物たちというのは本来、生(命)にかかわる事を本能で知っているから、病気の時などには特にこの子達の本能に氣で寄り添ってその子の体が欲しているものは何かを聞いてあげるようにして下さい」というAC(氣)の先生が「でも、ペットにどっちのご飯が食べたいかを聞いたら、その子が美味しい(好きな)方を答えるから命にとって必要な方という意味での参考にはならない」って言っていました。
参考:『水素水と雨水~「生きてる水」を欲した病気の猫のお話~』
ペットフードやオヤツは嗜好性を考えて作られています。
どの子にも美味しく食べてもらえるようにってメーカーさんが作ってくれているのだから「美味しい♡好き♡食べたい」で当たり前なんです。
この子達だって美味しいものが好きで、食べ過ぎちゃう事があったって何もおかしな事では無いんですよね、きっと。
これは獣医さんからも裏どりをしてきました。
っていうか、「食べさせ過ぎ」って言うんです、それ
『ペット』は自分で勝手に食事をしません。
飼い主から与えられて始めて食事ができるんです。
それが『ペット』です。
例えば、野生動物が動けなくなるほどお腹いっぱいにまでご飯を食べてしまう事は生死にかかわるので、まず「あり得ない」事だとされています。
けれどもう、ワンちゃんや猫ちゃんも「ペット」としてこれだけの歴史があったら「そんな野生の本能はもう忘れてるかもしれませんね」って先生は言いました。
「ペットの肥満」はもちろん病気でそうなる事もあるし、運動不足も大きな原因の一つとしてあるにはあるそうですが、やっぱりその根っこには、年齢に合わないハイカロリーな食事を与えているだとか、「ただの食べさせすぎ」が一番多いって事でした。
それでも、フェレットに関しては、「市販のドライフードを食べさせ過ぎ」という事はまず聞かないと。
この子達は「ペットとして作られた生き物」ではあるけれど、やはり、根本には「捕食される側の小動物」としてのDNAが強く残っているのではないかなってこれはあくまでも「そう思います」って事でしたが、何もアレンジしていない(手を加えていない)ドライフードなら不断給餌飼育で食べ過ぎはまず聞かないから心配無いですとハッキリ仰っていました。
ところがこれが、ふやかしにしたり、手作りご飯になってくると話は別だそうです。
その理由は「分からない」との事だったので私なりに考えてみました。
ちゃんと考えてる(分かってる)からだと思う
不断給餌飼育というのは「いつでもそこにご飯がある状態」です。
だから「お腹が空いたらまた後で食べれば良いんだから♪」って、自分のお腹と相談して、丁度いいところで食べるのを止める事ができるんだと思うのですよ。
それをある日から突然「これが一回分だよ」ってされたとしても、この子達はきっと「そうかこれが一回分のご飯なのか」ってちゃんと理解できる賢い生き物なのだと私は思うんです。
そして、「また後でいつでも好きな時に」が無いから、「今、全部、食べておかなくちゃ」って思ったりするのかなって…
あぁ…想像すると、
「偉いなぁ、賢いなぁ…ちゃんと色んな事を考えてそうしてるんだな」って、もう愛おしくたまらないです。
可愛いなぁ…って、今となってはフェレットの可愛い生きてる姿にウットリしているだけですが、その時は「食べさせ過ぎちゃったんだね、さすけ、ごめん」でしか無かったです。
フェレットは「食べ過ぎで吐く事がある」のに、あの日、さすけは吐きませんでした。
吐けなかった理由は何?
その日は、ご飯を食べてすぐにお友達の家に遊びに行きました。
たくさんの人に囲まれて「可愛い」「可愛い」と言ってもらってテンションが上がったのか、一人でずっと楽しそうにはしゃいでいたさすけ、フッと気が付いたら床でペタンと寝ていました。
さすけは家にいる時も放牧中にいつでもどこででもペタンと寝ます。
だからそれは特別な事では無いのですが、その時は「あんな所でペタンとして、お腹、冷えちゃわないかな」って会話になったりして、その様子をちょうど写真に撮っていました。
その会話通り、この時に、お腹が冷えちゃっていたんだと思います。
これも、「お腹が冷えて内臓の働きが鈍くなっていたから吐けなかったのではないでしょうか」と確認済みです。
実際に、これからの時期と冷房ガンガンの季節には(食べさせ過ぎていなくても)同じような症状の子の来院が増える傾向にあるそうです。
無邪気に遊んでペタンして、そのまま眠ってしまって冷やしてしまうんでしょうね、きっと。
お腹が冷えていないかは触ってあげたらなんとなく分かります(そんな気がするだけかもしれないけれど…)
少しでも楽になってくれたら良いなと思ってやった事
お気に入りのふわふわブランケットにくるんで、巨大食道症(食道拡張症)の子の看護の時のように体が縦になるように抱っこをしていました。
これはもちろん、体を温めてあげる事が目的でしたが、吐き出せないまでもクチャクチャやっているものがある以上、誤嚥性肺炎を引き起こすような事になってはいけないと怖かったからです。
参考:いたちのおうちの覚書『フェレットの巨大食道症(食道拡張症)とは』
抱っこをしながら「大丈夫!大丈夫!すぐに楽になるよ」って声を掛け続け、ゆっくりゆっくり背中をさすったり胃を動かすツボを優しく刺激したり…そんな風にして30分くらい過ごしている間に、クチャクチャは治まり、赤かった鼻もだいぶピンクに戻ってきていました。
写真のように少し落ち着いてうつらうつらしている時に突然ハッと目を開けてジタバタする事があるので、そうなったら一度、抱っこから降ろします。
それがトイレの合図だという事には2回目で気が付きました。
そうです、そうやって、なんと2時間で6回もウンチをしてみせてくれました。
※この時、便が出ない、または便に異常が見られた場合には「誤飲・誤食」の可能性が強まります。
そのまま慌てず、でもなるべく急いで病院へ向かってあげて下さいね(参考:『フェレット誤飲・誤食【消化管内異物について】応急処置でやってはいけない事』)
さすけの場合は、何回目かのウンチの後にはそのまま、いつも通りのへそ天を見せてくれたりして(今日のアイキャッチ画像)もうこれは、完全に『食べさせ過ぎ+内臓の動きが止まっていた』で間違いないかなと思ったので、病院へは次の日にゆっくり「念のため」に行くので良いやって、Twitterでもその報告をして終わりました。
まとめ
今日のお話は、あくまでも「さすけ」の事です。
記事の中でも書きましたが、えるとさすけ、この二人ででも、もう全然、違うのですよ。
一人はカリカリご飯だろうが、手作りご飯だろうが、お腹がいっぱいになったら食べるのを止める子。
一人はカリカリご飯の時にはお腹いっぱいで止められるのに、手作りご飯の時はあればあるだけ全部食べちゃう子。
考えられる理由は色々あるなって、思いついた事をそのまま書きましたが、お伝えしたいのはそんな事ではありません。
そうやって、「1ニョロ、1ニョロ、皆、違うんだ」って、それを分かってあげておいて欲しいって事なんです。
「あの子ではこうだったから」は単なる参考にしかしてはいけないんです。
ちゃんと、いつでも「その子」を見てあげる事を忘れないでいて下さいね。
今回は「吐きたそうなのに吐けない」「ただの食べさせ過ぎでした」というお話でしたが、フェレットが吐いた時、その理由はもちろん食べすぎばかりではありませんので、こちら『フェレットが吐いた!嘔吐の原因(胃炎・胃潰瘍・中毒・消化管内異物・他)とは?』なども、お時間あります時にお読み頂けたらなと思います。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡