最近…いや、ずっと前から頻度こそは少ないけれど、コンスタントに届き続ける「お問合せ」に
「うちの子に何を食べさせたら良いのか分からない」
系のものがあります。
フードの切り替え方や与える量等についての考え方はこちら
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フェレットの食事(フード)餌の正しい与え方、「適切な量」ってどのくらい?
野生時代の記憶「冬眠(餌が少ない寒い冬)明けの季節」だからという説があります… (避妊去勢手術が済んでいても遺伝子的に) ...
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なんかを参考にして頂けたらな…とは思うのですが、「何をあげたら良いのか」というご質問には一度もきちんとお答えした事がありません。
毎回、「すみません。私も分かりません」としか、お答えする事が出来ないのです。
もう何度も言ってきている事ですが、だって、私…
知らないんだもん
昔はえげつなかった「市販のフード派vs手作りご飯派vsその他派」の抗争
これは私の周りにいた人がそうってだけで、皆がってわけでは無いですし、あくまでも、その少数を見ただけでってすごく小さな世界かつ私の単なる偏見でしか無いのですけど…
フードにこだわりまくる超絶神経質な飼い主さん(※普通の手作りご飯飼い主さんとは別の種族です)がちょっと怖かったんです、私。
あの当時、大手のペットショップですら「フェレットフード」は2~3種類でもあれば良い方って頃のお話しになりますが、
「フェレットフードが手に入らなければ子猫用のキャットフードで代用できます」と、これまた数少なかった「フェレットの専門サイト(これは正式なちゃんとしたサイトです。今でも後継サイトは存在しています)」にも書いてあった通り、
「フェレットフードが欲しい時に手に入らない事がある」という時代があったのですよ。
そんな頃ですから当然、「フェレットの為の手作りご飯のレシピ」というしっかりしたそれも日本にはまだありませんでした。
海外のサイトなんかにはあったようですが、そこから引っ張ってきたり、ちょうどその頃から日本でもする人が増えてきていた「愛犬・愛猫用の手作りご飯」から、「子猫用の手作りご飯」を元に色々試行錯誤しているニョロ知人がチラホラいました。
あれこれ考えたり試行錯誤を繰り返しているうちに『そう』なってしまうのか、もともとが『そう』だからそうなってしまうのかは分かりませんが…
もちろん、手作りご飯には愛情がこもっているのは分かるし、そもそも愛情があるからそうしているのも分かります。
でも、そのうちそれが何故か「市販のフードなんて愛情が無い証拠だ」みたいに攻撃的な話しになっていったり、更に過激になっていくと、市販のフードをまるで有害物質かのごとく「そんなよく分からないものを食べさせてまで生き長らえさせるくらいなら餓死(衰弱死)させた方がこの子のため」とか言いだしたりするようになりまして…
もうそうなってくると今度は、もともと「愛情が無い」とか言われて気分を害していた市販のフードを与えてる勢の反撃が始まるわけです。
「そもそも栄養学とか分かってやってんの?ただの自己満足じゃん?」
「そんな愛情の押し付けで餓死がその子のためとか、まるっきりどっかの宗教じゃん」みたいなね…
私がニョロ飼いデビューをしたのが1993年ですから、そこから今日までもうずっと、程度の大小はありますが、そんな小競り合いをちょこちょこ見てきて、私はいつも「どっちもなんか怖い…」ってそういう話題には入らないようにしてきました。
※それは単に私の協調性が無いって性格が過分に関係しています。
フェレットの栄養素についてちょっと勉強してみよう!
いや、もうこの数字だって「こう言われています」のうちの1つに過ぎなかっただけなんですけどね。
参考資料によって微妙に違っていたりしたので、上記にあげた「フードにこだわりまくる超絶神経質な飼い主さん」はここからもうイライラしていたのです。
はいっ、ここで1つ質問!
この表にある「粗タンパク」の「粗」についてきちんと説明できる人、手あげて?
何となくしか分かってない人の方が多いんじゃないかな?って思います。
まぁ、これは、ゴリゴリにペットの栄養学を学ぶ人でもない限りその程度でも全然問題無い事ですが、是非とも今ここで知っておいて頂けたらなって思いますので、その詳細はこちら『戦闘機いたちさん珍道中:粗たんぱく質等の「粗」って何?』よりご確認下さい。
キャットフード推奨派がある時突然勢い付いて、いつの間にかキャットフード至上主義!みたいな思想が出てきた時代もあった
さっきも書きましたが、「(子猫用の)キャットフードをあげれば良い」という話は、フェレットが日本に上陸したあの当時から言われていた事です。
あの時代の飼い主は多分全員が一度は「フェレットフードが買えなくてキャットフードで代用した」という経験があるんじゃないかってくらい、皆が知っている事なのですよ。
「一回あげたらキャットフードしか食べなくなっちゃってさ」なんてフェレットあるあるも何度か聞きました。
そういう事を経験してきている私は別に「フェレットにキャットフードを与える」についてはそれ以上でもそれ以下でもない認識しかありませんでした。
が、その後、色々と勉強していくうちに、こんな風に思ったりはしています。
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ペットフードの表示に関する公正競争規約【フェレットフードは対象外】だからって高けりゃ良いって話じゃない!の巻
先日、とある所へ出掛けたら、エルちゃんのキャリーにつけたフードディッシュを見た方に 「ご飯、何をあげてるんですか?」って ...
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ただ、なんと言いますか、ある時からなぜか
フェレットにキャットフードを与えるアテクシは他とはちょっと違う!意識高い系です(キラリン
みたいに、ちょっとズレてるんじゃないかと小首をかしげたくなるあれな感じを時々見かけたりなんかする事があったりして、その都度、フェレットフード界隈で一体何が起きてるんだ?とは思っていました。
あの頃とは違い、もうフェレットフードの種類も増え、ネットでいつでも好きな物が欲しいだけ買えるようになっているのに、わざわざキャットフードを選ぶのには私含め皆さん何かしらの事情や考えがあるのだとは思いますが、
少なくても私がキャットフードを選ぶ時には、上載リンクのような考えのもと「ちゃんとした知識があってフェレットを知ってる人」のアドバイスを参考にして選ぶようにしてきています。
これをお読み頂いているあなたも是非「高い○○をあげてれば良い」みたいな事を言う人の話しは何も参考にならないって覚えておいて下さいね。
フェレットと猫は何が違う?キャットフードとフェレットフードの比較の仕方・考え方
当たり前の事ですが、キャットフードは猫の体を考えて作られています。
市販のフードにはどれでも「給与量」の目安が書いてあります。
当然、キャットフードには猫に与える場合、フェレットフードにはフェレットに与える場合のそれが書いてあります。
キャットフードをフェレットに与える場合のそれは、どこにも書いてないのです。
だから、キャットフードを与える時には、ちゃんとフェレット用のそれに置き換えて計算しないと、足りないとか多すぎるとか、そんな基本的な事さえ分かってあげられていないまま「ただあげてる」って事になってしまうのですよ…
キャットフードを与える時にその適正量を計算してますか?
とても丁寧に分かりやすく説明してあるサイトを見かけたのでそのまま引っ張ってきました。
「カロリー含有量」「代謝カロリー」「ME」など色々な書き方がありますが、「380kcal/100g」などと書いてあるのがそれです。「/100g」は「100gあたり」という意味ですので、「400kcal/100g」と書いてあれば100gあたり400kcalのカロリーがあるという意味になります。フェレットの一日の消費カロリーは体重1kgあたり1日200~300kcalと言われるのが一般的です。
例えば、体重1kgのフェレットさんに「400kcal/100g」と書いてあるキャットフードを与えたい場合、100gあたり400kcal ⇒ 50gで200kcal、75gで300kcal ⇒ 1日50g~70gを与えるということになります。
引用元の詳細は後程にして、お次はこちら
猫缶とフェレットフードの比較
同人作家のニョロリスト長沙あみかさんの著書「EAT THE MEAT」より転載。
はいっ、もう、ほら、ややこしい。
私はこのややこしさに打ちのめされて、とっくの昔に手作りご飯はしない主義として今まできていますが、同じように古くからのニョロリストであるあみかさんは、あの当時からこうして独学で手作りご飯をあげてらしたそうです。
こちらの本はネットでは売ってないと思いますので、ご本人の活動は当サイト「フェレット専科 作家 長沙あみか」さんの項目リンクより先へ飛んで直接お確かめ頂けたらと思います。
頼りになる気さくな姉さんですよ。
そもそも何で(何が)違うのか?
上記で給与量の説明をしてくれていたのはフェレットのためのサプリメント屋さんのサイトです。
要するに『動物の臨床に基づく栄養学のプロ』のお話しです。
その中の人がこんな風に説明をされていました。
和書洋書の臨床本、国内外のフェレットフードの栄養構成、そのすべてが示すフェレットの栄誉要求量が異常に高い理由
猫はウンチの回数が1日1回、多くて2回(犬もさほど変わりません。 )しかし、フェレットは・・・みなさん、ご存知ですよね。 すごいウンチばかりしています。 ビタミンミネラルの多くは「排便」や「排尿」で排出されます。 それなので、猫のフードで想定されている量より「かなり無駄使い」をします。
つまり、ウンチは1日に1回で栄養排出される事前提で作られている猫の基準値とフェレットが無駄にうんちばかりして、栄養を排出しちゃう基準値はちがうからです。

何が足りないとどうなるとか多すぎるとどうなる…とか、難しい事を私は説明できません
例えば、糖質の代謝に関わっているビタミンB1が不足すると糖質がうまく利用できずに浮腫んだり、神経症状などが出ることがあります。
「糖質の代謝」という事はこれすなわち、「インスリノーマ」に関係してくるという事です。
また、「高たんぱくが良い」と言われているからといって、それが「体に合わない」なんて事もありえます。
みたいな話が具体的な数字をあげて延々と続くのが、動物の臨床に基づく栄養学をきちんと知ってる人が話す「フェレットのための栄養学」なんです。
遥か昔に匙を投げた私が付いていけるはずも無く、冒頭通り

は致し方無い事だとお察しください。
「フェレットの臨床」って本があるじゃないですか?
この中では、犬・猫・フェレットで必要な栄養素が書いてあって比較がしやすくて「とても便利」だそうなんですけど、私には全く必要ないって思っています。
挫折してからはもう「栄養素について勉強しよう」なんて気はサラサラ無いのです。
だからその分、「専門家」や「詳しい人」のお話しはきちんと聞くよう(サプリの商品説明を読むとか)にしています。
こんな事を言ったら怒られちゃうかもしれませんが、毎日の食事を考える時、栄養素のあれこれとかキッチリ計算して料理してる人って世の中にどれくらいいるんでしょうか…ね?
そんなこんなな屁理屈込みで、私はいつも(必ずしもプロでは無いにしても)「ちゃんと知ってる人が勧めてくれたもの」の中から「美味しそうに食べてくれるもの」を選ぶようにしていますし、
どの子に対しても、大人になるまで…最期の時を迎えるまでに、その子が「美味しいなぁ」って口にしてくれる物を1つでも多く作っておいてあげたいって、それが基本的な考えにあったりするだけなのですよ…
我が家のこと(企業案件ではありません)
だから我が家は、これまで色々なフードをあげてきています。
上記の通り、それはこれからも変えるつもりはありません。
「チキン+お魚+何か」みたいにして大体いつも2~3種類くらいのブレンドご飯です。
フェレットフードだったりキャットフードだったり、そこには別に何もこだわっていません。
こだわってはいませんが、「多くの種類から美味しそうなものを選んであげられる」だけで言うと、やはりフェレットフードよりキャットフードに軍配が上がるので、キャットフードの事の方が若干多いです。
そういう時は、分からないながらも何となくな知識で「これで少しは栄養補給になってるかな?」なんてビタミン・ミネラル・鉄やカルシウムなどのサプリメントを足してあげてきていました。
そして今は
げんきいたち「キャットフードに栄養プラス」
※商品リニューアルにより記事の初回投稿時よりパッケージその他が変更されています。こちらからのリンクが最新のものとなります※
詳細はリンク先で直接ご確認下さい。
こちらを与えていますが、次は「キャットフードに栄養プラス+premium抗酸化」を試してあげてみようと思い、既に購入済みです。(参照:アイキャッチ画像)
「アンチ派」は何に対しても湧くから気にしなくて良い
きっと、今日のこのお話しについても「サプリメントアンチ」の方は異論を唱えると思います。
私は狂信的なサプリメント信者ではありませんが、よさげな物は片っ端から試してあげたくなるってだけなのですけどね…
以前こちら『ワサビ君にサプリメントをあげてみようと思う』を書いた時には、まぁ、色々言われました。
そのほとんどが斜め上から過ぎて返信する気にもなりませんでしたが、「ただダメだと言いたいだけの人」というのは何に対しても、何をしていても必ずいるのです。
ダメダメ攻撃
- キャットフードはダメだ
- フェレットフードはダメだ
- 手作りご飯はダメだ
- 生肉はダメだ
- サプリメントはダメだ
ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、、、
もうね、そういう人の言葉をいちいち聞いていると、判断力が低下するだけなので、一切聞かなくて良いですからね。
上記は全部、実際に聞いた事がある「ダメ」です。
こんなの全部を聞いてたら、「何もあげられない」って結果にしかならないでしょ?
アンチ「派」の発言ってそういう物なんですよ。
一応、牽制の意味も込めて書いておきますけど、アフィリエイトもしていない(お金にもならない)のに、サイトが重くなるってだけの、私にとってはマイナスしかないのに、わざわざ商品ページへのリンクを貼りつけているのは、「自分でちゃんと商品説明を読んで、ご自身でその子のためにちゃんと考えて、選んで、納得してから買って下さいね」って事ですからね。
どうぞご理解頂けたらと思います。
まとめ
結局、何が言いたいかっていうとですね、
ちゃんと自分で考えて、その子のためにあなたが「その基準を決めてあげられる」飼い主さんになって下さいって事です。
「これを食べていたら確実に10歳まで生きる」なんてものはないんです。
まったく同じ環境で全く同じ物を食べていても、寿命や健康状態に差が出るのは「自然」な事です。
全ニョロに万能な「正解のご飯」なんてものもありません。
「少しでもいいものを選んであげたい」は、どこの親だって同じ気持ちです。
だから、それを「なんか詳しそうなだけの人」に委ねないで下さい。
成分云々を自分できちんと勉強するのは確かにとても大切な事かもしれませんが(私はやってませんけど)それが分からないなら分からないなりの「考え方をまず考える」事から、ご自身でしっかりしてあげて欲しいんです。
飼い主として大切なのは「そこ」じゃない場合の方が実は多いんです。
これは「治療方針」などでもそうですけど、「詳しそうな誰かが言ってた」でその子の事を決めないであげて下さい。
「誰でも良いから何か教えて」って自分で考える事を丸っきり放棄した瞬間、そこに付け込もうとする人はスッと入ってきますからね。
そういう事にも気を付けて下さいね。
何が良いあれが良い、情報も先駆者も今ではたくさん居てくれています。
どうか、「派」に固執する事なく、柔軟に、その子の体と向き合う事を第一に、常に「美味しいね」って食事の時間がこの子達にとって楽しみな時間になりますよう、そんな環境をあなたが作ってあげて下さいね。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡