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ペットロス症候群【処分できない開封済みのフード】ケアアドバイザーとして

2021年4月17日

公言はしていませんが(ちょいちょい口にはしてるけど)私はペットロスケアのアドバイザー資格を持っています。

他にもいくつか動物に携わる資格を持っていますが、それらは「動物たちの事を知りたくて」勉強した先にあった資格です。

ペットロスケアアドバイザーの勉強をしたのは、自分がつらかったから、つらくてたまらなかったから、もうつらくなりたくないから…って、自分の為にした勉強です。

他の資格と同じようにその先にたまたま資格取得の道が続いていたからそこまでやったというだけの事で、その資格を使って何かをしようとは思っていないので、何の役にも立っていないと言ってしまえばそれまでですが、勉強した事の一部でも考え方の基本となる重要な部分にちゃんと根付いてくれていたらそれで良いかなって私は思います。

命あるものをお迎えするのですから、原則として看取りまでが飼い主の責任です。

看取り…最愛のペットを失くす事は誰にとってもつらい事です。

だから、「別れがつらいからペットはもう飼わない」という声をよく聞きます。

また逆に、別れがつらい事は分かっていても、飼育の喜びを知っているから、「またお迎えを決めた」という声も聞きます。

どちらもとてもよく分かります。

ペットとのお別れは悲しかったり、つらかったり、寂しかったり…心のとても深いところが大きく揺さぶられる経験ではあるけれど、本来であればそれは決してネガティブな事だけでは無いはずなのです。

無いはずなのですが…なぜだか突然どうしても乗り越えられなくなってしまう事ってあるんです。

それが「ペットロス症候群」です。

その症状は拒食や不眠、情緒不安定に疲労や虚脱感、無気力、めまい…

ペットの死をきっかけにうつ病等の精神疾患を発症する事もあります。

それは弱い人だからそうなるとかでは決してなくて、誰がいつそうなってもおかしくないし、お別れは何度か経験していても、そうなってしまう時にはそうなってしまうんです。

それを回避するため、その症状を少しでも和らげるために、その専門職(カウンセラー、アドバイザー、セラピスト、等々と呼ばれる職業)がいるわけですから、今ご自身にそういう症状が出ているのでしたら、専門家をきちんと頼る事を考えてみて下さいね。

今日はそういうお話しでは無く、ただ、いたちのおうちの中の人として、「こうしているのはこういう理由からです」って報告です。

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前を向いて生きられるようペットロスケアアドバイザーとしてせめてものお手伝い

まず、ペットロス症候群の重症化を回避、つらい気持ちを少しずつでも和らげていくために重要とされる事が何かをご存じでしょうか?

これは人間の場合でもそうなので、多くの皆さんが知らず知らずのうちにきちんとそうされているのはSNSなどを見ていると確認できます。

そう、

きちんと「お別れの儀式」をする事です。

魂の抜けた体に触れる、亡骸を綺麗にしてあげる、火葬や土葬、お葬式などをきちんと行う、遺品の整理、などなどは全部、残された人が、その死を現実として受け止めその感情を整理するのに必要な事なのですよ。

お別れがつらいからずっと傍に置いておきたくてという理由で亡骸を何ヶ月も冷凍庫に入れて保管しているなどという話しを聞く事がたまにありますが、それはもうペットロスとかそういう事ではなく、単純に宗教観というか死生観の違いじゃないかと思いますので今日ここでは触れないでおきます。

ここでちょっと教科書から抜粋

ペットロスケアアドバイザー(カウンセラー)の使命

アドバイザー(カウンセラー)は、相談者の話しを真剣に聞き、相談者の気持ちを受け入れ、相談者の人格を容認するよう努めなければならない。

常識や倫理観に捕らわれず相談者を理解し、相談内容を公正に観察、評価することによって相談者の信頼を獲得しなければ有効なカウンセリングは成り立たない。

アドバイザー(カウンセラー)は、無難な結論に向かって相談者を誘導してはならない。

相談者が歩み始める第一歩は、相談者の自発的な一歩でなければならない。

相談者と同じ場所に立ち、支えてあげるよき理解者、変わろうとしている人の良き支援者でなければならない。

相談者が自己実現の糸口を自ら発見できることを目的とし、相談者を健全な方向に導くために、相談者といかに笑顔を共有できるかがアドバイザー(カウンセラー)の使命である。

※私はアドバイザーではないので

サラサラっとお読み頂いているあなたでもきっと「んん?」ってなってますよね?(笑)

そうです、私はアドバイザーの資格は持っていますが、それを仕事としているプロのアドバイザーでは無いので、平気で常識や倫理観を元にして「死生観が違うって事でその点には触れないでおきます」って無難な結論で〆ます。

これは私が思う無難な結論がそこだというだけであって、亡骸を何ヶ月も家の冷凍庫に入れっぱなしにしておくという行為が、本当に単なる死生観の違いなだけなのか本当は重度の精神疾患を患っているからなのかは分かりません。

分からないし分かろうという気持ちにもならないです。

私はフェレットの保護活動者であって、ペットロスケアアドバイザーでは無いから、直接そういうお話しがあれば「専門家を頼って下さい」って言いますし、風の噂で聞いただけなら「そういう人もいるのね」で終わりです。

冷たいと思われるかもしれませんが、そんなに多くの事を私一人では抱えきれないから、私は私に出来る事だけしかしません。

保護活動者として私に出来ることはただ一つ

「相談者が歩み始める第一歩は、相談者の自発的な一歩でなければならない。」のお手伝いだけです。

自発的な一歩を踏み出すお手伝いとは

以前は、不要になったケージのお引き取りもしていた事があるのですが、とある事(参照:『お気持ちは分かります。でもやっぱり…あなたの思い出はあなただけの物』)があって、それは止めました。

参照記事にある通り「開封済みのフード」は最初からお断りしてきています。

って、表向きには、お断りをしているのですが、お受けする事もあるんです。

遺品整理のお手伝い

魂が抜けた体はすぐに土へとかえる準備を始めます。

いつまでも傍に置いておきたくても自然の摂理がそれを許してはくれないのです。

だから、少しでもこの世にいた時と同じ綺麗な体のままで送ってあげたくて、皆さん、火葬やお葬式は滞りなくされておられるのですが、その子が「残していった物の整理が出来ずにいる」ってご相談をよく受けるのです。

これは私がそうだったから痛いほど分かります。

私は何一つ手放せず片付ける事も何も、本当に何も出来ず「好きだったもの、よく使ってた物だけを残してあとは処分しよう」って思えるまでにさえ何年もかかりました。

だから、相談を受けた時には「無理に全部を一度に片付けようと思わなくて良いと思います。少しくらいは残しておいたって未練が残って成仏できないなんて事は無いはずですから」ってお話しをさせて頂いてきています。

綺麗に拭いて洗って、仏壇に備え飾ってあげたら嬉しそうなその子の顔が目に浮かぶじゃないですか?

その中で「あの子が残していった物を保護っ子ちゃん達に使って頂けるのであれば」というお話しでしたら、それはご支援頂く物資として有難く受け取ります。

お受けする例、お受けする物

開封済みであってもペットシーツやトイレ砂は有難く使わせて頂きます。

先日、届いたものは支援物資として既に分配済みです(アイキャッチ画像)。

未開封のペットフードは、そのまま保護っ子ちゃんの所へ送るか、こちらで分けてそれぞれの保護っ子ちゃん達の所へ送ります。

また、綺麗に洗濯してあるハンモックやオモチャも上記の物と一緒に送って頂く場合に限り受け取らせて頂いています。

どうしても処分できないのは分かるから

開封済みのペットフードを使用する事は無いです。

フードシーラーなどで個人様宅で小分けにされた物も「開封済み」の扱いには変わりません。

衛生管理の問題で使えないのです。

でも、処分できない気持ちが分かるから…

処分できずにいつまでもとっておいても、「いつか誰かに使える」物ではないから、いつまでも踏ん切りが付けられなくて、ただただ途方に暮れるだけで、どんどんつらくなるばかりなのを私は知っているから…

「お別れの儀式のお手伝いとして」という思いから、上記の物と一緒に送って頂く場合には「そちらも一緒にお送り頂いて構いませんよ」と、こちらで供養させて頂いています。

※それだけ単品でのお申し出はお断りしています

送料の事などもありますし、ここで皆さまに1つご提案です。

天国にはもちろん私たちが救ってあげられなかった遺棄されてそのままロードキル(交通事故死)、衰弱死、他動物に食べられてしまった…亡骸の回収にすら至れずお葬式もしてあげられなかった子達もいます。

名も分からぬその子達に「届け!」というお気持ちで供養(処分)して頂けたら、きっと多くの子達が喜びます。

天国へ渡ったその子も「うちのママ(パパ)からだよ!」って、きっと鼻が高いです。

なので、開封済みのフードについてはそうして頂けたらなと思います。

まとめ(ペットロス症が少しでも軽くなりますように…)

ペットロス症候群に陥りやすい人の傾向の一つに、「その子の最期ばかりを話す」というのがあります。

あなたの身近な人がペットを失った後「闘病中はこんな風に辛そうだった、あれもできなくなってこれもできなくなって可哀想だった」ばかりを話すようになっていたら気を付けてあげて下さい。

そういう人は自分を責めています。

最期の姿を忘れずに自分が長く悲しみ続ける事がその子への愛の証だと間違った思い込みを持ってしまっているのです。

だから、その子がどんな風に亡くなっていったかばかりではなく、その子が元気な時にはどんな風に毎日を過ごしていたのか、自分はその子を毎日どんな風に愛してきたかを思い出させてあげるきっかけの会話を投げかけてあげて欲しいんです。

それは難しい事ではありません。

その子との楽しかった思い出について聞いてあげるだけで良いのです。

自分と過ごしてきた時間はあの子にとっても幸せな時間だった、「自分もあの子も幸せな時間を過ごしてきたんだ」と思えるようになれば重症化は回避できたという事になります。

ゆっくり悲しみが癒えるのを傍で見守っていてあげて下さい。

ただ、友人知人の関係ではどうにもならない時というのはありますので、そういう時にはプロによるカウンセリングを勧めてあげて下さいね。

メンタルクリニックや精神科病院、ペットロスについての自助グループなども多くありますので、少しでも悲しみが癒えるよう背中を押してあげて欲しいと思います。

私的にお勧めなのは、きちんとしたプロによるアニマルコミュニケーションなので、そのご紹介をちょっと…

ペットロス症の方にお勧めしている一冊

こちらの本については、著者である理子さんの事も含めてこちらでお話しさせて頂いているので、お時間あります時にでもお読み頂ければと思います。

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