知人が飼っているヨークシャーテリアのルナちゃん(室内で放し飼い)は普段はとても良い子なのに、彼女が出掛けようとすると急に「悪い子」になるそうです。
「鏡台を荒らして化粧品を食べたりする問題行動を起こすから(支度中から)留守番中はケージにいれる」と言っていました。
私は先日、異物誤食の問題に悩み、
「とにかく留守番中にペットシートを食べるのだけは止めさせたい」と言う飼い主さんと一緒にアニマルコミュニケーションに属すると思えるような事の練習をしました。
※私たちが練習していたのは「氣」を使うもので、一般的に言う「アニコミュとは少し違う」という意見があるのでこういう表現にしています。
黒いフレンチブルドッグのシロー君。飼い主さんはシローくんを「悪い子」だとは一度も言いませんでした。
私はアニマルコミュニケーションは出来ません。勉強中です。
「分かるだけ」の占い師です。
「問題行動」の「問題」を捉え間違うことが「問題」
「子供の」「荒れた思春期の」「ペットの」などなどの「問題行動」
この「問題」といわれる「行動」は、全て社会的な関係が前提にある物です。
その行動自体が問題だという行動を問題行動というのではありません。
周囲との関係性を考えた時にそれが問題となる行動がいわゆる「問題行動」なのです。
例えば、小さなお子さんが「お友達をたたく」これは
「叩いたら痛いんだよ。痛いのは嫌だよね?自分がされたら嫌な事はお友達にもしちゃダメなんだよ」な行動です。
問題行動ではありません。
この幼いがゆえの未熟な「分からなかっただけの行動」を、
中二病をこじらせたような馬鹿者達の、気に入らない事が起きたら奇声を上げたり、暴力を振るうような
「社会的に不適切な行動」とを一緒くたにして
「問題行動」だと、まとめて呼ぶことの方が問題なんじゃないかって私は個人的に思っています。
問題行動と「行動に問題がある」を分けよう!
全部ひとまとめにして「問題行動」と呼ぶのは問題だとは思いますが、「便宜上」であれば、それはそれで良いんです。
何に対してもそうですが、私は
「言い方なんか何だって良い」と思うデリカシーの無い人間なので…
ただ、「その子」と対峙した時に全部を「問題行動」と捉えてその解決を考えるのは、ちょっと違うんじゃないかなって思います。
同じ「噛み癖」でも、ベビフェレのそれと成フェレのそれでは「何で噛むのか」が違ったりするんです。
だから、十把一絡げにした
「問題行動の止めさせ方」を学ぶより
「その子の行動の問題を理解してあげる」方が、その問題の解決が早いんじゃないかなって思うんです。
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「知らなかった」「分からなかった」だけの場合がある
前述のルナちゃんは飼い主様いわく
「私が出掛けないように」
「困らせようと思ってやってる」んだそうで、だから
「ケージに入れる策を講じて解決」で良いんだって事でした。
本当にそれで良いのだろうか…と思ってちょっと余計なお世話を言ったら
「うるさい!他人が口出しするな!」と言われてしまい、それっきりになってしまったので、
ルナちゃんの事はもう分かりませんが、先日のシロー君との会話を横で見ていて分かったのは
シロー君は「知らなかった」んです。
ペットシートを
「何で食べちゃダメなのか」も、ペットシートを食べたら
「飼い主さんが心配する」ことも、何にも
「知らなかった」んです。
だから、彼女は一からずっと言い聞かせていました。
彼女:ペットシートを食べちゃダメなの分かる?
シロー:?
彼女:ペットシートを食べてるとお腹が痛くなっちゃうんだよ。
シロー:?(「お腹が痛くなる」が分からないような感じ)
彼女:金〇マの手術した(去勢手術)時みたいになるんだよ。
~略~
手術の時の事を思い出したのか「えっ!!」と一瞬驚いたシローくん。でも、病院に行くとお友達に会えるから別に良いかな♪みたいな事を言っているようでした。
この能天気な感じがシローくんの長所でもあるのでしょうが、これにはさすがに参ったという感じで
彼女:シローはそれで良いの?お姉ちゃん(飼い主様)はそれじゃ悲しいよ。だから止めて欲しいんだよ。
シロー:うーん…(悩んでいる様子)
彼女:どうしてペットシートを食べちゃうの?
といったような感じで、交換条件をだしたり手を変え品を変え
「ペットシートはなるべく食べないように考えてみる」という所まで聞かせてもらいました。
「その後どうなったか?」が知りたくて、彼女に連絡をしたら、食糞や拾い食いは相変わらずだそうですが
「ペットシートについてはピタリと止めてくれた」そうです。
これをアニマルコミュニケーションと言っては、その筋の方々に怒られるかもしれませんが、
彼女とシローくんのコミュニケーションは大成功だって私は思うんです。
うちの可愛いフェレっ娘エルちゃんの場合
私は普段、お化粧をしません。
ほとんど外に出ないのでその必要が無いのです。
いた家に行くのは私の中で外出ではありません。…要するに面倒くさいだけです。
元男の子のいた家スタッフには「女を捨ててる。終わってる。」といつも言われます。
でも、月に何度か…数える程度ではありますが、主人とエルちゃんと三人で一緒に「楽しいお出かけ」をします。
そんな時は支度を始めると今日のアイキャッチのように、エルちゃんはいつも化粧ポーチを何度も見に来ます。
何をするわけでもないけど何度も何度も見ます。
あっ!そうでも無いか…日焼け止めやリップグロスを噛んで穴を開けたり、筆やハケをくわえて宝物置き場に持って行ってしまった事なんかはありました。
さっそく聞いてみました。
以上で私のアニマルコミュニケーション(?)はお終いです。
ここからはいつもの占い師として分かった(感じ取った)事になります。
エルちゃんは「楽しい」のです。
「見てる」のはもちろん楽しいのでしょう、フェレットは元来、好奇心が旺盛ですから、
「ここには何があるのかなあ♪」って色々見てみたい生き物なんだと思います。
本人も
「見てるのは楽しい」そう言っていますから、それは間違い無いです。
ただ、
「楽しいから見てる」わけでは無いと言いました。
その時、「”楽しいの物”を探してる」んだって伝わってきたのです。
その「楽しいの物」は「これからお出かけする♪」っていう私の楽しい氣かもしれないし、
「これこれ邪魔しないの♪」っていつものコチョコチョの楽しいお仕置きが待ってるっていうエルの楽しい予感の氣なのか…そこまでは私には分かりません。
ただ、
「そこには「楽しいの物」があるからそれを探してる」と伝わってきました。
もともと強く「止めなさい」というような行動では無かったので、これ以上の会話は必要なく、我が家ではこれで何も問題はありません。
※もちろん、化粧品はこの子達にとって毒になる物があるので誤食には気を付けなければいけませんけどね。
まとめ
これは氣を使ったコミュニケーションではありますが、「言葉」を使った普段の普通のコミュニケーションでも有効なんじゃないかなって思うんです。
ペットがあなたの考えや行動と違う事をした時、頭ごなしに叱り付けたりしないであげて欲しいのです。
そういう行動をとったからって「悪い子」って言わないであげて下さい。
「しつけ」はもちろん大切な事です。
動物たちと我々人間が「共に暮らす」ために必要なルールを教えるという事は
飼い主の責任できちんと果たさなければいけない事です。それが「しつけ」です。
私はドッグトレーナーの有資格者です。そういう勉強をたくさんしました。
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条件反射を利用したやり方なんかもたくさん知っています。
でも、そういう勉強をしている時に
「言ったから分かってくれたんだ」って思えるような事がたくさんあったんです。
だから…
何でもかんでも「問題行動」だと言って、
檻に閉じ込めたり、
電気ショックを与えるような器具を使ったり、そういうやり方はしないであげて欲しいって、そう思います。
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