ちょっとバタバタしています。
今現在、飼い主さんを待っている子たち(保護っ子)、里親さんのお家にお迎えしてもらうための準備調整中の子達、がいて、その子達のご報告はできるようになり次第、既にお家に帰れている子のお話も含め、1人ずつ記事にしてご報告させて頂こうと思います。
その間に、我が家の猫のなでちゃんに腎臓型リンパ腫が見つかり、25週間かけての抗がん剤治療がはじまりました。
その前に、我が家の可愛いひまちゃんが虹の橋へ向かいました。
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今日は、そのひまちゃんのお話を聞いてもらいたいなと思います。
ひまわりみたいな女の子だった小さいブチギレお姫様ひまちゃんのこと
ひまちゃんは「諸事情により引取り依頼」を受けてお引き受けする事になった子でした。
最初から気になる症状はあったものの、それを了承してそのままお迎えしてくれる里親さんを探せば良いねって一度は里親さんを募集しましたが、その「気になる症状」はよくなるどころか、その治療中に「このままこの治療を続けていっても、もう緩やかに少しずつ下降していく生命力を頑張ってほんの少し繋ぎとめている程度にしかなっていない」という診断を受けました。
それでも、「もう少し私はあなたちゃんの可能性に賭けたいです。少しでも穏やかな時間が少しでも長く続く方法をもう少し探したいという私のエゴに付き合ってもらえませんか?我が家の一員として腰を据えて。どうでしょう、ここで私の娘として暮らしませんか?」って、我が家でお迎えすることを決めてうちの子になってもらった可愛い娘。
そんなひまちゃんの最初のお話
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ひまちゃんは、ごはんの時間をとても楽しみにしてくれている子で、ごはんの支度を始めると「ごはん♪ごはん♪わーい!わーい!」って部屋中をチョチョチョチョー♪ってグルグルグルグル走り回って喜んで待っている子だったのですが、残念ながら、そのとっても可愛らしい姿は最後までとうとう動画に納めることはできませんでした。
なぜなら、カメラを回そうと私が手を止める(ご飯を用意しているカチャカチャという音が止まる)と、ひまもピタッと止まって、お食事処スペースで可愛くちょこんとこちらを見上げる待ちポーズになっちゃって…あぁ、今でもスッと目に浮かぶ。可愛い可愛いあのお顔。
だから、その時間に我が家に来たことがある友人知人たちだけ。
彼らの中にあの可愛いひまの姿が一生残っていてくれたら嬉しいな…と思います。
ひまわりの最期の時のこと
そんなひまちゃんがご飯の時に起きてこない朝がポツリポツリ出始めるようになりました。
「ひま、ご飯だよ」って声をかけたら「、、、っあ!ごはん♪」
「ひま、ご飯だよ」「、、、、っあ!ご…はん…(寝ちゃう」
みたいな事が繰り返されるようになってきて、ですが、もうすぐ7才になるひまは毎日食欲旺盛ってお年頃ではもうないし、その時はちょうど季節の変わり目。
気圧差も目まぐるしくて、食欲が湧かない日があってもそれは加齢による自然な生理現象なのかもしれません。
でも、ひまは生きていくために必ず朝晩のお薬を飲まなければいけませんでした。
どんな理由があろうと食欲不振に合わせて「食べないまま様子見」はできません。
食べたくなさそうでも少しでも何かをお腹にいれてお薬だけは飲んでもらわないとだからねって、必ず時間には毎日「少しでも口にしてもらう」をやってきたのですが
【ブログ投稿用】
なんか元気ないなってでも苦しそうとか何も無いからちょっと様子見…と手を入れた瞬間「いやこれ死ぬかも」って嫌な予感がして急いで病院へ行ったら血糖値下がりすぎビリルビン値上がりすぎで緊急入院。
先生から「できる限りの手は尽くしますが」って言われた時の書きかけを投稿 pic.twitter.com/jMUQZ6m4MM— 滝川🌻いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) July 2, 2024
慌てて病院へ向かっているその時、「放っておいたら危なかったかもだけど、病院へ行けば大丈夫」だと私は思っていました。
だから、「先生に元気にしてもらおうね」なんて声をかけたりしてて。
ちょうどそのタイミングで、「ぐったりしていて体調が悪いっぽいフェレット」の保護依頼が警察署から入りました。
ちょっと距離があるので、引出し(運搬)ボラさんの募集をしようかな…平日のこの時間でご協力願えるかな…なんて、「誰かいてくれたらいいな」くらいの気持ちで募集をかけて、案の定、そんなにすぐにご協力をいただけるほど都合よくはいかなくて。
だから、ひまを先生にお願いして、その間にお迎えに行ってこよう。
「ひま、ちょっと待っててね。外で頑張ってた子がいるみたいだから、お母さんお迎えに行ってくるからね。ちょっとの間、1人にしちゃうけど頑張ってよ。頼むね。」って、ひまの受付を済ませ、警察署への連絡を済ませ、「~というわけなので、ちょっとお願いできますか?」って、受付の方にその旨を伝えると
「ちょっと待ってて下さいね」
って、まさかひまの容態がそんなに急にそんな事になっているだなんて露ほども思っていなかったから(あ、先生にも伝えておいてくれるのね)なんて吞気なことを思っていました。
数分後
「先生が、できる限りの手は尽くしますがって…」
「え?どういう事ですか?」
「先生から、できる限りの手は尽くしますがってお話しなんですけど…」
「え、えぇ、それは今聞きました。そうじゃなくて、ひまはそんなに悪いんですか?ひまに何が起きてるんですか?」
「ですから、それを今、先生g…
受付の方の言葉を最後まで聞けず
「ひま死ぬかもしれないって事ですか?」
「あの、、、」
受付の方にそんな事を聞いたって困らせるだけなの分かっているのにダメですね…どうしても、私はすぐにそうやって何も考えずに発してしまって…
なんで急にそんな事になっているのか訳も分からず、でも、もうそんな事を聞いてしまったら病院から離れることなんかできるわけもなくて、でも、警察署の子だって迎えに行ってあげないと…
どっちがどういう順番だったか、何を思ってそうしたのか今になったらもう思い出せないのですが、私は二人の知人に電話をしていました。
前から親交のある個人ボラさんに、自分の子が死ぬかもしれないと言われて私は病院から離れられない、だから代わりに警察署へ引き受けに行ってもらえませんか。
友人に、ひまが死んでしまうかもしれない、でも体調が悪いっぽいフェレットのお迎えに行かなきゃいけない、だから私の代わりにひまに付いていてあげてもらえないだろうか。
どうするつもりだったのか分からないけど、多分どうしたら良いのか分かっていなかったんでしょうね、平日の真昼間にそんな…って、そうこうしている間に、「私、行けますよ」って運搬ボラさんを引き受けてくださる方から連絡が入り、ありがたかったです。
引き受けをお願いしたボラさんも「良いですよ。行ってきますね。」って、二つ返事で快諾してくれたのも有難かったですし、ベテランさんで慣れているからっていうのが一番ですが、その後の事も私は一切なにもしなくて良いよう気を回して段取りの全てをこなして、急いで向かってくれた運搬ボラさんに引き渡しまでを滞りなくやってくださいました。ありがたいです。
友人も会社を早退して急いで駆けつけてくれました。ありがたかったです。
私は多分、ずっとオタオタしていただけだった…と思います。
1回、帰ってきてくれたのはあの時の話を聞いてくれていたからかな…
高すぎるビリルビン値、低すぎる血糖値、みるみる体温が34℃台まで落ちて「危ない」とされたひまちゃんでしたが、保護っ子が到着する頃には体温は徐々に回復して「このまま点滴を続けて(入院して)様子を見ましょう」というところまで回復してくれていました。
お見舞いに行った時の様子
激的な回復は見込めないそれどころかもう下っていく一方です覚悟をと言われた事もあったけど、そこからずっとそれでも今までなんとかかんとかなんとなくいい調子を探しながらいい感じにやってこれたんだから今回もきっと平気。
ここから5年も10年もなんて贅沢は言わないけどもう少し一緒にいようよ。 pic.twitter.com/MG1fkLpLr3— 滝川🌻いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) June 6, 2024
その前日までもう少しかかるかなと言われていた入院は3日目に急きょ「いったんお家に帰りましょうか」って、退院することになりました。
朝・晩3日分の点滴をもらって、「お家でゆっくり過ごそうね」って。
少しずつ枯れていく命
朝晩の点滴はもうひまの体の回復のお手伝いにはなっていないんじゃないかなって、なんとなく分かりました。
もちろん、回復のお手伝いになるように先生が考えて出してくれたお薬です。
そう…
ひまの体は栄養の吸収がうまくできないから、もうずっと腸に頑張ってもらうお薬を使っていました。
それでも間に合わなくなってしまったのかその薬の影響なのかは分かりませんが、入院する事になったあの時、先生がしてくれたひまの体の中の説明は「腸をとるか肝臓をとるかみたいな…当然、どちらかを選ぶということは出来ませんので…」という状態でした。
だからもう、「治るため」じゃなく、ひまの体が回復にむかって頑張れるならそのお手伝いになるお薬です。
そのお薬をもってしても、もうひまの体は回復に向かえるほど頑張れなくなっていってるんだろうな、って、少しずつだけどそんな気が日に日に強くなっていってたんです、うまく説明できないんだけど。
(これはもう…少しでもひまの体がしんどくないようにしてくれているだけのものなんだろうな)って、思ってはいたけど、私は言霊の力を信じているタイプなので、ずっと「良い調子だ!」「頑張ろう!」って言い続けていました。
だから、Twitterを見て下さっている方から何人か「回復してくれてると思ってたから突然のことで…」ってご連絡頂いちゃって、ごめんなさい。
ひまの体は少しずつ、準備を始めていました。
私にはそれが分かっていました。
私が最初に彼女に言った、「少しでも穏やかな時間が少しでも長く続く方法をもう少し探したいという私のエゴに付き合ってもらえませんか?」をちゃんと聞いてくれていたんです。
そのエゴに最後まで付き合ってくれた可愛い娘。
可愛い可愛い健気な娘。
嘘をついていたわけじゃないけど、ずっとひまの事を見てくれていた皆さんの事はビックリさせちゃいましたよね…そういう事情でした。すみません。
「枯れる」はネガティブな言葉じゃないってひまが教えてくれた
知っていますか?
桜は「散る」
梅の花は「こぼれる」
椿の花は「落ちる」
朝顔は「しぼむ」
牡丹は「くずれる」
蓮は「沈む」
ひまわりは「枯れる」
か‐れる
1.
【枯れる】 《下一自》
草木が衰えて命が終わる。
「桜が―」
自然に乾いて材木の水分がぬける。
「細工用に三年寝かしたので十分―・れている」
多年の修練などの結果、なまなましい鋭気がとれ、深みのある味をもつようになる。
「―・れた芸」
処方されていたお薬が全部ちょうどきれいに終わった三日目のその夜、日付が変わる少し前に分かっていたかのようにひまは静かにそっと旅立ちました。
その最期はまさに「命が終わる」という言葉通り、「自然に魂が抜けた」というにふさわしい旅立ち方でした。
12時間前まで自分でご飯を食べていました。
静かに天へかえる準備を始めてから2時間後くらいかな…日付が変わる少し前、本当にスゥっと眠るように旅立ちました。
夜通し見られるようちゃんと映ってるかを確認するのに撮ったこれがひまの最後の動画になっちゃったけど、これさえ愛おしいね🍀可愛いなぁ pic.twitter.com/K5Ex5QvYDH— 滝川🌻いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) June 11, 2024
改めまして…
ひまのこと、ずっと見守ってくださっていてありがとうございました。
夫の仕事の都合でどうしても今日まで引き留めさせてもらっていたひまの体をこの後10時に天へ返します。
寝てるだけみたい可愛い私のひまちゃん
最初からずっと闘病中だったはずなのになんでかなひまわりって名前がピッタリの元気で明るいひましかもう思い出せなくて。
とびきり可愛く送ってあげるんだ pic.twitter.com/C2IMjk96rw— 滝川🌻いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) June 15, 2024
ご支援金(4.5.6月分)のご報告
この他、引き出しに尽力してくださったボラさんより、現金で30,000円頂戴しております。
また、「ひまちゃんのお花代に」と頂戴したものもそのままの掲載となっています。
いつも本当にありがとうございます。
それらを含め、冒頭でお伝えした通り、それぞれの子達の医療費などと併せて、詳細はまた改めてのご報告とさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※
本文中にあります「体調の悪そうなフェレット」(保護っ子ちゃん)はまだ本調子とまではいえませんが、預かりさんのお家でしっかり回復に向かって頑張ってくれていますのでご安心ください。
今回はいったんここで締めさせて頂きます。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡