フェレット マウンティング

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いたち(フェレット)

フェレットが首の後ろを噛む・上に乗る【マウンティング】去勢手術の失敗で発情?ホルモン異常の病気?ポジション決めの大事な儀式…だと?

2017年5月16日

フェレットの発情期について教えて下さい。

生後一年弱のパスバレー♂を飼っています。

先日、生後4ヶ月の同じパスバレー♀をお迎えしたのですが、見るといつも馬乗りになっています。先日は1時間位馬乗りになっていました。

発情したら多少凶暴になったり臭いがキツくなるそうですが、今のところそれはありません。

去勢手術をしてない(もしくは失敗した)は考えられますでしょうか?
それともこのくらいの発情は実はよくあるのことなのでしょうか?

という、お問合せが届きました。

A. 発情のことなどフェレットの体に関する重要なことは、ここ、いたちのおうち含めその他のただのブログ(素人が運営しているサイト)などでその情報を得ようとしないであげて下さい。お問合せにあるこの内容は全て、一度、病院で診察してもらって先生に相談すればすぐに解決する事ですよ。

パスバレーフェレットという事ですので、手術未実施という事は、ほぼ100%あり得ませんが、取り残しなどは考えられない事ではありません。

もしそうであれば、一歳弱なら、そろそろ発情も考えられる月齢ですので、フェレットに強い獣医さんに至急、相談してあげて下さい。

と、その前に、こちらの記事なども参考にして頂けたらと思います。

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上記は「先住ちゃん目線」で書かれている内容ではありますが、新入りちゃんのためにも

大至急、ケージを分けてあげて下さい。

以上です。

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フェレットのマウント行為(その多くの)理由

♂が♀に乗ったら

「発情行為」

オス同士、新入りお迎え時なら

「ポジション決め」、「儀式」などとして重要視されていたりします。

フェレットの飼育指導を謳う多くのサイトや本でそう見てきました。

動物行動学の授業などでも、「多くの動物に見られる行動」として、私も確かにそう習いました。

フェレットの交尾

動画でしか見たことはありませんが、オスがメスの首の後ろにガブリと噛みついたまま押さえつけて行います。

これは、自分の力を誇示するかのごとく最低ダメバカ男が彼女に振るう乱暴行為のそれというわけでも、変わった性癖などというわけでもありません。

何度もその機会があるわけではない、時間をかけてその行為にふけっているわけにはいかない、天敵に襲われやすい小動物であるがゆえの行動です。

「女の子にはすぐに妊娠できる状態の体になってもらわないといけない」から、「排卵を促すために強く噛みついて刺激を与え続けている」のです。

その状態を見ていないので、あまり勝手な事は言えませんが、だから、「馬乗りになっているだけ」では、必ずしも発情していると決めつける必要はないんじゃないかと思います。

手術ミス(取り残し)で発情

でも、いわゆる「取り残し」のお話しはわりと多く聞きます。

経験者ニョロリストによると「取り残しの体臭、脂、チ〇コもっこり、ヤバいよ」との事でした。

症状や状態

それだけを取り残すという事では無く、臭腺も残っているからなのでしょうか、その場合オスからは「腐った玉ねぎのようなニオイがする」と、とあるサイトに書いてありました。

そこには「肛門の左右を押してみるとニキビのような感触である」とも書かれていました。

私はその物自体を触った事はもちろん見た事も無いので、それ自体についてはその表現が正しいのか間違っているのかは分かりませんが、「お〇ん〇んをニキビ(お腹に出来た吹き出物)と間違えていた」という話しなら何度か聞いた事があります。

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いずれにしても、速やかに病院で相談してあげて下さい。

以下の記事には、取り残しでは無く、「発情中のタマタマ写真」を添付しております。

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疑似行為(本能的な遊び)

「去勢したのに発情行動が見られる」というのは、犬や猫を飼っている方たちの間ではよく知られていることで、これといって別に珍しい現象ではありません。

特に、一度、発情期を経験した子は、その後に手術をしても、数年間はその季節になると同じような行動を繰り返したり、手術をしていない異性のフェロモンに触発されて、またぶり返してその行動をとったりするのです。

もちろん、全部がその全てではありませんが、その行動は時に犬や猫の場合、「問題行動」(鳴き声やスプレー(マーキング)等)とされる事があるため、「だから、避妊去勢手術は早い方が良い」と言われているのです。

解釈の仕方

上記のこの行動は犬の行動学では「性的な遊び(本能)」として解釈される行動です。

体と体を接触させるこの行動が、群れをなす犬たちの、本能的な祉会行動として取り入れられ利用されているのだと考えられているのです。

犬の社会行動学(他の例)

だから、その手術が完全に済んでいる子達に、そのような行動が見られても、それは決して特異な話しではありません。

そしてこれは、去勢した時期や生体の種類に関係したその行動ではないと私は勝手に思っています。

例えば、それは愛情表現の1つなんじゃないかなって、その子と誰かや何かで作られた関係の中でそういう社会性みたいなものが形作られて、その中で出てきたその行動なんじゃないかなって思うんです。

フェレットの習性

フェレットって大きな宝物を運ぶ時、抱きかかえるようにしませんか?

あなたの腕や足にしがみついたりしませんか?

私はこれを、この子達の

「大事なもの(宝物)」

「大好きアピール」と考えています。

お母さんごっこ・ハンターごっこ

特にメスに顕著にみられるとされる行動

女の子の場合は

「お母さん」ごっこ

男の子の場合は

「ハンター」ごっこ

とかって言いますよね。

野生の時の記憶、本能的な行動とされていますが、ヌイグルミやオモチャなどを隠し場所を変えて運んだりする、あの可愛い行動です。

うちのおしゃまで可愛いフェレっ娘エルちゃんは女の子なので、毎日せっせと自分の宝物をあっちからこっち、こっちからあっちに運んで、お母さんごっこをしています。

これは、ニョロ友からもらったお気に入りのヒヨコちゃん。

いつも足を咥えるか、大事そうに抱えてバックしながら運んでいます。

そこへお気に入りのフードまでもが運び込まれていたという、とても可愛らしい一場面です

フェレットのお気に入りオモチャとフード

とっても可愛らしい光景だけれど、フードはすぐにゴミ箱行きです。

ゴメンね、えるちゃん

「ひよこちゃんでお母さんごっこ」のお話し

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今朝も、うちの可愛いフェレッ娘。エルちゃんは 一生懸命「宝物置き場」に宝物を運んでいます。 先日からこちらへ運び込まれる宝物が増えました。 ちょっと見えちゃってますけど… 全部、運び終わったところです ...

そんなエルちゃんは、ワサビ君がまだうちへ来たばかりの頃、自分よりも大きなワサビ君の首を咥えて運ぼうとしているように見えました。

単なる「力比べ」か「喧嘩」か…?

エルちゃんのその行動は、フェレットの飼育方法を教えてくれるサイトなどによると

「それは新参者への儀式」

「自分たちでポジションを決める重要な行為」

だそうでしたが、実は私…心の奥底で

本来、群れで生きる習性がないフェレットにそんなもんねーよ
アタチはなこ
アタチはなこ

って密かにずっと思ってたりする、ペット関係の資格をいくつか持つ、ちょっとそれっぽい知識が少しだけある人間です。

そんなポジション決めを自分達で出来る生き物だったら、そもそも、ケージを分ける必要なんてどこにも無いって話しですからね、これ。

ポジション決めとは猿や犬や狼のように「群れ」で生きる動物たちには必要でとても重要な事です。

ポジションが決まったら「ボス」の政権交代まで、それで何度もグダグダ揉めるようなことはありません。

ボスの座から退いた老犬(猿や狼)や、そもそもその派閥争いに入れない弱者は、ポジションを決める喧嘩のようなその儀式の対象にはなりません。

揉めることもなく、その対象にもならないのだから「シニアと若者は力や体力に差があるので分けて飼いましょう」なんて必要は無いのです。

その辺が矛盾してる「フェレットの飼育指導サイト」が普通にのさばってるから驚いちゃうけど、まあ良いや。

フェレットに関しては儀式だとかポジション決めとか、そんな仰々しい話じゃなくて、単なる「力比べ」「喧嘩」「じゃれてるだけ」「気に入らない」などなど…

だけど、力や体格、年齢に差がある場合は、片方が大きなケガをする事があります。

だから、「ケージを分けて飼育しなければいけません」

これが正解だと私は思っています。

「そんなつもり無かった」とかなんとか言っても、本当にケガしますからね。

気を付けてあげなければいけないのですよ。

もっと詳しく

※人間のペットとして生きているワンちゃんは

本能的なそれはあっても、そういう行動を制限される飼育下、または訓練された状態にあるのが普通です。

だけど、「何が起きるか分からない」し、いつその本能がむき出しになるかも分かりません。だから「ペットとして一緒に暮らす」以上、きちんと「年齢や体格差による飼育分けは必要」です。

愛情表現(スキンシップ)

話しを戻しますが、エルちゃんは最初、ワサビ君が大好きすぎて「宝物置き場に持って行きたいんじゃないか」って思っていました。

そうじゃなければ「こっちにもっと面白いところがあるんだよ」って連れて行ってあげようとしているようにも見えました。

もちろん運べるわけは無いし、当時はもっと体格に差があったので、その時から「おんぶみたい」になっていました。

今では「宝物置き場に運びたい」という風には見えません。

「咥える」が無くなりました。

ワサビ君が大好きだから、「ただただ、くっついていたいんじゃないか」って、愛情表現、スキンシップなんじゃないかって思うようになりました。

こちら

乗っています

フェレット マウンティング

マウンティングというより…
フェレット マウンティング

とにかく、いっつも背中に抱きついているのです。

見て下さい、もう、こんな…
フェレット マウンティング

抱きついているはずが、完全に乗っかる形で「おんぶ」された状態になってしまいます。

「おんぶみたい」ではなく「完全におんぶ」なのです。

ワサビ君は慣れたもので…
フェレット マウンティング

そのまま普通に歩きます。

これはいつもの光景です。

仲良しというか何というか…

とても可愛いのです。

ちなみに、ワサビ君がマウントをとる(上に乗る)事はありません。

いつもエルを乗せてあげているだけです。

エルちゃんは女の子、ワサビ君は男の子。

交尾でも力比べでも無いのです。

病気やストレスでイライラしてる?

副腎過形成(良性腫瘍や悪性腫瘍ではなく単なる肥大)で、
3歳弱からリュープリンを開始しました。
また、血がドロドロの多血症でイライラしていることが
たまにあり

治療を開始してからマウント行為は無くなりました。

こちらは

「マウント行為と直接関係あるかは分かりませんが」として、「うちの子の話し」としてその体験談をお話しされていました。

「獣医さんに見てもらったところ、去勢手術の失敗ではありませんでした。

ハッキリとした原因や仕組みは分からないとして、もしかしたら副腎が関係あるかもしれないと言われ」

その一年半後に、このお話しにつながるという経緯だそうです。

これは可能性として考えておいた方が良い事なのかもしれないお話しですので、少しでもその疑いがある時は、やはり早めに受診されるべきだと思います。

ストレスが原因なら早めにその対処をしてあげなければいけません。

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まとめ

新入りへの儀式でも何でも良いのですが「フェレットがフェレットの上に乗る行為」を上記のような「マウント行為」として、その一択で「大事な」それだと決めつけるのは些か(いささか)どうなのかなっては思います。

多頭飼育のニョロ友に「ボスは誰か?」と聞いてみたらば「長男」だと言いました。

それはその子が「一番、お兄ちゃんだから」だそうです。

また、別の多頭飼育ニョロ友は、アニマルコミュニケーションで、その子達が自分たちで決めた関係性から「この子がボスみたいな役割」だと昔に言っていました。

マウント行為うんぬんは全く関係ありません。

マウント行為は、私が思うに、そういう意味では、ちっとも重要な行為なんかではありません。

ただですね、手術ミスの可能性や副腎の病気の疑いがあってのその行為なら、一刻もはやく病院へ連れていってあげなければいけません。

「それに気づかせてくれた」というのなら、それはとても大事な儀式っていうか行為です。

複数ニョロを会わせた時、「仲良くなれるかなれないか」を見定めるのにも、ある程度の目安にはなると思います。

ですが、いっくらそんな儀式を繰り返させたところで「仲良くなれないフェレット同士」っていう関係は普通にありますからね。

どちらかが大ケガをする前に引き離してあげた方が良いと思います。

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お問合せにある、先住ちゃんは「ただ遊んでる」だけのつもりかもしれません。

何かしら治療が必要な状態にあるのかもしれません。

それについては何とも言えないのですが…

どんな理由があるにせよ、生後4か月でお迎えしたばかりのチビチビニョロリンが、いつも大きい男の子に馬乗りになられていたり、一時間もマウンティングされている事が「正しい飼育方法かどうか」

こんな素人ブログに問い合わせる前に、ちょっと考えてあげて欲しいなって思います。

正しい知識でみんな健康に

楽しいニョロニョロ生活を送れますように…

-いたち(フェレット)
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