これはあくまでも、いたちのおうちのデータでしかないのですが、少し前までは「引き取って欲しいと持ち込まれる子」も「外から保護した子」も、何かしらの病気を抱えた子かシニアが大半でした。
まぁこれは良くも悪くも、買ったばかりのベビフェレはどこで募集をかけても秒で「ください」の応募が殺到しますから、いちいち口うるさい事を言いやがる保護活動者にわざわざ手間をかけて引取りを”お願いする”だなんて、そんな必要は全くないからってのが一番の理由なのだとは思っていたのですが、ここ2~3年は、引取り依頼も保護する子もその大半が「1才前後」となっています。
今日はその子達に共通して見られる「特徴」をお話します。
とその前に、「フェレットは一人暮らしにお勧めのペット!」とあった某サイトにちょっと補足を…
フェレットを飼うには広い間取りは必要ないため、一人暮らしにも向いているペットといえるでしょう。 好奇心旺盛な性格で人間に懐きやすいですが、好奇心旺盛なゆえに誤飲や転落事故に注意しないといけません。 フェレットが遊んでも安全な空間を作れると飼育難易度はグッと下がります。
フェレットは人懐っこい性格で、人間と一緒に暮らすのも得意です。 種類によって噛み癖が少ない、小柄など特徴が分かれますが、犬などに比べて体の大きさは小さく、一人暮らしの部屋でも比較的飼育しやすいとされています。 また、ケージで飼育するのが一般的なので、部屋を荒らされる心配も少ないようです。
フェレットは飼いやすいの嘘
私はフェレットに慣れているので、ある程度の事故に繋がるまさかな物や事を把握しています。
だから、大体どんな子でもある程度までの受け入れは比較的、気負いなくこなせます。
例えばこちら、我が家には猫もいるのですが、うちのフェレットと猫に合わせて、フェレットには登れない(いたずらされない)猫に快適なサイズで囲いを作った「猫のトイレ」です。
ある日やってきた保護っ子はパソコン台からよじ登って行ける事が分かったので、そちら側の壁面を高くして、あーじゃこーじゃしました。
これが5パターン目だったかと思います。
キャットタワーを移動させ、スチールラックを購入し、色々やった後だという事は壁面のヨレ具合からもお分かり頂けるかと思いますが…
ここにトイレを置くのはやめました。
なでちゃん(猫)も分かってくれているのかは分かりませんが、場所の移動も容器の変更もすんなり受け入れてくれました。
今ではもう、これはこの子の遊び場になっています。
そう、
こんな風に私たち”フェレットに慣れてる人間”が傍から見たら「簡単そうに飼っている」のは、この子達に合わせて生活を変える事を厭わないマインドになってるからってだけです。
何かが起きた時に「困ったわ、どうしよう」ではなく、「そうきたか!ならばこうしてみよう!」って、すぐに危なくない、双方に心地よい空間に作り替える事を何とも思わないから、簡単に飼っているように見えるだけなんです。
コロナ禍で変わった保護っ子の特徴
冒頭でお伝えした通り、手放される子には、とにかく「若い子」が目立ちます。
アレルギーになった、転勤が決まった、譲渡理由は昔から変わりませんが、お迎えしていくらも経っていない子の相談が今は本当に多いです。
そして、まったく同じくらいの若い子ばかりが保護でもあがるようになってきました。
ここで皆さんに今後、世間に向かって大声で言いまくって欲しい事があります。
その子はまだ赤ちゃんだから!成長するまで待っててあげて!!
ある程度の期間をちゃんと人と暮らしてきた子は”人の言葉”を理解しているのが初対面の時にこちらも分かります。
けど、ベビって「?」なんですよね、だって赤ちゃんだから。
人間の赤ちゃんだってそうじゃないですか?この子達だって同じなんですよ。
わー!遊びたーい!なにこれ?これなに?お腹すいたー!これ面白ーい!!クキャクキャ♪クココ♪なんですよ。
あなたががたくさん話しかけてあげてるから、そのうち少し、あなたの言葉を理解してくれるようになって、信頼関係が生まれて、そうやってゆっくり築くあげていくから「家族」になるんです。
フェレット買いました→「家族が増えました❤」→1ヶ月も一緒にいないで「言う事きいてくれないからもう要りません、里親さん募集します」
って、家族の概念どうなってんの?って毎回、喉元まで出かかります。
言うこときくとは言ってません!がフェレットの愛すべき特徴
ある程度、「こちらの言葉を分かるようになってきてくれているな」は日々の積み重ねなのですけど、そうやって暮らしていくうちに、「ダメって分かってるのにやっている」が分かるようになります。
これはフェレットの愛すべき特徴なんです。
チャームポイントです。
フェレ飼いになるなら「高い所に登っちゃダメ」を聞いてくれないどうしよう…って悩んでいないで、登れないように工夫するしかないんです。
私たちがこの子達にしてあげられる事は、危ない事から守ってあげる、危なくないようにしてあげる事だけなのですよ。
「布を食べちゃうどうしよう」ではなく、ごっつい生地(デニムや帆布)のハンモックにすぐ変える。
「トイレを覚えてくれない」はもう、「毎回、見やすい所にウンチしてくれてうちの子は天才!」って、こちらの考え方を変えるんです。
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フェレット「トイレ失敗」の原因としつけ方についての考え方
まずはじめに 「100%完璧に、決めたトイレ以外では排泄しないフェレット」なんていないという事だけはお伝えしておきます。 ...
ferret.xn--n8jel7fkc2g.xyz
「家族になる」「一緒に暮らしていく」って、そういう事ですからね。
顔が抜群に可愛いのが特徴
長いこと、フェレットに携わってきてこれまで一度も不細工なフェレットというものを見た事がないので、この表現には語弊がありますが、最近の保護っ子の特徴として、顔が抜群に可愛い!があります。
可愛いにも色々とあるのですが、今日メインで登場してくれているこの子のように、最近の保護っ子は「たれ目系のおっとり系顔」が8割です。
そうです、まさに「おとなしくて飼いやすそう」な顔をしているのです。
フェレットの人見知りはあまり聞きませんが、やっぱり最初は猫をかぶっていたり、緊張していたりして、「おとなしく見える」事が多々あります。
ショップで数回抱っこしたくらいではその子の性格は分かりません。
これはディスでも何でもないのですが、ショップの店員さんがいう性格はぶっちゃけあてにならないです。
なぜならその子は「まだ赤ちゃんだから」。
私は出産の経験がないので詳しい事は分からないのですが、例えば、新生児室で一番大きな声で元気よく泣いていた子がそのまま幼児期にも一番大きなお声で元気いっぱいですか?と言えば、そんな事はないと聞きます。
またその逆で、恥ずかしがり屋さんの内気な幼稚園生だったはずのお子さんが、気が付いたらガキ大将になっていたり、とか、ってのも「ある話」だと聞きます。
この子達だって同じなんですよ?
本来であれば、「フェレットをお迎え」するなら、どんな性格の子でも家族として一緒に暮らしていこうという覚悟が無いならお迎えをしてはダメなんです。
そのうえで「どうしたら良いのかが分からない」事が起きたらいつでも相談して下さい。
私じゃなくても、SNSには相談できる皆が大勢います。
何も不安になる事はないですから、堂々と「こういう時はどうしたら良いですか」と投げかけてみて下さい。
たくさんの経験談が集まりますから安心して下さいね。
だからどうか、「思ってたのと違うからやっぱり飼えません」ってならない下さい。
そして、経験者の皆さんへ、
大型犬などでは事前に慎重に考えてからの購入となるのに、小動物となったら「つい衝動買い」でお迎えを決めて「つい衝動で遺棄」しても処罰の対象となる事すらあまりないままな風潮はおかしいぞって、今、皆がそこを疑問に思ってくれないと、いつまで経ってもこの子たちの扱いは変わらないから、今しっかり一人一人の皆さんにしっかり考えて頂きたいのです。
ちょうど先ほど、こんなニュースが飛び込んできました。
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生きたうさぎを虫かごに遺棄 容疑で男女2人書類送検、「言うこと聞かなくなった」|社会|地域のニュース|京都新聞
生きたうさぎを虫かごに入れて捨てたとして、滋賀県警甲賀署は8日、動物愛護法違反の疑いで、いずれも滋賀県甲賀市、無職男性( ...
www.kyoto-np.co.jp
処罰の対象になるんだぞ!って、これを機に一気に「ダメだ!」を進めていきましょうね!!
まとめ
法改正後の色々でまだ関係各所がゴタゴタしている今が「フェレットも!小動物たちを後回しにしないで下さい!」ってその流れに食らいつくチャンスだと私は思っています。
毎日、結構な勢いで頑張っています。
だからっていうか、まずはこれ
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フェレットのマイクロチップ登録について【法改正後の最新版】
追記というのは本来、文末につけるものなのですが、この記事に関しては頭に付け足し付けたしで書いています。 それは、チップの ...
ferret.xn--n8jel7fkc2g.xyz
この記事、お気付きの方もおられるかもしれませんが、ここへきて毎日のようにしょっちゅう加筆修正を入れる事態になっています。
関係各所のゴタゴタで「きちんとした事がまだ決まってない」からです。
私たちニョロリストにとってはもう「当たり前」な事が世間一般では「全然そうじゃない」のはもう皆さんお分かりかと思いますが、それは、環境省やペット業界でさえも「フェレットについてはまだまだ」なのですよ…
今ここで、皆で一丸となって、いざその時がきたら「はい、こっちの準備はもう整ってますよ」ができるよう、踏ん張っていましょうね!
皆が皆で皆のフェレット達のためのペット社会を飼育者側から先に整えて待っていましょうね!!
健やかなニョロニョロ生活を☆彡