花いたち祭放牧サークル内

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フェレットの病気

フェレット グリーンウイルスは通称!原因はコロナウイルス【伝染性カタル性腸炎】巷の誤情報をぶった切る!

2017年6月8日

ごく限られた一部の方々からご好評頂いております、

いたちのおうちがぶった切るシリーズ(そんなシリーズ作った覚えはありません)

これまでにもチョイチョイ書いてはきている事ですが

巷では結構知られた「フェレットの事(飼育方法)を教えます」系サイトのいくつか…

本当にもう、そろそろどうにかした方が良いんじゃないかって思います。

何も動物病院やその専門サイトじゃなくたって、

一般の方々の個人的なフェレットちゃんのブログやサイト…その中には

ご自身が経験した事をご自身の言葉できちんと綴っておられる方がたくさんいらっしゃいます。

そこには

我が子への愛や他のニョロリンの役に立てばという優しい気持ちがいっぱい詰まった、

「本当の情報」がきちんと記されています。

そういう温かい真実の情報や獣医師先生のブログや本当の専門サイトを押しのけて

どこかでちょろっと聞きかじった話しに勝手な持論や浅い知識を書き並べただけの専門のそれら、

適当な情報、時には間違っているそれを堂々といつまでも載せている

完全に小遣い稼ぎでアフィリエイト目的のサイトが

何かを検索する度に必ず引っかかってくるのが、心の底から気持ち悪くて鬱陶しいです。

別に良いんですよ、

有名な動物病院のホームページからシレっと丸々パクってきた引用文を、さも自分の知識です面してただ載せているだけでも

…それだけなら。

それだけなら、人として倫理的にどうとか色々考えると、まあただの泥棒なので問題ではありますが

情報としては、間違っているわけでは無いのでね、百万歩ほど譲って

「引用元くらい記載しましょうね、このクソムシが」で済むんでしょうけど、

そういうサイトって大概、

肝心な事が抜けていたり、

チョコチョコ間違っているんです。

確かにフェレットの事は好きなのかもしれません。

ちょっとだけは知っているのかもしれません。

だけど、それだけなんだなって思います。

サイト運営の目的は別にあるってバレバレです。

フェレット愛があろうが無かろうが、そういう人たちにとってそれは

お金なんでしょうからそれで全然良いとは思うんですけど…

動物たちの事を書くのなら、せめて、

生体や病気に関する事は間違っちゃダメ!!

それが命にかかわるような間違いじゃないにしても、知ったかぶっこいて適当な事を書かないで欲しいんです。

「だって、あのサイトに書いてあったもん」って堂々とその適当な事を

「情報」として信じている人が少なからずいるって事実が末恐ろしくてたまりません。

そういうサイトの内容がきちんと調べもせずに書かれてるだけだって事は冷静に他と見比べてみたらすぐに分かる事です。

ちょっと調べたら、どれが知ったか乙サイトかって事は本当にすぐ分かります。

そういうサイト運営者の方はさ、パソコン画面の向こう側にあるのは

命なんだってちょっと考えて欲しいんです。

その命に対する責任を少しで良いから持って欲しいな。

なんて…

それなりに少しだけでもそういう資格を持つ身な私としては、これからもこうして堂々と

勝手に上から目線で言っていこうと思っています。

※本当はただの心配性でオロオロし過ぎな飼い主だという事はここでだけの秘密です。

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伝染性カタル性腸炎とは?

「ECE(動物間粘膜性腸炎)」

「グリーンウィルス」などとも呼ばれる消化器の病気です。

フェレット(ヨーロッパケナガイタチ)の伝染病として1990年代にアメリカで流行しました。

日本では比較的、最近(2000年以降)になって認知(流行の可能性を指摘)され始めた病気です。

この

「グリーンウィルス」という呼び方は、この病気にかかると

「多くの個体が緑色の便をする」ことが由来です。

が、必ずしも緑色の便をするというわけでは無い(ただの下痢の場合もあります)し

他の病気でも緑色の便をすることがあります。

グリーンウィルスというのは呼び名であって、その

原因はコロナウイルスです。

感染すると腸粘膜に炎症を起こし、水分や栄養の吸収を困難にします。

発症中のフェレットとの接触では感染率は100%に近い数値だとも言われていますが、

健康体のフェレットの発症率はとても低くく、また発症したとしてもきちんと治療処方すればその死亡率は5%未満だとされているので、

きちんとした知識で冷静に対処をすれば何も恐れるような事はありません。

ECEについては

Epizootic Catarrhal Enteritis:ECE研究論文(日本語訳)

など、きちんとした情報元でその詳細をお確かめ頂きたいと思います。

感染経路や症状は?

免疫力が強いニョロリンは感染しなかったり、感染したとしても症状が出ないことが多いと言われています。

これは、感染していても生涯において無症状で発症しないフェレットが多いという事と、

特に若いフェレットに関しては、感染しても軽度の下痢をする程度の発症で

これと言った症状が見られないまま10日ほどで回復したりする事が多いからです。

ただし、

その子は無症状に見えても発症中の子が持つウィルスには感染力があります。

体液

クシャミや咳の飛沫

感染フェレットに直接触れる事

共有するハンモックやオモチャ

人の衣類

などが媒介する事もあるので、年齢差のあるニョロリン同士の接触時には気を付けてあげなければいけません。

この病気がまだ

「ファームでの感染が多い」とされていた頃の子達の症例では

「生後3か月程度で症状が出ることが多い」と言われていました。

これは、ちょうどショップからお迎え出来るくらいの月齢です。

某かの症状が出ている(発症中な)のに

「お迎えした(新しい環境になった)ばかりだから、ちょっと様子をみましょうね」とか簡単に片付けてしまわないでって思います。

本当にそれで良いのかな?って、

ちゃんと考えてあげて欲しい大事な事だったりする時があるのです。

また、どんな病気でもそうですが、

ストレスがあると回復までに時間がかかります。

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ベビフェレ時期に感染していたとしてもそのほとんどが自己の免疫力で回復を見せたのち

一生ではないにしても、それなりに免疫が付く事などから

「たかがグリーンウィルス」などと言う人もいるようですが、

高齢ニョロは重症になりやすいので、感染しないようにくれぐれも気を付けてあげて下さい。

同じ理由になりますが、

リンパ腫インスリノーマ副腎疾患腎疾患などとの併発には特に注意が必要です。

緑のウンチが出るだけじゃない!

上記のように、必ずしも、

「緑のウンチがでたからグリーンウィルス」では無いし

「ウンチが緑じゃないからグリーンウィルスじゃない」でもありません。

初期の段階では

ベタベタして悪臭のする緑色のウンチが出る

ことが確かに多いです。

ベビニョロは特に無症状の事も多いです。でも、だからって

それを見逃したり軽く考えてはいけません。

緑色のウンチが出なくても、

食欲がない

寝てばかりいる

下痢

血便

粘膜便

嘔吐

などの症状が見られたりします。

慢性化すると

消化不良の粒々ウンチ

がよく見られるようになったりもします。

重篤化して

脳神経障害(まっすぐ歩けない、くるくる回ってしまう)

の症例もありますし、

後遺症が残ってしまった

というお話しを聞いたこともあります。

どこぞのサイトに書いてあったからって、

緑のウンチばっかりに気を付けて

「ウンチが緑じゃないから大丈夫」だなんて思っているうちに病気や老齢の先住ちゃんに感染させてしまったり、

手遅れになってしまったなんて事がないように

くれぐれも気を付けてあげていて欲しいと思います。

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治療や予防方法は?

「免疫力が低下している生体が発症しやすい」事から考えても

免疫力を落とさない事が肝心で、何よりもシニアや病気の子は特に

「感染させない事」が一番の予防です。

「腸内細菌と同じでもともと常在しているくらいに考えておけばいい」という文献もあるくらいなので、

当然、予防するためのワクチンなどはありません。

某かの症状が出ていて、ウイルス検査によって感染が分かったニョロリンは

二次感染を防ぐために抗生物質を投与したり、腸粘膜を保護するお薬や抗ウィルス剤を投与したりもします。

が、

若いニョロリン達なら、補液や栄養補給などの支持療法だけでよくなる事が多いです。

治療方針などは病院によって、またはその子によって全然変わってきます。

検査についての追記(2017.6.11)

組織病理検査+免疫組織化学検査(免疫染色)までの

「コロナウイルスの検査」というのは通常の検診ではあまりされない事も多いです。

ノーバウンダリーズ動物病院のフライヤーをお借りしました。

⇒コロナセット

これは特殊な検査であるという事を示しています。

このように、これらの事実は

それが特殊な検査であるという事はもちろんですが、

それを常に率先して実施しなければいけないという事では無いその状況を考えた時、

ウイルスとしてそこまで重要視はされてはいないという推測で良いんじゃないかと思います。

すなわち、無症状で無自覚の場合も多いという事。

たまたまそれが発覚した時、慌てる必要は無いという事です。

冷静に病状をしっかり見極めて見守り、担当の獣医さんとよく相談して

落ち着いて、その全てを決めてあげて欲しいと思います。

今日のアイキャッチ画像

花いたち祭の放牧スペースをそのサークル内から撮った写真です。

「私が撮ってあげますよ」とか格好つけて言ったのに

皆のお尻しか写ってないっていうね…

私、ウンチのお片付けに何度かサークル内に入ったんですけど…

撮影技術の無さにビックリです。

スミマセン。

お写真のご提供を頂きました、めいちゃんさん

こちら(フェレット専科)にてspecial thanksです。

その私が見た限り

花いたち祭のその場では

こうして

花いたち放牧スペースのトイレ

みんな

良いウンチをして見せてくれていました。

でも、何があるか分からないですからね。

くれぐれも気を付けてあげていて下さいね。

ウンチについては、こちらの記事など参考にして頂けたらと思います。

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