フェレット

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看取る覚悟が出来ないならペットをお迎えしてはいけません~お別れの心の準備とは~

2022年10月13日

当サイトでも、Twitterでも私は「病気の相談はお受けできません」と言っています。

私の知っていることは当サイトに書いてある事が全てです。

フェレットの病気
フェレットの病気

フェレット飼育ノート

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それ以上の事は知らないし、「その子の事は分かりません」。

だから、「何もお答えしません」と言っているのですが、それでも月に数件はそのようなお話があります。

「誰かに聞いてもらわないと自分の気持ちが折れそうで」その気持ちは分かります。

「私でそのお役に立てるのならいくらでも」と本当はそうしたいけど、私の体は一つです。

時間も皆さんと同じに24時間しかありません。

全部に応える事なんて出来ないから、だから、最初から「どなたのお話も聞きません」と言っているのですが、夜中に電話がかかってくる事もしばしばで…

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フェレットをお迎えしたら、お別れ(看取り)の日は必ずくる覚悟を

フェレット

@kemono_ParaPara

「もうやれる事はないからって病院から連れて帰らされた。うちの子は見放されたんですか?」というご相談でした。

いくら「それは違いますよ。」と言っても、「診察の腕に自信がないから途中で投げ出したんだ」とか「東京の病院ならこんな目に遭わされることは無いはずだ」とか、だいぶお酒が回っているのかなとそんな印象を受ける話しぶりではありましたが、皆さんも覚えておいて下さいね。

病院で「もうしてあげられる事がない」と言われたら、それは決して先生が治療に匙を投げたということではありません。

もうそれ以上の治療はその子にとって「負担になるだけ」の段階にきたと、これは獣医学的にそういう判断になるから、「もう病院ではしてあげられる事がない」なのですよ。

その状態のその子に必要なのはもう医療ではなく、大好きなパパやママとの優しい時間だけだから、だから、「お家に連れて帰ってあげてください」なのですからね。

最後のその時まで「何かしてあげられる事はないか」と親なら思う、それは分かる

フェレット

@KeiCosmos14

何を隠そう、もうすぐこはねの一周忌です。

ここに「私はこんな風に考えてこんな風にしました」という記事を貼れたら良かったのですが、私はその時のことを未だにブログ記事に出来ていません。

まだまだ先だと思っていたのに、突然、逝く準備を始めたから、、、、って、それはまたいつか改めて振り返りたいと思います。

が、我が子の体が旅立つ準備を始めた時、「親として何をしてあげたら良いのか」これは誰しもが、何回経験したって、正解なんか分かりませんよ…

どんなに自分は最善を尽くしてきたと思っていたって、その時がきたら「もっと違う方法もあったんじゃないか、もっと長く一緒にいられる方法が他にあったんじゃないか」ってよぎりますもん…

それでも、「その時」はそんな後悔をしている時ではないんです。

一緒にいられる残り少ない限られた時間に何をしてあげられるか、何をすべきか…

電話の彼女は、誰かに自宅で輸液をしてあげなさいと言われたそうですが、点滴のセットを病院から貸してもらえなかったと悲しんで怒っていました。

Twitterなどでも簡単にそれを勧める発言をたまに見かけるのですが、正直どうなんだろう…と私は見ています。

補液の点滴は「治療」です。

誰でもが気軽にホイホイ家でやれる事ではありませんから、私が知っている限り「治療は病院で」と言う先生の方が多いです。

ご自身は貸し出してもらえたとしてもそれを許可していない病院もあることを知っておいて下さい。

彼女のように「あそこの病院は点滴セットを貸してさえくれなかった。悪い医者だ。」って思ってしまう人だっていますし、「自分はそうしてあげた」という発言を受けて「私はそれをしてあげられなかった」と、しなくて良かったはずの後悔を生んでしまう事になりかねませんからね…

看取りって何するの?

フェレット

@cottt_Y

看取りとは、無理な延命治療などは行わず、高齢者が自然に亡くなられるまでの過程を見守ることを「看取り」と呼びます。 元々は介護をするうえでの世話・看病など、患者を介護する行為そのものを表す言葉でした。 しかし、現在では、介護や看病などのお世話の有無に限らず最期を見守ることを指して「看取り」と考えます。

看取りケアとは、延命治療は施さず、人間らしく最期を迎えられるようにサポートするケアです。 主に在宅や介護施設などで行われることが多く、最後まで介助や身体をさする、声をかけるといったケアを行います。

閉じていくのは視覚→嗅覚→聴覚の順だとされています。

お気に入りの毛布やハンモックに包んで最期まで優しく声を掛け続けてあげてください。

大好きなあなたの声を最後に聞いて、それから天国へ昇っていけたらそんなに幸せな事はないはずですから。

余計なことはしない方が良い。「余計なこと」とは?
フェレット

@shigecya55

「何かしてあげたい」気持ちは分かりますが、それはこちら側の自己満足にしかもうならない時であることを知っておいて下さい。

終末期の方の看護をしている友人が「ご家族の気持ちは分かるけど、最後まで無理やりにでも頑張らせようとすると、死に方がおかしくなるんだよね」と言っていました。

細胞が少しずつ動きを止めはじめているのに、どうしても諦めきれないご家族の強い希望で管をさし続けたご遺体は、「とてもつらそう」なのだそうです。

それは、この子達でもそうで、例えば、末期の腎不全で乏尿、無尿となった子に輸液を続けるということは、もうおしっこを出す機能が止まってしまっている体に水分をどんどん入れ続けるということです。

フェレット腎臓疾患【原因(腎臓病から腎不全)症状】尿素窒素BUN値が異常に高いワサビの例
フェレット腎臓疾患【原因(腎臓病から腎不全)症状】尿素窒素BUN値が異常に高いワサビの例

腎臓には体に不必要となった老廃物を、尿として排泄するほか、血液を作ったり、体液のバランスを保つ機能があります。 腎臓が悪 ...

ferret.xn--n8jel7fkc2g.xyz

外に排泄されない水分がそのまま肺に溜まってしまったら胸水や肺水腫で窒息してしまいます。

「利尿剤をいれて/圧迫排尿/膀胱穿刺」と書いてあるサイトを見た事もありますが、「強制的に入れて強制的に出す」というその行為はもう体がその機能を止め始めているのに、天へかえる準備を始めているのに、それはもう「体の負担」にしかならないんじゃないかなって。

最期の時に向かっている体が少しでも苦しくないように、少しでも楽になるように、少しでも安らかに旅立てるように、それだけを考えてあげて欲しいと思います。

「諦める」んじゃない、「ちゃんと見送ってあげる」んです

フェレット

@1ObBYcKfsd0n36L

「まだ何かしてあげられる事はないか」で始めたその手を止めるのには勇気がいります。

その手を止めてしまったらそのまま死んでしまうような気がして怖いのは分かります。

でも止めてあげなきゃいけない時を見誤ってはいけません。

その手を止めて、もうきちんとお見送りをしてあげる準備を始めなければいけない時はくるんです。

電話の彼女が「点滴のセットを貸してもらえなかったからせめてシリンジでミルクを飲ませてあげてる」と言いました。

電話の向こうから咳の音が聞こえました。

咳というのは、肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきた異物を気道から取り除こうとする生体防御反応のことをいいます。

「っちょ、ダメですよ、この咳は何ですか?誤嚥させてませんか?」

電話を受けてからこの時すでに2時間ちょっとが経過していて、最初よりも更にろれつが回らなくてふにゃふにゃ口調の彼女が「全然体に力入ってないし咳しちゃうからほとんど全部こぼれちゃうんですけど、どうしたら良いですか?」って言いました。

「だからダメですって、もう何もしないであげてください、○○ちゃんが苦しくなっちゃってるの分かりませんか?」

「あなたもクソやぶ(医者)と一緒。私は諦めてないのに、さっきからうちの○○がもう死ぬもう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬってそればっか言って、全然助けてくれようとしないで!○○が死ねば良いと思ってんでしょ?あなたもくそごみですかぁ?」

「いい加減にしなさい!そもそもシリンジを使った給餌というのは電話をしながら片手間でやるような事じゃないんです、何やってるんですか!」

「うっさいなぁ」とか舌打ちとか、私にというより独り言みたいなトーンでボソボソ聞こえる程度の言葉が少しあって最後に「もういいや」って、電話は切れました。

ODやリスカしながら看取られて嬉しい子がいると思いますか?

フェレット

@YzVSeuVqGXeeTkM

会話中に缶を開ける音が何回聞こえてきたのか数える気にもなりませんが、「あ、ちょっと薬飲んで良いですか?」「さっきもそういって飲んでましたよ、大丈夫ですか?処方通りですか?」という会話は何度かしています。

「あ、血…」「血がどうしたんですか?どこかから出血してるんですか?」「あー、私の血だから大丈夫です」という会話もありました。

自分とのお別れが耐えられなくて呂律が回らなくなるほどお酒や薬を飲んで、どこの誰とも分からない人と電話をしながら自分の体を傷つけて…最後に見た大好きな人の姿がそんなボロボロで、どうやって安心して旅立てるというのですか…

お別れがつらいのは当たり前です。

みんな一緒です。

ペットをお迎えするという事は「最後まで責任をもって」、それは看取りまでをいうのですよ。

その覚悟が出来ない人は命のお迎えをしてはいけません。

こういう話をすると「精神疾患患者はペットを飼うなということですか?」みたいな問い合わせがくる事がありますが、少なくとも、闘病を頑張って命をまっとうしようとしている我が子の最後の姿から目を背ける事を「自分は病気だから目を背けても仕方ないじゃん」というほどの状態なら、ご自身の病気を治す事が先なんじゃないのかと私は思っています。

最後になりますが、お時間ございましたらこちらもお読み頂けたら、少し「さよなら」の心の準備のお手伝いになれるかなと思います…

フェレットお葬式
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おまけ 今日のモデルさんたち
フェレット

@ayakanon

こちらは「スマホのない時代にPCで編集したもの」というお写真なのですが、そうです、今日、登場してくれている子達はみんなお空からのモデルさんです。

みんな鼬生を生ききった子達。ありがとうだよ!!

※今回の記事に載せきれなかった皆には次回の記事に出てもらいます!ちょっと待っててくださいね!

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

-ペットと暮らす
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