クリスマスのフェレット

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フェレットの病気

フェレット腎臓疾患の投薬(治療)内容とその詳細。腎不全のわさび君腹水が減ってきた!

2017年12月22日

これは私の個人的な経験談からでしかないのですが、個人のペットブログで「投薬方法」や「あげてる薬の種類」等を細かく公開するという行為は

一長一短

諸刃の剣

決して誰かの役に立つばかりでは無い

ってなんとなく、そう思うところがあるんです…

これは、そういう方(公開されてるブログ等)を批判しているとかそういう事では無くて、それらを「見る側」に「誤認する人も少なからずいる事を危惧している」という意味です。

これまでも言い続けてきている事ではありますが、

「病名が同じ」というだけで、その子とあの子とを同じに考えて不安になったりするのは、飼い主として間違った行為なのですよ。

たった1つの病名が被ったというだけです。

たったそれだけの事で、皆が皆「まったく同じ治療をする」なんて事の方がおかしいってちゃんと一人一人が認識していないとダメなんですよ…

「影響力」なんて物は飼い主同士…人間達の中にただあるだけの物で、その子の治療にまで反映させるべきものでは無いのですからね。

そして、いたちのおうちが誰かに与える影響力なんてものは皆無だと思っていますので、いつも通り「何かの参考程度」にお読み頂ければと思います。

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腎臓疾患(腎不全)は治らない

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その時、「ちょっとあれだなぁ…」って発覚した「腹水」については

先日の検査では「抽出処置が出来ない」ほど減っていました。

「抽出処置にまではあたらない」では無く「出来ない」です。

前回のエコー写真とは比率(倍率)が違うので、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、この写真でいうと、上部の黒い逆三角形が膀胱です。

その下にチョッピリ写る、赤丸の中の小さな小さな逆三角形が「腹水」です。

前回は「100~150mlくらい」とされたそれが、

フェレットの腹水

「若干」にまで減りました。

「少なすぎて抽出処置が出来ない」んです。そこまで減ったという事!

自分のオシッコでちゃんと排出したんだね!偉いぞぉ!わさび君の体!頑張ってる!!

腎機能が回復したわけでは無い

「腎臓の機能低下によって」とされた腹水。

それが減ってきたからといって「=腎臓の機能が回復した」という訳ではありません。

こちらでも少しお話しさせて頂きましたが、一度、失われた腎臓の機能が回復する事は医学的には「無い」と言われています。

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老廃物を体から排泄するためのオシッコを作るという大切な仕事を担っているのが腎臓です。

その機能が十分でなければ、体内に老廃物が溜まってしまい、すぐに尿毒症になってしまいます。

尿毒症は死に直結する事がある非常に怖い症状です。

※尿毒症の原因は腎疾患だけではありませんので、その詳細はこちらなども参考にして頂ければと思います。

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腎臓疾患の薬とは?

「今のわさび君に合わせて」処方してもらっている腎臓のお薬です。

上記でも述べたように、これは腎臓を治すお薬ではありません。(腎不全を治す特効薬はありません)

少しでも慢性腎不全の進行を遅らせてあげる事と、合併症を予防する為のお薬です。

フェレット 腎臓のお薬

吸着剤

腸の中で色々な物質を吸着して体外へと一緒に排出してくれるお薬を処方してもらいました。

ご飯の栄養分や他のお薬の成分も吸着してしまうので、飲ませる時間には気を付けなければいけないお薬です。

「リン」の数値が特に高いわさび君

フェレット腎臓の数値

(人間でも、高リン血症になると、低カルシウム血症、副甲状腺ホルモンの過剰分泌(副甲状腺機能亢進症)をきたす恐れがある事で知られています。)

だから、食物中のリンと結合し、そのまま吸収されないようにするリン吸着薬がメインです。

食事中のリンと胃の中で結合させるために、食中または食後すぐに服用させています。

※カリウム吸着薬がメインの吸着剤とは飲ませ方が異なる場合があります

他のお薬との「飲み合わせ」「飲ませ方」も様々です。

「その子に合った」方法でなければ、お薬は十分な効果を発揮できません。

忘れてしまった時、疑問に思った時は、いたちのおうち含め、ネットなんかで情報を仕入れていないで、必ず、「その子を診てくれている先生」に相談して下さいね。

降圧剤

腎臓が悪くなると体内の水分や電解質などが増えて、身体の中を循環する血液量が増えてしまいます=血圧が上がる。

高血圧は、腎不全進行の最も重要な増悪因子であるとも言われており、生命にかかわる合併症の原因にもなります。

血圧が上がるという事はそれだけ、腎臓への負担が増えるという事にもなります。

だから、それらを防ぐために降圧剤で血圧を下げてあげています。

造血剤

腎臓ではエリスロポエチンと呼ばれる造血ホルモンも産生しているのですが、腎不全になれば当然、この造血ホルモンの生産機能も低下します。

このエリスロポエチンが骨髄に赤血球を作るように指令を出しているのですが、それが欠乏するわけですから、骨髄での赤血球の産生(造血)が低下して、貧血になってしまいます。

貧血の状態が長く続くと、それが心臓の負担となるので、心不全の原因となりかねません。

※ここで言う「貧血」とは、我々、人間でいうところの「フラッとする貧血(脳貧血)」とは全くの別物で、いわゆる医学的用語で指す「身体中に酸素を運ぶ赤血球が少なくなること(貧血)」を言っています。

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薬
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こちらもきちんと処方してもらいました。

投薬時間

先生と相談して、わさび君にもっとも効果的に上記のお薬を作用させられるように

  1. 起きたらすぐ:ステロイド・降圧剤・造血剤
  2. 1時間くらい経ったら:ご飯と吸着剤
  3. 4時間くらい経ったら:抗生剤

を、基本の基本に考えたうえでですが、

いつも時計とにらめっこして「忠実に正確に」これを守るのでは無く、これを基本に「わさび君の生活リズムに合わせて」投薬してあげています。

吸着剤とその他の薬の時間」にだけは気を付け、「低血糖の状態にならないように飲ませる」だけは細心の注意を払っています。

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でも、基本的にはノンビリと「わさび君の都合に合わせて」です。

これからの目標

「この数値が表す意味は何だろう?」

と、疑わしき病気の検査は、ほぼしてもらいました。

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「その病気では無い」事が分かって、安心はしていますが、数値だけみたら「完全な健康体」では当然なく、病気の疑いが全て晴れたわけでもありません。

きっと、まだまだしてあげられる事はたくさんあるんだと思います。

でも、ひとまず年内はここまで。

処方してもらったお薬で様子を見つつ、毎日を穏やかに今まで通りに楽しく過ごしてもらう事を最優先にしようと決めました。

「その後の事」は、年が明けて、病院へ行ってからまた話し合おうってなりました。

お薬が効いてくれますように

わさび君がしんどくないように

わさび君が毎日、楽しいって思ってくれていますように☆彡

今日のアイキャッチ画像

前回の記事に引き続き、「問題の歯」が少しだけ見えている写真です。

2回も続けて「牙を剥き出し」にした写真で、おっとり系男子の代表のようなわさび君のイメージが壊れてしまったらいけないので、こちらも…

スンスン歩くフェレット

すんすん♪もゆっくり♡

小さいシロクマみたいだね。

こちらのお写真もlittle patchさんに撮ってもらいました。

「我が子の可愛い写真♡」は、little patchさんに撮ってもらえますので、是非!!

クリスマスのフェレット
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健やかなニョロニョロ生活☆彡

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