今日のお話は、みんな知ってる(分かってる)はずなのになぜか誤用している、だってそっちの方がポピュラーじゃんって使われ方をしている、何を隠そう私もそうやって使っていますな「虹の橋」についてのお話です。
「虹の橋」は皆さんご存じですよね?
作者不明のまま、その信仰にかかわらず多くの人々の心に寄り添い心に響く詩として、世界中に広まったものです。
だそうなんですけど、私は「原文」を見た事がありません。
世界中に広まるその時に、訳した方の気持ちが入るのでしょうね。
「虹の橋」として目にしてきたものがこれまで「全く同じもの」だった事はありません。
だからと言って、今日はそこじゃないです。
「そもそも」の話です。
「虹の橋を渡る」は間違いです
私も「虹の橋を渡りました」って言っています。
虹の橋を渡った子からの~って当ブログ内でも書いてきている記憶もあります。
けど、本当は渡っていないんですよね。
渡っちゃったら話が変わってきちゃいますから…
本来、虹の橋というのは「天国へかかる橋」のことです。
「天国へあなたと一緒に行くために、その虹の橋のたもとで待ってるんですよ」ってお話ですから、正確に言うとするなら「虹の橋のたもとへ向かいました」となるわけですけど…
ただもう今さら修正きかないし、世の中的にそれで通じてるからまぁ良いじゃんって、むしろこれだけもうそうやって広まっているのに今更こんな話をする方が野暮だって思うんですけど、なんとなく一回くらいはきちんと「本当はこうだって私だってちゃんと前から知ってるもん」アピールをしておこうかなって…
そう、今日のモデルさん達は全ニョロその虹の橋のたもとから遊びに来てくれている子たちです。
虹の橋(もっともポピュラーな)
天国の少し手前に、「虹の橋」と呼ばれている場所があります。
この世界で生前、誰かと寄り添い、暮らしていた動物たちは、その命の灯が消えたとき、「虹の橋」のふもとへ行くのです。
そこには、草原や丘が広がっていて、動物たちはそこで駆けまわり、ともにじゃれあって、楽しく遊んでいます。
おなかいっぱいのごはんと、きれいなお水、そして優しい太陽の日差しに溢れていて、みんながそのあたたかな場所で、のんびりと暮らしています。
病気にかかっていた子も、年老いた子も、みんな元気を取り戻し、傷の痛みに苦しんでいた子もすっかり健康なからだを取り戻し、昔のように、そしてまるで夢のように、そこでは過ごしているのです。
動物たちは幸せに暮らしているのですが、たったひとつだけ、心を満たしていないことがあります。
それは、かつて共に過ごし、愛し合い、寄り添っていた人が、ここにいないことが、恋しくて、寂しいのです。
動物たちが一緒に遊んで、駆けまわっていたある日、ある子がふっと立ち止まり、遠くを見つめていました。
その子の目は、次第にキラキラと輝きだし、よろこびで震えだします。
突然、その子は仲間から離れ、草原を飛ぶように走っていきます。
速く、速く、それはまるで風のようです。
その子の視線の先にいたのは、共に過ごし、愛し合い、寄り添っていたあなたでした。
その子とあなたは、虹の橋のふもとで再び出会います。
あなたは、愛するわが子を抱きしめ、愛情いっぱいにふれあい、二度と離れることはありません。
あなたは満面の笑みで幸せにあふれたキスを受け、もう一度、愛するわが子を抱きしめるのです。
そして、わが子の顔をのぞきこみ、見つめあっては、語りかけます。
きみと別れてからの長い長い人生を、私は一生懸命生きてきたよ。
その中で、きみを忘れたことは一度たりともなかったよ。
やっと会えたね。
そしてあなたたちは寄り添いあって、共に天国へ続く虹の橋を渡っていくのです。
こちらは、ペットのご供養からメモリアル商品まで実に豊富に取り扱っている「ふくふくやま」さんよりお借りしてきました。
虹の橋 雨降り地区のお話~獣医師今本成樹の独り言「虹の橋 今本バージョン」(※当時のタイトルまま引用)
こちらのお話は過去記事にも載せているんですけど、その当時に掲載の許可を頂いたブログサイトが「サービス終了」となっていて…
ペットロスに対する一般的な偏見と不謹慎厨は同類!!虹の橋 雨降り地区のお話し
【不謹慎厨】 不謹慎な言動、行動を故意に行ったり、繰り返す人 不謹慎な言動、行動を(故意ではなかった場合でも)行った人を ...
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お名前で検索をしましたらば、その当時は「獣医師」だったはずなのですが、「院長先生」になられていました。
新庄動物病院の今本成樹(しげき)先生です。
※とても長いというか前半は「虹の橋」なので勝手に「雨降り地区」のお話で区切らせてもらっています。
天国の、ほんの、、、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれているところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、この地上からお別れすると、みんなそこへ行きます。
そこにはたくさんの自然があり、みんなで走り回って遊ぶのです。
元気な時に自分がそしたように・・・。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、暖かくて幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻します。
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻します。
…まるで過ぎた日の夢のように。
もう痛くありません。
苦しくもありません。
過ぎ去った過去の日として、、、、
それが夢であったように・・・。
幸せな時間をしばらく楽しんだ後に、ハッと気がつくのです。
何かが足りないと思うのです。
それは自分にとっての特別な。。。。
残してきてしまった大切な人。。。。
その人が、ここにいない寂しさ、物足りなさ。
こんな楽しい毎日なのに、、、、
でも、本当に楽しいわけではないのです。
特別な人がいないから・・・。
そんな気持ちを持ちながらも日々が過ぎてゆきます。
毎日毎日、動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日・・
その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
少しつまづくけど、気にしない。
ただただうれしい気持ちなのです。
そうです!
あなたを見つけたのです。
『特別なあなた』です。
あなたと友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎます。
懐かしいあの感覚
なぜか、笑顔になります。
あなたの両手は愛する友を優しく抱きしめます。
そしてあなたは、信頼にあふれて見つめる瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。そのぬくもりを思い出すのです。
そして、一生にわたりどこかから見守ってくれたその気持ちに
どう答えていいかわからないままに、ただただうれしいとでも悲しいとでもない
いろんな感情がまざった温かいものが頬を伝うのを感じるのです。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです…。
虹の橋 雨降り地区のお話
けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの『特別な誰か』と再会し、橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、『特別な誰か』などいないのです。
地上にいた間、そんな『特別な誰か』は現れなかったのです。
でもある日、『彼』が遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、『誰か』が立っているのに気づきます。
その『誰か』は、そこに繰り広げられる再会を、うらやましげに眺めているのです。
生きている間、その『誰か』は動物と暮したことがありませんでした。
そしてその『誰か』は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかったのです。
ぽつんとたたずむ『誰か』に、愛されたことのない『彼ら』が近づいていきます。
どうしてその『誰か』はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。。。。
そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、そこに奇跡が生まれるのです。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、『特別な誰か』さんと、その愛する『友』として。
今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、苦痛も悲しみも消えて、『友』は一緒になるのです。
特別な誰かさんになれなかった『彼』と、誰かに『友』と呼ばれなかった『彼』。
二人は共に「虹の橋」を渡って、それからは、二度と別れることはないのです。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、「雨降り地区」と呼ばれる『特別』な場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、『彼ら』は寒さに震え、悲しみに打ちひしがれています。
雨は『彼ら』の体に執拗に打ち付けます。
その雨は、体よりも、心に辛く突き刺さるようにしみこみます。
ここに降る雨は、残して来てしまった『特別な誰か』の流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。
でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から、出て行かない子達もいるのです。
出て行けないのです。
地上に残して来てしまった、『特別な誰か』さんがずっと悲しんでいるので、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
『特別な誰か』の『思い出』の中にいつまでもいてあげたいのです。
地上に残して来てしまった『特別な誰か』さんと同じ辛い想いをして、同じ悲しみに凍えているのです。
『彼ら』だって、離れたくないのです。
辛い雨だけど、『特別な誰か』との唯一の共通点なのです。
『彼ら』も、寂しいのです。
いつまでもやむことのない雨が、辛く降りそそぎます。
死は全てを奪い去ってしまうものと考えてしまいがちですけど、すべてを奪い去るわけではありません。
同じ時間を生き、同じ楽しみや苦しみを分かち合い、そして何より、、、、、愛し合った記憶は、『二人』の心から、永遠に消え去る事はないのです。
地上にいる『特別な誰か』さん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、「虹の橋」を創りあげているです。
ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
『彼ら』は『特別な誰か』さんを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来ました。
命の「脆さ」「儚さ」と「愛しさ」そして、その「尊さ」
束の間の温もりに感じる、慈悲の心を。
その短い生涯の全てをもって、裏切ることなく教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、最後に残したのではありません。
悲しいかもしれませんけど、もう一度だけ思い出してください。
『彼ら』が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。
さよならの前には、ちょっとだけ辛い顔をしてしまったかもしれません。
でも、『彼ら』は、最後に「ありがとう。。。」って言ったんです。
その言葉が届いたかどうかわかりません。
でも、『彼ら』は、最後に「ありがとう。。。」って伝えたかったんです。
だから、今からでも遅くありません。
『彼ら』にとっては、あなたも『特別な誰か』なのです。
だから、「ありがとう」って、もう一度だけ言ってあげてください。
それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。
「雨降り地区」に、少し暖かい光が降り注ぐようにしてあげてください。
何度も、何度も、、、、
旅立つ『彼ら』を抱きしめて、「ありがとう」って言ったかもしれません。
それでも、もう一度、思い出したらその度に「ありがとう」って言ってあげてください。
「虹の橋」
信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから…。
まとめ
「原文」を見たことがないので、どこまでがどうなのか分からないのですが、「雨降り地区」の
地上に残して来てしまった、『特別な誰か』さんがずっと悲しんでいるので、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
『特別な誰か』の『思い出』の中にいつまでもいてあげたいのです。
地上に残して来てしまった『特別な誰か』さんと同じ辛い想いをして、同じ悲しみに凍えているのです。
『彼ら』だって、離れたくないのです。
ここが私の中で忘れられないフレーズで、なんだか胸がギュッとなるからシェアしたくて、そのまま全部載せました。
「あなたの涙の雨にずっと濡れながら凍えながらあなたを待ってる…」
お見送りがつらすぎてずっと泣いている飼い主さんに届きますように…
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