里子(フェレット)

里親募集待ちの子達

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ペットと暮らす

保護活動者は無料で使える都合の良い便利屋ではありません。それは全てフェレットをお迎えしたあなたの責任です。

いたちのおうちは、飼い主がいる子に関しての事はその全てを保護案件では無いと定義しています。

分かりやすい例で言うと

「フェレットがいました」からの捜索は保護活動

「フェレットがいなくなりました」からの捜索は保護活動ではない

です。

これは、保護では無いからやらないという事では決してなく、「フェレットがいなくなったから探すのを手伝って下さい」と直接依頼があったら、お金の話しからまず入るという事です。

「脱走したって言ってるのにお金の話しからとかあなたは鬼だ!あなたみたいな人は保護活動者とは言わない!」等と怒鳴られる事もありますが、これはもう何年も何年も「保護活動」をしてきて、そうしないといけないと出した結論からそうしている事なので今後も変わる事はありません。

そうしないといけない理由は単純明快、言葉を選ばずにそのまま言うと、月に何件も何件もある「いなくなりました」を全部、個人ボラさん達を含め活動に協力してくださる皆さん達の「善意」にお願いしていたら、その全員をすぐに破産させてしまう事になるからです。

「ペット探偵を雇うと高額な費用がかかりますが、保護活動をしている団体などに連絡をしたら無料です」と「ペットを逃がした時の裏技」みたいに書いているライフハックブログがあるそうですが、いたちのおうちでは、最低でも動く全員分の交通費やかかる実費は依頼者さんが負担するというお約束をしてもらってからでないと、多くの善意に協力要請を出す事はしません。

保護活動者達はフェレットのために無償で動きます。

頼まれればプライベートの時間を割いて出来る限りのお手伝いを一生懸命します。

そのお願いにかかる実費は「頼んだあなたが負担して下さい」って、当たり前の事だと思うのですよ。

これは別に「保護活動者はいつでも身銭を切って寝る間も削って動くべきだ」というあなたを否定しているわけではありませんので、どうぞ、あなたはそのまま誇りを持ってその活動を続けて下さい。

すごいなぁ…って応援させて頂きます。

あ、ちなみにですけど、何もしていない人の「~すべきだ」は聞いてません。

今日のお話しは、あくまでも、いたちのおうちではってお話しですし、「ただで何でもやってくれる」と思われている事によって、活動者たちが、どんな思いをしてきているのか、その実例を何個か聞いて頂こうかなって思います。

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保護活動者はあなたにとって都合の良い無料の便利屋ではありません

22時過ぎに「フェレットの脱走です、明日の朝5時に○○公園に集合お願いできますか?」と連絡がありました。

この方をAさんとしましょう。

私「脱走なら今すぐじゃなくて良いんですか?」

Aさん「一応、ご本人からそう指定されたので…で、ペット不可物件だから物件の特定をされたくないそうで、だから、詳しい場所も明日現場でって事になってます。」

私「飼い主さんとはどういうお知り合いですか?」

Aさん「SNSです。特に親しいわけでは無いのですが、なぜか私にdmありまして…あ、あと、ご近所さんの目があるから大人数は困るって言われているのでこの事は拡散しないで下さい。人数は私が集めます。飼い主さんから言われた交通費精算との兼ね合いもあるので。」

Aさんは他の動物さんの個人ボラをされていてSNSの利用はその動物さんがメインのアカウントだそうで、「フェレットも飼ってるんです」とおっしゃっていましたが、失礼ながら私は存じ上げておらず、この時が「はじめまして」でした。

「初めてのご連絡がこんな形であれなんですけど、いたちのおうちさんにはずっと前からお世話になっています。ブログ記事には何度も助けられました。いたちのおうちさんがご近所さんでラッキーだと私は思っています。」だなんて言われて恐縮しつつ、すっかり気をよくした私は「自転車で行ける距離なので協力させて頂きます。何が足りないかなどの確認が現場に行くまで出来ないのならフル装備で向かうのでご安心下さい。ではまた明日、現場で」って電話を切りました。

よく考えたら、平日の朝5時にその場所に集まれる人なんて、地元の人間くらいです。

Aさんはきっと人集めに苦労されたんじゃないかとは思いますが、Aさんのご近所さん友達、さほど遠くない距離からタクシー乗り合いで来たというAさんのボラ繋がりさんのお二人、と私、あの時間からこんな早朝に4人も人を集められるだなんて、これはきっとAさんのお人柄なんだろうなって感じました。

その中でフェレ飼いは私とAさん、で、多分「フェレットの捜索」に慣れているのは私の方なので、フェレットの動き方や探し方などを私から皆さんにお話しさせて頂いていたのですが、15分経っても30分経っても飼い主さんが現れません。

私「飼い主さんは?」

Aさん「やはり、(ペット不可物件だから)ご近所さんの目とか気にされて出て来れないんじゃないですかね…」

私「いや、それにしたって…」

(こんなに朝早くから人を集めておいて普通なら顔くらい出すでしょうよ、挨拶にくらい来なさいよ)とは思いましたが、現場の仕切りはAさんですから、それ以上は何も言えません。

「飼い主さんが捜索に参加できない」って事は稀にあるんです。

ただ、あくまでも私の経験上では、そういう現場の9割は「なんだかなぁ」終わりだったりするので、嫌な予感はこの時からしてました。

その責任は誰がとるのかを考えたことはありますか?

詳しい場所の説明はその場ですると言った超本人(飼い主さん)がその場にいないのですから、「多分、この辺りにお住まいじゃないかとは思うんですけど…」って、生体の目撃情報があったわけでも、どこからいなくなったのかも分からないで、「捜索」とは…まるで雲を掴むようなお話しでしたが、だからって、何もしないわけにもいかないので「いるとしたらこういう場所にいるんですよ」ってフェレットがもしもここにいるとするならば確率が高いのはここですみたいな説明とも捜索とも何とも分からないような事をして過ごしていました。

捜索の現場に慣れているらしきAさんのボラ繋がりさんの一人が「これは捜索とは言えないですよね、フェレットの探し方講座に参加してる気分です」って、私に対しては笑ってくれていましたが、途中からは結構強めな口調でAさんに「なんで出るまで電話ならさないの?寝てるとかだったらシャレになんないんだけど?」って助言されているのが何度か聞こえたし、もう一方は「飼い主さん来るまで動く必要ないんじゃない?無駄じゃん」って実に合理的な方のようで「こっち先に済ませちゃうわ」って通勤の支度(メイク)をその場でされていました。

その場にいる誰も悪くないのに、はっきり言って空気は最悪。

いたたまれなかったのでしょう、Aさんは何度も「なんか…すみません」って言っていました。

全然、悪くないのに。

あなたの「助けて下さい」を引き受けた活動者が全部被る事になるんですよ

「出勤時間なんで私はそろそろ抜けさせて頂こうかと思います」ってAさんのお友達が言った7時ちょっと過ぎにAさんの電話がなりました。

Aさん「飼い主さん寝てたそうです…ちなみにフェレットは家の中にいたらしくて、昨夜には見つかってたけど夜遅いから今朝連絡するつもりだったって…」

ボラ繋1さん「はぁ?」

ボラ繋2さん「えっ?」

私「まぁほら、とりあえずいて良かったじゃないですか、で、(飼い主さんは)すぐ来るって?お友達さんもう行かなきゃだって言ってるから交通費は立て替えn…

Aさん「それが…仕事の準備があるからって急いでるみたいで…電話切れました…」

ほらね、やっぱり「なんだかなぁ」ってなったでしょ?
アタチはなこ

昨夜の会話を覚えていますか?

Aさんは私に「飼い主さんから言われた交通費の精算との兼ね合いがあるので。」って言いました。

もちろん他の方にもそう「交通費の心配はいらないから捜索に協力して欲しい」って声を掛けたんじゃないかと思います。

私は自転車で行っていたし探さなければいけないフェレットはいない事が確認できた時点でお役御免とサッサと帰ってきたからその後の事は分かりませんが、通常のそれであれば、全員分のタクシー代はAさんが負担する事になるんです。

「そんなのおかしい!」って思いますよね?

Aさんは誰かに助けてって頼まれて人を集めただけなのに、そのAさんが皆の分の交通費を負担しなきゃいけないだなんてとても理不尽でとてもおかしな話しなのですけど、仕方がないんですよ。

だって、皆に頼んだのはAさんなんだから。

「それは悪いから良いよ」って言いたくても心の中ではそう思っていても、そういう問題じゃないんです。

Aさんに負担してもらわなかったら、捜索に集まった人達が各々で自腹を切るって事になるわけなんですけど、それだって理不尽でおかしな話しでしょ?

頼まれたから、何とかしてあげたいから、って早起きまでして善意で協力しただけなのに、自分のお財布から2-3000円が無くなっちゃうんですよ?

そんなの月に5回も6回も頼まれるたびにハイハイって動いていたら破産すると思いませんか?

だから、いたちのおうちは飼い主さんがいる子についての案件は「保護活動ではない」としているし、「頼まれた事にかかる実費は依頼主に負担してもらう」なのですよ。

今回の件、Aさんが飼い主さんからきちんとお金を支払ってもらえたのか泣き寝入りになってしまったのか気になるところではありますが、困って頼ってきた人がこちらの力を必要とせず自力で解決させてた後に最初の口約束を時間を置いてからわざわざ気持ちよく果たしてくれるだなんて事あんまり聞かないですよね、保護の現場に限らずさ…。

「お願いします」にかかるお金はお願いする方・した人が払うのはどこでも一緒の常識ですよ?

先日、「保健所に連れて行くって言ってる人がいます、何とかしてあげて下さい」って丸投げするのは止めて下さいってお話しをさせて頂きました。

そのお話し
日本動物愛護協会
フェレット保健所に持って行くという相談は「あなたがどうにかしないと殺されますよ」って保護活動者への脅し

「動物の遺棄は犯罪です」が根付いてきた証なのかもしれませんが、ここへきて、「保健所へ連れて行くしかないんです、そちらで引き取ってくれませんか」系のご相談が増えました。 知っていますか? 2013年9月 ...

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そこではお金のお話しよりももっと大切な事をお伝えしたかったのでしませんでしたが、ぶっちゃけ、引き取りに行く費用、その後のケア、諸々諸々「あなたはお願いしますって言うだけですか?」も伝えたい事の中に含まれてますからね?

で、「知り合いが大変な状況だから助けてあげて欲しい、本当は自分がそうしたいけど遠方だから出来ない。保護活動をされているあなたにしか頼めない」と言われて「104日間ものお預かりをただ丸投げされた」って活動者さんのお話しはこちら:もなかおばさん家のいたちっこ「人間不信」

あのですね、例えば、○○が食べたいとレストランで食事をオーダー(お願い)したら、ご馳走様でしたってお金をお支払いするのが当たり前じゃないですか?

あなたが「お願い」したそれらの食材を仕入れて、腕を振るって、ではどうぞって無料で無償で提供してもらえる事ってありますか?

私たちはボラとして無償では動きますが、その「食材費や諸々にかかる費用はあなたが払って下さいね、あなたがお願いしてきたのだから」って、当たり前の事ですよ、これ。

まぁ、そうは言っても、保護活動者達は「助けて」って言われたら、皆まず手が出ちゃうんですよ…

だって、まず何をしたら良いのかを知っているから。

保護案件じゃなくたってまず動いちゃうのが活動者だから…

活動者達は皆それぞれそれなりに経験があるから、助けてって言われたら瞬時に「その場合はこうするのが正解」って分かっちゃうから、だから、まずそう動いちゃうんです。

「それは保護案件じゃない」と分かっていたって、夜中に高速すっ飛ばして県をまたいで駆けつけてそのまま寝ないで仕事に行って、仕事に行ってる間に解決していて「解決したのはそれはそれで良かったんだけど高速代もらってないんだよね…」とか本当にしょっちゅうなんですよ。

どこまでが依頼でどこからが保護なのか

今日のアイキャッチ画像の子達は「もう飼えないから引き取って下さい」とお話しがあった子達です(預かりさんが多忙のため、まだ里親募集はしていませんが、開始したらまたこちらでもお知らせします)。

この件を保護とするかしないかは、活動者によって違いますが、もし仮に生活苦を理由に手放したいから助けて下さいと依頼を受けたら、「里子に出すまでの間の飼育費用をご負担ください」とは言えません。

だからと言って、それを理由にその依頼を断る活動者なんかいません。

保護としようがしまいが100%持出し覚悟で引き取ります。

※いたちのおうちでは保護案件としますので、「あなたは自分でお迎えした命に対する終生飼養の義務を果たせず、次の幸せへも自分では繋ぐ事(里親さん探し)が出来ない状況にあるから活動者を頼ったって事で良いですね?」って懇々と話しをするし、きっちり所有権放棄届兼誓約書を書いてもらうし、身分証のコピーもとります。

ちなみにですが、写真の子達は金銭事情でのお引き取りでは無かったはずなのですが、お約束した病院代等のお振込みすら期日を過ぎてもまだありません。

気を取り直して、もう少し分かりやすい例でお話しをしましょう。

ケース1

警察署にフェレットが届いた

警察署に引き取りに行く

預かり保護期間のお世話

飼い主さんが現れない

里親さん探し

これは保護活動です。

交通費も病院代もお世話にかかる費用も全て私たちの自腹です(有難い事に今はご支援金を頂いているので負担は相当軽くなっています。ありがとうございます。)

ケース2

警察署にフェレットが届いた

警察署に引き取りに行く

預かり保護期間のお世話

飼い主さんが見つかった

警察署にて返還

これも保護活動なのですが、預かり保護期間中にかかった費用、病院代や飼育費用等は一応「飼い主さんに請求できる」となっている場合が多いです(お支払い頂けるかどうかはまた別の話しで長くなるからそれはまた別の機会に)

が、交通費はもちろんこちらの負担です。

はい、では、ここで問題です

ケース3

警察署にフェレットが届いた

警察署に引き取りに行く

預かり保護期間のお世話

飼い主さんが見つかった

警察署にて返還

拾い主さんが「警察署に連れて行った時の交通費と謝礼をもらおう」と思った。

さて、拾い主さんがそれを請求できる先はどこでしょう?

a.警察署
b.活動者
c.飼い主さん

そう、正解はcの飼い主さんです。

が、なぜか、私たちに言ってこられる拾い主さんがいたり、「あなた達が払って当然でしょう?」という飼い主さんがいたりして…

「ただで何でもやってくれる」と思われているどころか、「保護活動に協力してあげたんだからお金を下さい」「保護活動者なんだからそのくらい払いなさいよ」って、保護活動(者)を一体何だと思われているのでしょうか…

完全に「保護活動」を誤解されているんだと思うのですけど、保護活動って「一件保護したら何円もらえる」みたいなシステムでは無いですよ?

どこかからお金が湧いて出てくるとでもお思いですか…?

まとめ

いたちのおうちは保護がしたくて保護活動をしているわけではありません。

保護しなきゃいけないフェレットがいるからやっているだけで、その内容は今日のお話しでお分かり頂けるように、極々限定されたケースのみを「保護」としています。

いたちのおうちは「保護しなければいけない子がでないペット社会にする」事がその活動主旨で目的であり目標です。

「逃がさないで下さい」「捨てないで下さい」の啓発がメインだから、口うるさい事も言うし、耳の痛い話しもします。

フェレットに起きる事、フェレットが起こした事、それは「全てお迎えしたあなたの責任です」って自覚を持ってもらわないといけないから、その一つとして「お金を払うのは飼い主であるあなたです」って言うんです。

そんな事いちいち誰かに言われなくても、小さな命を自分で手にしたその責任と自覚を一人一人がきちんと持っていられるペット社会になるよう、皆さんも協力して下さいね。

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