私の認識ではフェレットは愛玩動物(コンパニオンアニマル)です。
エルちゃんは娘も同然です。
私がバランスを崩しやすい人間だからというのもありますが「癒しをくれる」とかそんなレベルではなく精神的に依存しています。
エルちゃんのお陰で出会えた人がたくさんいます。
エルちゃんのお陰で知った世界があります。
私ほど極端な話ではなくても、皆さんそれぞれにとってその子は「かけがえのない人生の伴侶」なのではないかと思います。
そんなこの子たちフェレットの歴史は古く、
紀元前3000年のエジプトで家畜としての歴史が始まったのではないかと言われていて、
紀元前1400~1200年前の穀倉の壁画にネズミの捕獲をしているのではないかと思われるその姿が残っているそうです。
それからずっと、この子たちは
人間の仕事のお手伝いをしてくれてきました
人間の役に立ってくれてきました
人間の欲求を満たしてくれてきました
その昔、ヨーロッパにおいて、フェレットは狩りに珍重されていた。フェレットがウサギや齧歯類などの獲物を巣穴から追い出し、それを猟師が狩るという方法で、今でもイギリスやオーストラリアでは続いている。また、ネコと同様、ネズミ退治にも利用された。ミンクなどの毛皮の代用品としても利用された。
フェレットは狭い管の掃除にも用いられた。フェレットの習性を利用して紐を2点の管に通して、それからブラシを通して管の中を掃除するという方法である。電気が普及すると、フェレットに電線やケーブルに繋いだ紐を繋ぎ、狭いところの配線を手伝わせていた。ロンドンオリンピック (1908年)でもフェレットは上記の工事に大活躍をした。
また、
ルネサンス時代には、フェレットによる狩猟が裕福な女性の趣味とされ、すでに家庭内でペットとして飼われていたそうです。
1875年頃には、イギリスのヴィクトリア女王が、訪問客にアルビノのフェレットをプレゼントしていたという話があります。
その同じ頃、毛皮商人がスペインからアメリカにフェレットを輸入したという記録が残っています。
アメリカで、フェレットは毛皮獣として、またネズミ駆除としても使われました。
1900年代初期にはアメリカで毛皮獣としての飼育が盛んになり
1986年には毛皮用ファームの登録数は127件に達していました。
コンパニオンアニマルとして以外にも繁殖されてきました
- 毛皮採取目的
- 動物実験用
ミンク等の代わりとして毛皮の改良に特化した品種改良を重ねてきた歴史を持つファームがあります。
フェレットの種類 ファームによる特徴 【飼い主さん達の声とリアル画像】2024年度版(随時更新あり)
巷で「特徴」といわれる物を拾い集めて書き出してみました。 私は専門家でも何でもないのですが、サイトや本によって書いてある ...
これは2015年の論文⇒ 生体の科学66巻2号「フェレットを用いた高等哺乳動物の脳神経医学研究」
論文として一番古いものは
1926年に犬ジステンパーの実験に使われたという記録だとされています。
実験
フェレットは、近年新型インフルエンザや、いろいろなところで動物実験に使用されています。
ウサギなどと同様、鳴かない手頃なサイズで動物実験に使いやすいのでしょう。特に腫瘍の発現を特化させるようにしたフェレットを生み出して、癌研究に用いられています。
毛皮採取
高級なミンクの代わりとして「プアマンズ・ミンク」として毛皮の改良に特化された歴史もあります。
生きたまま、毛を剥がれて毛皮になります。
あるときは毒ガスで、あるときは首の骨を折られて。「フェレット日和」より原文ママ
毛皮工場や動物実験の様子はYouTubeなどでもたくさん見られます。
動物保護活動者として、これまで幾度か
毛皮反対活動や動物実験反対の活動に参加しないかと誘われた事があります。
一度も参加した事はありません。
日本での越冬に毛皮のロングコートは要らない!
まだそういう事を現実として受け入れていなかった頃の話ですが、
成人のお祝いでロシアンセーブルのロングコートをプレゼントされて、私は喜びました。
日本で暮らす暑がりな私には着る機会なんてありませんでした。
防寒ではなく格好つけのために、数回袖を通しただけで手入れと保管の悪さからすぐダメにしてしまいました。
毛皮工場でのショッキングな映像をたくさん見ました。
反対活動に参加はしないけれど、私には必要無い物、手入れもまともに出来ない分不相応な物でしかない事がもう分かっているのでリアルファーが使用されている物は購入を控えているつもりです。
昨年買ったブルゾンに「一部リアルファー使用」というタグを見付けた時はショックでした。
エルちゃんとあのショッキングな映像がタブって泣けてきました。
「今シーズン限りの着倒し用に、安かったから」と思って購入した物ですが、
…大切に着続けようと私はそう決めました。
こちらは、
私が尊敬するアニマルコミュニケーター前田理子さんのブログ記事になります。
動物たちの声を聞く、本物の言葉を一度ぜひ読んでみて下さい。
その上で、身の回りにあるそれらについて、一度きちんと考えてみる時間を作って頂けたらなって思います。
「ありがとう」だけじゃダメなのかもしれないけど…
私は、
自分が必要ない物は買わない。
毛皮についてはそれだけです。
アレルギー体質の私は目薬が手放せません。風邪薬も頭痛薬も飲みます。お化粧だってたまにします。
掃除の時には「ペットにも安全」な薬品を使います。
全部、誰か…某かの動物が「安全だ」と実証してくれた物です。
バス用品は「LUSH」とか「THE BODY SHOP」の商品を好んで使います。好きなのはそれだけが理由ではありませんが
どちらも「動物実験をしない」ことで有名です。
今そうして「動物実験をしない」という企業では、
これまでの実験結果…それはやっぱり、かつての誰か・某かの動物が安全だと証明してくれたデータを使用していたりする事もあります。
現在では生きた動物の代わりに細胞や組織などの培養系を用いる方法や下等動物(体の器官が未分化で体制の簡単な動物を指す動物学用語です)への代替、微生物を用いる方法が研究されています。
動物実験の是非について
日本でも以前は自治体捕獲の犬、猫が実験動物として使われていたという時がありました。
1990年は86,000頭だったとの事です。
多くの愛護団体や皆さまの反対運動の声が届き、
1998年には26,000頭
2001年には3,400頭
2005年には数十頭にまで減少して
現在では化粧品開発や製薬産業分野で自治体由来の動物が使用されることはありません。
ウサギの角膜細胞を培養した実験キットが市販されています。ウサギの目を使う必要はもう無いという事です。
アメリカでは動物実験を物理的、化学的方法で代行しようとコンピューターによる模擬計算を活用する研究が進んでいます。
イギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランドでは実験に使われた動物の数を公開することが法律等で定められています。(2016年現在)
日本でも情報公開が進んできているので、調べれば各研究機関などでの動物実験の概要はある程度は知ることができます。
動物を大量に使用しているであろうとされる企業からの正確な情報はまだ得られないようですが…
動物実験への規制が厳しいイギリス、スイス、ドイツなどでは
「動物実験の縮小によって基礎医学や臨床研究が遅れた」という主張も一部から強く出ています。
動物愛護の観点からは動物実験は批判的に語られて然るべきです。
でも、医学の発達や新薬の開発への貢献度合いは依然高いままであるという事も忘れてはいけない事実としてあるのです。
私はフェレットの保護を目的としたボランティアに参加している、動物愛護について少しだけ真面目に取り組みたいと思っているフェレット愛護者です。
一人ひとりが持つそれぞれの愛護の気持ちを大切にして下さい
さんざんダラダラと書いてきておいて、こうしてここまで読み進めて頂いたあなたに私は
「だから、こうしましょう!」と言える事が何一つありません。
あなたにはあなたの動物愛護の気持ちがあると思います。
私には私のそれがあります。私にできる事は少ないしそれを「皆さんで!」と言える根拠も自信もありません。
動物実験の国際理念とされている3R
- Refinement(改善)実験動物の苦痛の軽減、安楽死措置、飼育環境改善など
- Replacement(代替)代替法を活用、感覚のない低位の動物種、重複実験の排除など
- Reduction(削減)使用動物数の削減、科学的に必要な最小の動物使用など
この理念に沿って各研究機関が適正に実験を行っていると信じています。
だから、動物実験の反対活動にはこれからも参加するつもりはないけれど
そういう活動をしなくても良い研究を進めている企業だと分かればそちらを応援するような購入者であるように私はい続けようと思っています。
目の前にいるその子を大切にその子の仲間達の事も少しだけ思ってもらえるキッカケに
この記事がなれば良いなって思いながら〆させて頂きます。
いたちのおうちでは上記のような活動には参加していません
上記の名目で募金を募るような事はありません。
いたちのおうちの名前を語った詐欺に協力しないで下さいね。お気をつけ下さい。
よろしくお願い致します。