「毛がパサパサしていた」というニョロリンの飼い主さんから聞いたお話しですが、「シャンプーのし過ぎだと皆に言われたから放っておいた(病院へ行かなかった)ら、実は脱水状態で危なかった事がある」のだそうです。
この「皆」というのがどういう皆なのかは聞きませんでしたが、点滴で事無きを得たそうで良かったです。
早く気付いてあげられて本当に良かったって思います。
サイト運営をしている私が自分で言うのもおかしな話ですが、本当に、こういうサイトの情報だけを過信しないで下さい。
ネットに溢れるいろんな意見や情報は「その子」にとって、時にとても無責任な「ただの意見」でしかなかったりするのです。
このニョロリンのように「毛」で、その子が発してくれる体のSOSがあります。
ちゃんと「その子」を見ていてあげて下さいね。
不自然な脱毛は「異常な状態」だから起きる事
これから春先にかけてニョロリン達の換毛がいよいよ本格的に始まります。
ニョロリスト(フェレ飼いさん)の皆さん準備は良いですか?
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換毛時期にムズムズするのか、自分でブチブチやってしまうなんてニョロリンのお話しを聞かせてもらった事もありますが、換毛(季節の抜け毛)は正常な状態です。
何も心配はいりません。
毛玉詰り(毛球)に気を付けて、気持ちよく過ごさせてあげて下さい。
毛穴詰りや皮膚の疾患、アレルギー
汚れや皮脂が毛穴に詰まり毛穴が化膿するなどの炎症が抜け毛の原因となる事があります。
定期的に適切な頻度でニョロリンをお風呂に入れてあげましょう。
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ノミ・ダニ・真菌
ノミやダニ、真菌(水虫と同じ菌)の感染で皮膚に炎症を起こして脱毛する事もあるそうですが、脱毛の原因は
「痒くてかきむしる事によって」の方が多いように思います。
この子は真菌に感染して、痒くて掻き毟ってしまい毛がこんなに薄くなってしまった状態です。
「悲惨なハゲうきょ(飼い主様の表現まま)」
ですが、ご安心下さい!
次の換毛でフサフサに戻ってからの…
現在
ジャン!!
ファッサファサです
また、
ノミに噛まれると、その周りがオレンジ色やピンク色になっているから「すぐ分かる」そうです。
ノミ駆除用のシャンプー(フェレット用)を使うなどしたうえで、
皮膚疾患がみらる場合には病院で適切な処置をお願いした方が良さそうです。
真菌感染の場合は動物用の抗真菌薬などを処方してもらいます。
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フードの質、合わない(アレルギー)
また、粗悪なフードで栄養不足の場合にも抜け毛が起きる事もあります。
合わないフードでアレルギーを起こしている事も考えられるので、フードの変更はくれぐれも慎重にしてあげて下さい。
この状態(薄毛)を見て「病気じゃないか」と思われたのがきっかけで(理由は別ですが)ちょっとした騒ぎになって、保護対象とされたこちらの子は病院で検査の結果
「病気ではなく栄養不良」だと診断されました。
栄養不足でこんな風になっちゃうんだね…
でも、病気じゃなくて一安心。
数日単位で保護主(環境)が何度も変わるというストレスもあったかもしれませんが、
(切り替えに苦戦しながらも)愛情たっぷりの栄養満点フードをモリモリ食べて
今は徐々に回復傾向にあります。
今までずっと「根拠が分からん」と思っていた、どこかのサイトで見た「パスバレーの子は病気やケガに強い」という話を、この子を見てたら「本当なのかも」って信じてみようかなって気持ちになってきました。
この子はもう大丈夫なので心配しないで下さいね。
本当に良かったね。って思います。
【追記】
粗悪なフードでは、通常「ブクブク太る」ことはあっても「栄養不良」というのはそこまで多くはないそうです。もちろん病気につながる事はあっても、この子のように脱毛に至るというのは「珍しい」と獣医さんに言われました。
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ハーネスや洋服の長時間着用による擦れや蒸れ
通気性の悪いお洋服やハーネスの長時間着用は中が蒸れて菌の温床となります。
それが原因で皮膚炎になってしまってはかわいそうなので、「着させたまんま」や「着けっぱなし」は止めてあげて下さい。
「春と真夏、秋と真冬の一年に4回しか洋服を取り換えてこなかった」という、ずっとお洋服を着ているワンちゃんの飼い主さんが「そのせいで乳腺炎になったとは思わないけど、そのせいで発見が遅れたのは事実」と言っているのを聞いた事があります。
飼い方や環境にもよりますが、皮膚が擦れて擦過傷になったりかぶれたりする事もありますので、毛が薄くなったような気がしたり、部分的な抜け毛に気付いたら、すぐに外して(脱がせて)あげて下さい。
そうならないように、普段から、夜眠る時などにはお洋服を脱がせてあげたり、ハーネスや首輪は外してあげた方が良いんじゃないかなって思います。
金属アレルギー
「金属アレルギーのフェレットがいる」という話を聞いた事もあります。
可愛いネックレスのような首輪が似合うお洒落さんニョロリンは本当にすごく可愛いです。
そういうニョロリンを見ると「うちの子達にも!」って、すぐに私は思ってしまいます。
だからまず、「その子」の体質に合う素材かどうか、ちゃんと確認してあげて下さいね。
ちなみに私はそんな知識がない頃、首輪を着けっぱなしにして飼っていました。
その子を脱走させてしまった時、その首輪が「私の子です」という証明になりました。
だから本当は何とも言えなかったりします…
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内臓疾患や病気、ストレスの症状
副腎腫瘍のフェレットの多くが脱毛するそうです。
それは尻尾やお尻の方から始まり、そのまま体全体に広がっていく子もいるそうです。
この子は
「健康な時からメラトニン※を飲んでいたけど、
予防にはならなかった」
と飼い主様が教えてくれました。
彼女は「可愛いでしょ?」っていつも言います。
ご覧の通り、
ルイルイは本当に可愛いのです♡
※補足情報を頂きました
これはもちろん個体差があるので、その症状がすべてそうだという事でも、そうだから必ずしもその病気だという事でもありません。
ただ、「そういう事もあるんだよ」って知っていてあげて欲しいなって思います。
副腎腫瘍に罹患したフェレットの90%に発生すると言われている脱毛
と、くらた動物病院ホームページ「フェレットの副腎腫瘍」にありました。
病気やストレスは早めに気付いて対処してあげるにこしたことはありません。
あまり神経質になる必要はありませんが「もしかしたら」と思ったら早めに病院へ連れて行ってあげて下さいね。
ここにあるだけが脱毛の原因ではありません。
他の病気や何か違った原因がある事だってあります。
たかが薄毛や抜け毛と思わず、日々の「その子」をちゃんと見ていてあげて下さいね。
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登場してくれたニョロリン達みんなありがとうね。
今日のお話しのまとめはこちら
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ぜひ、参考にしてみて下さいね。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡