「ペットが弟(妹)の代わりとなる事でお子様が優しい子に育つ。」
といったお話しはたくさん聞かせて頂きます。
私はペット業界の人間でも何でもありませんが動物好きの一占い師としてすごく嬉しいお話しです。
(今日のお話しに私の職業は全く関係ありません)
ただ、
情操教育は、ペットを飼わなきゃ出来ないわけじゃない
ペットがお子様の情操教育に大変な効果を発揮してくれるという事は、ペットがいないとそれは成せないという事ではありません。
たとえば、ふれあいコーナーで少しの触れ合いを持っただけでも小さな命の温度や重さは伝わります。
もっと言えば、動物園や水族館で愛でるだけでも充分にその効果はあると私は考えています。
(そうした施設の是非はまた別のお話しですが)せっかくあるのですから、たくさん利用して良いんじゃないかと思います。
動物を介した情操教育というのは「ペットを飼ったから」どうとか「飼ってないから」どうとかって話しじゃありません。
そりゃ、一度チョロっと某かの動物を見た事があるだけの子と何かしらのペットがいつも近くにいた子とでは色々と違います。全然違うでしょうよ、それはもう。
でも、その違いというのはどっちが良いとか正しいとかそんな次元の話しじゃないんです。大声で語るような差なんて無いんです。
それをどう教育として活かしていくのかは周りの大人次第じゃないですか。
だから、飼えないなら無理に飼う必要なんて無いんです。
「飼う」ことが出来ないなら買っちゃダメ
ペットを飼っていなくても優しくて心豊かに成長されているお子様はたくさんいます。
こんな話しはしたくないけど、ニュースになるような事件を起こす心にトラブルを抱えた人がペット愛好家だって話もありますよね。
何が言いたいかっていうと、お子様にペットを飼う事でしか得られない経験をさせてあげたいって素敵な気持ちで迎えたペットを「子供に死ぬところを見せたくない」なんて理由で手放すのは違うんじゃないかって話しです。
そんな事をしちゃったら得られないと思うんですよ、その「経験」っていうのは。
だって、ペットを飼うっていうのはペットの死に立ち会うこと。その悲しみから立ち直る試練までを言うと思うんです。
死を迎えるペットに飼い主が最後にしてあげられること。他人の評価を気にする必要はない
私は 「誰々ちゃんから聞いたんだけど」って話しを信じません。 昔から私は 「誰々ちゃんからこういう話をきいたけど本人に確 ...
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安楽死という選択肢があるなら「一緒に」考えるべき
私は、殺処分場と言われている場所へのペットの持ち込みは許せません。認めません。お勤めなさっている方々には申し訳無いのですが…いや、お仕事だって分かっています。
でも、お仕事が失くなったら困るという事情を差っ引いても今すぐこの瞬間にでもその作業は無くなれば良いと思っています。
私は「安楽死には絶対反対です!」という立場ではありません。
ただ、ペットの安楽死は「病院で」って思っています。
みんながみんな穏やかに老衰という形を迎えられるばかりではない中で安楽死なのか延命措置か、他にも色々な考え方や選択肢があるでしょう。
その中で何が正解かだなんて他人が決められる事ではないし、じゃあ何が良いのかと考えてみても私には分かりません。
それは、それぞれのご家庭での考え方や教育方針で決めるべきことですから。
そこにはきちんとお子さんもいれてあげて下さい。
こんな風に言えるようになったのは、この時からです。
私に大切な事を教えてくれた子がいました。
ペットの亡骸(死体)は宅急便(クール便だろうと)では送れません。「どうせ死んじゃうなら安楽死で良い」は違うと思う。
今日のお話しはフェレットの生体その他に関する事ではありません。 こういうお話しが嫌いな人もいるんじゃないかなって分かって ...
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「死」から必要以上に目を背させる事の方が問題です
「ペットの死」という経験も含めて「ペットを飼う事で大人が子供に経験させてあげられること」なんです。
最期の形をどうするかをきちんと話し合ってその時まできちんと愛してあげて下さい。
それが「飼う」事だとお子様に教えてあげて欲しいんです。
情操教育ってそういう事なんじゃないのかなって思います。
終生飼養の責任は必ず持っていて欲しい大事な覚悟。「終生飼育」と「安楽死」
平成24年9月に動物の愛護及び管理に関する 法律の一部を改正する法律(改正動物愛護管理法)が公布され、 平成25年9月1 ...
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今日のアイキャッチ画像はエルちゃんを検診に連れて行った時の車内での様子です。
散々格好つけた事を言っていても何かあるとすぐにオタオタして「病院!」「病院!」って騒ぎます、私。
そして大体は「何でもない」です。この時もそうでした。
フェレットが診察で脱糞!面倒くさい飼い主【フェレットが好き過ぎて】ダメ飼い主と素敵な仲間たち(花いたち)
ペットに暴力を振るったり 適切な食事を与えないなどの飼育放棄 メチャクチャな環境(不衛生、適切でないスペース)での飼育 ...
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ペットを飼うことでしか得られないことはもちろんたくさんありますが、「今はペットを買わないでおこうという選択をした経験」だって同じくらいお子様にとって「大切な勉強」になると私は思っています。