お箸置きになった自分を不思議そうに見ているさすけ

「ペット」「餌」「飼う」は愛情が無いから出る言葉?【犬・猫・フェレットもダメ】表現の違いで気分を害する人っているけど…

2019年3月18日

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皆さんにとって「その子」はどういう存在ですか?

また、その子からみた自身の立場(存在)を何て表現していますか?

私にとってうちの子たちの存在は「娘」と「息子」です。

夫との間でお互いに「パパ」「ママ」と呼び合ったり言い合う事はないけれど、この子達からもそう認識されてると思っています。

周りを見渡すと「いたち様と下僕・召使い」だと表現している人、あくまでも「ペットはペットだ」と言う人、実に様々な関係があって面白いなぁって思うんですけど…

「子供たちがいるから仕事も頑張れる」

「いたち様のために仕事してくる」

「ペットの餌代を稼がなきゃいけないから仕事してる」

時々、これら表現の違いに不快感や嫌悪感を表す人を見かけます。

それ自体は致し方が無い事です。

瞬時に湧き起こる感情なんてものは自分ではコントロールできませんから、全然、構わないと思うんですけど、その感情を相手にぶつけたり、それをもってその人の人格をどうこうと『悪く』言うのはちょっと待って欲しいんです。

せっかくのあれですから、そういうのは、なるべくなら少ない方が良いと思うのですよ。

だから今日はちょっと私の経験談を聞いて下さい。

もともとが「よそはよそ、うちはうち」という昭和のお母さん台詞あるあるど真ん中世代で育った私ですから基本的に「他者との違い」に対する許容範囲は広い方だとは思います。

広い方だとは思うんですけど、そんな私でもやっぱり上記の違いに不快感を感じる多感(?)な時期はありました。

自分が「我が子」と言って慈しんでいる時に、なんでこの人は「ペット」だなんて言うんだろう?って、あぁこいつとは仲良く出来ないなってぶっちゃけそんな風に人間関係を絶ってしまった事も何度かはありました。

そんな私がそこから色々と経験して分かった事…といいますか、それらを経て「今はこう思う」って話しを少し聞いて頂いたら、きっと、そういう事にイラっとする事自体が多少は減るんじゃないかなって思います。

もちろん、あなたの感性や価値観を変えてくれって話ではありません。

あくまでも「私はこう思うようになりました」ってだけのお話しです。

「犬・猫・フェレットを飼っています」「ペットの餌を買いに来た」がダメな場所は確かにある

ペット販売士の資格を取る時にあったペット経営学の授業で「相手のそれに合わせなさい」と習いました。

例えば、お客様が「うちの子のご飯を買いに来ました」とおっしゃった場合には「ワンちゃん」等と言ってはダメなのです。

一度お名前を聞いて「○○ちゃんのご飯ですね」と言わなければ合格点はもらえません。

その時に「ドッグフード」や「餌」なんて言葉を使ったら0点どころかマイナスです。

ちなみに、この場合の100点満点の答えは、「(聞かずに)○○ちゃんのご飯ですね」です。(※これは、一度でも来店された事があるお客様のペットの名前は覚えておく事が絶対条件みたいな厳しいそれに基づいています。)

また、ペットロスケアアドバイザーの資格を取る時には「ご相談者様は心臓の一部をえぐり取られているのだと思ってお話しを聞いて下さい」と習いました。

これはもうワンちゃんだ子供だどころの騒ぎではありません。

いずれの場合においても、その子は、脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳類綱食肉目イヌ亜目イヌ科イヌ属タイリクオオカミ種イエイヌ亜種××(犬種)○○ちゃん(分類一部略)…要するに「犬」です。

これは商売という部分でのお話しなので、相手は「お客様」です。

そこを合わせるのが仕事ですって場合のお話しなのです。

言語表現を気にしてる場合じゃない場所もある

昨今よく目にする、お客様が自分で自分をおお客様様様として「こう扱え」しすぎているあれ、すごく「お前、何様?」って私は思います。

ただでも、上記の授業の時に「面倒くせぇなぁ」と思っていたのは、そういうあれとは真逆の意味で、私はずっと前から、そんな事は習わなくても、うちの子はうちの子だし、その人の子はその子、その人が「うちの犬」って言っても私には「その子」だから「いちいちうるせぇ!分かってらぁ!ただし、客に合わせるんじゃない!それが私の価値観だ!」って斜め上から思考のそれでした。

ですがおかしな事に、「その子」じゃなければ犬はワンちゃんと表現するし、この子達のご飯を餌と言われたからって別に何とも思わないタイプの人間でもあったんです。

それは今でも変わりませんが、とりあえず、そんな勝手な『価値観』を持つ私が、その後、本格的な獣医学方面の人やお役所関係の人などと接する機会が増えていき、ある時から、いちいちその言葉尻が引っかかってモヤモヤしている自分に気が付きました。

「うちの子」が「患畜」と呼ばれ、「その子のお腹の中」は「ただの臓器」、元は誰かの子であっただろうその亡き骸は「動物の死骸」…たくさんあったけれど、そういう表現を見聞きするたび最初はなぜだか心がギュムっとなりました。

どれも言語表現として適正です。

何も間違っていない事は分かるのですが、どうしても「そういう言い方ってどうなの?」っていちいち『私の価値観にそれは無い』って引っかかっていたのです。

ただ、「患畜」という言葉にあれほど引っかかっていたはずなのに、ある時「あの患畜ちゃんがさ」って自分の口からポロっと出た時に分かったんです。

私が思ってた『価値観』は価値観じゃなかったんだって。

TPOと言葉の価値観

かちかん
【価値観】
物事の価値についての、個人(または、世代・社会)の(基本的な)考え方。

私が価値観だと思っていたそれは、その場の状況(環境)やその日の機嫌で変わってしまう、感情に基づいたいわゆる『偏見』ってやつだったんだと気が付きました。

『基本的な考え方』というのは状況や気分なんかで変わりません。

基本なんだから。

お客様だ商売だって、「相手に合わせて」「合わせてもらって然るべき」みたいな事を教えられたり、そんな立ち位置でふんぞり返って分かったような気になっていたから、その本質が分かっていなかったんです。

「そういう表現なんか嫌だなぁ」はただの感情。

動物たちの『命が大切』これが私の価値観。

獣医学方面の人たちもお役所の人達も皆それは同じ。

それを表す言語表現が違っているというだけの事。

言葉尻を捉えて勝手にくさくさしてるお前の感情なんか知らんがなって、慌ただしく目まぐるしい環境の中で自分が価値観だと思って大切にしようとしていたそれは価値観なんかじゃなく、ただの偏見、感情の押し付けだという事に気が付きました。

相手は友達でも何でもない、むしろ「偉い人たち」、私のそれが押し付けられる相手では無かったからずっとモヤモヤしていただけだったんだ…って事です。

「価値観の違い」を受け入れないと私はやってこれなかったから

自分のそれと違う人ってなんか「仲良くなれないな」って思っちゃうし、ましてやそれが、自分の大切なものを蔑ろにされてるんじゃないかと思うような表現で言い表されたらカチンとくるのは人として当たり前の感情だと思うんです。

でも、ペットをペットだという事は間違っていないし、そもそもこの子達は私たち(人間)と同じではない生物なんです。

あくまでも「動物」を我が子だ主だと思うのは自分の感情(気持ち)。

それが違う人と出会った時に「価値観が違う」と即座に決めつけてしまうのは違うんです。

その人が例えば「犬畜生」みたいな気持ちで「しょせん動物」って思っているのなら話は別ですが、世の中にはそんな風に思う人の方が少ないんです。

実際には「命は大切なもの」「人も動物も命は命」「誰かが大切に思ってるモノは自分も大切にしてあげたい」…こういう価値観の人の方が多いのは間違いないんですから、例えそれらを表す言葉の表現は違っても、ただそれが違うってだけで「価値観は違わない」場合の方が多いんだって私は思う事にしているんです。

そこにこだわっているせいで「伝わらない」事例

価値観は合わせなくて良い、ただ知れば良い

人の話しにまず否定から入る人っているじゃないですか?

あれってば、「認めて欲しい!けどあんま自信ない…」みたいな事の裏返しなんですよ。

過去に、認めて欲しいのに認めてもらえなかった経験が多かった人ほどそれがトラウマとなって、「どうせまた私は認めてもらえないんだから私もあなたを認めません!」ってまずは否定から入る人になっちゃうんです。

もともと人間というのは同調・同意を欲して生きていますから、自覚はなくとも、他人を自分と同じ立場にしようとしていたりする節があるにはあるのですけど、それとこれとがゴッチャになったらもう、ただの面倒くさい人になってしまいます。

「あの人とは価値観が違うから」だなんて、価値観でもなんでもないものを引き合いにだして自分の「嫌い」を増やしてしまうだけなんて勿体ないじゃないですか。

生きていくうえで「嫌い」は1つでも少ない方が生きていきやすいと思うんです。

少しカチンとくることがあったとしても、それが本当に自分の価値観に抵触しているかどうかを一度深呼吸して考えてみる余裕を持ってみて下さい。

「別にそこまでの事じゃないな」と思ったら、相手のそれも、そんな事でカチンときてしまった自分の事も許してあげて下さいね。

その方があなたの人生が豊かになると思うんです。

今日のお話しのまとめ

「要らない」って言ってるのにしょっちゅう暇つぶしみたいにやってくる某企業の営業マンがいるんですけど、この前から研修生みたいな若い子を連れてくるようになったんです。

訪問営業マンがその家のペットをまず褒めるなんて業界の鉄則じゃないですか?

毎回、毎回、うちのえるちゃんとさすけを褒められて上機嫌だった私なんですけど、その研修生みたいな若い子が先日、「普段からずっと出しっぱなしなんですか?それ」ってえるちゃんを指さして言ったんです…

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・はぁっ?!

おい、こらてめえ、今なんっつった?

うちの大事な可愛い娘を指さしてまで何だって言った?あん?

上等だよ、この野郎!てめぇの会社は一生出禁だ!バカ野郎!

金輪際2度とドアは開けない!お前らなんかバレバレの居留守対応に格下げだっつうの!

許さない!!

って私の「価値観」にまつわる定義はこんな程度だってお話しは以上です。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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