フェレットにチョコレートはダメだという話をよく聞きますが、「少しくらいなら薬(栄養剤変わりみたいな)になる」と言ってる人もいますよね?
本当はどちらが正しいのでしょうか?本当に少しもダメなのでしょうか?また、ダメだとしたら、どうしてダメなのでしょうか?
先日、ペットショップに行ったら犬(か猫)用のチョコレートらしき物が売っていましたが、そういう物なら食べさせても良いんでしょうか?
また、量はどれくらいあげたら良いのでしょうか?
教えて下さい。
A. 知らねーよ
どこに行かれたのかは知りませんけど、あなたが行ったペットショップに売ってた「チョコレートらしき物」
まったく、何の話をされているのか、皆目、見当もつきません。
私がそれについて良いか悪いかなんて分かるわけが無いって分かりませんか?
何かも分からないものを「どれくらいならあげても良い」とか答えられると思いますか?
そもそもですね、
なぜ「栄養剤」が必要なのですか?
栄養剤が必要ならこういう
きちんと栄養補助食品として銘打ってある物がありますよ。
とにもかくにも、この子達に「栄養剤の代わりになる物」を与えようと思った事が私には無いので、それについての知識が無いのです。
また、その「チョコレートらしきもの」が何なのか、その商品名が分かったところで、それについて、どうこうというお話しは私には出来ません。
だからその代わりに今日ここでは「チョコレートについて」のお話しをさせて頂こうかと思います。
チョコレートの成分「テオブロミン」で動物たちは「中毒」を起こす
テオブロミンは化学名であり、IUPAC名は3,7-ジメチルキサンチンである。
テオブロミンは環状アデノシン一リン酸(cAMP)のホスホジエステラーゼ阻害薬として作用し、ホスホジエステラーゼが活性型のcAMPを非活性型に変換するのを阻害する。cAMPは多くのホルモンや神経伝達物質のセカンドメッセンジャーとして働く。そのためcAMPの非活性化が阻害されると覚醒効果が続く。
以上、薬理学より抜粋
から、ウダウダ説明していくつもりはさらさら無いので、あれですけども、要するに循環器系の色々に作用しつつ、他の成分と合わさった時には中枢神経にあれこれしながら覚醒作用をもたらしたりもする成分なのです。
一言で「循環器系」とか言ったって、たくさんありますけど、その詳細は長くなるから今日は省きますが、とにかく、その「テオブロミンは循環器系で作用する某」によって、人間用では、浮腫、動脈硬化症、狭心症、高血圧などの治療薬から始まり、最近では血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬としても使われていたりするわけです。
それから、カフェインなんかに含まれるキサンチン誘導体なんかと融合する事によって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用なんかもあったりして「中枢神経にも作用する某」だったりもします。
そのキサンチン誘導体っていうのh…
あー、ほら、もう超ややこしい。
書き手が何書いてんだか、こんがらがってるのに、読んでくれてるあなたにきちんと伝えられる気なんかまったくしないんだけど…とにかくさ、
チョコレート中毒とは?
初期症状には、嘔吐、神経障害、興奮、神経衰弱、口渇(口中や喉が渇き、水分を欲しがる状態。)などの症状が現れ、急性例では、活動過剰、運動失調、下痢、利尿など、そして重症例では、けいれん、過温症、突然死などが報告されています。
引用:「犬にチョコレートを与えたら本当にダメなの?」監修:獣医師 平松育子先生(ふくふく動物病院)
お分かり頂けますでしょうか?この
- 嘔吐
- 神経障害
- 興奮
- 神経衰弱
- 口渇
- 活動過剰
- 運動失調
- 下痢
- 利尿
これ全部、上記で述べた(人間にとっては)良い治療薬(血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬、覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用)となる「テオブロミン」が「効き過ぎてる」から起こる症状です。
もっといくと、チョコレート中毒というのは、更に進んだ重症例として、「突然死に至る」って事なんですよ。
効き過ぎ(強すぎ)て死に至る
人間にとっては「薬」にもなる、この「テオブロミン」
だから、「栄養剤代わり」と言ってる人がいるのかもしれません。
その詳細が分からないので何とも言えませんけど、テオブロミンに限らず、体の小さい動物たちに、その効果は「強すぎ」ます。
体が小さい(+その機能が足りなくて)代謝が追い付かないから「効き過ぎる」のです。
こんなご意見を頂きましたよ。

アルカロイドの詳細説明は省きますが、「植物中に存し、窒素を含む塩基性化合物の総称。ニコチン・コカイン・カフェインなど。人畜に顕著な薬理作用をもつものが多い。」とされる物で、テオブロミンはこの「人畜に顕著な薬理作用をもつ」アルカロイドの一種です。
でも、これで、どのくらい、恐ろしい事かお分かり頂けますよね?

そんな物が「どれくらいだと大丈夫か?」だなんて、計算する必要性なんか微塵も感じないからあれなんですけど、一般的には
カカオの含有量が少ないミルクチョコレートなどでは、板チョコ1枚(約60g)で132~180mgのテオブロミンを含みますので、5kg程度の小型犬ですと約2枚分で中毒症状が現れると考えられます。
カカオの含有量が多いダークチョコレートなどでは、板チョコ1枚(約60g)で360〜660mgのテオブロミンを含みますので、5kg程度の小型犬ですと2/3枚で中毒症状が現れると考えられます。
引用:同上
って言われています。
何度も言っているように、テオブロミンはチョコレートの主成分であるカカオに含まれているものです。だから、そのカカオの含有量が多いチョコレートと少ないチョコレートによって違うんだから「板チョコでいうと何枚分」とか、もう(´・ω・`)知らんがな
ニョロリン達はどんなに大きい子でも2kg前後です。その平均を1kgと仮定しましょう。
体重1kgあたり100〜150mgのテオブロミンが含まれていると中毒症状があらわれ、体重1kgあたり250mg以上のテオブロミンを含むと死に至るといわれています。
致死量はこれくらい?
1kgのニョロが中毒症状を起こすとされるのは「10gの板チョコ」…って、ザックリ計算。
ちょうど今日はチョコレート作りをしていたので、測ってみました。
これ、湯煎で溶かしたチョコレートの残りを無理やりはぎ取った物だから、ふんわりしちゃってて、結構な量に見えますけど、口に入れたら秒で溶けちゃう量です。
一口(ひとかけら)にも満たない量なんです。
そんな程度の量でさえ、この子達には「強すぎる効き目があるもの」「死んでしまうかもしれない」って知っておいて頂けたらと思います。
テオブロミンはチョコレートだけじゃないよ
テオブロミンとは、もともとカカオの種子の成分ですが、最近では人工的にキサンチンから合成されたりもしています。
ワンちゃん飼いさん達の間では、常識となるつつある、「犬にキシリトール(人工甘味料)はダメ!」な理由は、これでお分かり頂けますね?
でもって、このテオブロミンは、カカオはもちろんの事、マテ茶やコーラなんかにも含まれています。
他にも、カフェインを摂取した動物の体内での代謝によってもテオブロミンは生じます。
人間の体内では、カフェインが肝臓の酵素によって代謝されると、その10%がテオブロミン、4%がテオフィリン、80%がパラキサンチンになるって言われています。
人工甘味料もカカオ(チョコ・ココア)もカフェイン(お茶・コーヒー)もコーラも全部、「ペットには与えてはいけない」とされる食品・飲料です。
「ペットに与えてはいけない食べ物」って、そのままググれば、200個くらいのサイトがヒットするかと思います。
「本当に少しもダメなのか?」って疑問は、そういう「与えたらダメなんです!」って言ってる方の所で直接、聞いて下さい。
今ここで私が言えるのは、チョコレートだろうが何だろうが、それが少しだろうがどうだろうが、

四の五の言わずに「止めときなさい」って事だけです。
くれぐれも、「甘い=糖」とか思って、インスリノーマのニョロリンに人工甘味料なんか絶対与えたりしないで下さいね。
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その成分が入っていない「チョコレートらしき物」なら…
上記の通り、「チョコレートがダメ」なのでは無く、その成分にダメなものが含まれているからチョコレートはダメだって言われているのです。
だから、メール主さんが行ったペットショップには、その成分が入っていない「チョコレートらしき物」があったんだと思います。
私も、そういう商品がいくつかある事は知っています。
そういった「オヤツをあげたい」と思ったのなら、あげてみたら良いんじゃないかと思います。
そういう時には、直接その売り場の店員さんに自分で聞いて下さい。
色々な事をあなた自身がちゃんと知って、その子のために、その子と楽しい毎日が送れるように、ちゃんと考えてあげて下さいね。
私も、自分が知っている事は、このブログで書いてきているつもりです。
だから、少しでも多くの方に参考にして頂けているのは嬉しい事ですが、「参考にして下さい」から飛び出てやってくるものについて…最近あまりにも「度が過ぎてるクレクレ」が増えてきて引いてます。
ここは個人の親バカペットブログなんですよ。
ここで、ちょっと…
私が「度が過ぎたクレクレ」してみた結果をご覧下さい。
バレンタインだから流行りのオレオチョコに挑戦してみた!
バレンタインデーに向けて、「お菓子作りが趣味」の友達に、「何かそれっぽい手作りチョコレートのレシピを教えて」って聞いてみました。
雑っ!!
怒らせると怖いので「分かりやすい!」ってお礼を言ったけど、全然、分からん。
けど、教えてもらった事に関しては「ありがとう」です。
これって普通の事じゃ無いですか?
自分の意に介さない返事だったらシカトするとか、ちょっと考えられないんですけど、いたちのおうちに来る「これなんですか?」ってメールの9割はそれです。
そういう所にも引いてるんです、心の底からイライラしています。
まあ、良いや。
とりあえず、教わった
レシピ通りにやってみた
2枚食べて16枚になったオレオをジップロックに入れて麺棒でぶっ叩き(クラッシュし)ました
言われた通りに一晩放置したクリチを投入
ミートボールサイズにする前に、混ざらない…
溶岩みたいになってるし、ここで「量は合ってるんだろうか?」と不安になったので、「オレオ クリームチーズ チョコ」で検索して「ちゃんとした」レシピを調べてみました。
そこで始めて、自分は「オレオチョコ」と呼ばれる物を作ってるんだと知りました。
量は合っていたので、そのまま作業を続けて
いっぱい味見してたら、こんなに少しになっちゃいましたけど、本当は36個くらい作れるそうです。
私は70個くらい作りたかったです…
冷蔵庫に「冷やすスペース」なんか無いって事に気付いて慌てたりしながら
途中で面倒くさくなって、だいぶ大ざっぱになってるチョコレートを湯せんで溶かして
コーティングまで終えて、一段落
多少ボコボコしてても、この子達が何とかしてくれるって信じてます。
コーティングに使ったチョコレートがまだ、たくさん残ってるし、生クリームもあるから、明日は生チョコを作ろうと思います。
私は、チョコレートが大好きなチョコレート中毒なのです。チャンチャン♡
…って、終われるかっ!!
ダメって言ったらダメなの!…私が経験した事だから、こんなに強く言うんです!!
とにかく、「チョコレートなんかあげちゃダメ!」って私は頭ごなしに、これからも言い続けます。
…ずっと昔、「目を離したすきに」「食べさせちゃっていた」って事があるんです。
もしかしたら、10g近く食べちゃっていたかもしれません。
「目を離していた」から、正確な量は分かりません。
しかも、気付いたのは、だいぶ経ってからです。
部屋の掃除中に、テレビの後ろから、それらしき形跡が出て来て「えっ?いつの間に?まさか…チョコ食べたの?」だなんて、あの頃は本当に、とんでも無い飼い主でした。
そんな飼い主の元で、その子は11歳まで(この年齢は「証明書があれだったんじゃないか」って疑惑があるので真相は分かりませんが)元気で長生きしてくれました。
その子は「たまたま」チョコレート中毒を起こさなかったというだけです。
その子は「たまたま運よく」、そうならずにいてくれたってだけなのです。
もしかしたら、その逆に、他の誰かはほんの微量でも中毒を起こすかもしれないし、「たまたま運悪く」死んでしまうかもしれないのですよ。
そんな「たまたま」はあってはいけないのです。
飼い主として避けてあげなきゃいけないんですよ。
私は、「たまたま何事にもならなかった」って経験があるからこそ余計に、「フェレットにチョコレートはあげちゃダメ」って誰よりも強く言っていかなきゃいけないって思っているのです。
ちなみに、「オヤツを与える」に関しては、飼い主一人一人の考え方で良いって思っています。
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