3日前にパスバレーのちょうど生後4ヶ月の男の子を迎えたのですが、ペットショップで抱っこした時は全く噛まなくて、噛んでも甘噛み程度でした。連れて帰ってもサークルで遊ばしてた時も手を出してもかまなかったし、次の日にサークルから部屋に放牧させて一緒に遊んでも噛まなかったんですが、そっから急にスイッチが入った様におもっきり噛み出したんです。噛みだしたのがまる1日経ったぐらいです。噛まれた時は指の骨が軋む音がするぐらい噛まれました。
でも、なんで噛まれたんやろって凄い考えたんですが、謎なんですよね。初日は抱っこして腕で寝るぐらいやったのに何かに取り憑かれた様に噛む子になってしまったんです。これ以上噛まれると自分も仕事が主に指を使う仕事で傷だらけではなかなか仕事がしにくくなるしどうしたもんかと思ってます。なので手袋をして接して、噛む時は躾の為に首根っこを掴んでコラっ!!つて怒りますが手袋して噛まなくてなっても素手になると噛むかな?とかも思ったりして。どうしたらいいか凄い悩んでます。
もっと詳しく書きたいのですが、いかんせん文章能力が低い為分かりにくいかと思います(笑)
電話でもご対応されてると拝見してましたが、いきなり電話はって思いメールさせて頂きました。
A. 文章能力が低いとは思いませんが、何の「お問い合わせ」なのかが、ちょっと分からないので…以下の事など参考にして頂き、もう一度、「いたちのおうちへの問い合わせ」という事を大前提にしてお考え頂けたらと思います。
フェレットの保護に関するお問い合わせなら、その旨はっきり完結に具体的にお知らせ下さい。
「フェレットは噛まない」が前提なら、私からお話し出来る事は何もありません
いつも書いてきている事なのですが、「フェレット」の事なら多少のお話は出来ますが、「その子」については、分かりません。
お迎えしてから三日間、ずっと一緒にいたあなたが凄い考えて分からないその子の謎を、その子の事を何も知らない私が解ける方がおかしいと思いませんか?
環境が変わって緊張がピークに達してそうなっている(一時的な行動)のかもしれないし、環境に慣れてきたから、そうなっている(その子の本性)のかもしれないし、はたまた、あなたが言うように、何かに取り憑かれているのかもしれないし(それは無いと思うけど)、そんな事は、その子を一度も見てもいない私には分かりようがないのですよ。
これがもし、私があなたからお金を頂戴して、あなたに気持ちよくなって頂かなければいけない立場になんかあったりなんかしちゃっているのだとしたら、「えっ…お仕事に支障が出ちゃうかもしれないなんて心配ですね。どうしましょう…」とか、なんとかそれっぽく、すっとぼけた返信の1つも出来るのでしょうけど、ここは、「フェレットが一番」の人間が運営する、「フェレットの為」の場所、「いたちのおうち」なんです。
この先いくら読み進めて頂いたとしても、人間にとってだけ都合の良いお話なんかは出てきませんので、悪しからず。
私に出来るのは、あなたとその子がこれからずっと一緒に楽しく暮らしていけるように、あなたの意識をこう変えてみてはいかがですか?というアドバイスだけです。
まずは、こちらなど、お読み頂き、少しでも参考にして頂けたらと思います。
最近増えた【フェレットに関する質問】調べればすぐに分かる事を丸投げで聞く飼い主さんに伝えたい事
私はよく人に物を尋ねます。 特に、自分より若い子達には「これってどうなの?」ってすぐ聞きます。 皆、すぐに教えてくれるか ...
「噛む」「噛み癖」「甘噛み」の境界線は飼い主が自分で決める事
とあるペットショップへ覆面調査員として「飼養環境の視察」へ行った時の事です…
ワンちゃんのボランティア活動のお手伝いでです。
そのお店には、フェレットもいたので、当然私は「わぁ♡」って、なっちゃって、チビニョロ達を見ていました。
フェレットの事は視察内容に無いし、お迎えする気があるわけでも無いから、「抱っこしても良いですか?」なんて、生体に負担をかけるだけの行為をこちらからお願いする事はありませんでしたが、あまりにも見ていたからなのか、抱っこさせてもらえる運びとなりました。
強烈なペロカプっ子がいました。
これは、ニョロリストにしか通じない表現かもしれませんが、
ペロッペロペロペロ…カプッ!
って、やるフェレットは、ベビだけに限らず、すごく多いです。
なんなら、うちの可愛いエルちゃんも時々やります。
でも、噛んじゃいけない事はちゃんと分かっているので、「ペロッペロペロペロ…カプ!はっ!しまった!」って、なって…
しまった!って顔でこちらを見上げるくせに、ペロペロ…ってまたすぐに始めるから、その時はカプっとくる前に、「はいお終い!二度目は無し!」って、こちらから制止するような感じです。
これは私の中ではフェレットと遊んでる行為です。
友達のお家のニョロともそうして遊びます。
でも、信頼関係がそんなにあるわけじゃないっていうか、お互いに強さの許容範囲が明確に決まっているわけでは無いから、たまに「それは痛い!もう少し甘めで!!」とか「ちょっ、お前、今、本気になりかけてね?次やったら噛み返すからな!」とか言いながら遊びます。
友達(飼い主さん)は「噛んだら怒って良いよ」とか言うけど、怒るほど噛まれてるわけでは無いから、私は怒りません。
遊んでるだけなのが分かるから怒りようが無いのです。
あんまり続くからなのか見かねて、飼い主さんが「いい加減にしなさい!噛まないの!」って怒ります。
それは多分、「そのお家のシツケ」です。
いたちのおうちでも、そうだから分かります。
いた家でも、「人を噛んでも良いと覚えたら困るから、噛まれたらその都度、叱らなければいけない」というのが教育方針にあります。
その詳細はこちらなど
フェレットに「噛まれる」という事についてだって、色んな考え方があるんだなって思うんです
いたちのおうちには 「絶対に噛まない子です」と言われてお引き受けしたフェレットにも、いつの間にか噛まれまくるようになる神 ...
そうやって、ママに怒られちゃった時は、「私が最初からちゃんと言わなかったから、キミがママに怒られちゃったね、ごめんね」って謝ります。
そしたら、そのニョロは「そうだよ!お前のせいでママに怒られたじゃねーか!」と言わんばかりに、足の先とかをちょこっと強めに噛み逃げしていきます。
何気にそれが一番痛い噛み方なので、本当に「お前のせいだからな!」って言っているんだと思います。
私の中では、それだけが「フェレットに噛まれた」という認識です。
それまでのカプカプは、例えそれがガブっでも、「噛んだ」という認識では無く「遊んでる行為」の1つでしかありません。
噛んじゃダメだって分かってるうえで、そうしているのが私には分かるから、やっぱり私は怒れません。
「こんにゃろー!可愛い奴め!」って、そこは笑うだけの事なのです。
その子は噛んじゃダメだって事は分かっているのですから怒る必要が無いのです(大事な事なので赤文字使って二回言っておきます)。
「売るのが仕事」の人が言う「噛む・噛まない」は、「そういう事」だと分かっておこう!
ペットショップでのお話しに戻りますが、私がカプっとされた時、店員さんは慌てました。
具体的に何を言われたかまでは覚えていませんが、要するに「フェレットは噛まない生き物」だとか「今はまだ慣れていなくて、ちょっとやっちゃう事もあるけど、うちでは徹底的にシツケているし、将来的には絶対そんな事はしなくなる(噛まなくなる)から大丈夫」だというような事を言っていました。
「ちょっと甘えてるだけじゃんねぇ。これからだってカプカプして甘えたいよねぇ。」って、その子に言った後、「甘噛みと噛み癖の違いくらいきちんと分かってくれる人にお迎えしてもらえると良いですね」って、うっかり余計なお世話を店員さんに言ってしまったのですが、
「あっ…フェレットお詳しいんですね」って、ちょっと涙ぐまれてしまいました。
「分かってもらえてて嬉しいです」って小声で言ったその店員さんは多分、ニョロリスト(フェレットが好きな人)なんだと思います。
本当はそうじゃないって分かっててはいても、きっと、お店の方針とかそういう…「売る人」という彼女の立場として、「そういう風に言わなきゃいけない」「こういう事は言ってはいけない」みたいな事がたくさんあって、そういう風に言うしか出来無いんだろうなぁって思いました。
彼女も「生体販売という仕組み」の被害者なんです。
責める事は出来ません…
けど、
そんな心苦しい思いで「販売」する彼女も可哀想だけれど、それを真に受けてお迎えした飼い主さんが「噛む子に悩んでしまう」のもやるせません。
大体、そんな風なやり取りのせいでそんな風に思われ続けるフェレットが一番の被害者だし、何より、一番可哀想です…
そのせいで「買った時に言われてたのと違う」なんて理由で遺棄されるフェレットが出るなんて、私が最も「食い止めなけばいけない!」って使命感を持つ場所です。
ニョロリストの販売員さんに迷惑がかからないやり方で私なりに出来る事は無いかを考えています。
これ以降の事は、ちょっと規模の大きいシリアスな話になるし、何より今日のお話しからはそれてしまうので、ここまでにしますが、
とにかく!
「フェレットは噛まない」って言ってる、その人がどういう立場からそれを言っているのかを考えて下さい。
「買う」じゃなくて「飼う」【間違ったフェレットの長所】結婚前には両目を大きく開けてみよ。結婚したら片目を閉じよ。by.トーマス・フラー
かの有名なトーマス・フラー先生のお言葉を大胆にもタイトルに使ってみました。 決断前は目ん玉見開いて長所も短所もちゃんと見 ...
いや、噛みますよ!噛んじゃダメだって分かってたって噛みますよ。フェレットだもの
フェレットってね、すごく賢いから、人の言葉をちゃんと理解しているのです。
でも、「やりたい事はやりたい」って自分の意思をすごくハッキリ持っているし、ちょっとした事ですぐにムキになっちゃったりもする生き物なのですよ。
だから、「噛みたい」って思ったら噛みます。
この子達が「噛む」時には色々な意味があるって事はこちらの記事でもお話しさせて頂きましたが
臆病なフェレット【噛み癖の対処法や接し方のアドバイス】なつかれているかどうか?
お迎え7ヶ月での相談です。 家のフェレットは多分臆病だと思うのですが、名前を呼びながら触ると噛んできます。また、放牧をし ...
甘噛みしてたらちょっと力が入ってしまう事もあります。
何かの拍子でついうっかり強めに噛んじゃったりもします。
シニアニョロになってくると、その頻度は各段に減りますが、先日8歳を迎えたシニアニョロに「フードと間違えられて指を思いっきり噛まれた」って飼い主さんがいます。
「超痛かった」って笑っていました。
そりゃそうです。
笑って仕方が無いって受け入れるしかない事ですからね、それは。
この子達は年をとっても肉食獣なのですから、本気で噛まれたらケガをするのは仕方が無い事なのです。
肉食獣と一緒に暮らすのですから、噛まれたらケガをする事くらい、一緒に暮らす事を決めたこっちが分かったうえで気を付けておかなければいけない事なのです。
そりゃ、噛まれるのなんて誰だってイヤですよ。
主に指を使う仕事に就いていなくたって、指先が傷だらけになるのなんて、主婦の私だって困ります。
だから噛んだらダメだって事を教えつつ、噛まれない対策をするなり何なりの用意や、噛まれた時の心構えなんかは人間側が万全にしておかなければいけないのですよ。
にわか知識と思い込みで「簡単に」「みんな同じように」飼育できる生き物なんかいません
手袋をはめてのお世話については別に良いとは思いますけど、それを、「何のためにそうしているのか」を自身の中で明確にしておかないと、シツケにも何にもならないって事は分かっておいて下さいね。
強烈な噛み癖を持つニョロリンに対して「お世話の時に噛まれるとケガをするから」という理由で革手袋を装着している飼い主さんを知っていますが、そのニョロが「ちょうど革手袋が切れた地肌の部分を狙って噛もうとする」なんてチャーミングな特技を覚えた話を楽しそうにしてくれました。
分かりますか?
「噛まれてケガをしたら困るから」という理由で手袋をはめているだけの事で、噛まないシツケに手袋を使っているわけではないのですよ。
>>手袋をして接して、噛む時は躾の為に首根っこを掴んでコラっ!!つて怒る
って事ですが、それでは「手袋を噛んだら怒られる」って覚えてしまうかもしれないので、心配なさっている通り、素手になった時には噛んじゃうかもしれませんね。
それは、あなたのしつけ方によって、その子が「どう覚えてくれるか」の問題なので、今ここで私が「絶対大丈夫」だとも「絶対ダメだ」とも何とも言えません。
メール主さんが、なぜ、手袋をしてそうしているのかをよく考えて、自身がそうなれば良いなと思った通りに頑張って教えていってあげて下さいってそれだけです。
これは、今回のメール主さんに対してだけ言ってるわけでは無く、ましてや、意地悪で言ってる事なんかでは決して無いって事はご理解下さいね。
ただ、こういう流れに「なんだかなぁ」って思っているだけなのです。
詳しくはこちら『フェレット【革手袋の正しい使い方】噛み癖のしつけ方』など参考にして頂けたらと思います。
自分のシツケは「何のためにそうしてるのか」考えて!
「フェレットの噛み癖」について、その昔にどこかの誰かが言い出した
「鼻ピンすれば良い」だとか
「犬歯を折れば良い」だとかって、
あり得ないバカげた「フェレットのしつけ方」が流行ったあの頃から、「そうすれば良い」って思いこんで「シツケとは何か」さえ考えようともせずに、馬鹿の一つ覚えみたいに「シツケ」「シツケ」ってならざるを得ない安易な飼い方を増長させるような事を平気で言いまわる人達に
なんですよ、私は。
この時のように
フェレットの犬歯が折れたらどうなる?【お口のトラブル】歯髄炎は怖い歯の病気
その昔、「フェレットは、口腔内のトラブルが多いペット」と言われた時期があります。 そのほとんどは、間違った情報によって、 ...
生体を痛めつけるようなやり方を推奨する話であれば、四の五の言わずに「今すぐ止めなさい」と強く言う事は出来ますが、今回のお話しのように、生体に負担がかかるわけでも無く、飼い主さんがそうしようと思って自発的にそうしている事に関して「悩んでます」とか言われても、何て返したら良いのかが分からないのですよ…
そういう時は、私では無く、あなたがそうしようと思ったきっかけの方にそう言ってみたらいかがでしょうか?
ただ、それを「シツケ」だと言うのであれば、きちんと、何のためにそうするのかその意味を知って、きちんと考えてからやらないと、楽観的に望んだ結果ばかりにはならない事もありますよって知っておいて欲しいかなって思います。
そして、せっかくお迎えを決断されたのですから、たったの3日4日で将来への結論を急ぐのではなく、もう少し、その子の成長を「待ってあげてみて下さい」って言わせて頂きたいと思います。
フェレットは「遊んでる時に噛んでくる」んじゃなくて、「噛んで遊ぶ」事もあるって思おう!
今日のお写真は全部、飼い主様にお借りしました。
今日のお話しに出てくる、ちょこっと噛みして逃げていく、トロちゃんです。
賢くて可愛いんです…本当に。
多頭飼育環境の中にいても、イタチ同士のじゃれ合いは好きじゃ無くて、人が好き。
ママの言いつけはきちんと守ろうとする姿勢はとるけど、隙を見て噛んだりもする。
ちょこっと噛んでみていけそうなら、カプカプ遊びを続けるし、そのうちムキになってうっかり力の加減を間違える事もある。
ママに怒られたら「お前のせいで怒られちゃったじゃないか!」と八つ当たりして去っていく。
本当に可愛い、いわゆる「フェレット」です。
オコジョみたいにも見えるけど、フェレットです。
性格から何まで全部、ちゃんとフェレットらしいフェレットです。
それぞれ個性はあるけれど、フェレットってそういう賢くて可愛いところが魅力の生き物なんですよ。
遊んでる時にちょっとムキになって噛んじゃう事もあるかもだけど、噛んで遊ぶ事が好きな子もいるのです。
「フェレット」を知って、「その子」を見て、あなたとその子の暮らしが楽しい毎日になるように、あなたがいっぱい考えて、「あなたとその子の暮らしに合う」色々な工夫をしてみてあげて下さいね。
おしまいに…
この記事に対して、ニョロリストから、こんなコメントを頂きました。
ある程度以上の期間一緒にいて、お互いに気心が知れてくれば、マジ噛みされても「まあしゃーないかぁ、可愛い我が子のことだし」ってなりますよね、普通は(笑)
そうなんです!
あなたもきっと、こんな風に「ニョロリスト的思考」になりますから、どうか、もう少しだけ待ってみてあげて下さい。
フェレットを飼うとこうなってくる。フェレ飼いあるある
可愛い見た目に反して力が強いとか、顔に似合わずウンチが大きいとか… インスタ映えするって世間に言われてるからって、いざ飼 ...
健やかなニョロニョロ生活を☆彡