人間の子供同士の喧嘩…これには子供のいない私は無責任なことしか言えません。
犬同士の喧嘩…その責任ある立場でお話ししなければいけない時には即効で弁護士に相談します。
だけど、いかなる場合でも
「そういう事で社会性を身に着けたり、協調性とか学んでいくんだから、ある程度のそれは必要なんじゃないの?」っていうのが根本にあったりするのです。
私はオバちゃんなので、若い人から煙たがられるのは百も承知で、昭和特有の古い精神論を平気で持ち出したり出来てしまうのです。
だけど以前、
「ババアの私的感情で問題が解決する時代じゃねーんだよ」と切れられた事があるので、最近では有無を言わさず専門家に丸投げするという方法でトラブルは解決するよう努めています。
皆さまにも、その方法をお勧めします。
ペット同士のトラブルがあった時にはネットや何かでワチャワチャやっているより、その専門家に相談する方が早いですからね。
相談まではしないにしても参考にするなら、せめて
「法に基づいた正しい知識」「専門家の意見」をご覧になるようにして下さい。
⇒渡邉アーク総合法律事務所「ペット問題 噛みつき事故」など
フェレットに社会性とか協調性とか…要らなくない?
私はフェレットの多頭飼育については「必要がないならしなくて良い」と考えています。
群れで生きる習性を持たない生体を多頭で飼う事を動物学的に考えた時、その必要性は全くどこにも無いのです。
フェレット多頭飼育の始め方【2匹目のお迎え準備の心得】軽く考えていませんか?
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もちろん、たくさんのニョロリンに囲まれたニョロニョロ生活はすごく憧れるし羨ましくも思います。
「楽しそうで良いなあ」って思う多頭飼育のお家を私はたくさん知っています。
だから、あなたがそうしたいと思ってそうする時は、そうなるように、そうなるまで「あなたが」ちゃんとしてあげて下さい。
「そのうち慣れる」とか言わないであげて下さいって思います。
そうならなかった時、「手放そう」って考えないであげて欲しいのです。
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ケガさせてまで身に着けさせなきゃいけない事なんか無くない?
エルが噛まれてケガをしました
目の上は噛まれたというより牙がちょっと当たっちゃっただけだと思います
「こんな物はケガのうちに入らない」と思う方もたくさんおられるかもしれません。
何を隠そう数年前まで私はそうでした。
我が子同士(キョン君としん君)の喧嘩でこのくらいのケガをさせてしまった事もあります。
キョン君としん君のお風呂の話し
フェレットをお風呂に入れよう!正しいお風呂の入り方?!正しい知識と楽しい気持ちで!!
昨日は一か月に一度の主人のお楽しみ「エルちゃんのお風呂の日」でした。 Twitterでフェレットが首に浮き輪を着けてもら ...
ある時からキョン君にだけ噛み跡が残るようになって(多分、年齢のせいです)からは二匹を分けるようしましたが、それまでは「何してるの!もう!うるさい!」とか言って放っておいたりもしていました。
ですが、エルちゃんは「年をとってからの初めての一人娘」とでも言いましょうか…何と言ったら良いのか分かりませんが…
「やってしまった。…ケガさせちゃった。ごめんね」ってすごく思いました。
もちろん相手のニョロリンは悪くありません。
だからと言ってエルも悪くないのです。
これを「ケガさせた」と表現して誰の責任かを考えるとしたら、その責任は…誰が負うのが正解になるのでしょうか?
ケガの経緯
超多頭飼育のお家に行きました。
一匹ずつでは無いにしても、ケージは何個かに分かれています。
そのケージ組ごとの放牧時間を設け、普段からずっとその放牧場にいる大ボスくんと姐さんが、他の子達の放牧時間にはケージに入るという飼育環境です。
その大ボス君が放牧場で眠っていたので、そのままで大丈夫だと私が判断して、エルもその放牧スペースで少し遊ばせてもらう事にしました。
飼い主さんからの「ケージに入れた方が良いと思う」って忠告を軽く考えていたのは私です。
えるは寝ている子にちょっかいを出したりはしませんし、付きっきりで見ているのだから、もしちょっかいを出そうとしたらその寸前で止めれば良いだけって思っていたのです。
が、エルが他の子に遊んでもらっている時、その大ボス君にぶつかってしまいました。
それは、ほんの一瞬の出来事でした。
「その家のルール」
群れで生きる習性がないフェレットには、年功序列の制度や犬のようなきちんとした階級決めはありません。
でも、賢いこの子達は人を見分けます。
自分のポジションを理解します。
この子達の中でのそれがきちんとある事は多くのニョロリストさん達にも周知の事です。
実際、Twitterなどでも
「お兄ちゃんと弟」
「お姉ちゃんと妹弟たち」みたいな多頭飼育のお家をよく見かけます。
とても可愛くてニヤニヤしてしまいます。
この大ボス君は「家長(飼い主)の旦那、且つ、その家の裁判官」みたいなポジションなのだと、プロのアニマルコミュニケーターさんに言われたという事でした。
ショップからお迎えしたニョロリンの方がもちろん多いのですが、里子でお引き受けしたニョロと、事情があって預かる事になったニョロ、そういう子が複数いて、多頭飼育が超多頭飼育になったのは、とても短い期間内での出来事だそうです。
だから、寝ているところに急にぶつかってきたエルを見て「あ!また新入りか!」って思ったのかもしれません。
飼い主さんいわく、その彼は「新入りとかそういう事より、生意気とか粗野とか美しくないとか礼儀正しくないとか、そういう子が嫌いで向かっていく…だから一人っ子育ちとかダメ」なんだって事でした。
確かに、そういう彼から見たら、集団生活のルールや礼儀などを何も知らない完全な一人っ子のエルは生意気に写って当然です。
フェレットが気に入らないフェレットをガブリと噛んだ。
何も悪くありません。
この子達はフェレットです。
いずれ社会に出て行かなければいけない人間の子供とは違うのです。
大して仲良くもない、むしろ気に入らないただのクラスメートを例に挙げられて「お友達とは仲良くしなきゃダメよ」だなんてそれを強要される必要も、それを学ばなければいけない立場でもなんでも無いのです。
フェレットなんですから。
少し乱暴な表現ではありますが、極端な言い方をすれば、「気に入らなければ噛みついたって良い」のです。
仲間意識だとか協調性だとかいう物はフェレットには本来必要無いはずの物って私は考えています。
※フェレットが暴君気質で他の子とは仲良くなれない生き物だと言っているわけでは決してありません。
仲良くなれる個体同士だって当然います。むしろ、その方が多いかもしれません。
ただ、フェレットというのは
本来は集団生活という習性がない生き物です
無理に仲良くさせる必要はありません
人が思う勝手な「お友達」と「仲良く」を押し付けないであげて欲しい
という意味です。
だから、礼儀知らずだと思われたのかもしれないエルも悪くありません。
そういう事を気にして生きる必要がない環境で育てているし、これからもそれで良い環境で生きていくのですから、「これからは気を付けようね」なんて学習させるつもりはありません。
エルもフェレットです。
だから結論から言えば、そういう2人をバッティングさせた「私が悪い」という事になります。
飼い主というのは、そういう事をすべて考慮してあげなければならないっていうのが私の考え方です。
いたちのおうちにルールが無いから、我が家にはシツケも何も必要ないから
今日現在はエルちゃんとワサビ君しかいませんが、基本的にいたちのおうちでは「みんな一人っ子」です。
多頭飼育ではなく「一匹ずつが数ニョロいる」です。
人もフェレットも皆、好き勝手な事をしているのが、いたちのおうちです。
私含め人間同士は事務的な会話しかしません。
「フェレットの事以外」で話をする事はほとんどありません。
仲が良いとか悪いとか考えたことさえありません。
人間同士が「仲良くする」その必要が無いのです。
ニョロリン達がそれぞれ好き勝手に出来るような環境を整えるために、私達いた家スタッフが、そこにいるというだけです。
そんないた家で、たまたまエルがワサビ君を大好きなだけです。
ワサビ君に「仲良くしなきゃダメよ」なんて言った覚えは一度もありませんが、自分の周りをいつもクククックク言いながらパタパタ走り回るエルを邪魔に思う事は無いようで2人はいつも一緒にいます。
だから、喧嘩というか取っ組み合いをしている所さえ見る機会がほとんどありません。
エルはいつもこうしてワサビ君の後をくっついて行って同じ事をしている
それが2人は楽しいみたいです。
2人で洗濯物のタオルをあっちこっちに持ち込んで勝手にそこらじゅうをお昼寝場所にしてしまいます。
そんなスタッフがエルのこの傷を見て落ち込みました。
「それがフェレットだ」って頭では理解していても「エルはうちの子だ」って気持ちの方が強いという…
前述のニョロリンはアニマルコミュニケーションという手法でその詳細を知る事が出来ている特別なお話しです。
でも、普通に考えてもこういう事は「よく」ある話なのです。
裁判官的なポジションとかそいう事じゃなくても
フェレットは他の子を噛む事があります
大きい子が小さい子にケガを負わせてしまう事もあります
若い子はじゃれてるつもりでもシニアが大ケガをする事もあります
これは「普通に起こる当たり前の」事として飼い主は自覚しておかなければならない事です。
もちろん、そうならないように「気を付けてあげる」ためにです。
間違っても「だから仕方無い」なんて言い訳は絶対にしなくて良いように気を付けてあげて欲しいという意味です。
「分かっていてもやっぱり自分の子がケガさせられたって思ってしまうと…」って、スタッフは言いました。
「でもこれは相手の子を責めるとかそういう意味じゃないんだ。悪くないのは分かってるんだよ…でも…」って、もう面倒臭いから「エルは私の娘だ!あんたの子じゃない!!」って放っておく事にしました。
その後、彼はエルに
「色んな子がいるからね。エルが悪い子だからガブっとされたんじゃないよ。相手の子も悪い子だからガブっとしたんじゃないよ。分かるよな?色んな子がいるんだよ。」って何回も言っていました。
うちの子に協調性とか身に着けさせる必要ないから
実際、エルはそんな事、気にもしていないようで、その後も楽しそうにしていました。
俺はエルちゃんがうちの子である以上そういうの必要ないって思ってるし、ましてやケガさせてまで覚えさせなきゃならない躾なんて無いと思ってるから。
その日の晩にはこんな会話をしました。
以前、動物関係の資格を取る為に勉強をしていた頃
から始まり、ドッグトレーナーの資格を取る頃には
等と、いつも、いっつも、関係無い主人に私の勝手な言い分を文句のように言ってみたり、八つ当たりのような事をしていた過去があるので、そういう事を受けての主人のその言葉だったんだとは思います。
※
動物の愛護及び管理に関する法律
(昭和四十八年十月一日法律第百五号)
最終改正:平成二六年五月三〇日法律第四六号
(幼齢の犬又は猫に係る販売等の制限)
第二十二条の五 犬猫等販売業者(販売の用に供する犬又は猫の繁殖を行う者に限る。)は、その繁殖を行つた犬又は猫であつて出生後五十六日を経過しないものについて、販売のため又は販売の用に供するために引渡し又は展示をしてはならない。
第二節 第一種動物取扱業者(第十条―第二十四条)より抜粋引用
56日って早すぎると思うんです。
すごく可愛い時期なのは分かるし、それが「売り物として高値でいけるから」だという事も理解は出来るけど…それにしたって、やっぱり色んな事含めて全部において「早すぎる!」って思うんです。
まあこれは、今日のお話しには全然関係ない事だし、本当に勝手な私の個人的な考えなだけなんですけどね。
「ケガさせた側じゃなくて良かった」
スタッフも主人もこう言いました。
それは私も同じ気持ちです。
エルは一人っ子とはいえ他のフェレットと会う機会は多い方だと思います。
でも、「やり合う」事が無いのでフェレット同士での力の加減を知らないかもしれません。
「もしも」の時や「突発的」な事が起きた時、相手のフェレットに大ケガをさせてしまうかもしれない事だって大いに考えられます。
だから、今回はこちら側の立場でそういう事を考えられて「良かった」って思いました。
こんな風には思っていませんが、今回の件を便宜上
「加害者」
「被害者」としてお話しすると
今回は双方共にその親(飼い主)同士がフェレットの生態に詳しく、親しいお付き合いをしている間柄だという事もあって、トラブルには発展しようがない些細な事です。
彼女は大ボス君が「乱暴者というわけじゃないんだよ…でも、エルちゃんごめんね」って言いました。
そんな事は分かっているから大丈夫なのに…
むしろ軽率だったのはこちらですから、そんな風に言わせてしまって逆にゴメンね。って思いました。
もう、これでこのお話しはお終いです。
「どっちが良いも悪いも無い」としてお互いが普通に話せるただの「こういう事があってね」ってお話しになります。
が、世の中そんなに都合よく「些細な事」で収まってくれる事ばかりではありません。
そんな時の加害者に自分がなってしまったらと考えるとこれはすごく怖いし、大問題です。
しかもそんな時に限って相手がちょっとアレな人だったりしたら…
こんな話しがあること、ご存知ですか?
⇒「犬の当たり屋」なる詐欺師がいるそうです。
( º言º; )当たり屋とか嫌すぎる
ワンちゃん使って詐欺とかクソだろ!マジで( ゚д゚)、ペッ
まとめ
今日のアイキャッチ画像(一番上)はのんびり一人っ子の寿々丸君です。
「バトルとか知らないのに向かって行くからハラハラしたよー。寿々丸がケガをするのも嫌だけど、ケガさせちゃっても怖いじゃん?」って飼い主さんが言っていました。
本当にそう思います。
ふふふっ…確かに
「噛もう」としてるのかもしれないけれど、「バトルを知らない」という飼い主さんの言葉通り、慣れてないのかな?いまいち瞬発力のない
「あー」ってなってるだけにも見える「噛む」のお顔♡可愛いです。
そんな一人っ子の寿々丸くんも前述の大ボス君と対面した時には、やっぱり…
噛まれちゃった
やめてー!!!いたーいー!!
のお顔
「痛いの痛いの飛んでけー」だね。
「みんな仲良く」それが一番の理想かもしれないけれど、ニョロリン達にそれを押し付けるような事はしないであげて下さい。
仲良くならなくても
「一匹」
「一匹」
みんな可愛いフェレットです。
ある人が言いました
「鼬が変わらないなら飼い主が変われば良いじゃない(アントワネット風に)」
本当にそう思います。
一匹ずつにちゃんと責任を持って、その自覚を持って、皆アントワネットになって欲しいと思います。
「他の子と仲良く出来ないから」なんて理由でその子を手放す事を考えたりしないで下さいね。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡