今日のお話しは、「人に対して使うにふさわしく無い表現」が多々あるかと思います。
でも、それらは「多くのそういう似たような人」に対しての発言では無く、たった一人の人物にだけあてた言葉であり、その表現です。
誤解無きようお願い申し上げます。
いたちのおうちスタッフAは頑なに顔出しも身元バレも嫌がるので、今までもこれからもスタッフAです。
いたちのおうちスタッフBは、こんな風に
フェレットに「噛まれる」という事についてだって、色んな考え方があるんだなって思うんです
いたちのおうちには 「絶対に噛まない子です」と言われてお引き受けしたフェレットにも、いつの間にか噛まれまくるようになる神 ...
このブログによく出てくる「オッちゃん」です。
「いたちのおうち」は主人(私の旦那さん)とは関係無い私だけの家(別宅)です。
「いたちのおうち」には、オッちゃんとわさび君がいます。
いや…わさび君がいるから、オッちゃんもそこに住んでるって言った方が良いのかな…
いや…わさび君がいてくれているから、オッちゃんが今そこで生きてるって表現が正しいのかな…
今から思うと自分でもホントもうよく分からないきっかけからだったけど、「今」はそういう事です。
ちなみに、私とオッちゃんには何の関係もありません。
血縁関係があるわけでも無ければ、もともと知り合いだったという事ですらありません。
ある日、ほんの出来心で落ちてた枯木を拾いました。枯木と思ったら枯れてなかった…って、よく見たら、人だった。
それがオッちゃんと私の関係です。
動物たちありきの人間関係でしかなかった縁
その枯木を拾ったのは、本当にただの出来心です。
可哀想だったとか、助けてあげなきゃとか、そんな仰々しい感情は微塵もありませんでした。
こちらの記事でも少しお話しさせて頂きましたが、
乙武洋匡さん(オトくん)で見る「夫婦の問題」占い師としてどうしてもこれだけは言っておきたいこと!!
彼への風当たりもだいぶ弱まった今頃になってこんな話しをするのも何なんですが、 先日、実家へ帰った時に母から って、まあこ ...
ちょっとした事情があって、結婚してからも私は現在「いたちのおうち」と呼んでいるその別宅で平日は過ごしていました。
そこでは、動物愛護ボランティアの個人的なお手伝いなんかもしていました。
そういう理由で、普段から人の出入りは多く、私が自宅へ帰る週末は泊まり込みのボラさんが来ていたりもしました。
そんな中で、こんな問題が起きたり
生活保護受給者がペットを飼うのは違法?里親にはなれない?保護ボランティア活動者としてハッキリ言わせて頂きます!
2013年の話しですが当時の施設(いたちのおうちにする前)スタッフの中に生活保護受給者がいるという事実が発覚しました。 ...
色々あったうえで、諸事情も解消され、私が別宅を持っている必要もなくなり、自宅へ戻ろうと思った矢先の本当にただの気まぐれでした。
拾ったのは、ただの枯木なのでそれに対して「人として」何らかの感情を抱く事すらありませんでしたが、何故だか「信用して良い」とは思っていました。
ただ単に、その当時のオッちゃんにはもう「人を裏切る」とか「嘘をつく」とか、そんな気力さえ残って無くて、それを何となく氣で感じとって、良いように解釈していただけなのかもしれませんけど…
「行く所が無いならその間、ここに居ても良いよ。動物たちのお世話が出来るなら。」って、オッちゃんが来たその日、トイレをきちんと覚えていたはずのワンちゃんがオッちゃんにオシッコをかけました。
それを見たスタッフAがオッちゃんに「歩く電柱くらいにしか思われてないのよ」って言いました。
誰にとっても、やっぱり、オッちゃんは人では無かったようです。
その後、いよいよその部屋を処分する事に決めたので、拾った枯木に「確かに拾ってきたのは私だけど、その後の責任なんか私には無いから、ここから先は自分でどうにかして下さい。」って話しをし始めた時に、フェレットのわさび君と出会いました。
わさび君は「私の子にします」と言って、お引き受けした子です。
エルちゃんと一緒に私が自宅で飼うつもりでお迎えしたのです。
でも、ちょっと色々ありました。
それまでも軽度ですが、バランスを崩す事はあったけど、わさび君をお引き受けした直後に入院を余儀なくされるほど私が体調を崩しました。
動物を救う…?救われてるのはいつだって人間の方だよって話し
わさび君は臆病で引っ込み思案な子でした。
全然、遊ばない子でした。
基本的には放し飼いのいたちのおうちで、散策をする事も無く、ご飯を食べたら、自分がここへ来るときに入っていたキャリーに戻ってこちらをジッと見ているだけの子でした。
大きなケージには、「ここがお家だよ」って入れてあげなければ入りませんでした。
ケージに入ってもハンモックで眠るだけで「出して」は一度もしませんでした。
どこか具合が悪いんじゃないかと心配になるほど大人しくて、何度も病院へ相談にも行きました。
遊びたい盛りでヤンチャなエルを筆頭に、「フェレット」を少しは知っているスタッフ達が口を揃えて「こんなフェレットもいるのね」って言いました。
「スタッフ達」とは言ったって、お散歩が必要なワンちゃんの一時預かりをやめた時、それまでのちゃんとした通いスタッフさん達とは解散したわけですから、
その時には「スタッフ」とは言えない、なんでだかよく分からない「用もないのにただやって来る人」と、拾ってきたその枯木だけです。
「いつもただ来てた人」が現在のスタッフAです。
枯木というのは当然、オッちゃんの事です。
入院中のこと
いたちのおうちの事は2人に任せていました。
私の子のえると、譲渡が決まっていたムギちゃんと、来たばかりのわさび君とネギマちゃん。
この4匹のお世話をお願いしていました。
お願いとは「フェレット達だけでのお留守番はさせないで!24時間誰かが必ず一人はそこに居てくれ!」だけです。
気分屋でいい加減なスタッフAに頼めるのはそれくらいの事しかありませんでしたから。
その子たちの「お世話」に関しては信用できる枯木みたいな人が居てくれたから、何も心配はしていませんでした。
「うん」か「ううん」、立ち上がったり何か動く度に小さく「痛たたっ」くらいしか言葉を発する事なく、「楽しそうに笑う」という事さえあんまり見かけなかった枯木が「ちゃんと働き始めたみたいよ」って話は、お見舞いに来てくれたスタッフAから聞きました。
退院して見たモノ
わさび君が閉じこもっていたキャリーが、綺麗に洗われてベランダに置いてありました。
「いつまでもこれがあるから閉じこもっちゃうんだ!もっと自由にノビノビ楽しく生きて良いんだってわさびに思って欲しくて」って、オッちゃんがそう判断して、やった事だそうです。
小さくボソボソしか言葉を発しなかった枯木が自分の意見を話せる「人」になっていました。
今から思えば、「生きて良いんだ」って言葉は自分自身に言った言葉だったんじゃないかと思います。
わさび君にじゃ無くて、枯木みたいな自分に
「枯木じゃダメだ!人なんだ!生きなくちゃ!」って自分を奮い立たせる言葉だったのかもしれないなって思うんです。
自分を枯木と思ってたかどうかは知りませんけど。
退院してからすぐにムギちゃんの正式譲渡、ネギマちゃんのあれこれ
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が、ありました。
そうやって、里子としてニョロリン達を幸せに送り出したら、スタッフAが顔を出す回数が減りました。
「またお世話が必要な子が来たら声かけて」って言っていました。
「お世話」と言えるような事は一切しないくせに、よく言うよって思いました。
まぁ、それは良いとして、人になった枯木も、その頃にはスーツを着て仕事に行く「普通のオッちゃん」になっていました。
わさび君はうちの子!
その間、わさび君の里親募集なんて一度もしていないのに、わさび君を「珍しい種類の里子」と勘違いしたのか「ホワイトファー・ブラックアイなら、もらってあげても良いですよ」みたいな、ふざけた問合せが何件かありました。
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その度にオッちゃんが怒りました。
「普通のオッちゃん」になったとはいえ、まだ普通の人に比べたら感情の種類が全然少ない元枯木が、その時だけは、短気でキレやすい私より怒っていました。
そんなふざけた問合せには「フェレットを何だと思ってんだ?わさび君はうちの子だ!馬鹿野郎!」って、返せば良いだけなので、
「まぁ、わさび君は私が自宅へ連れて行くから心配は要らない、そんな事より、オッちゃん、あんたは自分の身の振り先を早く探せ」って思っていました。
慌ただしく部屋の片付け(撤収作業)を始めた頃、1500gあったわさび君の体重が1300gを切るほど急に痩せてしまいました。
急にまたオドオドするようになりました。
低血糖じゃないかと思われるような症状が出たりして病院へも行きました。
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何個かしてもらった検査の結果はいつも「正常の範囲」でした。
誰が言い出したのかは忘れましたが「わさび君、引っ越しが嫌なんじゃないかな」って話になりました。
部屋の処分を先送りにしよう
「キミ(私)が自宅へ連れ帰った後、わさびがまた、初めてここへ来た時のようになるんじゃないかと思うと心配だ」ってオッちゃんが言いました。
エルは普段から、自宅と別宅を行ったり来たりするのに慣れています。
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小さい頃から、どこへでも連れて行っているエルを「お出掛けが好きな子」と表現するとしたら、わさび君は、どこにも行きたがらない「お出掛けが苦手な子」と言えるんじゃないかと思います。
何の気なしにでも、玄関先で抱っこをすると震えちゃったりしていました。
「せっかく、やっとここまで、ここに慣れて来てくれたのに、また一からやり直すのは精神的な負担にならないかな…」って言われました。
わさび君は、そこから引っ越すのが嫌というより、オッちゃんと離れたくなかったんだと思います。
わさび君の年齢的な事を考えても、それがストレスになるような事は極力したくありません。
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私が自宅へ帰る事と、その部屋の処分を分けて考えれば済むだけの話なので、
って決めました。
オドオドしていたわさび君が「ここがボクのお家なんだ」って安心して思える場所に早くなれば良いなって私たちの思い通り、今では「いたちのおうちの看板フェレット」として、おっとりノンビリ私たちを迎え入れてくれるようになりました。
わさび君は今でも人に慣れるまでは少し時間がかかりますが、対フェレットでは、どんな子が来ても「良い感じ」の距離を保てるお利口さんです。
エルはそんなワサビ君が最初から好きで好きでどうしようもない感じでした。
今でもベッタリです
エルが楽しそうで、わさび君もまんざらでもなさそうな、この様子を見ているのが私はとても好きです。
「わさびのお陰であんたも放り出されずに済んでラッキーだったわね。ホームレスにならずに済んだ事をわさびに感謝するのね」ってオッちゃんに言うスタッフAが、自分のクローゼット変わりにいた家を使っているのが私にはどうしても納得出来ませんけど…
まぁ、そういう流れがあって、「いたちのおうち」がオッちゃんとわさび君の家でもあるという「今」に至ります。
深い深い絆で結ばれている2人
ある時、プロのアニマルコミュニケーターさんである前田理子さんに声を掛けて頂いて、わさび君のセッションを初めてお願いしました。
申し込みから数日後、オッちゃんについて
そこも、多分(セッションで)出てくると思うのですが
その点、大丈夫ですか?
と連絡がありました。
理子さんは「人」は鑑定しません。
でも、わさび君の写真を印刷した時に、それを汲み取ってしまったそうです。
何となくしか知りませんが、オッちゃんは別に生まれた時からずっと枯木だったわけじゃなくて、何かがあって、枯木みたいにならざるを得なかった…心が引いちゃった風邪を思いっきりこじらせてしまっていたような状態でした。
一時期よりはだいぶ回復して見えますが、今でもまだ完治したわけじゃ無いようなので、その事を伝えようと思ったら、
って事でした。
「セッションの時に失礼があってはいけないので」って事で念のために確認して下さったのです。
失礼でも何でも無いです。
ここでは「枯木」だ「電柱」だって言ってたんですから。
それもこれも、今は「ちゃんと人」になったから言える事ですけど…
そのセッションの後の理子さんのブログで
メンタル面でどうしようもなく辛かった方と、自分はいらない存在と
生きる気力をなくしていた子との深い絆、
⇒キキのテーブル ブログ「Miagolareさんのミニセッション」
とありました。
これは間違いなく、わさび君とオッちゃんの事です。
同じ時にお願いしたエルちゃんのお話しはこちら
アニマルコミュニケーション(前田理子さん)×保護猫カフェMiagolare(ミャゴラーレ)フェレット「えるたんって呼んで良いよ♡」の巻
プロのアニマルコミュニケーターである「前田理子さん」が 「アニマルコミュニケーションをもっと身近に!」 「アニマルコミュ ...
オッちゃんが今、ちゃんと人でいられてるのは、わさび君のお陰だったんだ。
あの時、救われたのは人間の方だったんだってアニマルコミュニケーションで教えて頂いたお話しはまたいつか。
今日のわさび君
お陰様で、今回もお薬は順調に効いてくれているようです。
赤みは随分引いてきました。
腫れも少しずつ引いてきてくれているように見えます。
わさびの体が頑張ってる証拠!
わさびの体、頑張って!!
オッちゃんともう少し一緒にいてあげてね!
皆でこれからも楽しい事をいっぱいしようね!!
わさび君、頑張れ!頑張れ!!