気圧に弱いフェレット

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フェレットの病気

フェレットの気象病【なぜ低気圧・台風で体調を崩すのか、何が怖いのか】分かりやすく解説

声が大きい人にそういう人が多いのか、単に、そういう発言だから大きな声を出しているように見えるだけなのかは分かりませんが、最近、Twitterを開くたんびに「とんでも飼育論」が目に入ります。

そのための勉強をしてきた頭の良い方々が莫大な(かどうかは規模によりますけど)研究費をかけて、日々、研究に研究を重ねてそれでやっと世に出された「良いもの」がたくさんあるのに、何の人なのかはよく分からないけど何かちょっと有名っぽい誰か、の奇想天外なアイデアや奇抜な発言の方を良いものだとして飛びつける心理が私には分かりません。

ご飯や健康についてもそうなのですが、特に医療に関する情報というのは、今までの常識を根本から覆す世紀の大発見!みたいな事がもしも仮にあった場合には、然るべき場所から正式に発表されます。

(私を含め)一般人の個人サイトやブログ、SNSを駆使するインフルエンサーが「一番最初に発信する」なんて事は絶対にありえないんです。

先日も「これは私の主人が医療機関に勤める幼馴染から聞いた確実な話でまだ公表されていない情報なんですが」って、政府が隠している日本国内で起きている本当の事、これから世界はこうなっていくという話、だから、今からこれを飲んで備えておきましょう。これは全ての生物に有効な成分です。ってミジンコが活性化した話。

~だから、いたちのおうちで宣伝して下さい。

って、来ていました。

商品だったり、私の説を広めて下さい(セミナー勧誘系、スピリチュアル系、等々)だったり、商材内容はバラバラですが、とにかく最近多いです。

なんだかなぁとは思いますけど、まぁ…

マルチ商法などの勧誘にお困りの方はこちらなど参考にして頂けたらと思います。

実例
とりあえず逃げろ!マルチ商法よくある手口「久しぶりに会おう」はズルい!だから余計な事は考えずに断れ!

20年来の友人から「久しぶりに東京に行くから会おうよ!食事でも行かない?」って連絡がありました。 知り合った当時はもう本当に毎晩のように遊んでいた大好きな友人です。 その後、お互いに環境が変わり会う頻 ...

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今日はそんな数あるとんでも飼育論の中から「台風は弱い魂を連れて行ってしまうから小動物ちゃんは死んでしまいやすい説」や「低気圧によって内臓が圧迫されるから小動物は台風で圧死してるんです説」にちょっと待ったをかけさせて頂こうかなと思います。

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フェレットの気象病 なぜ低気圧・台風で体調を崩すのか

「古傷が痛むから嵐がくるぞ」とか「頭が痛いから雨が降るね」みたいに、昔から、低気圧(台風がくる等)で具合が悪くなる人の割合が多いため、分かりやすくタイトルには「低気圧」という言葉だけを使いましたが、気候や天気の変化が原因でおこる体の不調は総称で『気象病(症)』と言います。

「低気圧だから」という事ではなく、原因は「気候の変化」ですから、急激に上がる・急激に下がる、どちらの時にも気を付けてあげて下さい…と言いたいところですが、「対策」については追々お話しさせて頂きます。

人の場合では、頭痛やめまい、疲労感、関節痛、気持ちの落ち込み(うつ)、吐き気、喘息などって実にさまざまな症状が出るのが気象病の特徴なのですが、これは多分、動物たちでも同じです。

そのメカニズムとしては

気象病の原因

気象病は、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れることが原因で起こると考えられています。特に、気圧の変化による影響がとても大きいと言われていて、その中でも“気圧が低下するとき”に症状が出やすいと言われています。

気圧の変化によって気象病の症状が出やすいのには、「内耳」が深く関係していると考えられています。
内耳は主に、耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割をしています。近年の研究により、内耳の前庭器官には気圧の変化を感知する場所と能力があることが明らかになりました。(2019年中部大学 佐藤教授)これにより、大きな気圧の変化が起こると内耳のセンサーがそれを感知し、その情報が脳に伝わることが判明しました。
また、このセンサーは人によって感じ方が異なり、気象病を訴える人の多くは、何らかの原因でこのセンサーが敏感なため、脳に過剰に情報が伝わり、その結果、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ、症状が出やすいのではないかと考えられています。

引用:漢方の「Kracie

うちのえるちゃんは「内耳に何かしらの問題があるっぽい」と小さい頃から言われているので、特になのかもしれませんが、頭痛ーる(気圧アプリ)の通知より先に斜頸の症状がすぐに出ます。

フェレットがずっと首を傾げてる【斜頸(しゃけい)】原因は?どうしたら良い?
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斜頸(しゃけい、Torticollis)とは、胸鎖乳突筋の瘢痕化による短縮の為に、頭部が患側に傾き顔面が健側へ回旋すると共に、頸部の患側への回旋と健側への側屈が制限される症状・疾患である。 出典:Wi

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シニアと呼ばれる年齢域に入ってからはその症状がどんどん重くなってきているようで、フラフラヨロヨロしながら気持ち悪そうにグルグル回ってしまっている我が子の様子など、とてもじゃないけど黙って様子見だけなんてしていられなくて、「何かしてあげられる事は本当に何もないんですか?!」って何度、病院へ駆け込んだ事か…

気象病で怖いのは

当然、その状態は「怖い」です。

フラフラ、ヨロヨロなのは頭が痛いのかもしれません。

ずっと寝てばかりなのは、疲労感があるのかもしれません。もしかしたら関節が痛くて動きたくないのかもしれないし、気持ちの落ち込み(うつ)があるのかもしれないです。

吐き気なんて人間だって普通にしんどいです。

それ以外の症状が出ているニョロも多いかとは思いますが、いずれにしたって絶対にそれは見ていて代わってあげたいと思うくらい可哀想な状態だって分かります。

「死んでしまうんじゃないか」って本当に怖いと思うんです。

ただ、気象病って人間と同じでまったく影響がない子もいるし、症状も様々だし、症状で検索をかけても他の病気と区別がつかないし、怖いことだらけなんですけど、気候が落ち着いたらケロっと症状が治まったりするので若くて健康な子の場合は慌てて病院へ行く用意をしているうちに「元気になってた」なんてお話しをよく聞いたりもするんですけど、本当に怖い場合もあるんですよ。

それは特に、持病を抱えていたり、シニアの場合になんですけど、そのまま体調が悪化してそのまま亡くなってしまう事があるんです。

そして、それについては残念ながら「絶対に防いであげられる方法」というのが今のところ…無いんです。

嘔吐がおさまらずヨロヨロフラフラどころかぐったりして体の力が完全に抜けてぐにゃんぐにゃん、「いつもと様子が違う」って病院へ連れていった時には軽く脱水を起こしていたので点滴などの処置をしてもらって「あとは本人の生命力次第になります」って言われた事があるくらいですから…

対策 出来る事をしてあげるには

冒頭で書いた「台風は弱い魂を連れて行ってしまう説」

これ、私は使い方によってはそんなに悪い説だとは思っていないんです。

(魂の強い弱いはそういう事じゃないという私の考えは置いておくとして)頑張って頑張って長く闘病してきた子の魂が強い風に乗って勢いよく天国までひとっ飛びで駆け上がっていく姿を想像したら、「…あるな!」って息が気持ちよく吸えたので、これはあるんだと思います。

間違って欲しくないのは、これを「だから何もしない」という言い訳に使わないで下さい。という事。

例えば、気圧が下がるという事は普段より圧がかかっていない状態なので血管が膨張します。

これが神経に作用して頭痛を引き起こす、それが偏頭痛の原因って話なのですけど…

例)フェレットに多い腎疾患

腎臓が悪い場合、血液がろ過しきれず、血液に不純物が残ったまま、体中をめぐってしまいます。

気圧が下がる時には気温も下がります。

そうなるとあまりお水を飲まなくなったりするから、(腎臓が悪い場合)尿だけが出て脱水し始めて、ますます腎臓に負荷がかかります。

だから、こまめにお水を飲ませてあげたり、カリカリをふやかしに換えたりして、積極的に水分補給をしてあげて下さい。

フェレット腎臓疾患【原因(腎臓病から腎不全)症状】尿素窒素BUN値が異常に高いワサビの例
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腎臓には体に不必要となった老廃物を、尿として排泄するほか、血液を作ったり、体液のバランスを保つ機能があります。 腎臓が悪くなると毒素が溜まり、食欲低下、嘔吐、貧血尿毒症による脳障害などさまざまな障害が

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※気持ちが悪くてえづいてるような時にシリンジを使って無理やり飲ませるような事をしてはいけません。

誤嚥させてしまう可能性が高いですので、嘔吐が続いているような時には必ず病院へ連れて行ってあげて下さい。

「天気には抗えない」と嘆くばかりではなく、出来る事をしてあげて欲しいんです。

気圧に効くツボはフェレットにもある

ちょっと思い出してみて下さい。

子供の頃、体調を崩した時、不安な時、お母さんの優しい手やお父さんの大きな手に安心した記憶はありませんか?

この子達へのマッサージにまず必要なのはそれだと私は思っているので、私がお伝えするマッサージの基本は「メンタル重視」です。

だから、ツボの位置だとかそういう説明は省きます。っていうより、私は「フェレットは背骨に沿ってツボがたくさんあるんだって!」くらいの知識でずっとやってきているので、それだけでこのお話をさせて頂きます。

手のひら全体を使って体を上から包み込むように、からの、背中や首の後ろの皮をつまんで少しもち上げてつねるように、をゆっくり、ゆーっくり繰り返します。

その時には優しく声をかけてあげると良いです。

大好きなあなたの優しい声は一番その子に安心を与えてあげられるものですからね。

今日のアイキャッチ画像はマッサージ中のえるちゃんです。

こんな風にスヤァと眠ってくれる子も多いようですので、ぜひ一度、試してみてあげて下さい。

体調を崩した後に気を付けてあげて欲しいこと(←一番大事)

体調を崩すと、一時的にでも免疫力がガクッと下がります。

免疫が下がると常在菌の増殖や日和見細菌の傾きが一気に起こって、何かしらの炎症を起こしたり、病気を発症したり、感染したりしやすくなります。

代表的なのはコクシジウム症とかになりますけど、例えば上記であげた腎疾患の子などはいきなり歯周病を発症したりとかもするんです。

フェレット【コクシジウムとは?】ウンチの変化で見る症状と予防するには?
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コクシジウム症というのは、コクシジウムという原虫が消化管に寄生して起こる病気で、その特徴は、 寄生されていても免疫力が高ければ症状はみられず、免疫力が落ちてくると増殖して発症するというものです。 だか

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表面的には「治まった」「ケロっと元気になった」ように見えても、体の中はまだ本調子に戻っていない場合がありますから、少しでも体調を崩した時には絶対に数日間は安静にさせてあげて下さい。

「天気も回復したしちょっとお散歩」はこの子達には実はあんまり良い事では無いし、多くのフェレットと会う場所にもそういう時には行かない方が無難だったりします。

過度な心配はこの子達に伝わってしまいますからそれは必要ないですが、どんな時でも冷静に、やれる事はあるんだという事を知ってあげておいて欲しくてこのお話しを書きました。

天候には抗えないけど、なすすべが無いわけじゃない、ヘンテコな話に振り回されずに飼い主としてしっかりと知識を持って構えておいてあげて下さいね。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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