先日から我が家の駐車場に一匹の猫が突然やってくるようになりました。
それはいつ頃からかと聞かれたら、何度かウンチの掃除をした覚えがあるので、「9月に入ってからのここ数週間のことです」というお返事しかできません。
しかもそれは、この辺りは桜猫がいる地域なので、絶対にそれがその子のものだとは言いきれません。
きちんと「姿を見た」とはっきり言えるのは、10月の連休前からです。
そこで、
すごい特徴的なお顔をした可愛い成猫を脱走させちゃった飼い主さんいませんか?
数週間前から我が家の駐車場(塀有り完全私有地です)に寝に来てます。
免疫が落ちてる投薬中の子達がいるので我が家での保護はできませんが、飼い主さんがいる子なら捕獲の協力は惜しみません。
耳カットなし
という投稿をしたら、結構な数のDMが届きまして…
多分、皆さん、そのやり取りが「他の人の目に入らない所で」を選択して下さったのは、その子の事を想って、私のことを考えて、の事なのだと思います。
私の書き方が悪かったせいなのがもちろん100%ですが、『猫の話題』は良くも悪くも燃えやすいですからね。
お気遣い頂きありがとうございます。
ただちょっと件数が多くて、内容も重複しているものが多いので、こちらでまとめてお返事をさせて頂きます。
お一人ずつに返信させて頂く時間がとれず大変申し訳ありません。
迷い猫と迷いフェレット保護活動者なのになぜ差をつけるのか?へのお答え
一番多かった、「保護して(お家に入れて)あげて下さい」「なんで保護してあげないんですか?」についてですが、ツイートしたように我が家には今現在、免疫が落ちている投薬中のフェレットが3匹います。
外にいた子をそこへいれる事は簡単には出来ません。
もちろん、あの子がフェレットであったら、有無を言わさず保護して家へ入れます。
私はフェレットの保護活動者だから。
「フェレットの活動者だから」って事がもちろん一番ですけど、ちょっとこれだけは知っておいて下さい。
「保護犬」「保護猫」「保護フェレット」ってその定義からして違うのですけど、その子たちが保護されるに至ることになる理由はこちら…
ザックリとですが
犬・猫 | フェレット |
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|
「違う」こと、お分かり頂けますでしょうか?
「保護してあげて」って簡単にいうけど…
上記の通り、フェレットは犬・猫とは違う、独自の特殊な流通形態からの愛玩動物です。
先ほどもお伝えした通り、私はフェレットの保護活動をしていますので、それが全国どこからの発信であろうと、目にしたら必ず「すぐにお迎えに行きます。だから捕獲だけご協力をお願いします」と言います。
これは大げさでも盛ってるでもなく、本当に「全国どこからの発信でも」そうお伝えしてきました。
いざとなったら私が行きます。
私はそのつもりで活動をしてきているわけですが、有難いことに「ご協力をお願いできる方いませんか」と声をあげたら、これまで100%いつでも必ず助けてくださる誰かが全国にいてくださいました。
本当に本当に、いつも皆さまに感謝です。ありがとうございます。
そうした多くの皆さんのご協力に支えられているので、いたちのおうちは距離を理由に保護しない子をだした事はないし、これからも、それを理由に保護を諦める事はないです。
ここで、誤解がないようにもう一度書きます。
それはフェレットだから、その考え/そのスタンスでいられる、というだけです。
それをそのまま猫にあてはめて同じようなスタンスで「保護活動」なんて、絶対にできないんです。
猫が外に全国各地にいったい何万匹いるかご存じですか?
正確な数は分からなくても、「外にフェレットがいました」と比較できる数じゃないことはお分かり頂けますよね?
とてもじゃないけど、いくら協力者がどんなにいてくれたとしたって個人レベルで何とかできる数ではないです。
個人レベルで何とかできる数じゃないけど、ないからこそ、「地域猫」「地域猫活動」という言葉を聞いたことはありますか?
その猫達に関しては(それが現在進行形で正常に機能しているしていないは別として)その地域の行政や自治体レベルで解決させていく事が望ましいとされているのが「猫問題」になってきているのが今です。
昭和のあの頃とは「外にいる猫」に対する、あれこれがもうまるっきり違うのですよ…
外にいる猫の「保護」とは?
私が暮らすこの地域は下町という事もあって「ご近所付き合い」がとても濃いです。
ご近所さん達の中には外猫の活動をされている個人さんも多く、また行政のサポートも厚いため、猫ボラさんの団体やグループがいくつもあります。
なので、私はまず、何をしたら良いのかをご近所さん達に聞いて回りました。
地域で活動されている方に聞くのが一番ですからね。
それらを全部した後で、Twitterの投稿をしました。
たくさんアドバイスをくださってありがとうございます。
頂いているアドバイスは全て抜かりなく、ちゃんと終わっていますからご安心くださいね。
Q. 野良猫じゃないの?
A. 人慣れしていること、毛並みが綺麗なこと、成猫なこと、で、飼い猫の可能性が高いと考えています。
A. 地域の皆さんの活動により、この地域にいる猫は全て桜猫(ボラさん達が把握している子)となっています。耳カットがない子は「迷い猫(脱走してきちゃった子)」と見るのがこの地域では一般的なんです。
A. もちろん、どこか別の地域から流れてきた放浪猫の可能性もあります。が、飼い主さんがいる子の可能性の方が今はまだ高いので少し慎重に様子を見ていようと思います。
Q. 外にいたら危ないと思わないんですか?
A. 思います。なので、一刻も早く飼い主さんの元へこの子がここにいる情報が届くようにと思い、SNSも使いました。
A. ずっとこのまま外で飼い主さんを待っている状態にしておくのはさすがに危険すぎるので、今週中に捕獲保護して猫ボラさんの個人宅でそのような形をとらせてもらえるお話がつきました。
Q. 飼い主さんがいない子/飼い主さんが出てこない子だったらどうするの?
A. 捕獲保護の後の事は猫ボラさんにお任せする事になっています。もし不妊化手術未実施の子であった場合、病院代のご支援だけにはなりますが少しお手伝いをさせて頂こうと思っています。
Q. なんであなた(フェレットの保護活動者)が猫のことをするの?
A. 追記でツイートしたのですが、この子がいる場所は私道を入った奥にある駐車場で、私道入口から駐車場周りにかけてずっと塀で囲まれているため外からではその駐車場が見えないんです。外部の人は入れない完全な私有地なので「ここにいる時がありますよ」って発信をしました。
A. 知らん顔できるわけないじゃないですかっ!!
まとめ
「猫のこと」って、今がまさに過渡期真っ最中って感じで色々ととても難しいんですよね…
本当についこの前まで、「猫は外で自由にさせてあげるのが一番だ」って、本気で大半の人が思っていたんですから。
私がボランティア活動を始めたばかりの頃はまだ「猫は完全室内飼い推奨」くらいだったのですが、今ではもう「猫を外に出すのは虐待行為」とまで言われる時代になりました。
その流れについていけていない世代はたくさんいます。
本来であれば年齢的なことだけでいえば私もそちら側の世代です。
こういう事をしていなければ、「外にいた子たち」の悲惨な姿をこんなにたくさん目にしていなければ、猫が外にいる事に対して多分ここまで神経質にはなっていないと思います。
でも、見ちゃってきたから…
室内にいたらこんな姿になる事はなかったのにって子達を数え切れないほど見てきちゃったから…
つい先日もこんな事があって、ちょうど今、オンライン署名を行っています。
トラバサミ猫犠牲事件を風化させないで!荒川河川敷足立エリアの整備と防犯カメラ設置を求めます!
こういう事が日常のすぐ傍にある事を知ってしまっているから、外にいる子達をただのほほんと眺めているだけにはもうなれなくてですね…
もちろん、それを誰かに押し付けることはしませんし、先ほども言った通り、猫の問題というのは「その地域ごと」で定めている目標とか、そこまでのプロセスとか、今どんな状況なのか、とか、本当にまったく違うから、よその地域の事に「私が」口をだしたってただ邪魔になるだけですから…
私は私の手の届く範囲のことだけしかできません。
でも!!!!
フェレットの事はまだまだこれからも、どこまででも手を伸ばします。
皆さんの手をお借りして!日本全国どこまででも伸ばして!伸ばして!
そうして、いつかの日にか、「もうどなたの手もお借りする事はありません。今までありがとうございました!」って胸を張って言える、「その必要のないペット社会」を目指します。
今日の記事で登場してくれているモデルさんニャンコス達も「ご協力お願いします!」で集まってくれたカワユス達です。
みんなカワユス♡ご協力ありがとうございました!!
どの子もみんな、世界中のカワユス達がみんなみんな健やかに過ごせるペット社会になりますように☆彡