(ちょっと投稿する順番がおかしくなってるんですけど、せっかくなのでそのまま使います…察してください。)
明けましておめでとうございます
年末年始はちょっとバタバタしておりまして、パソコンに触る時間もなく、新年のご挨拶が遅れまして申し訳ありません。
毎年の事ですが、この時期には「そこにいてはいけない・いるはずがない動物の目撃情報」があっちこっちであがります。
大体、一発目の情報は
「どこどこに○○いるんだけど!超可愛い!」
みたいな感じです。
その動物さんと同じ種の飼い主さん達からしたら、「いやいや、そんな場合じゃないんです。そのままでは死んでしまうんです。」ってなるんですけど、知らない方には「分からない」のですよ。
野生にはいない子だからとか、野良にしては綺麗過ぎるからだとか、そういう諸々の事情が瞬時に思い浮かんで、更にそこにいては死んでしまうという事までの予想がつくのは、その生体について詳しく知っている人だけなんです。
だから、ものすごい勢いでFF外からいくつもいくつも飛んでくる「保護してあげて下さい」のコメントが、「すごく怖かった」って実際にそういう思いをされた方から聞きました。
初詣に行く途中でたまたま何かの可愛い動物を見かけて写真を撮ってSNSに投稿したら、ジャンジャンジャンジャンどこの誰だかも分からない人達から「保護してあげてください!じゃないと死んでしまうんです」ってひっきりなしに送られてきて、まるで「脅されてる」みたいな気持ちになったって言っていました。
「保護なんて出来ないし…いや、日が違えば何かしようとは思ったかもしれないけど自分にはこれから約束があるし、自分が保護をしなかったらその子は死ぬ=見殺しにするんですかみたいに言ってこられても…なんでそんな事を言われなきゃいけないんだろうってイラっともしたし、とにかくすごく怖かった」と。
これ、一度でもそういう現場に出た事がある人なら分かると思うんですけど、たまたまそこにいただけの人(例えば目撃者さん)が、そのままその生き物を捕獲(保護)出来る事って、実はあんまり無いのですよ。
その場の方に「保護に協力して下さい」って言っても、
- 動物を見るのは良い(好き)けど触れない
- 外にいる動物は触りたくない
- 触ったことないし触れる気がしない
- なんか怖い
- 用事があるから
- 面倒な事に巻き込まれたくないんで
- てか、知らないし
- てか、どっか行っちゃったんで自分もこれで失礼します
って、断られてしまう事なんていくらだってあるのです。
ただ、こうやって書くと「冷たい」と思われる方がいるかもしれませんが、一概にそうだとは言い切れないんですよ、これ。
出かける途中で偶然見かけたペットショップで見た事があるくらいの認識しかない動物を「保護してあげてください、警察に行って下さい、飼い主さんが見つかるまで飼ってあげて下さい」って方々からあれこれあれこれ言われたら「え?」って、ちょっとパニックになるのが普通なんじゃないかと思います。
そして、突然、見知らぬ命への責任を押し付けられそうになっているその状況を理解した時、冷静に、自分にはその責任がとれないかもしれないから「だから最初から手を出さない」って事だとしたら、それはもう、それ以上はもう…誰も何も言ってはダメなんです。
手を差し伸べられる人が誰もいなくて、例え、その子がそこで死んでしまったとしても、その咎を背負うべきは「そこにいた人」ではありません。
「頼んだのにやってくれなかった」は筋違いだし、ただそこにいただけの人に対して冷たいとか見殺しにしたとか言うのは大体、遠いだのなんだの言って自分では何もしない人。
どんな手段を使ってでも行くって現場へ向かってる人には他者を責めてる時間なんて無いですから…って、それは良いとして、そういう事があった時、これは、誰のせい、彼のせいではないんです。
「真冬の寒い時期に外では生きられない子が外にいた」
だから、死んでしまった。
そこにその子がいたのは何で?って………って、ここ。
読み返してみたら、そんな保護活動者らしからぬこと言って大丈夫?私?なここで止まっていたんですけど、大丈夫なんですかね?
どういう「まとめ」に繋げようとしていたのか、今となってはサッパリ分かりませんけど、そのまんまにして、今日の本題いきます。
2021年明けて早々【フェレットを保護しました】【正式譲渡に繋がりました】【収支】のご報告
それは
野良なのか、棄てられたのか、逃げて来たのか?飼い主だれ?
から始まりました。
ご自宅の敷地内に「数日前から遊びにくる」と。
よく見ると確かに(地域猫ちゃん達の為のもののような)手作りの小屋からひょっこりしているフェレットの写真がありました。
「今はいない、どっかに行っちゃった」って事だったので、「次に見かけたら捕獲だけお願いします。すぐに迎えに行きますから。」って自分はこういう事をしている人間ですと名乗り、捕獲した後の事は全部こちらに任せてもらって大丈夫ですので、とにかく捕獲だけお願いしますと伝えました。
「やってみます」とお返事を頂き、その間に私は場所を調べ「よし、ここ(自宅)からは50kmちょい、2時間あれば余裕だな」と、思いつく限りの「近そうな知人たち」に連絡をいれながら、バタバタと捜索に行く準備をしていました。
ら、「あ、良いっすよー」って軽い(笑)
「そこなら家から20分くらいなんで自分が行きますわ」って、超ユルユルっとだけれど妙に頼もしい返信を受け取ったと同時くらいに
「捕獲しましたよ」って。
ねぇ、こんなとんとん拍子ある?
捕獲主さんは地域猫ちゃんの活動をされている方らしく「保護慣れ」しておられた事、行けると言ってくれた知人が元フェレ飼いさんだった事で、そこからは早かったです。
やり取りを見かけたからと連絡をくれた他のニョロリストさんも、ご飯を持って駆けつけてくれたりして、私はいつも通り、何にもしないで一件落着。
ありがとうございました!!
ちょっとここで、「ありがとうございました」のご報告をもう一つ
ご支援を続けて下さっているあなたへ(お金のご報告)
こちらの記事で
フェレットの保護活動【いたちのおうちの考え方・お金の事とご報告】何も犠牲にしないでね
「あなたは保護活動をしてるんだから、あのようなツイートは控えるべきだと思います。」とお叱りを受けました。 私の立場や色々 ...
続きを見る
と、そのご報告をさせて頂いたのですが、その後にも、ご支援頂いてる方が何名かおられるので、その方々へ向けてのご報告。
上記の子は保管期間内なので写真や詳細を出す事はまだ出来ませんが、取り急ぎのフードやバイト、イヤークリーナー等を一時預かりを引き受けてくれた方へ送らせて頂きました。
保管期間内に、飼い主さんが現れなかった時には、病院代その他の実費の精算にも充てさせて頂きます。
里子ちゃん譲渡のご報告
また、年明けすぐからトライアルに入った子がいるのですが、先日、正式譲渡となりまして、その際の交通費等にも充てさせて頂きました。
今日のアイキャッチ画像の子がそうです。
間違いなく幸せな鼬生が続くお家へとお繋ぎできました。
ご支援を頂いているお陰でお金の心配をする事なく、いたちのおうちとして、あちらこちらに「お願いします」を言えています。
本当にありがとうございます。
まとめ
「来年は保護0を目指そう」「今年は保護0でありますように」が毎年、年末年始に交わされる活動者同士の挨拶ではあるのですが、2021年も一月中から保護案件が続いています…
「そこにいてはいけない・いるはずがない動物がそこにいる事がない社会」を皆で目指しましょう!
遺棄はもちろん、脱走もです。
脱走防止の対策をするのは飼い主として最低限の義務ですからね。
どんなに気を付けていても起きてしまう事はあります、だからこそ、起きないように目一杯、努めてあげて欲しいんです。
「つい不注意」でも、死んでしまう事があるのですからね。
フェレットの轢死体がありました。
警察署に私たちの活動内容を伝え、このままこちらで火葬する許可をもらい、連絡があったらその旨伝えて欲しいと言ったその数日後に飼い主を名乗る方から「火葬して頂いたそうでありがとうございました」ってそれだけ告げる電話がありました。
昔の事、済んだ話し。— 滝川(いたちのおうちの中の人) (@MaikoTakigawa) January 21, 2021
最近では「ケージはストレスになるから」として、「飼育に必要がない」と言う風潮が出てきているようですが、それは間違いです。
ケージは脱走防止にはもちろんの事、「飼育に必ず必要なもの」ですので、覚えておいて下さいね。
フェレット【ケージは可哀想の間違い】必要な理由なぜ無いとダメなのか
コロナ禍によるものばかりだとはもう言いませんが、「ペット需要が高まっている」とされたあたりからまたフェレ飼いさんが増えて ...
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健やかなニョロニョロ生活を☆彡