歯のレントゲン

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健全な魂は健康な肉体に宿る

歯列矯正→審美差し歯→入れ替え数回で500万円かけたのに【審美歯科でお悩みの若人へ】40代で入歯になるまでの物語り

2017年2月15日

私は1974年生まれ、バリバリの40代です。

ポルノグラフィティの岡野昭仁さんと同じ生年月日、それは長嶋茂雄さんが現役を引退した次の日です←これ、豆知識ねwww

今日のアイキャッチ画像は今現在の私です。

ご覧の通り、自前の生きた歯は5本(下の前歯)だけしかありません。

8020運動(80歳まで20本の歯を残そうという取り組み)とは20代の時点で無縁になった人間の書くことですので、今日のこの記事は誰の役にも、何の参考にもならないんじゃないかって思います。

だから、最初に結論を書きます。ダラダラ長文になりますが、言いたい事はこの4つだけです。

親からもらったその体を大切にして下さい。

天然物より優れた人工物を受け入れる、あなた自身は「天然もの」です。

老化と劣化は違うんです。

只より高い物はないんです。

「歯列矯正とか面倒くせーし、歯削ってキラーンとさせちゃおうかな」とか

「奥歯抜いたら小顔になるらしいから抜いちゃおうかな」って真剣に悩んでるそこのあなたに聞いて欲しいお話しです。

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ただより高い物はない

私も普段は「ただで配っていた何かに釣られて行ったら後から高額を請求されてとんでも無い目に遭う」的に使っています。

ウィキペディアにも

「一時的には、無料・無償であったり、非常に安価であったりするものは、後になって相応又はそれ以上の対価を支払うことになるものである、世の中は、都合良くできているものではないという戒め。」と出ています。

岩波書店『広辞苑』にも

「ただで物を貰ったり何かしてもらったりすると、返礼に金がかかったり義理ができたりして、かえって高いものにつく。」とあります。

が、私は占い師なので(←関係無い)今日ここでは

「30万上げるので耳ください」と言われて、「どうぞ」という人は何人いるのでしょうか?
「1000万上げるので、両目をください」と言われて、光を失える人が何人いるのでしょう。
目は只でいただきました。
鼻も口も耳もです。

本当の貴重品、頭でも何でもそうだよ、タダでいただいてるの。命だってそうですよ。だから、
「タダより高いものはない」
って、本当の意味はこっちなんです。

YouTubeで聞いた斎藤ひとりさんの言葉より引用

とか、

ノーベル賞学者が束になってかかっても、世界中の富を集めてきても、これだけ科学が進歩しても、たった一つの大腸菌すらつくれないのです。
つまり生命をつくることができないのです。
だとすれば、大腸菌にくらべたら六十兆という天文学的数値の細胞からなる一人の人間の値打ちというものは、世界中の富、世界中の英知をはるかに上回るといっていい。

「生命の暗号」著:村上和雄より引用

というような意味で使わせて頂きます。

「若いうちは良いけど、年とった時ヤバいよ」のその時は案外早く来るよ

30年と少し前 乱杭歯だった私は歯列矯正をすることになりました。

健康な歯を抜いて出ている歯を引っ込めるという方法でした。

ちょっと調べてみたら今ではそういう事はしない、もしくはすぐ後ろの歯を抜くそうですが、私は奥から2番目の歯を抜いたような覚えがあります。

それが当時のやり方だったのか、その先生独自の判断だったのかは分かりません。

でも、「歯に対して顎が小さい」と言われたので私にはその方法しかなかったのかもしれないなって思います。

現在の歯列矯正の費用はこんな感じみたいです。

⇒矯正歯科ネット「歯列矯正の費用と治療期間

ちなみに私は4本抜歯で5年弱でした。

歯並びは綺麗になったけれど、黄色っぽい歯がコンプレックスでした。

今ほど歯のホワイトニングという物が身近ではなかったあの当時、「歯を白くしたい」などと言う中学生は少なかったのでしょう…

30年前 歯のホワイトニングをしたいと言ったら笑われて歯医者が大嫌いになりました

矯正器具を外してすぐの定期健診で「そういうのは大人になって自分でお金を稼げるようになってからにしなさいね。せっかくご両親に綺麗にしてもらったその歯を大切にしなきゃダメよ。」みたいに言われました。

花も恥じらう思春期真っ盛りの中学二年生。

現役の厨二だった私にはその言葉が「色気付いてんじゃないわよ、このマセガキ!プッ」に聞こえて、歯医者が大嫌いになりました。

「あんたに言われなくたって両親には感謝してるよ、馬鹿野郎!」とか言えていれば違っていたのかもしれませんが、当時の私は「矯正を外したからって今度はホワイトニングだなんて、急に色気付いちゃって、プークスクス」みたいに言われた事が、恥ずかしくて悔しくて「あの歯医者には二度と行かない!」って親に八つ当たりをしただけのチキンです。

そして、その言葉だけ有言実行。

定期健診に行くのを止めました。

25年前 久しぶりに行く歯医者では「ちゃっちゃと終わらせてくれ」しか思わず、むしろキョン2(元祖小顔アイドル小泉今日子)ヤッホーとか思ってました。

高校生時代は部活動に超打ち込んでいましたが、筋トレ中に歯を食いしばっただけで歯が欠けるという事が何度かありました。

前側の歯が欠けて初めて(見えない箇所の時は行きませんでした)久しぶりに歯医者へ行ったら、奥側の歯も数本ヒビが入ってるとか、そのせいで根が炎症を起こしてる歯がある等と言われました。

もともと通常の人より奥歯が一本ずつ少ないので、今ある歯にかかる圧が強すぎるんじゃないかというような説明をされた覚えがあります。

だからといって奥歯を作るとかそういう何かをした覚えはありません。

それどころか、親知らずの生え方の問題とか色々あった事もありますが、「じゃあ抜いて下さい」って奥側の数本は治療せずそのまま抜いてもらいました。

根底に「歯医者が大嫌い」だから「通いたくない」「任せたくない」というのがあったんだとは思いますが、その当時の噂話的な物に「芸能人は小顔にするために奥歯を抜く」というのがあり、それが嘘か本当か分からなくても、だから「じゃあ、わざわざ入れる必要ないじゃん。むしろ抜いちゃえ」って思ったんです。

歯を抜いてしまう事の説明より、せっかく作る前側の差し歯を隣の歯の色と合わせて「黄色っぽく作る」という説明の方が私の耳には大問題のように聞こえていました。

20年前 人工的な綺麗な歯を手にする事を安易に選びました

20年くらい前 「芸能人は歯が命」という言葉が流行った頃、欠けた歯を放置していたせいで歯が少しズレ始めていたのが気になっていた事もあって、芸能人でもないくせに審美目的で数百万円をかけて、笑った時に見える部分全ての歯を削り人工物を被せてもらうという治療をしました。

下の奥側には「上物だけで良いから」と言って連結させてそれっぽく見えるような奥歯っぽい物を作ってもらいました。

これが後々しょっちゅう割れたり何だりって、とんだ金食い虫になりました。

治療費とか細かい事は忘れましたが、ざっと見積もって、歯一本にかかる費用はその「1本あたり20万円弱」って説明だったと思います。

当時の消費税はまだ3%でしたが、それでも総額はものごっつい金額になりました。

嫌だった黄色っぽかった差し歯ももちろんそれに合わせて作り変えました。

憧れの真っ白な歯をようやく手に入れられて嬉しかったです。

多分、同じ材質の歯を入れていたであろう芸能人達は「あいつらの歯は(クラブとかの)ブラックライトで光っちゃうからすぐ分かる」と巷で言われていましたが、別に光るというほどでは無い事、業界通ぶった人間がする噂話がいかに適当かという事はこの身をもって実証済みです。

でも、プリクラではやっぱり他の人より青白い不自然な色の歯だったのは間違いありません。

15年前 「維持する」お金と気力も必要だった事を知りました

それから、アルコール依存症じゃないかと言われるようになるまで、毎日毎日酒浸りの日々という数年を過ごす中で口腔内の環境は劣悪だったと思います。

泥酔で眠り目覚めれば二日酔い、お酒が抜ける間もなくまたアルコールを摂取するという生活をしていたその数年は、きちんと歯磨きが出来ていなかったんだと思います。

気付かない程度でも口腔内トラブル(歯槽膿漏とか色々)は出始めていたんだと思います。

だから、その頃ちょっとした事故に遭っただけで奥側の歯が数本、「こりゃ歯を抜かなきゃダメだ」と言われる状態、それ以外にも数本、「根本からダメかもな」な状態になりました。

口の中が健康ならこうはならなかったんじゃないかって言われました。

その状態が「いじった事による物」なのか「その後の生活による物」なのか、その両方によるものなのかは分かりませんが、私の口の中は20代のそれでは無いと言われました。

大金をかけた物が一瞬で台無しになった時の絶望感は異常

その時の検査で「体質的にインプラントは難しい」からの、「今は良いけど、この先、次に何かあったら入歯しか選択肢はないと思って下さい」の一言で、私は自分の口の中に対して「大事にしなくちゃ」という気持ちにはなれず「どうにでもなりやがれ」とヤケクソになりました。

⇒インプラントネット「インプラントができない場合とは

そんな風に思ったせいなのか、年齢のせいなのかは分かりませんが、それからは、あっちがダメになり、こっちがダメになり、ちょこちょこ口腔内のトラブルに見舞われるという事が続くようになりました。

が、その都度、応急処置のような方法でツギハギ的な治療や対処で済ませてきました。

「どうせ私には入歯しか選択肢が無いんだから、ちゃんと治すとかどうでも良い。」って思っていました。

とりあえず、その時がくるまで「見た目だけなんとかしてくれれば良いです」って言ってきました。

なんとかしてきたのは保険適用外の綺麗な外側の歯だけです。

その都度、数十万円という大金を払って「見た目だけはそれなりに綺麗な歯」を維持していました。

10年前 人工的に作った物はなかなか劣化しない、でも体は…老化ってやつを思い知らされました

主人と出会う少し前から「歯が痛い」事が増えました。

数本しかない自前の歯ではなく差し歯の下(中)です。

それまでも時々はそういう事がありましたが、その辺にある適当な痛み止めでなんとかなっちゃっていました。

いや、本当は何ともなんてなっていなかったから、主人に「明日すぐに病院へ行ってくれ」と言われた時にはもう「歯が痛いのか頭が痛いのか分からない状態」が続くようになっていました。

「出来る限り保険の範囲でやりましょう」と言ってくれた歯科医の先生に2年という月日をかけて治療してもらい、「俺のボーナス全部それに遣って良いからちゃんと治してくれ」と言ってくれた主人のお陰で、黄色っぽくもなく青白くもない普通に見える差し歯の人になれました。

この時は全部で97万円ちょっとでした。

その間に結婚して主人の扶養に入れてもらったのですが、医療費控除という制度がよく分かっていなくて、後からすごく悔しい思いをしたのでこの金額は忘れません※

出来るだけ保険の範囲で作ってもらった義歯

最初の診察で「言いにくいことだけど、この歯はもう使えません。全部作り変えなきゃいけません」と言われました。

審美歯科で差し歯を作ったお肌プリプリ20代のあの頃とは体の全てが違います。

見た目がそうなら当然口の中もです。

口腔内のそれにめちゃくちゃ気とお金を使って一生懸命やっていれば「もう少し長持ちはしたかもしれませんが、それだって20年も30年もってわけにはいきません。」という先生の言葉に救われました。

老化に伴い歯茎が痩せるのは自然な事。だから作り物はいずれ合わなくなるんです。目には見えないその隙間から食べかすやばい菌が入り込んでこういう状態になっているんです。」と、パッと見は綺麗に見えていた上の前歯まで被せていた歯を外したら、神経を抜かなければならない状態になっていました。

「だから全部外してちゃんと治療をして、新しい歯を作りましょう。」って言ってもらいました。

「次は入歯を覚悟しろって前に言われたんですけど」と言ったら「もう少し頑張りましょう!ちゃんと使える歯は残しましょう。僕はそういう治療を勧めます」の言葉通りにちゃんと綺麗にやってくれました。

その後、一度、近所の歯科医院へメンテナンスとかクリーニングとかそんなのをやってもらいに行ったら「ここまでいじってある口の中は怖くて触りたくない。元の病院へ行ってください」と言われました。

別にどこかが痛いわけじゃ無かったし、面倒くさいから行きませんでした。

42歳で「入れ歯」です

だから結局また10年それっきりにしていました。

フルメンテナンス時期だなあって思っていました。

そろそろ限界だって事は分かっていました。

ブリッジにしてある上の右奥がパカパカするようになりました。

新しく家の近くに出来た歯医者さんに行ってみました。

パカパカしているのは右上の4本連結になっている部分(真ん中2本は事故で抜歯が必要とされた部分なのでそこには何もありません)の一番手前が歯から外れているからだそうです。

普通なら一度外してそのまま付け直してもらえば済む話です。

が、レントゲンを撮ったら「それが出来ない状態」だという事が分かりました。

見て分かる通り、連結の一番奥(ブリッジの土台)の歯が骨から外れているからです。

なので、これ(義歯)を外してしまったらこの歯は抜け落ちてしまうだろうと言われました。

抜け落ちはしなくても、もうこの状態では「土台」としては使えないし、どうにしても抜くしかない状態だそうです。

何でそういう状態になってしまっているのかは分かりませんが、とにかく「口腔内トラブル」が原因には違いありません。

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被せ物などせずにこの歯をちゃんと歯としてだけ使っていたら、こんな状態になる前に気付いただろうし、そこで治療するなりなんなり出来たんだと思います。

端の土台が無ければブリッジはかけられません。

「インプラントか入歯の選択肢になります」と先生が説明してくれました。

インプラントは出来ないと以前に言われている私に選択肢はありません。

ついにその時が来た。という事です。

追記:その後、半年かけて、大まかなメンテナンスはほぼ終わりました。

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まだ若い皆さんへ

歯だけに限らず、あなたの体をあなたがどうしようと好きにしたら良いと思います。

「見た目」って、その気になったら死活問題みたいに考えられたりする事もありますからね。

それだけが大事という人は少ないでしょうが、それが一番深刻な事に思えてしまう状況もあるかもしれません。

私は、ちょろっと片足のつま先の本の先っちょだけですが、それが最優先とされる職業に就いていた時期があります。

とにかく見た目を何とかさえしていればとりあえずは何とかなる(って言ってもその入口が見える程度ですが)業界です。

だから、若いあなたがそれをそういう風に考えてしまう気持ちは誰よりも分かるつもりです。

ですが、記事内ではこんな風にサラサラっと書きましたけど、私だって当時はそれなりに悩んで、その都度それっぽい大義名分ぶっこいて、もちろん「将来の事」だってちゃんと考えたうえで施術に挑んできたのですよ。

その結果がこれなんです。

「親からもらった体は大事にしなきゃいけない」とか、そんな事は親にならなきゃ分からない言葉だと思います。

だから、親になった事がない私のこの言葉には何の重みも感じてもらえないかもしれません。

だけど、

「せっかくの健康体をわざわざ加工する」という事についてはこうして身をもって「やるべきでは無い」って分かった経験者です。

あなたから見てその先の20年は遥かかなた先の事に思えるかもしれません。

でも私から見たそちら側への20年はついこの前みたいな事なんです。

一時的に盛り上がったテンションやモチベーションを維持していく事ができますか?

私はたった数年すら無理でした。

あなたが気を付けてそれを維持しようと頑張っていても避けられないアクシデントが起きたら?

私だって好き好んで事故に遭ったわけではありませんよ。

若いうちは出来る限りそのもの自体をいじくりまわす回数は少なく抑えておいた方が良いと思うんです。

同じような状況で同じ頃にガッツリ美容整形した友人は、「ちょこちょこ微妙な修正(手術)しながら10年後にはフルメンテした。でもそこから10年経った今はもう、変な風に劣化してひどい」って自分で言っています。

普通ならただの「老化」で済むところが、手を加えることによって「劣化」になっちゃうんですよ。

やるのなら、劣化の修正は老化のそれよりお金がかかるって事を最初から頭に入れておかないと後から本当に苦労しますよ。

経験者のいう事、少しで良いから頭に入れておいて下さいね。

以上、

良い子は真似しないでね!の見本のお話しでした。

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