口が腫れたフェレット

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フェレット 口腔内の腫瘍(がん)とは?歯根膿瘍とは?【わさびの療養記録】

2017年7月10日

ここのところ、ずっと

ニョロリン達のお口のトラブルについて、ちょっとムキになっています。

最近の更新が全部そうなので

お気付きの方もチラホラおられるようですが…

現在、うちのワサビ君は病気療養中であります。

今日のアイキャッチ画像が

病気発覚時のワサビ君です。

こんな風にポッコリ腫れるまで私たちは気付いてあげられませんでした。

私が、この前に会ったのはこの撮影会の日です。

フェレット
某所の噂話の真相と某所で話題のフェレット動画 「うちの子はすぐ分かる!」モデルデビューは近い?!の巻

いたちのおうちに、このようなメッセージが4回に渡って届きました。 その全文です。 フォロワーさんからきましたよ こいつら ...

この後すぐにひどい風邪を引き、ちょうど半月の間、

いたちのおうちに顔を出せなかったので、その間一度もワサビ君に会えませんでした。

これは、

「その間、毎日ずっと一緒にいたスタッフ達が見逃した(見てなかった)んじゃないか」という話ではありません。

「半月振りに見たから気付いた」というだけです。

病気は

「そうじゃないか」と疑って診ないと見逃す事がある。

これは、実際にはあってはいけない事ですが、病院でもよく言われる事です。

いたちのおうちのスタッフは全員ただの素人です。

ワサビ君をどんなに大切に思っていても、ただの老眼です。

ご飯の量も変わらず、ウンチもプリプリ、

毎日、元気に遊んでいるワサビ君。

毎日、少しずつの…

顔の下側で起きているその小さな変化に気付け無かったのは仕方無いんだと思います。

「ワサビ君の顔、腫れてない?」って気付いた時、

スタッフの一人は

「なんて事d…気付かなくてゴメン」って何度も何度もワサビ君に泣きながら謝っていました。

気付かなかったものを責めるつもりはありません。

私だって、それまで通り毎日、顔を合わせていたら気付かなかったかもしれないのですから…

そんな事より、早く何とかしてあげなくちゃ!

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「お口のトラブル」なんてヌルい事を言ってる場合じゃないかもしれない…

気付いてすぐに、そのまま急いで病院へ行きました。

「詳しい検査をしなければ分からないけど…」

の後に続く説明は、

結構、覚悟が必要でした。

前知識として少しは分かっていた事だけど、

自分の子に起きている事として受ける説明となったら

話しは別です。

…思ってた以上の衝撃でした。

こんな風に

フェレット下顎の腫れ

「下顎がポッコリ腫れている状態」

…考えられる病気はそんなに多くありません。

思い浮かんだのは2つ。

病院での説明も同じ2つでした。

そのうちの1つの説明として、以下は

「フェレットの医療情報」というタイトルで

「フェレットの臨床に関する最新情報の提供を目的とする」サイトからの引用です。

口腔内の腫瘍は予後不良

消化管に最も多くみられる腫瘍は悪性リンパ腫です。小腸に最も多く、次いで胃、肝臓、結腸、口腔などとなります。消化管のリンパ節は消化吸収に影響することも加わり、予後不良です。確定診断には消化管の生検が必要なため、実際に診断されていない例も多く、報告されているよりもはるかに発症例は多いものと思われます。
消化器の腫瘍は腫大硬結することが多いため、その結果として閉塞を生じます。また、消化管の原発性腫瘍は悪性度が強く、侵襲性も高いために局所では周囲への浸潤、リンパ節転移を生じやすい特徴があります。そのため触診、レントゲン検査、超音波診断などによって、診断は比較的容易です。転移が見られない場合には腫瘤の切除を行いますが、そのような場合でも予後は良くありません。それらの特徴を踏まえて、治療方針は検討されるべきかと思います。
口腔内の腫瘍を見ることもあります。平滑筋肉腫が最も多く報告されていますが、悪性度が高く、顎骨への浸潤を起こすことも多く、予後は不良とされます。ごく早期であれば外科的な切除を考慮することもできますが、放射線治療や化学療法が必要となります。その他にも口腔内の悪性腫瘍の報告がありますが、いずれも予後不良とされています。

⇒オンライン小説サイト フェレットの医療情報へようこそ!

要するに

口腔内にできる腫瘍は

悪性リンパ腫で予後不良である。

それは

リンパ節転移を生じやすい。転移が見られない場合には腫瘤の切除をするが、それでも予後は良くない。

悪性度が高く顎骨への浸潤を起こしやすくて、予後は不良。

ごく早期なら外科手術(切除)もできるけど放射線治療や化学療法が必要。

それ以外にも

口腔内の悪性腫瘍という症例もあるけど、やっぱり予後は不良。

という事が書いてあります。

予後不良とは

治療後の経過あるいはその見通し(予後)が良くないこと。病気やけがの性質(重大性)によって意味が異なる。

主に以下のような場合を表す。

  1. 後遺症が残る
  2. 治癒(回復)が望めない
  3. 進行(悪化)が抑えられない
  4. 再発する
  5. 重篤な副作用が起きる
  6. 延命が困難である
  7. 死亡する

参照:Wikipedia「予後不良」

担当の獣医さんからの説明

この腫れの原因が腫瘍だった場合

「手術で腫瘍を摘出するなら、下顎が半分くらい無くなることになります。」

「それでも、その後またすぐ全身のどこにでも転移や再発は否めない状況だと思います。」

上記の事とほぼ同じ説明でした。

7歳のワサビ君。

年齢的な事もあるし、

「腫瘍だったらどうするか」は、その場ですぐに決められるような事ではありませんでした。

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歯根部に炎症が波及すると歯根膿瘍になります。

「膿瘍」とは化膿して膿がたまることです。

ワサビ君のように下顎が腫れている場合は下の歯の根に膿瘍が出来ているという事になりますが、

これが上の歯の歯根の場合には目の下やホッペタが腫れます。

進行すると、

痛みでものを食べられなくなるだけでなく、

皮膚が裂けて排膿して(膿が出て)くる場合もあります。

治療方法

抗生剤の投与だけで綺麗に治ってしまう事もありますが、

状況によっては、

人工的に穴を開けたりして、綺麗に排膿させて洗浄してから抗生剤の投与という事もあります。

根本的な原因の治療も兼ねて、炎症を抑えるお薬の投与で

ある程度の腫れがひいたら抜歯をして排膿を促してあげるという治療が良いんじゃないかと

ワサビ君がもしこれなら、そうなるんじゃないかと先生が説明してくれました。

わさび君のこと

「カリカリご飯を自分でモリモリ食べています。ウンチもプリプリなんです。」

と言ったら、

「素晴らしい」と褒められました。

痛みは無いって事なのかな…って少し安心しました。

下顎が腫れているフェレット

レントゲン検査で歯茎に何らかの炎症が起きているのが見られました。

「少しでも腫れがひかないことには何も出来ない」だったか、、

「少しでも腫れがひいてから考えましょう」という事だったか、、

相当、動揺していたらしく、

そのやりとりの詳細は思い出せないのですが、

「腫れがひいたら膿瘍、ひかなかったら腫瘍」

として、

一回の注射で2週間効果があるとされる持続型抗生剤のコンベニアという薬の投与をしてもらいました。

一週間後…

一週間後に少しでも腫れが

ひいていれば、その原因を詳しく調べて治療してもらえば良い。

ひいていなかったら…は、この1週間で考えよう。

どうしてあげたらワサビ君が幸せと思ってくれるか。

どうしたら、ワサビ君と少しでも長くいられるか。

スタッフ達と皆でそれぞれ1週間、

出来る事、してあげられる事、してあげたい事を考えよう。

これは、

フェレット下顎の症状

病院に行く前のワサビ君

薬…効いてくれますように

それを祈ろう…

お願いします…

薬、

効いて下さい。

追記:再発しました

お陰様で、この時の「炎症」は、治まってくれました。

その経過などはこれより後の更新記事にある通りです。

が、その後、思っていたより早く、想像していたよりずっとよくない状態で同じ症状が出ました。

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