猫を保護をしているとブログにあげたし、Twitterにも毎日のようにその子のことを投稿しているので、「フェレットの事じゃなくて申し訳ないんですけど…」って、猫の相談が増えました。
申し訳ないだなんて全然そんな風に思わないで頂きたいっていうか、逆にこちらの方こそ申し訳ないのですが、どんなお話に対しても、結論から言えば私にできることは「何もない」です。
今日は…
そういうご相談があった全員の方にお話しさせて頂いてきている事を皆さんにも一旦ここで聞いておいて頂こうと思いパソコンを立ち上げました。
って書き出したのは8月の頭になります。
ちょっと本当にバタバタしていて状況が日々目まぐるしく変わっているので、途中途中で時系列や文脈がちぐはぐになっているかもしれませんが、それはもういつもの事ですので聡明な皆さまの温かい読解力に丸投げさせて頂きます。
ただ、これだけ一つ
まぁ、もうお分かり頂けている事ではありますが、このブログに書いてある事は、あくまでも「私の考え」でしかありません。
これが正解とか全然そんな話ではないので、むしろ皆さんの中でご自身の「正解って何だろう」を考えて頂けたらなって思います。
今、「フェレット関係ないなら読まなくていいかな」って思われた方、ちょっと聞いて欲しいんですけど、動物愛護法って、まず、犬・猫が基準、対象になっている事はご存じですよね?
それでも何年も何十年もかけてやっとここまできた現行の改正動物愛護法なんですけど、その裏で何種類の動物たちが「ペットとして飼えなくなってきた」か知っていますか?
そして、ついこの前の大型爬虫類脱走のニュースはまだ皆さん記憶に新しいかと思うんですけど、あの後、何が起きたかも当然覚えていますよね?
そうです、犬・猫達の事をもっとガッツリ固めていかないといつまで経っても「小動物たちの順番」は回ってこない、尚且つ、人間にケガを負わせる心配があったり普通の人では明らかに扱えないって思われたら即座に規制、変更がシビアに行われちゃうのが法律条例。
法律ってそもそも「人間のため」のものだからそれはそれで仕方がないとは思うんですけど、例えば、「母親から離すのが早すぎるのは犬猫のその後の心と体の成長によくないからダメだ」ってあの問題が一体何年かかってここまできたと思います?
あれってね、「犬や猫のその後の成長のために」で訴えていた間はまるで聞いてさえももらえなかったんですよ、だから、「早すぎる引き離しは犬猫の社会化を妨げるため、後に、吠える、噛みつきなど、ペットとして飼いずらく人間に対して問題行動が出るからダメなんです」って訴え方を変えたんですよ、そしたらやっとこさっとこではあるけど政治家さんが動いてくれたの。
そうやって、こっち側から具体的に動いていかないと何も変わらない。
何も変わらないのに、誰かさんら都合でいきなり自分の推し動物がある日突然「飼えない動物に指定される」ことはあるかもしれない。
ヤバくない?
だからさ、一日でも早く、フェレットにとって良い環境を法でもきちっと整備してもらえるようにするためには、私たち飼育者はこれまで通り法令遵守で過ごしながら、犬、猫、大型動物たちの事も出来る限りお手伝いをして「次はこっちの番だよね」ってするのが良いんじゃないかなって思うんですよ…私はね。
野良猫を「助ける」とは?
さっきも言いましたけど、これは私の個人的な考えです。
それに対してもちろん賛否両論あるかとは思いますが、いや、当たり前にあるのは分かっていますよ、そりゃ。
分かってますけど、20年以上も前には、これでも一応、ゴリゴリにその渦中にいた事もあるので、もうここでは不毛な議論は避けさせて頂きます。
ご自身の考えがおありの方はどうぞそのまま貫いて下さい。
私は私の考えでいきます、お互い、それぞれの場所で自分のやり方をもって「猫のために」いましょう。

里親募集中
野良猫問題を「お風呂の水」で例えると…
お風呂のお水が溢れて、室内までもうビッシャビシャ。
お部屋のお水をバケツですくい、かきだす、これが一匹ずつにきちんと終生飼養が約束された里親さんに繋ぐ事。
元栓をしめるのがTNR。
…と私は思っています。
TNRとは
- Trap(捕獲)
- Neuter(不妊去勢手術)
- Return(元の場所に戻す)
猫に寛容な人ばかりではないのはもちろんの事、動物アレルギーの方だっていますし、諸々の事情がありますので、地域猫の活動というのはどこででも受け入れられて然るべきという活動ではまだありません。
当然、そういう地域での活動者さん達は皆さん「勝手に野良猫を捕まえて、勝手に手術して、勝手にその辺にまた放っちゃう人」として「変な人」だの「迷惑な人」だのって言われながらも、己の保護活動を貫き通されていて、いやもう本当に頭が下がります。
日本全国各地にいる野良猫すべてに対して「一斉のせっ!」って出来れば、もうそこで「野良猫の赤ちゃん」という望まれない命がこの国に産み落とされる事は翌年から一件も無くなる計算なんですけど、まぁ、それは非現実的すぎるお話しなのでしょう…
実現させられる気がしません。
さすがにそれは非現実的な話だとしても、私が、私のすべき(できる)野良猫に対する保護活動はこのTNRのお手伝いと決めています。
前にもチラっとお話ししましたが、桜耳(手術済みの子はその目印として耳をカットします。それが桜の花びらの形に見えるのでそう呼びます)では無い子には「まず手術を受けさせる」エサやり等、自分の都合で好き勝手に可愛がって良いのはその後だって決めています。
そうです私は昔から一貫して「何よりもまずは元栓をしめるのが先」派です。
この暑さの中「猫を外に放す」はひどい事?じゃあ、あなたならどうする?
「親猫と子猫3匹がうちのベランダに住んでいて…猫を愛してくれる方いませんか」って、ご相談を受けました。
それはちょうど、うちで保護した猫の相談をして「うちでは飼えない」って猫好きな知人たち全員からごめんの返信をもらった直後の事でした。
ちょっと考えたら分かる事なんですけど、「猫好きな人」はもうすでに猫をキャパ数ギリギリまで目一杯飼っているか、逆立ちしたって飼えない状況にあるから飼っていないかのどちらかです。
だから、「この子飼えないかな?」に即対応できる猫好きさんってなかなかいないんですよ…
って、話しがそれましたが、
彼女も検索してたどり着いたボラ団体さんたちにも行政にも受け入れ(引き取り)を断られてしまったらしく、「土地柄なんでしょうか…」と、ほとほと困り果てていたのですが、これは多分どこででもそうです。
それは冷たいとか仕事してないとかそういう事では決してなく、行政にしてもボラさん達にしても、どこも既にパンク寸前で「今いる子たちのために」扉を閉めなければいけない状態なんだと思います。
「いつでも何匹でもオッケーでーす」なんて簡単に言える方が怖いって話しは置いておくとして、でもそうすると、必然的に「あなたが自分で面倒が見られないのなら放っておくしかないですね」って事になるんですけど、今回のお話は、「放っておいたら見て見ぬふりが出来る状況」には無さそうでした。
4匹の猫たちが住んでいるのは、地上から180cm以上の高さにある「二階のベランダ」だって事なんです。
ここは安全な場所だと思った母猫が「一匹ずつ咥えて上がってきたとしか考えられない」状況なのだと。
もうさ…そんなさ…子供たちを少しでも安全な場所へと大変な思いをしながら一人で連れてやってきた母猫とまだよちよち歩きの子猫たちをちょっと想像してみてもらって良いですか?
そんな子達を見て見ぬふりをするために、とっ捕まえて外へわざわざ放り出しに行くだなんて事とてもじゃないけど出来なく無いです?
でもって、自分に出来ない事を人にやりなさいよだなんてそんなのだっておかしな話しだし、私は上記のお風呂のお水の話しを彼女にしました。
「何とかできないか?ではなく、何をしてあげたいのか、それに対して自分にできる事は何なのか、何をすべきだと思うのか、まずはそれを一緒に考えましょう」と。
猫たちを取り巻く環境(現実)は甘くない
彼女は野良猫を2匹ほど保護して自分の子としてもう既に育てています。
その時、ご家族に「もう動物を増やしてはいけない」ときつく言われたそうです。
もちろんフェレットもいます。
その子達を養うためにトリプルワークで頑張っていたのを私は知っていますが、「恥ずかしながらコロナで仕事が二つ休業状態なんです」と…
そうじゃなくても、ある日突然現れた猫をしかも4匹「まぁ可愛い♡うちの子にしましょう」だなんて、よっぽどの富豪じゃなきゃ言えやしません、「どうしよう…困った」ってなるのが普通です。
それでも彼女は精一杯すでに猫たちのためにやっていました。
「この子達を幸せにしてくれるお家があれば、どこへでも自分が連れて行くんでお願いします」とも言っていました。
「目標は全匹に里親さんを見つけてあげる事、最低でも全匹TNRまでは協力します、頑張りましょう!」
私は甘い顔は絶対にしない、させない
「この暑さでベランダにいさせたまんまじゃ子猫もいるし何かあったらいけないから、一部屋、猫のために開放してるんですけd…」
「聞かなかった事にします」
「えっ?」
「飼えもしない子を家にいれて、里親がつかなかったらどうするつもりですか?確かにベランダで死なれてしまったら…というお気持ちは分かりますが、そこで死んでしまったとしてもそれはあなたの責任ではありません。野良猫とはそういうものです…っと、これは活動者としての私の意見です。だからと言って、家に絶対に入れるななんて人間の感情として言えないじゃないですか、野良でもなんでもたとえそれがほんのわずかな一時しのぎにしかならない行為だったとしても生かしてあげて欲しいに決まってる…だからごめん、聞かなかった事にさせて」
せめて里親希望の声さえあがれば、大手を振って「飼い猫ちゃんになる練習」って色々してあげられるようになるのに…
って一連の流れを知人に話したら
とんとん拍子に決まっていった
「私、ママ猫の里親希望!」
「友達がサバちゃんの里親さんになりたいって!ペット可物件すぐに見つけて引っ越すって言ってるからそれまで家(ペット可物件)で預かる!」
「すぐにお引き受けできるなら健康診断も駆虫もこちらで全部しますのでって保護主さんに伝えて下さい」
等々って、3匹はとんとん拍子で里親さんが決まりました。
自分は何もする気が無い人ほど勝手な事ばかり言うの法則
月齢2ヶ月程度の男の子
福島、茨城、東京近辺で里親募集中
詳細は改めてブログ記事にしますがママと兄弟達は里親さんが決まったのだけどこの子だけまだご縁が繋がりません
今は安全な場所にいるけど野良ちゃんなので、このまま里親さんがつかなかったらTNR(まで保護主さんをサポートさせてもらいます) pic.twitter.com/Jayurf0p2M— 滝川(いたちのおうちの中の人) (@MaikoTakigawa) August 11, 2021
この投稿をした時、こんなご意見が届きました。




どなたからもお返事は頂けませんでした。
里親募集&ご支援のお願い
「福島、茨城、東京」としてありますが、新型コロナウィルスの感染者数は増える一方です。
緊急事態宣言、蔓延防止措置、、、県をまたぐ移動は避けるべき時期ですので、いったん里親募集は規模を縮小し、ご支援のお願いをメインに切り替えます。
とはいえ、4匹中3匹はすでに里親さんのお家へ無事にお繋ぎできたので、この黒猫ちゃんの手術代のみをお願いしたいと思います。
ゆうちょ銀行
記号10110 番号58217451 イタチノオウチ
【店名】0一八(読み ゼロイチハチ)
【店番】018
【預金種目】普通預金
【口座番号】5821745
お振込者様のお名前に「ネコ」または「ネ」と付けて下さい。
前回、お願いさせて頂いたご支援分
こちらはお約束通り、記事内で「こちらへ」とさせて頂いた場所へお渡しさせて頂きます。
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飼えないのに野良の子猫を拾っちゃった話し
「会社に子猫がいてさ」 「うん?」 「会社の人が役場のなんかそういう所に電話してくれたんだけど、明らかに病気だからか子猫 ...
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明細等はまた日を改めてのご報告とさせて下さい。
※ネコご支援を多く頂いた場合
先日、ひょんなきっかけからではありますが、「さやま猫の会」さんと横のつながりを持つ事が出来ました。
今日はもう長くなったのでそのお話はまたの機会とさせて頂きますが、「狭山市 猫50匹 多頭飼育崩壊」でお調べ頂くと、さやま猫の会さんが「今」何を必要とされているかお分かり頂けると思いますので、それは各々でお願いするとして…
今回ご支援頂くネコ募金が手術代以上集まりましたら、そのお金は、さやま猫の会さんへそのまま送らせて頂きます。
つけたし
「猫は可愛いと思うけど滝川が信用できないから募金なんか出来ないよね」って別に保護猫カフェもニャンコスボラの団体も支援を募ってる所はたくさんあるんだから自分が信用できる所にしたら良いじゃんよ。
自分が何もしない言い訳に私を使うの止めてもろて。
あ、あとそういう報告も特に要らないです。 https://t.co/UfdmtwBkse— 滝川(いたちのおうちの中の人) (@MaikoTakigawa) June 27, 2021
色々ゴチャゴチャ書いたけれど、皆さんそれぞれの考え方とやり方で、どうか「野良猫」と呼ばれる命がどうなっていく事が良いとあなたは思うのか、全ての命が安全で幸せを約束された社会になるにはどうしたら良いとあなたは考えるのか、これをその機会としてもらえたら良いなって思います。
よろしくお願いいたします。