フェレットの三大疾病の1つ「インスリノーマ」
シニア期(4才以上)に入ると一気にその患畜数が増えると言われていますが、うちのわさび君も7歳の時にそう診断されました。
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お陰様でわさびは一度もインスリノーマの発作というものは起こさずに穏やかに虹の橋を渡りましたが、あの時のわさびは他にもっと深刻な状態の病気を抱えていたので、私は、そちらの病状(疾患)にかかりっきりでした。
もえちゃんは、ここへ来た時からずっと「低血糖症」のケアを必要としていました。
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いたちのおうち.xyz
インスリノーマとはざっくり簡単にいうと低血糖症のことです。
だからなのでしょう。
「インスリノーマの子にはフルクトースを与えてればいい!」という大変なミスリードによって糖尿病や肝臓病になってしまったフェレット達のお話を聞くことが増えてきました。
確かに「低血糖には糖分!」は間違いではありません。
その糖分もガムシロップや砂糖水なんかじゃなく、ちゃんと、果物やハチミツなどに多く含まれている天然の単糖類(フルクトース)を与えてるんだから「いいことをしてあげてると思い込んでました」って…
なぜ、そういう事になってしまうのか、詳しく説明します。
インスリノーマ(低血糖症)には糖分!民間療法の危険性
「インスリノーマ」という病気についてはこちらで詳しく説明させて頂いているので今日はそれについては省略します。
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フェレットのインスリノーマ(低血糖症)とは?治療法がないって本当?
インスリノーマはフェレットの三大疾病の一つとも言われていますが完治を目指す治療ではないため効果の実証が伴わない民間療法へ ...
ferret.xn--n8jel7fkc2g.xyz
「ネット調べたら、そう書いてあるサイトがいくつもあって…」って、おっしゃる方がとても多いのですが、どこもかしこも似たような事しか書かれてない時は、それらは、全部コピーサイトだと思ってください。
どこかから丸っとコピーしてきて適当に盛った尾ビレをつけてそれっぽくしていたり、大げさな感情論を背ビレとして付け加えてるだけだったり、とにかく情報源は1つです。
そうやって、フェレットが必ずなる病気的な扱いでインスリノーマという名前だけが大きく一人歩きしている今のこの現状、パクりサイトに対する嫌味その他は前回とことん書いたのでもう良いのですが、
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バレてるよ?フェレットについてのブログやサイトにここからのコピペで記事投稿してるライター気取りに警告
当サイト「いたちのおうち」も、そのサブサイト「いたちのおうちの覚書」でもそうなのですが、ちゃんとプライバシーポリシーを設 ...
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今日はインスリノーマについて「そもそも」のお話しからさせて頂きます。
民間療法の前にその病気インスリノーマについて正しく理解を
改めてになりますが、インスリノーマというのは『腫瘍』の事です。
その腫瘍があれこれするから血糖値があれこれなって『低血糖症の発作』を起こすんです。
我が子がインスリノーマだと診断されたら少し…一瞬でも気持ちが弱くなってしまうのは分かります。
そんな時に「誰か任せ」でその子の治療方針を決めてしまわないよう、今ここで「ちゃんとした知識」を冷静に頭の片隅にで構いませんから、きちんとととどめておいてあげて下さい。
きちんと冷静に自分で判断して最良の治療方法を選択してあげられるように「予備知識」を増やして帰って下さいね。
インスリノーマ(低血糖症)の発作とは?
病院によって「フェレットの正常な血糖値」とする値は多少バラつきがありますが、その目安は大体
血糖値が70mg(~60mg)/dl 以下
あたりの数値を「低血糖」として、その診断は「低血糖症またはインスリノーマの疑い」などとされる事が多いんじゃないかと思います。
ここで大切な事を1つ
低血糖症の範囲だからといって、必ずしも低血糖症の発作を起こすというわけではありません。
低血糖症の発作というのは、それまでの安定した血糖値からインスリンの過剰分泌によって急激に血糖値が下がった時に起きるのです。
大事なことなので、もう一回言います。
低血糖症の発作というのは、低血糖症だから起きるのではなく、血糖値が急激に下降した時に起きるのです。
誤った「血糖値を下げなければいい!」
という事は、インスリノーマ(腫瘍)によって低血糖症といわれる状態になったとしても発作さえ起こさなければ良いんじゃないかと思われるかもしれませんが、確かに「発作」に関してはまさにその通り、「起こさなければ」それで良いんです。
その通りだし、それで良いのは良いのですけれど、ここでちょっと血糖値の上がり下がりのメカニズムのお話し
血糖値の仕組みについて
そもそも、血糖値とはどういう仕組みで上下するのでしょうか
「高血糖」(ひどいと糖尿)状態と、「低血糖状態」(ひどいと低血糖)
がどちらかに傾かないように微妙なバランスで血糖値を保っているのは
体の中のホルモン達です、ホルモン達によって血糖値をあげたり下げたりしています。そのホルモン達は、「自律神経」により出したり出さなかったりを命令されて
いるのですが、「自律神経」には「交感神経」と副「交感神経」の2つの神経系があり、
血糖値をあげるのは「交感神経」、血糖値をさげるのは「副交感神経」という
自律神経で、「交感神経」は興奮時や活動時、「副交感神経」はリラックス時に優位になります低血糖だからといって、副交感神経を働かせない!とかいうのではなく
本来健康であれば、両方のシステムはバランスよく動いているので
「バランスよくなってね」という方向に体を導いてあげるのがいいです
お分かり頂けますでしょうか?
発作を起こさせないためには、血糖値を下げさせなければ良い!いや、そもそも上げなければ良い!その為には交感神経や副交感神経を働かせなければ良いのね!というような極端な事ではなく、またそんな簡単な話でもありません。
この「バランスよくなってね」という方向に体を導いてあげる、が非常に大切な事なのですが、それが「じゃあ、どうしたら良いの?」って話です。
引用元の戦闘機いたちさんでは『インスリノーマにそなえて、自宅でフェレットの血糖値を測ってみようという簡易測定器』として、そのやり方などを詳しく説明してくれています。
そちらなども、ぜひ、参考にして頂いたうえで、いざという時に情報を冷静に吟味できる知識を持っていて欲しいっていうのが今日のお話しなんですけど…
危険な「発作さえ起こさなければ(血糖値さえ下げなければ)良い」という考え方
とある場所でこういう記述を見たという方から

「これはどういう意味でしょうか?」とこちらのスクショが送られてきました。
説明します。
フルクトースについて
フルクトース (fructose)、または、果糖(fruit sugar)は糖の一種であり、単糖の一つで、三文字表記はFruである。水溶性の白色の結晶であり、全ての糖の中で最も多く水に溶ける。
それは、ハチミツ、木に成る果実、ベリー類、メロン、ある種の根菜に多量に含まれている 。
ものです。
また、果物に含まれる単糖類は特にインスリンの分泌を促進する事で知られている代物で「インスリ対策として健康なうちから果物はあげない方が良い」という獣医さんもいます。
そこら辺の「考え方として」は後述しますが、一先ずここでお伝えしておきたいのは「フルクトース=果物(天然のもだから体に良い」と解釈しないで下さい。
インスリノーマの子に対してだけに関わらず、いかなる場合においても『果物で代用しよう』は決してやめて下さい。
ケトン体について
ざっくり簡単に言うと
- アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンの総称。
- 脂肪酸ならびにアミノ酸の不完全代謝産物。
の事です。
もう少し詳しく説明しますと…
例えば糖尿病の場合、インスリンが不足しているため、ブドウ糖をエネルギーに変えることができません。
脂肪組織に蓄えられるはずの脂肪酸もその分解や合成がインスリン不足の為、十分にはできません。
そのため、脂肪酸を分解する時の燃えカスのようなものが残ります。
という時のこの燃えカスが「ケトン体」です。
燃えカスという表現は悪いですが、そんなケトン体にもちゃんと「脳はグルコースを優先的にエネルギー源として利用するが、グルコースが少ない時にはケトン体が主たるエネルギー源となる」みたいな役割があったりもします。
このグルコースというのはいわゆるブドウ糖の事です。
それはつまり…?
上載のスクショにあるサプリメントと同じものなのかは分かりませんが、私も以前、フェレットのインスリノーマについて話している場で「フルクトース」についてこう聞いた事があります。
「フルクトースの余剰分(肝臓で分解生成される糖質は少なく、その余剰分)が中性脂肪になり、それを原料にしたケトン体がTCA回路を経由し脳のグルコースになります。」
スクショの説明もこの方も、要するに「フルクトースをあげていれば低血糖症の発作を起こさず延命に繋がる」という事を述べているのかとは思いますが、果たしてそれは本当に文面通り素直に聞き入れて良いのでしょうか?
「おかしな事」は無いのか今一度よく考えてみましょう。
フルクトースで飢餓状態を作る→それが脂肪肝の始まりです
スクショには「飢餓状態を作り」から始まり最後には「与えすぎると体および肝臓に脂肪として溜まることがありますので、必要量を定期的に与えるように工夫してください。」とハッキリ明記されています。
肝臓に脂肪が溜まること=脂肪肝です
脂肪肝というのは昔から一般的には食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなんかが原因であるとされてきましたが、最近では「無理なダイエット」が原因になるという事も知られてきましたよね?
それは、飢餓状態になると体中の脂肪は肝臓に送り込まれてエネルギーになろうとするけれど、その時には肝臓も栄養不良で脂肪をエネルギーに変える力を失っているから、集まった脂肪がただ貯まっていく一方となり、結果「脂肪肝になる」のです。
脂肪肝になるとどうなる?原因不明の肝臓病…
一時的にでも肝臓に脂肪を貯めておけば、確かにいざという時(今日のお話しでいえば低血糖症の発作時)にエネルギーを肝臓から供給できるようにはなるかもしれません。
ですがそれは、体にとっては死活問題だから仕方なくそう働かざるを得ない状態なだけなわけですし、その時には肝臓機能はフル稼働です。
すなわち、その度に肝臓が疲弊するので、気が付いたら「原因不明の肝臓病になってた」なんて事が起こり得るのです。
そもそも、この子達の肝臓(だけでは無いけど)はあまり強くないです。
「寿命」から考えてみてあげて欲しいのですが、この子達は4歳で「シニア(老齢期)」です。
パッと見た目ではそんな風には見えなかったとしても「体(細胞や内臓)」は確実に年を重ねたなりに衰えてきているって考えてあげて欲しいんです。
そんな状態の肝臓を脂肪肝にして、ケトン体がどうのこうの(飢餓状態によってグルコース(ブドウ糖=糖質)を作る)等というのが本当に「インスリノーマと向き合う正しい考え方」だと思いますか?
れっきとした知識と肩書を持つ友人のとても分かりやすい説明

東京の電車事情に詳しい人にしか分からないかもしれませんが、要するに、「急いで向かわなきゃいけない時に多くのリスクを背負ってわざわざ遠回りをする」これが正しい順路だと思いますか?という話です。
このお話しってば、本当は「糖新生」だ「ATP回路」だ「ケトン体質」だなんだかんだって、きちんと専門的にまだまだ続けるのが良いのかもしれないんですが、もう何だかダラダラ長くなってきたし、書いている私自身がまどろっこしくなってきたので、ここから先は私理論で一気にいきます。
「アルコール依存症」で分かりやすく解説
日常生活の中で耳慣れない言葉を使ってじゃなく、誰でもが知っている一般的な例でお話しさせて頂こうと思うんですけど、皆さん、 アルコール依存症って知ってますよね?
アルコール依存症とは、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできなくなる症状のことをいいます。

飲酒量を自分で加減できなくなる事によって飲んだら様々な問題を起こすようになっても、「依存症」になっている脳は、それがよくないことだと普段は理解できているのに、一度アルコールを口にすると脳に異常が起きている(依存症)ので飲むことをやめられなくなります。
そして、アルコール依存症は、体内のアルコール濃度が下がってくると、さまざまな自律神経症状や情緒障害、手の震え、幻覚などの症状がみられるようになります。
これを「離脱症状」といいます。
「アル中の症状」といわれる症状はこの離脱時の症状なんです。


アル依患者は、アルコールを摂取している時には、その症状が出ません。
アルコールで確実に体や脳がむしばまれていようが進行していこうが、とにかく、アルコール摂取時には「アル中特有の症状は出ない」んです。
切れた瞬間から、体は動かないし、ひどい鬱状態に陥るし、もう死にたくなるくらい辛いんですけど、「酒を飲む」とまるで治ったかのようにスッキリしゃっきりするんです。
だから飲み続けてしまうんです…って、話しはここまでにして、
その現象が、このフルクトースの作用で起きている事の例えです。
ケトン体だ何だって聞きなれない言葉で説明するからフワーっとしていますけど、何度も言った通り、そのグルコースは要するにブドウ糖=糖質です。
アル中にずっと酒を飲ませていたらその症状が出ない(ただし治ったわけではなく、臓器に負担はかかっている)という例と同じ状態、
つまり、低血糖状態の体に常に糖質を摂取させ続けているから低血糖症の発作が起きない(腫瘍に作用しているわけではなく臓器への負担はある)ってだけなんです。
乱暴な表現を使って一気にまくしたてましたけど、誤解して欲しくないのは、「だからダメだ」って言ってるわけではないんです。

民間療法がダメだってことじゃなくて
インスリノーマと診断を受けた子は腫瘍の摘出手術(外科手術)と、投薬治療(内科投薬治療)という治療方法がありますが、外科的な治療を受けたとしても、その大半はしばらくの後から、受けていない子と同じようにステロイド剤やインスリン分泌抑制剤の投与などが始まる場合が多く、そのほとんどは「一生涯に渡って血糖値をコントロールしていってあげる」という治療になります。
上記で説明をしたようにフルクトースを与え続けるという事は他の病気(主に肝臓の疾患)に直結する行為ではありますが、病院でもらうステロイドだって常用していたら必ず免疫力が低下するなどの副作用があります。
だから、標準治療と民間療法、どちらが良いかだなんて事は私には分かりません。
この記事で言いたかったのは、「どちらが良いとかダメだとかって赤の他人に決めさせちゃダメ」ってこと。
私個人としては、西洋医学と東洋医学をどちらも上手に取り入れてあげられるような考え方ができたら良いんじゃないかなって思うんです。

まとめ:民間療法は正しく取り入れてください
今日のこの記事は某所で見かけた「病院での治療は早死にさせるだけだ、だから~」に対して「ちょっと待った!!」を言いたくて書きました。
確かに「インスリノーマの治療」というのは「病巣(この場合は腫瘍)に直接アプローチをして治してあげる」というものではありません。
だからこそ「どうしてあげるべきなのか」その方針を飼い主さんには自分で考えてその子と自身の暮らしに一番良い方法を選んであげて欲しいってだけなんです。
誰かが一方的に言う「あれはダメだからこうしなさい」に振り回されないで下さいね。
このお話しはサプリメントやその成分など、何かの批判ではありません。
ただ、あなたが今後、きちんとした病院での治療を否定できるほどの夢のような何かを紹介された時に、ちゃんと一長一短があるって風に考えたり調べたりする余裕を持てるよう、その知識や考え方の参考にして欲しいって気持ちで書きました。
先程も言ったように、サプリメントなどの類は、病院で適切な治療を受けつつ、そのサポートだったり何かしらのプラスαとして上手に取り入れていけたら良いなって私は思っています。
民間療法と標的治療の違いについて
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ペットがガンになった時フェレットの癌(腫瘍)治療で知っておくべき大切なこと。標準治療と民間療法の違いを日本獣医師会の見解 ...
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あとがき
今日のこの記事も、専門家の方々にきちんと取材協力をお願いして書き上げました。
アルコール依存症を例に使う事についても「誤解を招く恐れはあるけど、例としては間違っていない」とのお言葉をもらっています。
「ただ、世論受けや世間体を考えたら控えるべきでは…」とも言われましたが、これは私なりに考えた「一番分かってもらいやすい表現」なので、そこを変えるつもりはありません。
伝えたかった事はそこじゃないって事は皆さまにはきちんと分かってもらえると信じています。
病院には定期的にきちんと連れて行ってあげて下さいね。
久しぶりの超長文、最後までお読みいただきありがとうございました。
健やかなニョロニョロを☆彡





