保護っ子を気にするフェレット

保護っ子の様子を見にきたさすけ

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いたち(フェレット)

「遺棄されて死んだ」じゃない「遺棄したあなたが殺した」フェレットの話(2021年末から2022年2月までのご報告)

随分とお久しぶりの更新となりまして、「いたちのおうちってば活動してないのかしら」ってそろそろ思われてしまいそうなので…というより、ごめんなさい。

ちゃんと、どころかかなり目一杯の活動をぶっ続けでこなしてきていて、書きかけの記事は70記事くらいあるのですが、「まだこれ出せないんだよなぁ…」ってところに次から次へと案件が続きまして…

そんな中で、確定申告的なあれで通帳記入に行きましたら、なんのご報告もできていないのに、定期的にご支援くださっている方々がおられて…

本当に申し訳ありません。

信じて見守って下さっている貴方へは、最低限のことだけでもきちんとご報告させて頂かなければと思って、今、慌てて、超絶久しぶりにパソコンを立ち上げた次第でございます。

早速いきます。

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動物の遺棄は犯罪です!遺棄されてそのまま死んでしまったフェレットの話

結論から言いますと、2022年2月末現在、いたちのおうち預かりのフェレットは7匹で…した。

そのうち「保護っ子」は4匹、うち1匹は「もう安心して良いよ」と一度も言ってあげらないうちに虹の橋を渡ってしまいました。

虹の橋を渡ったあの子のこと

警察署から「ちょっとイレギュラーなんですけど…」と連絡がありました。

(施設などに迷惑がかからないように出来るのなら詳細を公開して良いと許可をもらったのでやっと書けます)

時間外なのに私の到着を待って下さっていたお巡りさんは3人。

一週間と数日の冬季休みが明けた新年の営業初日に某施設内にあるトイレの掃除用具置き場にキャリーごと置かれているのを見つけたと、警察署に届けられた空っぽの水ボトルがついた汚臭を放つキャリーを見れば「その日に遺棄されたんじゃない」って事は一目瞭然でした。

「明日改めて手続きに来ます」って、全ての手続きをすっ飛ばして「まずは急いで病院へ」の許可を出してもらえたのは、信頼関係がすでに築けている警察署だったことももちろんあるのかもはしれませんが、今回は完全にお巡りさんだって人間だからって部分だけの事だと思います。(つい先ごろ何やら色々あったようでSNSで時々「警察はしょせん」みたいな声が流れてくるのですけど、お巡りさんの全員がそうなんて事では絶対にないし、むしろ、小さな命を大切に大切に考えてくれている時の方が多いって事は、今ここを読んで下さっている皆様に知っておいて欲しいなって思います。)

「こんな事を今ここであなたに聞いても分からないでしょうけど、病院へ行けば元気になり…ます…よ…ね?」みたいな事を聞かれました。

大丈夫かどうかなんて分からなくても、誰かに何かを言ってもらわなきゃ心配で心配でどうしようもない時ってあるじゃないですか?多分そういう気持ちだったからそのお巡りさんは時間外なのにも関わらず私を待っていたんだと思いました。

でも、「安心して下さい」とはとてもじゃないけど言えないくらい、その子は「やばい」状態でした。

一時預かりをお願いしていたボラさんが予約しておいてくれたかかりつけの病院へタクシーで急いで向かって、待ってましたよって、両手を広げて受け取ってくれた先生から次の瞬間に出た言葉は

「え…」

「私の子です、助けて下さい」

パサパサの毛並み、お鼻は真っ白で口呼吸、多分何も捉えていないであろう光のない目、数分おきの激しい痙攣…

「なんでこんな…」って先生が独り言みたいに言ったから(そんな事、私だって知りたいよ)と思いながら何も言わずにいたら、「どうしますか?」って聞かれました。

普通に飼い主として普通に我が子を連れて普通に病院へ通っている方は、このやり取りに驚くかもしれませんが、私たち活動者にはこれは普通の事です。

ただでさえ、飼い主のいない動物の治療というのはややこしいのに、明らかに助かる見込みが薄い場合には「どうしますか?」から始まるのが普通なのです。

ただ、猫などとは違い、飼い主がいないという状態がないのが普通なのがフェレットで、私はフェレットの保護活動者ですから、してあげられる治療は何があるのか先生の意見を私が聞こうとするよりも先に横にいた預かりさんが「この子はもう私の子です。助けて下さい。」って言いました。

「出来る限りを尽くします」

不誠実に楽観的な事を言わない信頼できる獣医さんだと思いました。

おかえりなさい…

持っていた3万円をとりあえずとしてお渡しだけして、その後の入院の手続きなどは預かりさんにお願いしてその日は帰りました。

翌日、警察署へ改めて事務手続きに行った後、私も面会に行こうとしていたのですが、コロナ禍で「面会は一人ずつ」となっているとの事で、面会可能時間は全て預かりさんのものだよなって私は控えることにしました。

毎日、「今日も会いに行ってきました」から始まる夜の連絡に希望が見えるような良い報告は一度も無いまま4日が過ぎたあくる日の朝、「逝ってしまったそうです。これからお迎えに行ってきます。」ってLineが入りました。

私もすぐに駆け付けたかったのですが、タイミングが悪くその日はちょうど、また別の警察署からの引き取り案件があって、行けるのは病院諸々を済ませた後の夕方以降になりそうだと伝えたら、

「申し訳ありませんが今日は二人でゆっくり過ごさせてください。」と返信がありました。

そりゃそうか…

やっと帰れるんだもんね。

だいぶ遠回りしちゃったけど、もう痛くない、寒くない、もう何にもつらくない体で初めて帰る自分のお家。

ママと二人でゆっくり過ごしたいに決まってるね。

「かしこまりました。諸々落ち着かれたらまたご連絡下さい」

「死んじゃった」じゃない、「殺した」だと私は思ってる

「諸々落ち着いたら」と私が言ったからなのかは分かりませんが、次の連絡は「本日、火葬してきました」の報告でした。

ものすごい長文のそこには

この子が保護っ子であることは分かってます。
いたちのおうちさんの活動報告としてその扱いになる事は重々承知のうえ、もちろんいたちのおうちさんがそういう方ではない事も分かっています、それでも、その上でお願いがあります。
○○(ママが付けてあげたその子の名前)を悲惨な目にあったただの可哀想な子の話にはしないでください。
○○の話は、今後同じように人の手によって殺められたも同然のような子がもう二度と出ないように、そういうお話しとして書いてやって下さい。
よろしくお願いします。

とありました。

そんな事…

言われなくても、私もまったく同じ気持ちです。

っていうよりむしろもうちょい強めに思っています。

「人の手によって殺められたも同然のような」じゃない。

誰にも見つけてもらえないような場所にわざわざこっそり置き去りにしてくるだなんて、「あなたが殺したんですよ」って私はそう思っています。

今回に限らず、フェレットを捨てるという行為は「殺す」だと私はずっとそう言ってきています。

外に置き去りにされたら生きていけない生き物だから私は保護活動をしています。

そう、平気でペットを殺そうとする無責任な人間の尻拭いでしかないのですよ、フェレットの保護活動というのは…

…って、ちょっと言葉が強すぎましたが、この年末年始は本当に多かったし、質が悪い。

サービスエリアの茂み、駅のトイレ、公園のベンチの下、、、、

そんな所へわざわざ捨てに行く行動力があるのなら、なぜたった一本うちへ電話してきてくれないのですか?

一度は可愛いと愛したその子をその手で殺してしまう前に相談して下さい。

いたちのおうちはそういう所なのですから…

まとめ

次の更新ではもう少し明るい記事を前向きな気持ちで書けたらいいなと思います。

ご支援いただいている皆様に少しでも良いご報告ができますように☆彡

今日のアイキャッチ画像は入れ代わり立ち代わり続々とやってくる保護っ子ちゃん達を心配して何度も見にきていたさすけです。

最後に…

こちらは公園のトイレに捨てられていた子達のお話です。

お時間ありましたらぜひ合わせてお読み下さい。

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