アンゴラフェレットの福寿丸くん

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フェレットの病気

フェレットのアリューシャン病とは?パルボウイルスの感染が原因だけど、犬パルボとは無関係です!

2017年6月2日

フェレットにジステンパーワクチンを打つなんて愚かな飼い主でから無駄死にするフェレットが絶えない。それでブログ書いて恥ずかしいくないのかね。

(原文まま一部抜粋)

と、大変に立腹されているメールがいたちのおうちに届きました。

その理由に

  • ジステンパーは人が犬に噛まれて狂犬病になる確率より低い
  • その混合ワクチンでパルボウイルスに感染するのが一番怖いんだ

というような事が書かれていましたが、内容は添付されていた、こちらのスクリーンショットとほぼ同じ内容でしたのでメール本文の掲載は省略します。

問い合わせのスクショ

※インスタグラムか何かの投稿画面かとは思いますが、メールの差出人様がこちらの投稿者様ご本人では無い可能性があります(二回目からの返信メールが返ってきてしまい、もうやり取りができず確認が出来ません)ので、アカウント名は伏せさせて頂きます。

こちらの記事をお読み頂いたうえでの事だと記述がありましたが…

マッサージを見守るフェレット
フェレットの予防接種【犬ジステンパー】混合ワクチンって?効果や副作用(アナフィラキシー)

俗にいう「ジス」 これは「犬ジステンパーウイルス」の感染によって起こる病気ですが、イヌ科、イタチ科、アライグマ科、ネコ科など、ほとんどの食肉目の動物に感染する病気です。 2014年末から2015年初頭 ...

続きを見る

私の書き方が悪く、記事の内容が分かりづらかったのかもしれません。

はたまた、私の理解力の無さが原因なのかもしれないなとも思うのですが…

この一件、もう一度きちんと記事をお読み頂けますでしょうか?

ワクチンの事、それについての私の考え方などは記事にある通りですので、もう一度お読み頂いたうえで、また改めて何をもって、どこをどのように「余計な事て無駄に早死にさせるだけ」(原文ママ)とおっしゃっているのか、もう少し簡潔にお話し頂けたらと思います。

メールへの返信は以上とさせて頂きます。

上記のこれがあるからなのか、今日のお話しは非常に長いです。

当サイト内に散らばっているアリューシャン病についてのお話しも全部拾って、1つの記事にまとめました。

「簡潔に」アリューシャン病の情報だけをお求めでしたら、

まとめ
フェレット アリューシャン病の症状や検査「その疑い」が多い理由と犬パルボとの関連性について
フェレット アリューシャン病の症状や検査「その疑い」が多い理由と犬パルボとの関連性について

フェレットに何らかの「感染症の疑い」がある場合、真っ先に名前があがる疾病の1つに「アリューシャン病」があります。 ですが、「うつる病気」である事にくわえ「治らない」という事で、必要以上に怖がって、「避

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フェレットのアリューシャン病とは?

もともとはフェレットと同じイタチ属のミンクの病気で、この病気が最初に見つかったミンクの品種がアリューシャン系だった事から、この病名が付けられました。

どこかのフェレット飼育サイトにアリューシャンウイルスという表記を見かけたことがありますが、そんなウイルスはありません。

書くのならアリューシャンウイルスと表記しなければ、テストでは0点の重大な間違いです。

これは、上記のスクショ、メールの本文にもありました通り「パルボウイルス」の感染によって起こるウイルス性の病気で、アリューシャン系のミンクやフェレットには致命的な病とされています。

一般的に、パルボウイルスというのは子犬の重篤な感染症として知られていますが、同じパルボウイルス科でもミンクやフェレットのパルボウイルスとは種類が異なる物なので犬とフェレットの間で感染する事はありません。

なので、犬の混合ワクチン(上記リンク「ジステンパーのワクチン」記事内にその詳細は記してあります)に含まれているそれでフェレットがそのパルボウイルスに感染する事も、それによってアリューシャン病を発症するなどという事も獣医学的にはありえない事なので、心配ないかと思われます。

猫のパルボウイルス感染症もまた別のパルボウイルスであり、実はヒトパルボウイルスもまた別のものです。

そして、それらは全て別の動物のパルボウイルスへの感受性はお互いにありません。

アリューシャン病を引き起こす種のパルボウイルスはフェレットの肝臓や腎臓、脊椎、消化管などに感染します。

感染すると、体内ではウイルスを排除するために抗体が作られますが、ウイルスを排除することができず、抗体や抗原が結合した免疫複合体というものが作られます。

この免疫複合体が体内で炎症を起こしたり、組織を傷付けることで様々な症状が起こります。

主な症状と特徴

あまりはっきりとした症状がでないこと

感染した状態が長く続くこと

が特徴とされていて、その経過は慢性的なものとなります。

具体的には

  • 食欲がない
  • 下痢や嘔吐

これらは

  • 何かしらの治療を施すと一時的に回復して見えたりする

のもその特徴の1つで、治療をやめるとまた同じ症状がでたりします。

  • 寝てばかりいる
  • 体重が落ちる
  • 運動失調

から次第に、

  • 四肢の麻痺
  • 粘膜が白くなる

などの

  • 貧血状態が見られ

たり

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  • 血便がでる

こともあります。

  • 肝腫(肝臓の腫大)
  • 脾腫(脾臓の腫大)

を引き起こすこともあります。

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…とても歯切れの悪い文言が続きますが、それはこの病気のせいです。

治療方法

完治のための治療薬がまだ無いのです。

2014年の資料には「治療法は研究途上」とあり、ステロイドやメラトニンによる治療も「有効な治療方法とは言えない」となっています。

二次感染を防ぐためにも抗生剤投与は必須です。

発症した個体は体力低下を防ぐために強制給餌や点滴投与、インターフェロンで進行を遅らせるなどしつつ、その時のその症状に合わせた対処療法で症状を緩和させます。

だから、獣医さんとよく話し合って、一番いい治療方法をニョロリンのために選んであげて欲しいと思います。

予防するには

2017年現在、ワクチンもまだ存在しません。

治療法もなく予防薬もないのに、定期検診で抗体検査を行う病院があります。

それは二次感染を防ぐためのものであったりもします。

上記のように、症状ではなかなか気付くまでに時間がかかる…

というより、検査をしないと分からない事の方が多いので、多くのフェレットが集まる場所へニョロリンとお出かけする機会の多い飼い主様は何かあったその時、移さないための責任として一度は必ずこちらの検査をされておいた方が良いんじゃないかなって思います。

検査の必要性

感染しているフェレットは「無症状」である場合が多く、この病気だと判断できる特徴的な症状は特にないので、分からないまま長期間をそのまま過ごしてしまうのだそうです。

お迎えした時にはすでに(ファームやショップまたはその途中で)感染していたんじゃないかと思われるフェレットのお話しも聞いた事が無いわけではありませんので、そういう機会は持たないという飼い主様も一度は検査をされた方が良いのかもしれません。

検査では血液中のγ(ガンマ)グロブリン値の上昇や抗体価検査で判断するのですが、何回か検査を繰り返さなければ、その判断が出来ない場合もあります。

アリューシャン抗体血清検査についてはこちらの記事にも少し、動物病院の先生から伺ったお話しを記載しています。

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くれぐれも結論を急いだりしないで下さい。

早まるように絶望したりは絶対にしないで下さいね。

感染経路

感染しているフェレットの排泄物、唾液のほか、飼育グッズや「人」を介しても感染します。

感染力は弱いなどと書いてあるサイトが稀にありますが、パルボウイルスは強力です。

乾燥して粉末状になった便からでも感染する事が知られています。

感染しているフェレットに近づけないのはもちろんですが、それが分からない事も多いですから、ニョロリンに触る前と後には必ず手を洗い、飼い主さまがウイルスを運ばないように徹底して下さい。

感染させないために

特に多頭飼育をされている方へ向けての注意事項になりますが、感染しているフェレットがいる場合は徹底した注意が必要です。

普通の石鹸やアルコールではパルボウイルスは死滅しません。

塩素などの強力な消毒薬で徹底的な消毒を心がけ、他の子達への感染を防いであげて下さい。

日本は現在もう狂犬病清浄地域です

狂犬病のお話がありましたので狂犬病について、WHO(世界保険機関)によると

狂犬病発症地図

狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国々を除いて、全世界に分布します。つまり、海外ではほとんどの国で感染する可能性のある病気です。

とされています。

これはすなわち、「日本では感染の可能性がない」という事です。

詳細はこちら

厚生労働省:狂犬病に関するQ&Aについてで直接ご確認下さい。

「アリューシャン病の疑い」が多い理由

アリューシャン病というのは、現在ではまだ治らない病気とされています。

ですが、こちら広島県獣医師学会のデータ:高蛋白血症を示しアリューシャン病が疑われたフェレットの12症例でもあるように

 今回すべての症例をアリューシャン病と診断できたわ けではなく,今後さらに様々な角度から抗原の検出や他 疾患との鑑別も含めて検討が必要と思われた.何らかの 臨床症状を示しTPの上昇,あるいはγグロブリンの上昇 が確認された12症例全てが最終的に致死的な経過を辿っ ており,初期に食欲不振や発咳などの単一の症状を示し ている症例であっても高蛋白血症が伴った場合,経過と 予後には十分注意が必要であると思われた.

「アリューシャン病の疑い」だけなら実は結構よくあるのです。

某かの症状が出ているのに原因が分からないという時には「先ずアリューシャンを疑え」みたいな感じです(この表現は語弊があるかとも思いますが)

例えば、

1.後ろ足に力が入っていないような時がある

子を検査して、触診で

2.脾臓が腫れてる事が分かった

ので、エコーを撮ったら、このように

フェレット アリューシャン病の疑いの肝臓

肝臓がザラザラして見えました。こんな風に

3.肝臓に某の症状が出ている※黒い空洞は嚢胞(のうほう)じゃないかとの診断ですが、それはまた別のお話しです。

一回目の血液検査の結果で

4.なんとなく疑わしい数値が出ている

こんな感じの流れだけでも、いわゆる「アリューシャン病の疑い」となる事が多いのです。

解説

  1. アリューシャン病による四肢の麻痺かもしれないし、低血糖など他の疾患の可能性もあります。もしかしたら、一時的なそれの場合だってあります。
  2. 上載した通り、脾臓が腫れる原因は実にたくさんあります。この子達は「加齢による症状」にもそれがあります。
  3. 肝臓がこのような状態になるのは何もアリューシャン病(パルボウイルス)によるものだけではありません
  4. この数値がこうだからこの病気です!と一回の検査でその答えが出せるような血液検査はありません

某か疑わしい症状が見られた時には「アリューシャン病を疑え」とされているのですから(表現に語弊あり)それを、「アリューシャン病の検査でそれが疑われた」と同等に考えてはいけないのです。

「アリューシャン病」は「アリューシャン病じゃないかと疑ってする検査」でしか分からないのです。

だから、そう言われたからと言って、「アリューシャン病かもしれない」と不安になるにはまだ早いです。

そこで悲しんだりは、まだしないで下さい。大丈夫!落ち着いて!!

おしまいに

実は、今日のアイキャッチ画像の福寿丸くんもアリューシャン病を疑われた経験があります。

天使のような男の子です。

ですが、天使になった理由はまた別のものです。

そして、ハーブボールでウットリ♡ホワワン中のこちらの女の子も、「アリューシャン病の疑いがある」と一度、診断されました。

この通り

全然元気です

ハーブボール施術を受けるフェレット

疑いも晴れています

ハーブボールには免疫力を上げる作用もあるからね。

これからもずっと元気でいられるもんね♪

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だから、病気を必要以上に怖がらないで下さい。

「疑い」で絶望したり、命を諦めるような思考は持たないであげて下さい。

どんな時でも最期まであなたと大事なニョロリンが皆みんなが、楽しく幸せに健やかなニョロニョロ生活を送れますように☆彡

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