毎年、毎年のことですが、この時期に必ず出される「インフルエンザが猛威を奮い始めた」という話題。
それ自体は事実でしょうから、然るべき機関からそう発表されて当たり前の事なのですが、それをトレンドニュースとして過剰に我々一般人の不安を煽るような文言満載で頻繁に更新してそのお知らせを送り付けてくるまとめサイトやネットニュースに私はイライラしてしまいます。
だって、ただ「インフルエンザは怖い」って、毎日、毎日、「怖い怖い」って言う割には「じゃあどうしたら良い」がペラペラ過ぎて、「お前は何がしたい(言いたい)んだよ!」ってなっちゃうんです、私。
無責任な「気を付けましょう」は、いたずらに人の不安を煽るだけです。
それにイライラするのです。
「ニュース」を自称するなら、もう少しきちんと「役に立つ情報」を載せて欲しいって。
まぁ、一応、私もこうしてサイト運営をしている立場にありますから、言葉には気を付けようって戒めにさせて頂いています。
で、
ここは、いたちのおうち、私は「人間」についてのお話はできないので、インフルエンザについて人に対するあれこれは
厚生労働省:インフルエンザ総合ページ
これが、日本におけるインフルエンザにまつわる全ての情報の一次ソースです。
「正しい情報」はここから受け取るようにして下さいね。
あとは、
第一三共株式会社:インフル・ニュース
シオノギ製薬:病気の知識「インフルエンザ」
などといった、製薬会社からの情報を参考にするようにしたら、皆さんがそれぞれの生活に取り入れやすい色々なヒントになるかなって思います。
少しでも、出来る対策と予防はしっかりやっておきましょう。
フェレ飼いの私たちは特に!です!!
インフルエンザに罹患したら、人間がキツイのはもちろんですが、あなたがインフルエンザにかかってしまったら、大切なニョロに移してしまう心配がでてきますからね。
私は、あなたとあなたの愛鼬ちゃんの事が心配でs…いや、ごめん、ぶっちゃけて言えば、あなたの愛鼬ちゃんの事だけが心配です。
フェレットはインフルエンザワクチンの研究に用いられていたりします。
これについて、思う事はそれぞれにおありでしょうが、今ここではグッと飲み込んで下さい。
今日は、「だ!か!ら!」のお話です。
フェレットにも「人のインフルエンザが移っちゃうかも」なんて生ぬるいレベルではなく、フェレットは「ヒトインフルエンザA型およびB型に感受性がある生き物です」として、だ、か、ら、「気を付けてあげなきゃいけないんですよ」ってお話しになります。
フェレットが感染しないように気を付けてあげること
フェレットがインフルエンザに感染する時、その感染源のほとんどは飼い主さんです。
人間同士の感染と同様に咳やクシャミの飛沫などで感染します。
感染したフェレットから他のフェレットにも感染します。
多頭飼育されている方はそういった事にもこの季節は特に注意してあげて下さい。
1ニョロリンがインフルエンザだと分かったらすぐに全ニョロリンをそれぞれ隔離して様子を見てあげて下さい。
発症前の潜伏期間という事も考えられるので発症している子だけを隔離するのではなく、必ず「それぞれ」を隔離してあげて下さい。
その隔離は、飛沫感染を避けるために行うわけですから、ただ、ケージを分けるだけでは足りません。
それぞれを別室に置ける余裕がなければ、最低限、ケージごとに布をかけるなど工夫を凝らして、「徹底した隔離」を意識してあげて下さいね。
フェレットのインフルエンザ
初期症状は犬ジステンパーに似ていますが、
フェレットの予防接種【犬ジステンパー】混合ワクチンって?効果や副作用(アナフィラキシー)
俗にいう「ジス」 これは「犬ジステンパーウイルス」の感染によって起こる病気ですが、イヌ科、イタチ科、アライグマ科、ネコ科 ...
唇や顎などの発疹やハードパット(肉球が硬くなる症状)はみられないので判断はそこですると良いと思います。
インフルエンザを発症すると、発熱・クシャミ・咳・涙目・鼻水や気だるそうな感じ(倦怠感)や食欲不振が見られます。
ベビニョロやシニアニョロでは肺炎に進行するなど深刻な症状になりやすいので特に注意が必要です。
「健康な大人の生体は軽症で済む事が多く1~2週間で自然に回復する」と記述されているサイトを時々見かけますが、心配性な私はすぐに病院へ連れて行きます。
同じように、そうして連れて行って「インフルエンザと診断されたのに特に何も投薬治療をされなかった」というお話しを聞く事があります。
インフルエンザの治療について
それは、それが良いとか悪いとかの話ではありません。
投薬などの処置やその他は全て、診察をしてくれたその獣医の判断に任せる事です。
田園調布動物病院の医院長先生も
と、仰っていました。
「不要な薬は毒になる」という考え方もあります。
だから、「投薬治療をしない=悪い医者」だなんて事は決してないのです。
症状緩和のための抗生剤や消炎剤、インターフェロンなどの投薬が一般的だとされていますが、タミフル等を投薬される場合もあります。
それらはそのお医者様の治療方針とその子の症状で決めているはずです。
そういう時の為にも普段から健康診断などできっちり診てもらって、先生との信頼関係をしっかり築いておく事が飼い主として大切な事だと私は考えています。
ただ、先にも書きましたがベビやシニアニョロは二次感染で肺炎を起こすことがあるので抗生物質の投与は必要かと思います。
これは小動物看護師有資格者の私が個人的にそう思うという話です。
いずれにしても、まずは病院できちんと診察してもらってあげて下さいね。
大切なのは「うつさない事」!予防です
インフルエンザにかかってしまったら、そうじゃないかと思う症状の時にはすぐに病院を受診される事をお勧めします。
私は医者ではないので治療方針やその他の事を無責任に書くことは出来ません。
だから、あなたにこう言います。
冒頭では「あなたの心配は一切しない」的な発言をしましたが、そんなことも無いのです。
やっぱり同じフェレ飼い仲間だもの。
あなたに何かあったらニョロリンが…って振り出しに戻って無限ループ
もしあなたがインフルエンザにかかってしまったら、できればフェレットに接しないようにして下さい。
「感染させない」ためにはそれがベストです。
その間、お世話は健康な人に代わってもらいましょう。
ペットシッターに来てもらうもよし、ペットホテルに預けるもよし、ご自身の考え方や生活サイクルに合うサービスをご利用下さい。
出来ない場合の「最低限」
- その子の近くで咳やクシャミをしない
- 飛沫がついた手でその子を触らない
- お世話の前には正しい手洗い!
- お世話の時には必ずマスクを
を徹底して
接触時間は出来るだけ短く、お世話は手早く済ませましょう。
寂しいけど、治るまでは我慢です。
その他の注意事項
お散歩が大好きなニョロは多いですし、年末年始は帰省などでフェレットを連れて外出される機会もあるかとは思いますが、この時期だけは必要が無ければ、なるべく人の多い場所への同伴は避けるようにしてあげて欲しいと思います。
あなた以外の人からウイルスを感染させられたらたまったもんじゃないですからね。
フェレット用のインフルエンザ予防ワクチンはまだ確立されていません。
あなたが守ってあげるしか無いのです。
あなたが健康でなければいけないのです。
ニョロリンの為にも健康管理には充分お気を付け下さいね。
あなたに何かあってもニョロリンには感染させないようにくれぐれもお願いしますね。
小さい時からどこへでも連れて行ってきたうちの可愛いフェレっ娘えるちゃんはいつでも楽しそうにどこへでもついてきてくれます。
お出かけが大好きなのです。
しまい忘れたお出かけバッグを見付けると、こうしてバッグの側から離れません。
えるちゃん、ゴメンね。
お出かけしないんだ、バッグを片付け忘れちゃってただけなんだ…
ニョロン♪
ヒキヲタの私が人混みへ出掛ける事は滅多に無いことなのですが、それでも十分に気を付けてあげたいと思っています。
あと、最後に一番、大切な事…
体調がすぐれない時にペットショップへ行くのは控えて下さい。
そこにいるニョロリン達に移ってしまっては大変です。
フードや何か緊急の場合でも、そういう時こそネットショップをご利用頂きますよう、お願いいたします。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡